-
第二次大戦下、死刑宣告を受けた男の、スプーン一本で自由を掘り起こす執念の脱獄劇。
1943年、ナチス占領下のフランス。レジスタンスの中尉フォンテーヌはゲシュタポに捕らえられ、リヨンの刑務所で死刑を宣告される。絶望的な状況下、彼はスプーンを削って作ったノミで独房の分厚い扉を解体し始める。看守の足音、他の囚人の気配、わずかな物音も許されない極限の緊張感。来る日も来る日も、ただひたすらに自由への道を掘り進めるフォンテーヌ。脱獄計画が最終段階に入ったその時、彼の独房に若い少年が送り込まれてくる。この出会いは希望か、それとも絶望の始まりか。究極の選択を迫られる男の運命。
ネット上の声
- スターも名シーンも無しに残り続ける作品
- 監獄からただ脱獄するだけの映画
- 凄まじくリアルな脱獄手記より
- 列車の轟音が味方になる瞬間
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間100分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演フランソワ・ルテリエ
-
結婚4年目、倦怠期の夫婦。姪の家出をきっかけに噴出する、ささいな日常の不満と愛情を描くホームドラマ。
舞台は昭和30年代の東京郊外。結婚して4年、新興住宅地で暮らすサラリーマンの亮太郎と妻の文子。二人の間には倦怠期の空気が漂い、些細なことで口論が絶えない。そんなある日、夫の姪であるあや子が家出して彼らの家に転がり込んでくる。若く奔放なあや子の存在は、夫婦の平穏な日常に波紋を広げる。洗濯物の干し方から食事の好みまで、積もり積もった互いへの不満が次々と爆発。繰り返される夫婦喧嘩の果てに、二人が見つけ出すささやかな絆。まるで夏の驟雨のような、夫婦のありふれた一日。
ネット上の声
- 【ある貧しい夫婦の、つまらない事から起きた夫婦喧嘩と和解を描いた何だか、遣る瀬無くも、そこはかとないユーモアを漂わせた作品。】
- 生まれる前の物語ですが、日本人の夫婦の物語は21世紀の今も変わりないと思います
- なんてことない日常なのにひき込まれる
- 5年目夫婦の機微(あきらめとも言う)
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演佐野周二
-
聖なるガンジス河のほとりで、少年は世界を知る。故郷を離れ、学びへの渇望に目覚めた少年の成長と、母との心の距離を描く人間ドラマ。
舞台は20世紀初頭のインド。父の死後、一家は故郷の村を離れ、聖地ヴァーラーナシーへと移り住む。好奇心旺盛で聡明な少年アプーは、学校で学問の面白さに目覚め、その才能を開花させていく。やがて奨学金を得て、大都市カルカッタの大学へ進学する機会を得るアプー。まだ見ぬ世界への期待に心を膨らませる彼。しかしそれは、女手一つで彼を育ててきた母ショルボジョヤとの別れを意味していた。息子の成長を喜びながらも、寂しさを隠せない母。伝統的な価値観と近代的な学問との間で、母と子の心は次第にすれ違っていく。少年から青年へ、アプーが直面する人生の試練。
ネット上の声
- ベネチア映画祭グランプリ。映画の最高傑作
- 「オプー三部作」の二作目
- 間をつなぐ作品
- 🔸Film Diary🔸
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国インド
- 時間110分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ピナキ・セン・グプタ
-
十字軍遠征から帰還した騎士と「死神」とのチェス対決。ペストが蔓延する中世ヨーロッパを舞台に、神の沈黙を問う哲学的傑作。
14世紀、黒死病が蔓延するヨーロッパ。十字軍の遠征から10年ぶりに故郷スウェーデンへ帰還した騎士ブロック。長きにわたる戦いで信仰を失い、神の存在に懐疑的になった彼の前に、黒装束の「死神」が出現。自らの命を奪いに来た死神に対し、ブロックは命を賭けたチェスの勝負を提案。死神との対局を引き延ばしながら、彼は人生の意味と神の存在の証を必死に探求。生と死の意味を巡る旅の終着点。
ネット上の声
- 『夏の夜は三たび微笑む』を先に観てからで良かった
- 誰かに見えて、誰かには見えない、死神・生神。
- 無論娯楽作ではないが興味津々に観られる。
- 不思議な話で、こういうのは結構好き
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国スウェーデン
- 時間97分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演マックス・フォン・シドー
-
1950年代のパリ。孤独な少年と、意思を持つ不思議な赤い風船との出会いと友情の物語。
舞台は1950年代、灰色の街並みが続くパリ。学校へ向かう途中、少年パスカルは街灯に引っかかった一つの赤い風船を発見。まるで意思があるかのように、風船はパスカルの後をついてくる。言葉を交わさずとも、少年と風船の間には特別な友情が芽生える。しかし、その不思議な光景を、他の子どもたちが黙って見過ごすはずはなかった。少年と風船のささやかな冒険の行方。
ネット上の声
- 街灯に赤い風船が引っ掛かっているのを見つけたパスカル少年と勝手についてくるように
- 〜主演女優:赤い風船 助演男優:少年〜
- 言葉にできないほど素晴らしい!!!
- 甦った伝説の映画! お薦めです
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間35分
- 監督アルベール・ラモリス
- 主演パスカル・ラモリス
-
昭和31年、東京・洲崎。過去から逃れるように流れ着いた若い男女、義治と蔦代。所持金も尽き、二人は遊郭へと続く橋のたもとにある一杯飲み屋「千草」で働くことに。蔦代の美しさが客の目を引き、義治は嫉妬と焦燥に駆られる。ささやかな幸せを掴もうとするも、生活の厳しさと過去の影が二人の関係を少しずつ蝕んでいく。果たして二人が橋の向こうに見出すのは希望か、それとも絶望か。人生の哀歓を描く、切ない物語。
ネット上の声
- カッコ悪く足掻く主人公の姿に、監督自身の姿が重ねられている様な
- 花街と堅気の境を描いた川島雄三監督の名作
- 映画は時代を映すそこに人は生きているか?
- 凝ったアングルの映像でも凄く見やすい
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間81分
- 監督川島雄三
- 主演新珠三千代
-
売春防止法成立直前の吉原。そこで生きる5人の女たちの、それぞれの事情と必死の生き様を描く人間ドラマ。
舞台は1956年、売春防止法の成立が国会で審議される東京・吉原の赤線地帯。遊郭「夢の里」で働く5人の娼婦たち。息子の結婚資金を稼ぐ女、病気の夫と子供を抱える女、借金返済に追われる女。それぞれの切実な事情を抱え、体を売って生きる彼女たちの日常。法案成立のニュースが、彼女たちの未来に暗い影を落とす。仕事を失う恐怖と、社会からの冷たい視線。必死にもがき、ささやかな幸せを求める女たちの、赤裸々な人間模様。
ネット上の声
- ☆ラストの少女の狼狽えた目が意味するもの☆
- 運命的遺作!溝口監督の生涯をかけたテーマ
- 若尾文子と京マチ子のキャラが見所☆3つ
- 吉原で“働く”女たちのバイタリティー
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督溝口健二
- 主演京マチ子
-
1944年、ワルシャワ蜂起末期。地下水道に希望を求めた兵士たちの、絶望的な脱出劇。
舞台は第二次大戦末期、ナチス占領下のワルシャワ。ワルシャワ蜂起の抵抗も虚しく、壊滅寸前の一隊の兵士たち。彼らに残された唯一の活路は、街の地下に広がる下水道網という決定的出来事。指揮官に率いられ、暗く汚れた迷宮へと足を踏み入れる兵士たち。地上からの爆撃音、仲間との離散、迫りくる死の恐怖。光を求め、ただ生き延びるという目的。しかし、その先で待ち受けるのは希望か、更なる絶望か。極限状況で試される人間の尊厳を描く、戦争映画の金字塔。
ネット上の声
- アンジェイ・ワイダ監督「抵抗三部作」の第2作目
- 沈黙は言葉より雄弁。アンジェイ・ワイダ
- 往くも、退くも・・。自分だったら・・
- 欧州の地下水道は混み行っているなあ~
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国ポーランド
- 時間96分
- 監督アンジェイ・ワイダ
- 主演タデウシュ・ヤンツァー
-
時代の波に飲まれる花柳界。没落寸前の置屋を舞台に、女たちの意地と哀しみが静かに流れる人間ドラマの傑作。
昭和30年代初頭の東京、柳橋。かつての賑わいを失い、傾きかけた置屋「つたの家」。女将のつた奴を筆頭に、出戻りの娘や気性の荒い芸者など、様々な事情を抱えた女たちが寄り集まって暮らしている。そこへ、夫を亡くし、住み込みの女中としてやって来た梨花。彼女の目を通して、時代の変化の中で必死に生き抜こうとする芸者たちの日常、その意地とプライド、そしてどうにもならない哀しみが淡々と映し出される。華やかな世界の裏側で、静かに、しかし確実に変わりゆく運命。女たちの人生の行く末は。
ネット上の声
- 豪華女優陣とかわいい猫❣️ 目はハートで演技も感心したりだけど、内...
- その流れは、かくも激しく私を揺さぶる。
- 女のひとの生きていく強さを流れる品格。
- 豊かな劇空間を作り出す、成瀬マジック
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間117分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演田中絹代
-
古代エジプトの王子モーセ、その正体は奴隷ヘブライ人。神の啓示を受け、民を率いて圧政に立ち向かう壮大な運命。
舞台は古代エジプト。ファラオの王女に拾われ、王子として育てられたモーセ。しかし、自らの出自が奴隷階級のヘブライ人であることを知ってしまう。同胞の苦しみを目撃し、神からの啓示を受けた彼は、民を率いてエジプトを脱出するという過酷な使命。かつての兄弟、ファラオ・ラメセスとの対立。約束の地を目指すモーセの前に立ちはだかる、数々の奇跡と苦難の道。
ネット上の声
- 未だに解決できていない、半世紀以上前の子供の頃の不思議な体験により、自分の中で神
- モーゼが神から授かったとされる十戒が原題だけど、内容は十戒の戒律ではなく、モーゼ
- 旧約聖書の「出エジプト記」を基に、預言者モーゼの人生を描いた壮大な物語
- 団塊世代以上の人々の希望の名画は後世へ
クリスマス、 文芸・史劇
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間220分
- 監督セシル・B・デミル
- 主演チャールトン・ヘストン
-
荒野に消えた姪を追い、男は執念の捜索者となる。西部劇の金字塔が描く、憎しみと愛の壮大な旅路。
南北戦争終結後のテキサス。復員兵イーサン・エドワーズの兄一家がコマンチ族に惨殺され、姪のデビーが誘拐される。先住民への憎悪を抱く彼は、甥と共に数年にも及ぶ捜索の旅へ。しかし、その目的は救出か、それとも「汚された」姪の殺害か。広大な荒野を彷徨う彼の心に渦巻く葛藤。長い年月の果てに再会した時、彼が下す非情な決断とは。
ネット上の声
- 【公開時には、失敗作と言われた今作が、その後西部劇を代表する傑作と評価された変遷理由を勝手に考える。】
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウェスト』はこの映画をリスペクト
- 久しぶりにフィルマ不人気ジャンルの正統派ウエスタン鑑賞
- 古典的西部劇、モニュメント・バレーの雄大な景色が圧巻
アクション
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間119分
- 監督ジョン・フォード
- 主演ジョン・ウェイン
-
仕事一筋の鉄道員が、家族との絆を失い人生の岐路に立つ。戦後イタリアを生きる、ある家族の愛と再生の物語。
戦後のイタリア。鉄道員として50年の誇りを胸に生きてきた男、アンドレア。しかし、酒に溺れ、家庭は崩壊寸前。そんなある日、運転中の事故をきっかけに停職処分。唯一の生き甲斐だった仕事を失い、孤独と絶望の淵へ。バラバラになった家族が再生するための道はあるのか。末っ子サンドロの視点から描かれる、父の背中と家族の愛の物語。
ネット上の声
- 当時のイタリアは日本よりずっと豊かだった
- いつの世も普遍のテーマと、変わらぬ名作。
- 《午前十時》平成にも通じる家庭崩壊物語
- この映画をレビューするにあたって…
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国イタリア
- 時間115分
- 監督ピエトロ・ジェルミ
- 主演ピエトロ・ジェルミ
-
戦後日本のサラリーマン家庭。退屈な日常に生じた夫婦の亀裂と、再生へのかすかな希望を描く物語。
舞台は戦後の東京。丸の内のオフィスに通うサラリーマンの正二と、妻・昌子の結婚生活は倦怠期。同じ会社で働く「金魚」と呼ばれる女性との、ほんの出来心からの浮気。その小さな火種が、夫婦の間に静かだが決定的な亀裂を生んでいく。友人の死や同僚との会話を通して、人生の虚しさを感じる正二。妻の知るところとなった過ち。夫婦が選ぶ道は、別離か、それとも再生か。地方への転勤をきっかけに、二人の関係が静かに問い直される。
ネット上の声
- いやー、昭和ですなぁ。社員が男女共々仲が良い。今なんかもうギスギス...
- ちょっと物足りなかった☆2つ半
- サラリーマンも気楽じゃない。
- さわやかなタイトルの後ろに…
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間144分
- 監督小津安二郎
- 主演淡島千景
-
竹山道雄の原作を、「青春怪談(1955 市川崑)」の和田夏十が脚色し、「こころ」の市川崑が監督、「銀座二十四帖」の横山実が撮影を担当した。主なる主演者は「悪の報酬」の三國連太郎、伊藤雄之助、「幼きものは訴える」の安井昌二、「あこがれ(1955)」の北林谷栄など。なお一部分はビルマにロケを行っている。
ネット上の声
- 【“埴生の宿”ビルマで英国軍に囚われた日本軍の中で、只一人ビルマの地に残り、彼の地で死んだ同胞のために僧侶となって鎮魂する男の姿を描いた反戦映画の逸品。】
- ビルマで亡くなった多くの日本兵士の弔い映画なのだろうが不満を覚えた
- 竪琴の音に理想と祈りをこめて・・・‼️
- ヒューマンドラマに近いと思う
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督市川崑
- 主演三国連太郎
-
眠れば、奪われる。あなたの隣人は、もう人間ではないかもしれない。街を覆う、静かで目に見えない侵略の恐怖。
1950年代、カリフォルニア州の小さな町サンタ・ミラ。医師のマイルズは、帰郷早々、奇妙な現象に直面する。「夫が別人になった」と訴える患者たち。当初は集団ヒステリーと片付けるマイルズ。しかし、友人の家で発見されたのは、友人にそっくりな、まだ完成していない「何か」。それは宇宙から飛来した謎の植物が生み出す、感情のない複製人間。眠りに落ちた人間は、身も心も乗っ取られる。誰が敵で誰が味方か。逃げ場のない絶望的な状況。
ネット上の声
- アメリカンって、昔からこんなのが好み⁉︎
- TVの”世にも奇妙な物語”好きにおススメ
- 「盗まれた町」映画化作品の最高傑作
- いつの間にか侵略されてる恐怖
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間80分
- 監督ドン・シーゲル
- 主演ケヴィン・マッカーシー
-
貧しい家族を支えるため、夜の世界に身を投じた薄幸の少女。その純粋な心が踏みにじられる悲劇の物語。
昭和30年代の東京。貧しい家庭に育った少女・信子。病気の母と幼い弟妹を養うため、彼女は高校を中退し、キャバレーで働くことを決意。純粋な心を持つ信子は、客からの誘惑や同僚の嫉妬といった厳しい現実に直面する。それでも家族のために健気に働き続ける彼女の前に、一人の誠実な青年が現れる。淡い希望の光。しかし、運命は彼女に更なる試練を与える。社会の底辺で必死に生きる少女の、あまりにも切ない運命の行方。
ネット上の声
- 田村高廣がマジでいい奴で救われた、何も言わずともちゃんと解っててすべてを包み込む
- 木下一家故郷に帰る
- 大豆田(田村)はすでに65年前に存在した!過去の恋人を隠そうとする若尾文子に「僕
- どの時代の若尾文子も大好きだけど1956年的若尾さまがたっぷり堪能できて幸せ
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督川頭義郎
- 主演佐田啓二
-
東京の下町、経営難の酒屋を舞台に、家族を守るため奔走する一人の妻の決断と、すれ違う家族の心を描く物語。
戦後の東京。銀行からの融資を絶たれ、経営難に陥った一軒の酒屋。一家の主婦である喜代子は、夫やその家族と共に、店の切り盛りに追われる日々。そんな中、夫の弟が持ちかけた高利貸しからの借金話が、家族の間に暗い影を落とす。家族を守りたい一心で、喜代子は夫に内緒で、かつて縁のあった銀行頭取に金の工面を頼むことを決意。しかし、その必死の行動が、かえって夫の疑念を招き、家族の心をすれ違わせていく。ささやかな幸せを守るための妻の決断が、思わぬ波紋を広げる物語。
ネット上の声
- 巨匠がのっているときは、尋常ではない傑作が連続して作られます
- 単純な話なのに最高のサスペンスを生む
- ★昭和30年代初頭の雰囲気に浸れる
- うっかり結婚、うっかり跡継ぎ
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演三好栄子
-
古都・京都、伝統の染物屋を継ぐ気丈な女。二人の男への愛と、家業を守る宿命との間で揺れる心。
舞台は古都・京都。友禅染の老舗の一人娘きわは、亡き父の跡を継ぎ、店を気丈に切り盛りする日々。ある日、彼女は妻子ある大学教授・竹村と出会い、許されぬ恋に落ちる。一方、店の経営を安定させるため、得意先の青年実業家・大宮との縁談も持ち上がる。伝統を守る家の宿命と、一人の女としての幸せ。二人の男性への愛の間で、きわの心は激しく揺れ動く。京都の美しい四季を背景に、彼女が下す人生の決断とは。
ネット上の声
- 絶世の美女が本気で誘うと男はイチコロだね
- 小気味よい女は時代を超える
- とても現代的な物語だと思います 21世紀の現代にこそリメイクされるべきです
- 疑いなく日本の最も美しいカラー映画として五本の指に入ると思う
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間104分
- 監督吉村公三郎
- 主演山本富士子
-
遥かなる遠い国からやって来た男が、幾多の幸福のプレゼントを残して、またいずこともなく遥かなる国へ帰ってゆく。「われら巴里ッ子」のマルセル・カルネ監督初の色彩(テクニカラー)、ユーモラス篇。ジャック・エマニュエルのオリジナル・ストーリーをカルネとエマニュエルと「たそがれの女心」のマルセル・アシャールが潤色、撮影を「幸福への招待」のフィリップ・アゴスティニが担当する。主演は「幸福への招待」のフランソワーズ・アルヌール、シャンソン歌手のジルベール・ベコー。二人をめぐってマドレーヌ・ルボウ、「悪の塔」のアンドレ・ガブリエロ、クロオド・ブラッスール、「居酒屋(1956)」の子役シャンタル・ゴッジとジャン・ピエール・ブレメエなど。
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間98分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジルベール・ベコー
-
20世紀初頭のテキサス。広大な土地を巡る、ある一家の30年にわたる壮大な愛憎劇。石油が富と対立を生む、アメリカン・ドリームの光と影。
舞台は20世紀初頭、広大な牧場が広がるテキサス。東部の名家出身のレズリーは、牧場主の“ビック”・ベネディクトと結婚し、慣れない土地での生活を開始。保守的な価値観が根付く土地で、彼女の進歩的な考えは周囲との間に摩擦を生む。一方、牧場で働く貧しいカウボーイのジェット・リンクは、ベネディクト家への劣等感とレズリーへの密かな想いを抱き続ける。やがて彼の土地から石油が湧き出し、立場は逆転。富、人種差別、家族の絆をテーマに、三者の関係が30年の時を経て壮大な人間ドラマへと発展。
ネット上の声
- 【テキサスの大牧場主ビック、そこに嫁いだレズリー、牧場の使用人ジェットの30年の
- メリーランドからテキサスの大農場主に嫁いだ女性の半生を描いたヒューマンドラマ
- ハリウッド黄金時代、大女優に名を連ねたイギリス生まれのエリザベス・テイラー
- 私自身に焦りがあるのか余裕がなくて3時間20分という長さのこの映画...
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間201分
- 監督ジョージ・スティーヴンス
- 主演エリザベス・テイラー
-
熟練犯罪者が企てた競馬場強奪計画。完璧なはずの計画を狂わせる、人間の欲望と裏切り。
5年の刑期を終え出所したばかりの男、ジョニー・クレイ。彼は恋人との新生活のため、犯罪稼業からの引退を決意し、最後の大仕事として競馬場の売上金200万ドル強奪という大胆不敵な計画を立案。集められたのは、それぞれが問題を抱える平凡な男たち。秒単位で計算された完璧な計画は、レースの進行と共に寸分の狂いもなく実行されていく。しかし、計画の裏では、一人の男の妻の裏切りが引き金となり、人間の欲望と不信が渦巻き始めていた。完璧な犯罪計画の先に待ち受ける、予測不能な結末。
ネット上の声
- キューブリックが27歳の時に監督した、ハリウッドデビュー作
- キューブリックのノワール
- 時系列の説明が面白い
- クライマックスの魅せ方で評価一気に上がった、邦題とのギャップがあるせいか原題のイ
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間85分
- 監督スタンリー・キューブリック
- 主演スターリング・ヘイドン
-
白いキャンバスに、天才の筆が躍る。ピカソの創造の瞬間を捉えた、芸術が生まれる過程そのものを描くドキュメンタリー。
1955年、南フランスのスタジオ。20世紀最大の画家パブロ・ピカソの前に、特殊な透明キャンバスが置かれる。カメラはその向こう側から、天才の創造のプロセスを克明に記録。何もない空間に線が引かれ、色彩が生まれ、形が構築されては破壊される。ピカソの思考と筆の動きが、観る者の目の前でリアルタイムに展開。完成に至るまでの迷い、閃き、そして歓喜。本作のために描かれた20点もの作品は撮影後に全て破棄。映画そのものが芸術となった、奇跡のドキュメンタリー。
ネット上の声
- 昔、水森亜土がテレビ番組で即興的に絵を描いていたことを思い出した
- これは何度でも観たくなる
- 天才の頭の中は
- しつこいほどに一から上書きして描き直してた、そして描きあげたやつを勢いよくナシに
ドキュメンタリー
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間78分
- 監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
- 主演パブロ・ピカソ
-
「教室の子供たち」の姉妹篇で、こんどは「児童画を理解するために」という傍題があるように、図工教育を通じて子供たちの創造力をどのようにのばすか発展するかを、前作同様の盗み撮りでとらえた部分色彩の半自主作。一般向。
ネット上の声
- 絵を描くのは子供にとって最も身近な自己表現だろう
- 最良の子ども映画のひとつだと思います
- 『教室の子供たち』と合わせて鑑賞
- 図工の時間に見たの覚えてる
ドキュメンタリー
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間40分
- 監督羽仁進
- 主演---
-
沈没した豪華船の乗客が1隻のボートにすがって漂流するという異色の海洋アクション・ドラマ。「紳士はブルーネット娘と結婚する」のリチャード・セイルが脚本を執筆、監督も兼ねた。撮影は「魔神スヴェンガリ」のウィルキー・クーパー、音楽はアーサー・ブリス。主演は「愛情物語」のタイロン・パワー、「黄金の賞品」のマイ・セッタリング、「ロケットパイロット」のロイド・ノーラン。タイロン・パワーとテッド・リッチモンド共同のコーパ・プロ第1回作。
ヒューマンドラマ、 アドベンチャー(冒険)
- 製作年1956年
- 製作国イギリス,アメリカ
- 時間100分
- 監督リチャード・セイル
- 主演タイロン・パワー
-
戦後の東京。学びたくても学べなかった人々が集う夜の教室。そこは、希望を取り戻すための小さな光。
舞台は、戦争の傷跡が残る1950年代の東京。様々な事情で昼間に働かざるを得ない少年少女や大人が、学びへの渇望を胸に夜間中学の門を叩く。貧困、家族の問題、そして過去のトラウマ。それぞれが重い荷物を背負いながらも、教師や仲間との交流の中で、明日を生きる希望を見出していく。懸命に生きる人々の姿を、巨匠・本多猪四郎が温かい眼差しで描いた、感動のヒューマンドラマ。
ネット上の声
- 以前ここにも投稿したが、私の高校には定時制と通信制が両方あって、全日制の私と彼ら
- ろうそくの火を後ろの席の人に渡していくシーンが美しかった
- 日大芸術学部が製作した中編
- 結構おもろイ
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間43分
- 監督本多猪四郎
- 主演吉岡興成
-
暗黒街の黒幕によって巧みにあやつられている拳闘界のみにくいカラクリを赤裸々に暴露したもので、「波止場」のシナリオでアカデミー賞をもらった、バッド・シュールバーグの小説を映画化したもの。この原作は現在プロ・レスラーとして活躍しているプリモ・カルネラがモデルではないかといわれている。「折れた槍」でアカデミー原作賞をもらったフィリップ・ヨーダンが製作、脚本を担当、「チャンピオン」ノマーク・ロブソンが監督、撮影は「やさしい狼犬部隊」のバーネット・ガフィ、音楽は「恐怖の土曜日」のヒューゴー・フリードホーファー。主演は「必死の逃亡者」のハンフリー・ボガート、「去りゆく男」のロッド・スタイガー、「第三暗黒街」のジョン・スターリング。この映画のために探し出された巨人のマイク・レーン、元ヘヴィ・ウエイト級チャンピオン、マックス・ベアとジェシー・ジョー・ウォルコットが特別出演している。
ネット上の声
- ボギーは去り際までダンディだった・・・。
- 殴られる男(スルーして下さい)
- 元新聞記者エディが食いつなぐために腐敗したボクシング業界を体現したかのような興行
- 見世物だったボクシングがプロレスと別格になってしまったのは何故?
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間109分
- 監督マーク・ロブソン
- 主演ハンフリー・ボガート
-
戦争で引き裂かれた家族の絆。十年の時を経て再会した父と娘、その埋まらない心の溝を描く感動の物語。
終戦から10年が過ぎた日本。中国大陸からの引揚者である父が、幼い頃に生き別れた娘・喜代と再会。しかし、長い歳月と過酷な経験は、二人の間に深い溝を生んでいた。新しい家族と暮らす父の姿に戸惑い、素直になれない喜代。父もまた、娘との接し方に苦悩する。ぎこちない関係の中、一つの事件をきっかけに、二人の心は静かに動き始める。血の繋がりだけでは埋められない、失われた時間を取り戻すための葛藤の記録。
ネット上の声
- 細かい金の話やら旅館の女中へ働きに出た妻・乙羽信子への嫉妬やらで終始イライラみみ
- 五所は『寝言』2部作や『木石』といった面白くない作品には辟易させられたが、本作は
- 不甲斐ない男どもにくらべて、女たちの逞しさといったら···でも、旦那や勤め先に黙
- 無職の神経痛持ちで甘いもの好きな癖に子供扱いすんなとプンスカゴロン佐野周二38歳
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督五所平之助
- 主演佐野周二
-
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間81分
- 監督クロード・オータン=ララ
- 主演ジャン・ギャバン
-
吉屋信子の原作を「不良少年(1956)」の共同脚色者の一人菊島隆三が脚色した、怪談味の濃いスリラー・ドラマ。監督は「続へそくり社長」の千葉泰樹、撮影は「不良少年(1956)」の山田一夫。主な出演者は「現代の欲望」の加東大介、中村伸郎、「天国はどこだ」の津島恵子、「恐怖の逃亡」の中田康子、「処刑の部屋」の宮口精二など。
ネット上の声
- 実が詰まった中編
- 加東大介の芝居の匙加減が興味深い。
- 強引な取立てはヤメましょう‼️
- いらっしゃ~い♡(byネコ)
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間46分
- 監督千葉泰樹
- 主演加東大介
-
ネット上の声
- いわゆる「中年の危機」をフレッド・マクマレイが自覚していく、その描き方が実に繊細
- 玩具デザイナーであり無垢な魂を持つマクマレー演じる主人公は誰からも愛されず愛を拒
- めちゃおもろい!バーバラスインヴィッグとサークの相性がいい!小物使うのも上手いし
- 全然ストーリーも作品の雰囲気も異なるが、『七年目の浮気』を思い出した
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間84分
- 監督ダグラス・サーク
- 主演バーバラ・スタンウィック
-
ネット上の声
- 工場のようにアーカイブされて出荷される知識と、それを消費する人々により構成される
- 最高の図書館映画!幾何学的で美しい構図!『ベルリン・天使の詩』の撮影の参考になっ
- 反対にこの手が守っているという事実に目を凝らすこともできるが…
- 声のトーンはこわいのに言ってること意外と怖くなくてウケた
ドキュメンタリー
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間22分
- 監督アラン・レネ
- 主演アニエス・ヴァルダ
-
貧しい漁村で生きる、感受性豊かな少年のひと夏の成長物語。夕焼け雲に未来を夢見た日々の、切なくも美しい記憶。
昭和30年代、瀬戸内海に面した小さな漁村。魚屋を営む貧しい一家に生まれた少年・陽一は、家業を手伝う毎日。感受性豊かな彼は、大人たちの世界の厳しさや矛盾を感じながらも、夕焼けに染まる空に未来への淡い夢を託していた。ある日、村を訪れたセールスマンとの出会いが、彼の心に小さな変化をもたらす。貧しさの中で懸命に生きる人々の姿と、少年の心の機微を繊細に描き出す、木下恵介監督による珠玉の名作。
ネット上の声
- 真面目な映画人が真面目な人々を描いた映画
- オープニングの空撮から全編に通底する丁寧な構図とカメラワークが特徴的で、木下恵介
- 久保豊さんの『夕焼雲の彼方に——木下惠介のクィアな感性』をよんだので木下恵介作品
- 久我美子さんのようなまっすぐなお嬢さんにこの役は合わない!けどかわいいからヨシ!
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督木下恵介
- 主演久我美子
-
優柔不断な男と元妻、後妻、そして一匹の愛猫。猫の親権を巡る、可笑しくも切ない人間模様。
戦後間もない東京。母に甘やかされて育った優柔不断な男、庄造。彼は母の画策で妻・品子と離縁させられ、後妻の福子と暮らすが、心は晴れない。そんな彼の唯一の癒しは、溺愛する猫のリリー。しかし、そのリリーを巡って元妻と後妻が激しい火花。板挟みになった庄造は何も決められず、事態は思わぬ方向へ。谷崎潤一郎の原作を元に、人間の滑稽さと愛おしさを描いた喜劇の傑作。
ネット上の声
- 2か月ほど前の週末、帰省した二男が駅前で鳴いていたと言って仔猫を保護してきた
- 男と女の抜き差しならぬ関係をどす黒く描いた大人の日本映画
- どこ吹く風の猫のリリィの目から見える滑稽な男と女
- 人間のヒダを演じる一級の役者たち
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間136分
- 監督豊田四郎
- 主演森繁久彌
-
革命と内乱の時代を好んで描くボリス・ラヴレニョーフの原作小説をG・カルトゥノフが脚色、「十月のレーニン」などで知られるミハイル・ロンム監督の弟子、グリゴーリ・チュフライの第一回監督作品。撮影は老巧セルゲイ・ウルセフスキー、音楽は「シベリヤ物語」でお馴染みのニコライ・クリューコフ。なお「四十一番目」(原名)は一九二七年、ヤーコフ・プロタザーノフ監督で映画化、今回は二度目。主演は、日本に初登場のイゾルダ・イズヴィツカヤ(新人)とオレーグ・ストリジェーノフ。それに「三つの邂逅」のニコライ・クリューチコフなど。ミハイル・ロンム製作、アグファカラー、一九五六年作品。
ネット上の声
- アグファカラーの映像美!
- この雑さに全部持っていかれてしまった プロパガンダにしてもあまりにもストーリーそ
- ロシア内戦の最中に咲いた赤軍の女狙撃兵と、白軍のブルジョワ士官のラブロマンス
- スヴェトラーナさんの本と本屋大賞の本はリスペクトだ!2冊とも読む!
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国ソ連
- 時間91分
- 監督グリゴーリ・チュフライ
- 主演イゾルダ・イズヴィツカヤ
-
第二次世界大戦末期のヨーロッパ。極限状況下で、臆病な上官と正義感の強い部下の対立が部隊を崩壊へと導く戦争ドラマ。
舞台は1944年、第二次世界大戦末期のヨーロッパ戦線。ドイツ軍との激しい戦闘が続く最前線。部下からの信頼も厚い正義感の強いコースタ中尉。しかし、彼が仕える中隊長は、保身しか考えない臆病者のクーニー大尉。敵前で何度も不可解な撤退命令を出す大尉の行動により、部隊は多くの犠牲者を出す事態に。部下たちの命を守るため、コースタ中尉が下す非情なる決断。極限の戦場で繰り広げられる、男たちの壮絶な心理戦の結末。
ネット上の声
- 『ジョー、俺はお前を見習うよ。』
- ロバート・アルドリッチw
- あなたは、どのタイプ?
- 史上最大の腰抜け大尉
戦争
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間108分
- 監督ロバート・アルドリッチ
- 主演ジャック・パランス
-
小さなボールの大冒険!チェコアニメの母が紡ぐ、温かく詩的なストップモーション。
ある日、小さな女の子が大切にしていた布製のボール「フリーチェク」が、風に飛ばされ迷子に。見知らぬ世界に放り出されたフリーチェクの、お家に帰るための旅の始まり。毛糸や布、様々な素材を組み合わせた独特の世界観。チェコアニメの巨匠ティールロヴァーが、生命のないモノに息吹を吹き込む。言葉はなくとも伝わる、優しさと冒険心に満ちた物語。珠玉のアニメーション。
アニメ
- 製作年1956年
- 製作国チェコスロバキア
- 時間18分
- 監督ヘルミーナ・ティールロヴァー
- 主演---
-
伝統か、自由か。情熱的なジプシーの血が燃え盛る、愛と裏切りのダンスと音楽の物語。
舞台は1950年代アメリカ、ロサンゼルスに生きるジプシー(ロマ)のコミュニティ。ジプシーの王の弟である青年ステファノは、一族の伝統よりも現代的な生活に憧れを抱く。ある日、病に倒れた兄から、一族の未来のため、情熱的で野性的な美女アニーとの結婚を命じられる。自由を求めるステファノは、あの手この手で結婚から逃れようと画策。しかし、アニーの激しい誘惑と一族からの期待が、彼を追い詰めていく。反発しあう二人の心は、やがて情熱的なダンスと共に燃え上がり、互いの運命を大きく揺さぶる。
ネット上の声
- これは物凄い映画だった
- だいたいあらすじから予想できる展開を辿るのだがドキッとするショットが挟まれて面白
- 父権とパラノイアが合体すると地獄を見るという点では郊外住宅普及版『シャイニング』
- 原色が映えるシネラマの贅沢な構図の中、どろどろの家庭の崩壊が描かれるギャップが面
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間95分
- 監督ニコラス・レイ
- 主演バーバラ・ラッシュ
-
「獣人雪男」の村田武雄のオリジナル・シナリオを「くちづけ(1955)」第二話の鈴木英夫が監督、「姿なき目撃者」の三浦光夫が撮影を担当した。主なる出演者は「不良少年の母」の木村功、「市川馬五郎一座顛末記 浮草日記」の津島恵子「生きものの記録」の志村喬、佐田豊、東郷晴子、他に俳優座の土屋嘉男、「若き潮」に出た文学座の宮口精二など。
ネット上の声
- 「七人の侍」で恋に落ちた二人が・・・
- なかなかやる
- お勧めです
- ラジオが団欒の中心だった頃
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督鈴木英夫
- 主演木村功
-
相愛の男女が、三年目ごとの中秋名月に、信州高原の山小屋に再会を約しながら、遂に結ばれることなく終る愛情の悲劇。北条秀司が新国劇のために書下した戯曲から「祇園の姉妹」の依田義賢がシナリオ執筆、「母を求める子ら」の清水宏(1)が監督する。撮影は「折鶴七変化 (前後編)」の相坂操一。主な出演者は、「裸足の青春」の上原謙、「月形半平太(1956)」の木暮実千代、浜世津子、「午後8時13分」の藤田佳子、「愛の海峡」の川崎敬三、「弥次喜多道中」の江島みどり、他に柳永二郎、坂本武、見明凡太朗、浦辺粂子、浪花千栄子のヴェテラン陣。
ネット上の声
- 12年越しの恋は...。
- スレ違い続けるメロドラマで、舞台が山小屋の旅館
- 山小屋の景色と儚いストーリー展開が良かった!
- 後期清水宏の恋愛人間ドラマの傑作
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間84分
- 監督清水宏
- 主演上原謙
-
自動車事故をきっかけに、平凡な男が転がり落ちる闇社会。欲望と裏切りが渦巻くサスペンス。
1956年、東京。平凡なサラリーマンの運転する車が、一人の男をはねる事故。被害者は大した怪我もなく示談を申し出るが、その手には大金が。男の正体は、宝石強盗団の一味。偶然から大金を手にしたサラリーマンは、強盗団と悪徳刑事に追われる身に。日常が非日常へと変わる恐怖。彼はこの死の十字路から抜け出せるのか。欲望が交錯する街角での、命を懸けた逃走劇。
ネット上の声
- 不幸に不幸に不幸が重なって、、
- 三國さんと新珠さんとの共演
- シンプルでわかりやすい
- 交錯する運命は...
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間101分
- 監督井上梅次
- 主演三国連太郎
-
無実の青年はなぜ殺人犯にされたのか。日本の司法制度の闇に迫る、冤罪事件を基にした衝撃の社会派ドラマ。
昭和26年、ある田舎町で起きた一家惨殺事件。容疑者として逮捕されたのは、ごく普通の真面目な青年・植村。彼は身に覚えのない罪を、執拗な取り調べによって自白させられてしまう。物的証拠は何一つなく、頼れるのは一縷の望みを託した弁護団のみ。警察と検察が作り上げた「犯人」という虚像。絶望的な状況の中、植村と弁護団は、巨大な司法の壁を前に無実を証明するための孤独な闘いを開始。
ネット上の声
- ネオリアリズモにも似た映像、的確な演出、テンポ良い編集とカット割で映画としても大変優れている
- 傑作ですねぇ!! この作品は今回が初観だったけど、ドキュメンタリー調の迫真に迫る
- 実際に起こった八海事件を冤罪として告発した弁護士正木ひろしの原作を元に作り上げた
- 先月下旬に発売された『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』春日太一著
冤罪、 社会派ドラマ、 実話
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督今井正
- 主演草薙幸二郎
-
父の仇を討つため、美しき姫君が剣を取る!江戸の町を舞台に繰り広げられる、波乱万丈の時代劇活劇。
時は江戸時代。旗本の令嬢・おえんは、父を無実の罪で陥れた黒幕への復讐を誓う。男装の麗人となり、素性を隠して江戸の町へ。卓越した剣の腕前で、父の仇を探し求める彼女の前に現れる、一人の若侍。二人は惹かれ合うが、彼こそが仇敵の一味であるという過酷な運命。愛と復讐の狭間で揺れ動くおえんの心。やがて明らかになる、幕府を揺るがす巨大な陰謀。果たして彼女は、父の無念を晴らし、自らの恋を貫くことができるのか。華麗な剣戟と切ない恋模様が交錯する、痛快娯楽時代劇。
時代劇
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督萩原遼
- 主演美空ひばり
-
ブラジルの巨匠ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスが1955年に発表した長編監督デビュー作。リオデジャネイロのスラム街で暮らす人々の1日にスポットを当て、登場人物それぞれのエピソードを散文的に交錯させたドラマ。60年代に盛り上がったブラジルの映画運動「シネマ・ノーボ」の先駆けとなった作品で、トリュフォーやゴダールに絶賛されて世界的脚光を浴びた。
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国ブラジル
- 時間100分
- 監督ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス
- 主演ジェス・ヴァラドン
-
英国時代にヒッチコックが作った「暗殺者の家」の再映画化で、原作はチャールズ・ベネットとP・B・ウィンダム・ルイス。脚色は「ハリーの災難」のジョン・マイケル・ヘイズとアンガス・マクフェイル、撮影監督は、「ハリーの災難」のロバート・バークス。音楽はバーナード・ハーマン。主演は「カービン銃第1号」のジェームズ・スチュアートと「情欲の悪魔」のドリス・デイ。
ネット上の声
- 今の映画の、お爺ちゃん、そしてお婆ちゃん
- やっぱり「ケ・セラ・セラ」でしょう!
- お薦めのヒッチコック作品☆3つ半
- 納得のアカデミー歌曲賞受賞作品
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間120分
- 監督アルフレッド・ヒッチコック
- 主演ジェームズ・スチュワート
-
無実をはらそうと逃走を図るヒッチコックお得意の虚構サスペンスとは一線を画す作品。監督自らが冒頭に登場し「真実のストーリー」であることを告げている。金を借りるために生命保険会社へ出向いたマニーは、以前入った強盗犯と間違えられ拘束される。高額の保釈金を支払い、妻と共にアリバイ立証のため奔走するが……。鉄格子ごしの風景など、主人公の視点で構成されたカメラワークや、少ない台詞で無実の罪に混乱した悲壮感がリアルに描かれている。
ネット上の声
- 【免罪の恐ろしさを描いた作品。夫が自らの歯の治療のために、愚行に走ったと思ってしまった妻の精神が崩壊していく過程も、恐ろしき作品である。】
- シリアスを極めたサスペンス映画のヒッチコックの無駄の無い的確なモンタージュ
- 娯楽系サスペンスからはかけ離れた実録ドラマの決定版
- 『十二人の怒れる男』にリスペクトさせた様に感じる。
冤罪、 実話、 サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間105分
- 監督アルフレッド・ヒッチコック
- 主演ヘンリー・フォンダ
-
「悲しみは空の彼方に」など数々の名作を残したメロドラマの巨匠ダグラス・サークが1956年に手がけた作品で、激しい恋の四角関係を描き、ドロシー・マローンにアカデミー助演女優賞をもたらした名作。
石油王として名高いハドリー家の会社で働くミッチは、放蕩者の御曹司カイルと幼なじみ。カイルの妹マリリーはミッチに恋焦がれているものの、ミッチはカイルの新妻ルーシーにひそかに思いを寄せていた。ルーシーのためにアルコールを断ち、生活を改めようとしていたカイルだったが、自分が子どもを産めないと知って自暴自棄になり、やがて悲劇が訪れる。
ダグラス・サーク作品でおなじみの二枚目スター、ロック・ハドソンがミッチを演じ、ルーシー役をローレン・バコール、カイル役をロバート・スタック、マリリー役をドロシー・マローンが担当。マリリーを演じたドロシー・マローンが第29回アカデミー助演女優賞を受賞。
ネット上の声
- ドロシー・マローンがすべてを持っていく!
- 映画の良さはストーリー良さじゃない
- タイトルなし(ネタバレ)
- 「飛行機を 運が飛ぶ」
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間99分
- 監督ダグラス・サーク
- 主演ロック・ハドソン
-
製作はバート・フリードロブ、監督は「飾窓の女」の名匠フリッツ・ラング、脚色は「キリマンジャロの雪」のケイシー・ロビンソン、原作はチャールズ・アインスタインの『血の刺戟』、撮影は「第17捕虜収容所」のアーネスト・ラズロ。主演は「荒野の貴婦人」のダナ・アンドリュース、「悪の対決」のロンダ・フレミング、「地獄の掟」のアイダ・ルピノ。助演はジョージ・サンダース、サリー・フォレスト、ジェームズ・クレイグ、ハワード・ダフ、ジョン・バリモア・ジュニア。
ネット上の声
- もうーーーー、ラング監督最高!!😍
- 口紅は気にしなくていい
- フリッツラング作品初
- マザコン殺人鬼、不倫、マスメディア、アクション、ロマンス、政治的な駆け引き…ごち
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間100分
- 監督フリッツ・ラング
- 主演ダナ・アンドリュース
-
戦後復興期の日本。日雇い労働者たちの汗と涙、そしてささやかな希望を描く、心温まる人間賛歌。
舞台は戦後の混乱が残る東京のドヤ街。日給240円でその日暮らしを生きる「ニコヨン」と呼ばれる男たち。主人公の五郎もその一人。学も金もないが、人情に厚く仲間思いの彼。ある日、行き場のない母子と出会い、面倒を見ることになる。貧しいながらも肩を寄せ合い、笑い、時には喧嘩しながら懸命に生きる人々。ささやかな幸せを掴もうとする彼らの姿を通して、本当の豊かさとは何かを問いかける人情ドラマ。
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督井上梅次
- 主演三国連太郎
-
“小説新潮”に発表されラジオ・ドラマにもなった川口松太郎の原作“人情馬鹿物語”を、「次郎物語(1955)」の清水宏(1)が脚色・監督して、人情馬鹿に徹した女を中心とする現代風俗を描いている。撮影は「高校卒業前後」の高橋通夫。主な出演者は、「柳生連也斎 秘伝月影抄」の角梨枝子、「赤線地帯」の菅原謙二、「豹の眼」の藤田佳子、「弾痕街」の三田隆など。
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間71分
- 監督清水宏
- 主演角梨枝子
-
「エデンの東」のエリア・カザンが「欲望という名の電車」に次いで再びテネシー・ウィリアムズの原作をとりあげ、南部を舞台とし、19歳の貧しい少女と、それを取り巻く2人の男性の愛欲ドラマを描いた。テネシー・ウィリアムズが自ら脚本を書き、撮影は「波止場」のボリス・カウフマン、作曲をラジオ・シティ・ミュージック・ホールのケニョン・ホプキンスが担当した。主演はブロードウェイ出身の新星キャロル・ベイカー(33年生れ)、「波止場」のカール・マルデン、演劇俳優で映画初出演のイーライ・ウォラック。それにミルドレッド・ダンノックなど。
ネット上の声
- 指をしゃぶりながら性の匂いも漂わせる
- 押し倒さなくてもエロチック
- 歪んだ結婚生活を送る幼妻を若きキャロル・ベイカーが渾身の演技
- 微妙かなと思ったらなんだかんだ愉快な作品で楽しかった
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国アメリカ
- 時間115分
- 監督エリア・カザン
- 主演カール・マルデン