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父の過去と子の現在、二つの時代が交錯する壮大な叙事詩。権力の頂点で孤独を深める二代目ドン、マイケル・コルレオーネの物語。
舞台は1950年代のアメリカ、ネバダ州。父ヴィトーの後を継ぎ、巨大マフィア組織の頂点に君臨するマイケル・コルレオーネ。彼の栄華は、自らの邸宅が何者かに襲撃される事件で揺らぐ。ファミリー内の裏切り者を突き止めるため、彼はキューバにまで事業を拡大。しかし、その非情な権力闘争は、愛する家族との間に深い溝を生んでいく。並行して語られるのは、20世紀初頭のシチリアからアメリカへ渡った若き日の父ヴィトーが、如何にしてファミリーを築き上げたかの物語。父が守った家族の愛と、息子が手にした権力の代償。その対比が浮き彫りにする、男の栄光と魂の孤独。
ネット上の声
- 前作を超える続編は数少ないけど、これは別格。若きヴィトーがファミリーを築いていく過去と、マイケルが全てを失い孤独になっていく現在。この対比が本当に見事。デ・ニーロの演技も神がかってる。
- 映画史に残る最高の続編。
- 3時間超えは長いけど、見応えは十分。マイケルの孤独がとにかく切なくて、胸が苦しくなった。
- 若き日のヴィトーを演じたデ・ニーロが圧巻。彼の存在感だけでも見る価値あり!
ヤクザ・ギャング
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間200分
- 監督フランシス・フォード・コッポラ
- 主演アル・パチーノ
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パリの公園で出会った不思議な二人の女性、セリーヌとジュリー。現実と虚構が入り混じる幽霊屋敷を舞台に、彼女たちが繰り広げる幻想的な冒険。
1974年の夏、パリ。公園のベンチに座る図書館司書ジュリーの前を、手品師のセリーヌが次々と持ち物を落としながら走り去っていく。彼女を追いかけたことから、性格が正反対な二人の奇妙な共同生活がスタート。やがて二人は、パリの「7b番地」にある古い屋敷の存在を知る。そこでは、一人の男をめぐる二人の女と少女のメロドラマが、毎日同じように繰り返されていた。魔法のキャンディーを食べると、二人はその劇の登場人物として介入できることを発見。繰り返される悲劇から少女を救い出すため、セリーヌとジュリーは物語の結末を書き換えようと試みる。映画と現実の境界が溶け合う、迷宮のような物語。
ネット上の声
- 奇麗なものと奇妙なものは、どこか似てるね
- どこまでも自由で、どこまでも芸術的
- 単純で複雑、しかし冗長すぎます!
- パリの不思議迷宮においでませ。
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス
- 時間192分
- 監督ジャック・リヴェット
- 主演ジュリエット・ベルト
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結婚10年目の完璧な夫婦。その理想の仮面の裏で、静かに崩壊していく愛と信頼の記録。イングマール・ベルイマンが描く、痛々しくも美しい魂の解剖図。
1970年代のスウェーデン。弁護士のマリアンと大学教授のヨハンは、二人の娘に恵まれた誰もが羨む理想の夫婦。しかし、結婚10年目を迎えたある日、ヨハンが突然、若い愛人の存在を告白し家を出ていく。完璧だったはずの日常の崩壊。絶望の淵で、マリアンは精神的・経済的自立を模索し始める。一方、新たな生活を始めたヨハンもまた、埋めがたい心の空虚に苦しむ。離婚、そして再会。憎しみと愛情の狭間で揺れ動きながら、互いを縛り付けていた「結婚」という制度から解放されたとき、二人が見つけ出す本当の関係性とは。長い年月をかけた、ある男女の愛の年代記。
ネット上の声
- ここにはないどこか、なんてない!?
- ある意味、ホラー映画かもしれない
- 目が離せませんでした
- 言葉による関係の崩壊
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国スウェーデン
- 時間168分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演リヴ・ウルマン
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死の病に冒された歌姫ラ・パロマの、破滅的で甘美な恋。様式美と虚構性に彩られた、究極のデカダン・メロドラマ。
1970年代、ヨーロッパの退廃的な社交界。結核に冒され、死の影と隣り合わせに生きる美しき歌姫ラ・パロマ。彼女の前に現れた富豪の青年イシドールは、そのすべてを捧げるほどの情熱的な愛を告白。しかし、自らの運命を悟る彼女は、彼の愛を試すかのように、全財産を使い果たすことを要求。オペラのような豪華絢爛なセットの中で、二人の愛は破滅へと向かって加速。死を前にしたヒロインが選ぶ、あまりにも甘美で残酷な愛の結末。
ネット上の声
- ◎ 短いビュル・オジエの颯爽と現れる場面が好きだ!
- 突然始まるデュエットシーンの画作りが頭おかしい
- ちょっと変わってる映画
- オペラ調怪異譚
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国スイス,フランス
- 時間110分
- 監督ダニエル・シュミット
- 主演イングリット・カーフェン
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1930年代ロサンゼルス。私立探偵が足を踏み入れた、ある浮気調査。それは街を蝕む巨大な陰謀の序章。
1937年、水不足に悩むロサンゼルス。私立探偵ジェイク・ギテスは、ある女から水道局技師長の浮気調査を依頼される。簡単な仕事のはずが、技師長の謎の死をきっかけに、事態は思わぬ方向へ。彼の前に現れる謎の美女イヴリン。彼女が隠す家族の秘密と、街の水利権を巡る巨大な陰謀。真実を追うほど深まる闇。ギテスはチャイナタウンの悪夢から逃れられない。
ネット上の声
- 犯罪の謎解きから突然家族模様の掘り下げへ急展開
- フィルム・ノワールミステリーの傑作です!
- 独特な退廃的質感が、やるせない余韻を醸す
- あ~切なくて素晴らしい映画らしい映画!!
探偵、 サスペンス
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間131分
- 監督ロマン・ポランスキー
- 主演ジャック・ニコルソン
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ニュー・ジャーマン・シネマを牽引したライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が、1955年製作のダグラス・サーク監督作「天はすべて許し給う」の物語を下敷きに、愛に起因する苦悩や残酷さを鮮やかに描いた傑作ドラマ。
ドイツ、ミュンヘン。夫に先立たれ掃除婦として働く初老の女性エミは、ある雨の夜、近所の酒場で移民労働者の青年アリと出会う。2人は恋に落ちすぐに結婚を決めるが、エミの子どもたちや仕事仲間からは冷たい視線を向けられる。それでも愛を育んでいくエミとアリだったが……。
1974年・第27回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、ファスビンダー監督の名を世界に知らしめた。日本では2023年7月に劇場初公開。
ネット上の声
- 幸福が楽しいとは限らない
- ずっと気になってたファスビンダー作品をスクリーンで観る💕最終日に滑り込み
- 話がトントンと進んでいく
- 70年代の西ドイツにて
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ドイツ
- 時間90分
- 監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
- 主演ブリギッテ・ミラ
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1970年代アメリカ、精神のバランスを崩した主婦と、彼女を愛し続ける夫。家族の愛と崩壊を描く衝撃の物語。
1970年代アメリカ。3人の子供の母メイベルは、愛する夫ニックと幸せに暮らすも、その繊細すぎる心が時に奇行を呼ぶ。ある日、夫の不在をきっかけに彼女の精神の均衡が大きく崩壊。ニックは不器用な愛で彼女を支えようとするが、その行動が逆にメイベルを追い詰めていく。周囲から孤立し、狂気の淵をさまよう妻。家族の愛の形が試される、あまりにも痛切な日々の記録。
ネット上の声
- 彼女の精神が壊れる原因は家庭にあるので精神病院に送っても無駄なんです、、
- 色々な感情を引き出してくれる作品
- 引き受け続けるということ
- 迫真、緊張、そして安堵。
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間145分
- 監督ジョン・カサヴェテス
- 主演ジーナ・ローランズ
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著名な科学者の孫が、祖父の遺産である不気味な城で禁断の実験に挑む、傑作モノクロ・コメディ。
舞台は20世紀初頭のトランシルヴァニア。高名なフランケンシュタイン男爵の孫、フレデリック。彼は祖父を「狂人」と呼び、その存在を恥じる真面目な脳外科医。しかし、祖父の遺言でトランシルヴァニアの城を相続することに。そこで見つけたのは、死者を蘇らせる実験記録。助手アイゴールや美女インガと共に、彼は禁断の実験に手を染めてしまう。果たして、彼らが創り出した「怪物」が巻き起こす騒動の行方。伝説的ホラーへの愛と敬意に満ちたパロディの傑作。
ネット上の声
- 見終わった後に盲目のおじいさんが、ジーン・ハックマンだったことを知ってびっくりし
- 単体シリーズの本格パロディー・コメディー
- ~我が名はDr.フロンコンスティン!~
- アイゴールは熊倉一雄さんでしょう。
ホラー
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間107分
- 監督メル・ブルックス
- 主演ジーン・ワイルダー
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同じ一人の女性を愛した3人の親友同士の30年間に渡る人生模様を、戦後イタリア映画の黄金時代への郷愁を織り混ぜて描いた、「ラ・ファミリア」のエットーレ・スコラの監督作品。製作はピオ・アンジェレッティとアドリアーノ・デ・ミケーリ、原案・脚本はアージェ・スカルペッリとスコラ、撮影はクラウディオ・チリロ、音楽はアルマンド・トロバヨーリが担当。出演はニーノ・マンフレーディ、ヴィットリオ・ガスマンほか。フェデリコ・フェリーニらが特別出演。
ネット上の声
- エットレ・スコーラはやはり名作が多いなと、うーんと唸ってしまう作品
- 孤独な金持ち、貧乏人の友沢山
- 男性三人+女性一人の人生模様
- きっと私も○○だ!
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国イタリア
- 時間123分
- 監督エットレ・スコーラ
- 主演ニーノ・マンフレディ
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海に生きる男の暴力と死、人間性と非人間性をめぐる葛藤を描く海洋映画。製作はアーサー・コーンとウォルター・ウルブリッヒ、監督は「三文オペラ」のヴォルフガング・シュタウテ、脚本はウォルター・ウルブリッヒ、原作はジャック・ロンドン、撮影はアンドレ・ザラ、音楽はハンス・ポセガが各々担当。出演はエドワード・ミークス、ライモンド・ハームストロフ、ブァトリス・カードン、エメリッヒ・シェファー、ペーター・コックなど。
ヒューマンドラマ、 アドベンチャー(冒険)
- 製作年1974年
- 製作国ドイツ,ルーマニア,フランス
- 時間88分
- 監督ウォルフガング・スタウト
- 主演エドワード・ミークス
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死を前にした詩人が彷徨う、自身の過去とロシアの歴史が交錯する記憶の迷宮。映像で綴られる、魂の叙事詩。
40代の詩人アレクセイが、病床で自らの人生を回想。幼い頃に別れた父、美しかった母への思慕、戦時下の過酷な日々、そして妻とのすれ違い。彼の個人的な記憶は、ニュースフィルムや歴史的映像と交錯し、ロシアという国家の記憶そのものと重なり合う。過去と現在、夢と現実が溶け合う断片的なイメージの連続。それは、一人の男の人生の記録でありながら、母なる大地への郷愁と、時代に翻弄された人々の魂の叫び。観る者の記憶をも呼び覚ます、映像の詩。
ネット上の声
- タルコフスキーの極めて個人的で詩的な映像美の独白
- 【タルコフスキーを通して世界を考えてみる】
- タルコフスキーの映像芸術の中核
- タイトルなし
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ソ連
- 時間108分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演マルガリータ・テレホワ
-
国鉄操車場で発見された一つの死体。迷宮入り事件の捜査線上に浮かぶ、天才音楽家の隠された過去。
東京、蒲田駅操車場。そこで発見された身元不明の惨殺死体。ベテラン刑事・今西と若手刑事・吉村による執念の捜査。唯一の手がかりは、被害者が呟いた「カメダ」という言葉のみ。捜査は難航を極めるも、やがて前途有望な天才作曲家・和賀英良の存在が浮上。彼の完璧な経歴の裏に隠された、宿命と悲劇に満ちた衝撃の真実。
ネット上の声
- 壮絶な“宿命”に心が震える、色褪せない珠玉の人間ドラマ
- 松本清張の原作だが、かなり脚色されていた
- 壮絶な人生、哀切の旋律に心揺さぶられる
- 私の解釈は・・・(三木巡査について)
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間143分
- 監督野村芳太郎
- 主演丹波哲郎
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大自然の中に生きる動物たちのコミカルな側面をとらえたドキュメンタリー・製作・監督・編集・音楽・解説はジャミー・ユイス、製作総指揮はボート・トロスキーが担当。
ネット上の声
- 動物だって酔っぱらう♡
- ノスタルジーがスコアを押し上げている感否めませんが、正直これ以上に面白く素晴らし
- ナレーションが渥美清さんの吹替えバージョンだったら☆5つです!
- 渥美清がナレーションを務めてるバージョン
ドキュメンタリー
- 製作年1974年
- 製作国南アフリカ
- 時間91分
- 監督ジャミー・ユイス
- 主演---
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1970年代の日本。女性史を研究する圭子は、かつて「からゆきさん」としてボルネオ島サンダカンに送られた老婆・サキを訪ねる。貧しさから、わずか十代で騙されるように異国の娼館へ売られたサキ。彼女の口から語られるのは、日本人娼婦たちが祖国に見捨てられながらも、必死に生きた日々の記憶。過酷な労働、客からの暴力、そして望郷の念。歴史の闇に葬られた女性たちの声なき声。サキの壮絶な告白を通して、日本近代史の裏面を鋭く告発する衝撃作。
ネット上の声
- 本来、こういったベタでウェットな古いタイプの邦画は苦手なんだが、ここんとこ悲劇観
- 最近の映画は、すぐに忘れてしまいがちだが、昔の映画でもインパクトのある映画は、い
- 『むぞなげぇ』ファンタジーフィクション。こうならなけりゃ良か
- 多くの唐行きさんに謝りながら、恥ずべき歴史を知るべき
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間121分
- 監督熊井啓
- 主演栗原小巻
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ネット上の声
- パリのシネマテークで鑑賞したが、見ている間もそうなんだけど帰り道泣きながら帰った
- 製作年1974年
- 製作国フランス
- 時間105分
- 監督ジャック・ドワイヨン
- 主演クリストフ・ソト
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1930年代、ファシズム政権下のイタリアの港町。巨匠フェリーニが自身の少年時代を、郷愁と幻想で描く一大絵巻。
舞台は1930年代、アドリア海沿いの小さな港町リミニ。春の訪れを告げる綿毛の舞いから始まる、一年間の町の記録。思春期の少年チッタの目を通して描かれるのは、風変わりで愛すべき住民たちの日常。厳格な父親、グラマーなタバコ屋の女主人、虚言癖の叔父。ファシズムの影が忍び寄る中、彼らが繰り広げる奇妙で滑稽、そしてどこか物悲しい人間模様。季節の移ろいと共に、少年が見た夢と現実が入り混じる、万華鏡のような追憶の物語。
ネット上の声
- 猥雑、混沌でも整然。易しくないけど優しい
- そしてまた綿毛の舞う季節がやってくる
- フェリーニの「おっぱいバレー」
- やはり名作なのでありました
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間124分
- 監督フェデリコ・フェリーニ
- 主演ブルーノ・ザニン
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昭和40年代、広島。警察の「頂上作戦」がヤクザ社会を揺るがす、実録ヤクザ抗争シリーズ第4弾。
舞台は昭和38年の広島。巨大化したヤクザ組織の抗争は激化の一途。この事態を重く見た警察は、暴力団撲滅運動「頂上作戦」を開始。これまで裏で繋がっていた警察の突然の裏切り。それは、ヤクザ社会の掟をも揺るがす非情な取締り。逮捕される幹部たち、そして内部抗争の火種。主人公・広能昌三は、変わりゆく時代の波の中で、己の「仁義」を貫くための新たな戦いへ。血で血を洗う抗争の果てに待つものとは。
ネット上の声
- 4作目ともなるとお腹いっぱいではあるが
- 仁義なき頂上、簡潔な完結編 第4弾
- 腑抜けになった日本映画に見飽きた
- なぜか、観ちゃうんだよなぁ・・・
ヤクザ・ギャング
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間101分
- 監督深作欣二
- 主演菅原文太
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ハリウッド黄金期を彩ったMGMミュージカルの輝き。伝説のスターたちが歌い踊る、夢と魔法の祭典。
1920年代から50年代、ハリウッドに君臨した映画会社MGM。その創立50周年を記念し製作された、珠玉のミュージカル名場面集。フレッド・アステア、ジュディ・ガーランド、ジーン・ケリーら伝説のスターたちが、華麗なダンスと圧巻の歌声でスクリーンを彩る。数々の傑作から選び抜かれた最高のパフォーマンスが、観る者を夢の世界へと誘う、まさにエンタテインメントの宝石箱。映画史に燦然と輝く栄光の記録。
ネット上の声
- MGM創立50周年記念として制作された作品で、1930〜50年代のミュージカル映
- ザッツ・エンタテインメント〜こんなに楽しい映画はない〜
- レンタルではなく手元に置いていたくなる映画
- 栄光のMGMミュージカル最後の輝き!
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間132分
- 監督ジャック・ヘイリー・Jr
- 主演フレッド・アステア
-
恐山の麓、少年時代の「私」が家出を夢見る。虚構と現実が交錯する、寺山修司の自伝的幻想譚。
1970年代の東京。映画監督の「私」は、少年時代の記憶を辿る映画を制作中。舞台は青森県の恐山に近い村。そこには過保護な母と、村の因習が。少年はサーカスの女に憧れ、隣家の若妻に淡い恋心を抱き、この息苦しい故郷からの脱出を計画。しかし、記憶の中の母は少年の前に立ちはだかる。果たして「私」は、忌まわしい過去と決別できるのか。虚構の映画作りが、現実の記憶を侵食し始める衝撃の結末。
ネット上の声
- 【ちぃスピードで映画観よう!!第4弾、グッドスピード選出作品】
- 恐山の川からひな壇流すの常識ぶっ飛んでてたまらない
- 今の時代にこんな映画を撮れる人いますかね
- 頭モヤモヤする人の心をズバッと打ちます
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督寺山修司
- 主演菅貫太郎
-
ショーガールと愛人関係にあったヘイデン(R・ヴォーン)は、二人の関係が妻にバレる前に、愛人を殺す必要に迫られていた。豪華客船に乗り合わせたのを利用して、ヘイデンは彼女を射殺する。
ネット上の声
- ☆刑事コロンボ/歌声の消えた海☆
- 「あっ、もう一つだけ・・・」
- コロンボと行く豪華客船の旅
- コロンボ浮かぶ大走査線
刑事コロンボ、 サスペンス
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間98分
- 監督ベン・ギャザラ
- 主演ピーター・フォーク
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少年時代への訣別。1950年代フランスの片田舎で、一人の少年が経験する淡い恋と性の目覚め、そして成長の記録。
1950年代、フランスの田舎町。祖母との穏やかな日々を送っていた13歳の少年ダニエルは、母の再婚を機に都会ナルボンヌへと移り住む。慣れないアパートでの暮らし、新しい学校、そして思春期ならではの性の目覚め。仲間たちとの他愛ない時間、映画館の暗闇で芽生える異性への好奇心、そして初めて触れる少女の肌の感触。戸惑いと発見に満ちた日々は、やがて彼を学校から労働の世界へと導く。少年時代の終わりを静かに描き出す、誰もが通り過ぎた季節の物語。
ネット上の声
- きれいな瞳を捉えた、秀作。
- ジャケから爽やかな初恋を期待していたのに、こんなに胸の痛む話だったとは…動揺して
- 親の都合で大人になる事を急かされた少年の鬱屈と性の目覚めを、瑞々しい映像と乾いた
- 少年のころから女好きの性癖は不変(笑)。ジャン・ユスターシュ版『ヰタ・セクスアリス』!
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス
- 時間123分
- 監督ジャン・ユスターシュ
- 主演マルタン・ローブ
-
「犯罪は美しい」と信じる不良少女。スターダムを夢見て、狂気と悪徳の道を突き進む衝撃作。
1970年代、ボルチモア。クリスマスプレゼントに欲しい靴が貰えず、家を飛び出した不良少女ドーン。ヒッチハイクで出会った男との間に子供をもうけ、ストリッパーから犯罪者に。そんな彼女の前に現れたのは、「犯罪こそ美しい」という倒錯した美学を持つ美容院の経営者。彼らに見出されたドーンは、悪事を重ねるほどに有名になるという狂気のスターダムを駆け上がる。常識を破壊するジョン・ウォーターズ監督の悪趣味全開カルトムービー。
ネット上の声
- ジョン・ウォーターズ監督作品…2作品目…
- 伊達にランダルクレイザーをリスペクトしてるわけじゃないことがわかるうまい舵の切り
- 色々ぶっ壊れすぎてて最高だったが、美と名声への執着についてとしたら、日本公開待間
- ジョン・ウォーターズは無茶苦茶なことをやりながらも倫理観がちゃんとあって、差別的
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間98分
- 監督ジョン・ウォーターズ
- 主演ディヴァイン
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1930年代、植民地インド。フランス大使夫人の退廃的な愛と死を、囁き声が紡ぐ幻想譚。
舞台は1930年代、イギリス植民地時代のインド・カルカッタ。フランス大使夫人アンヌ=マリー・ストレッテルは、その抗いがたい魅力で多くの男たちを破滅的な恋に引きずり込む。聞こえてくるのは、彼女の過去を追想する複数の囁き声と、心を掻き乱す音楽「インディア・ソング」。映像と音が分離したデュラス独自の手法が、気だるい暑さ、社交界の虚栄、そして死の匂いが充満する空間を創出。観る者は、彼女の愛と孤独、そして破滅へと向かう魂の軌跡を追体験する。
ネット上の声
- Chant Laotien × 3
- 女流作家、マルグリット・デュラスが自ら監督した作品!🎬
- 本当に美しい
- 食事とってすぐ映画を見て失敗するの何度目だ、うつらうつらしてしまい最後の方よく覚
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス
- 時間120分
- 監督マルグリット・デュラス
- 主演デルフィーヌ・セイリグ
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ヌードモデル斡旋所を舞台に、21人の男女の欲望が渦巻く、神代辰巳監督が描く狂気と官能の群像劇。
1974年の東京。とあるヌードモデル斡旋所に集まるのは、様々な事情を抱えたモデルの女たちと、彼女たちを商品として扱う男たち。夢、嫉妬、金、そして性の欲望が剥き出しになった人々が暮らす閉鎖された空間。新しいモデルの加入や客とのトラブルが、この場所の危うい均衡を崩し始める。登場人物たちはそれぞれの欲望を満たすため、互いを出し抜き、利用し合う。愛憎が入り乱れ、事態は予測不能な狂乱の渦へ。人間の滑稽さと哀しさが、生々しく映し出される衝撃作。
ネット上の声
- 神代映画は癖になるよねえ
- 仕事ばっかりの日常にパンチが欲しすぎてやっぱり神代だよなって思ってみたら余裕で想
- 若いころの蓮實重彦がゼミで学生に見るよう強くすすめたとかで、確かにロマンポルノら
- 「一条さゆり 濡れた欲情」に続いてストリッパーを題材に、漂泊する、逃げる、移動し
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間77分
- 監督神代辰巳
- 主演片桐夕子
-
高度経済成長期の港町。不器用な男が守ろうとした、ささやかな幸せと消えゆく「街の灯」。
昭和40年代、活気と変化に揺れる九州の港町。刑務所から出所したばかりの中年男・三郎。彼は、かつて世話になった一家を訪ねるが、時代の波は家族の形をも変えていた。昔ながらの義理人情が薄れゆく中で、三郎は一家のトラブルに巻き込まれていく。不器用ながらも真っ直ぐな心で、大切なものを守ろうと奮闘する彼の姿。失われゆく古き良き時代の温もりと、そこに生きる人々の哀歓を描く人情喜劇。
ネット上の声
- できるならもう一度見たい
- しっちゃかめっちゃかな作品だったけど、岩国の反基地闘争がでてきたり三井三池炭鉱が
- 人生の悲哀、人間のおかしみ、全部詰まってる!森崎東映画祭を個人的に開始するしかな
- 堺正章のヒット曲がタイトルだが、歌は流れず、歌詞内容とも全く関係しない、歌謡曲映
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督森崎東
- 主演堺正章
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町をのっとろうとした悪党一味と対決する正義の保安官の活躍を描いたずっこけパロディ西部劇。製作はマイケル・ハーツバーグ、監督は「ヤング・フランケンシュタイン」のメル・ブルックス、脚本はメル・ブルックス、ノーマン・スタインバーグ、アンドリュー・バーグマン、リチャード・プライヤー、アラン・ユーガーの共同、原案はアンドリュー・バーグマン、撮影はジョセフ・バイロック、音楽はジョン・モリス、編集はジョン・C・ハワードとダンフォード・B・グリーンが各々担当。出演はクリーボン・リトル、ジーン・ワイルダー、スリム・ピケンズ、デイヴィッド・ハドルストン、ライアム・ダン、アレックス・カラス、ジョン・ヒラーマン、ジョージ・ファース、クロード・E・スターレット Jr.、メル・ブルックス、ハーベイ・コーマン、マデリン・カーンなど。
ネット上の声
- 下品かつ自分の体がメル・ブルックス映画を受け付けるかどうかを判断できる作品でもあ
- 西部劇設定で小ネタ満載、怒涛のパロディでいちいち笑える🤠
- 所詮は映画。ガタガタ言うなって(笑)
- 泣いてたって始まらないし・・・
西部劇、 アクション
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間93分
- 監督メル・ブルックス
- 主演クリーヴォン・リトル
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暴力こそが法。戦後の広島を舞台に、警察組織を嘲笑うかのように脱獄と殺人を繰り返す一人の男の、狂気の実録。
舞台は敗戦直後の混乱が続く広島。些細な傷害事件で広島刑務所に収監された植田正光。しかし、彼は所内で殺人を犯し、無期懲役囚となる。常軌を逸した凶暴性で「殺人鬼」と恐れられる植田は、鉄壁のはずの刑務所からいとも簡単に脱獄。その目的は、自分を裏切った仲間への復讐。警察の包囲網を巧みにかわし、行く先々で強盗や殺人を重ねていく。彼の行動に理屈や同情の余地は一切なし。ただ、己の暴力衝動のままに突き進む獣。果たして、この野獣を止めることはできるのか。実在の事件を基にした、日本映画史に刻まれるバイオレンスの極致。
ネット上の声
- 捕まっては、脱獄して、また捕まっては、脱獄して、またまた捕まっては、脱獄して…を
- 荒唐無稽!ギラギラした反骨精神
- 41年7ヶ月
- 脱獄のプロセスはどうでもよさそうに、脱獄する度に獣性が増していく松方弘樹のヤケク
アクション
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督中島貞夫
- 主演松方弘樹
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盗聴のプロが耳にした、断片的な会話。それは、やがて彼自身を蝕む殺人計画の序章。
1970年代サンフランシスコ。盗聴のプロフェッショナル、ハリー・コール。孤独を愛し、仕事に徹する彼が請け負った、公園での男女の会話の録音。依頼主にテープを渡そうとするが、断片的な会話から殺人計画の可能性を察知。過去の仕事が悲劇を招いたトラウマから、彼はテープの引き渡しを拒否。しかし、その決断が彼自身を巨大な陰謀の渦中へと引きずり込む。盗聴された会話の真実とは。
ネット上の声
- タリア・シャイアの元夫、デヴィッド・シャイアが音楽を手がけた作品その⑦
- 途方に彷徨え!ハックマン激ムズ仕事人だ。
- コッポラの“負”の部分がでた・・・
- 理想のカンバセーションを求めて...
サスペンス
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間114分
- 監督フランシス・フォード・コッポラ
- 主演ジーン・ハックマン
-
売春防止法施行直前の赤線地帯「玉の井」。体を売って生きる女たちの、ささやかな夢と絶望の物語。
昭和33年、売春防止法の施行を目前に控えた東京の赤線地帯。ここで働く娼婦たちは、来るべき未来に不安を抱きながらも、日々の生活を送っていた。ある者は堅気の男との結婚を夢み、ある者はただひたすらに金を稼ぐ。客との間に生まれる束の間の情愛、女同士の嫉妬と連帯。時代の大きなうねりの中で、ささやかな幸せを掴もうともがく女たちの、生々しくも詩情豊かな人間ドラマ。
ネット上の声
- 途中まで誰が誰か分かっておらず、二人の旦那さんを混同していた、手堅い感じの旦那さ
- 女と男のさまざまな人生が、階段を駆け降りたり駆け上ったりするように、けたたましく
- 一度足を洗おうとした娼婦が店に戻って客を取る場面、説明できないかっこよさがある
- 襖から覗き見るように制限される画面、観た事ないがグザヴィエ・ドラン『Mommy』
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間78分
- 監督神代辰巳
- 主演宮下順子
-
1816年、ナポレオン没落後のイタリア王政復古時代。秘密結社のひとつ<気高い兄弟>に属すフルビオがようやく釈放された。農民を解放すべく南伊へ向う仲間たちは、彼の妹の密告により皆殺しに。アメリカへ逃亡せんとするフルビオの前に、生き延び、なおも革命に希望を託す青年アロンサンファンが……。タビアーニ兄弟が19世紀イタリアのある男の苦悩と悲劇を描く。
ネット上の声
- 字幕ないので何言ってるか1ミリも分からなかった
- 備忘のために
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国イタリア
- 時間111分
- 監督パオロ・タヴィアーニ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
-
貧困の底から世界的な歌姫へ。愛に生き、歌に殉じたシャンソン歌手エディット・ピアフの壮絶な生涯。
20世紀初頭のパリの貧民街。少女エディットは、その類稀なる歌声でストリートからキャバレー、そして世界の檜舞台へと駆け上がる。しかし、栄光の裏で彼女を待ち受けていたのは、愛する人との死別、薬物依存、そして病との闘い。絶望の淵に立たされながらも、魂を削るように歌い続けたピアフ。彼女の人生そのものであった「愛の讃歌」が響き渡る、感動の物語。
ネット上の声
- エンディングで泣きました。
- こっちの方が良い。
- ラストの「愛の賛歌」に涙した…
- これは高校の時に、何かの併映作品として観たような気がするけど、結構感動させられた
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス
- 時間104分
- 監督ギイ・カザリル
- 主演ブリジット・アリエル
-
1970年代パリ、人生の岐路に立つ中年男たち。仕事、家族、そして変わらぬ友情の行方。
舞台は1974年のパリ。事業の悩みを抱えるヴァンサン、医師として成功するも家庭に問題を抱えるフランソワ、作家として生きるポール。週末ごとに集まる彼ら中年男性たちの日常。それぞれが仕事や家族、恋愛に悩み、人生の壁に直面。ある出来事をきっかけに、長年の友情に亀裂が生じ始める。互いのプライドと本音がぶつかり合う中、彼らが見つけ出す人生の答えとは。フランスの名匠クロード・ソーテが描く、ほろ苦くも温かい人生賛歌。
ネット上の声
- クロードソーテの友情
- イヴモンタン(町工場の似合わないこと!)のいつもの微笑みが、ずっと不安げに、泣く
- この邦題だと持つイメージと内容に違和感を持ったけど、私だけ?
- 淡々と、しみじみと、いろいろありますなぁ。
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス
- 時間118分
- 監督クロード・ソーテ
- 主演イヴ・モンタン
-
サッカーの試合が観たい!その一心で、少年は嘘と知恵を武器に、たった一人で首都を目指す大冒険。
1970年代、イランの田舎町に住む少年ガッセムは、サッカーが大好き。どうしても首都テヘランで行われる代表戦が観たくてたまらない。しかし、両親は許してくれず、チケット代もバス代もない。彼は観戦費用を捻出するため、親に嘘をつき、友達を騙し、なけなしの持ち物を売る。様々な困難を乗り越え、ようやく辿り着いたテヘラン。果たして彼は、夢にまで見た試合を観ることができるのか。一つの目的に向かう子供の純粋な情熱とたくましさを描いた、巨匠キアロスタミの初期傑作。
ネット上の声
- てめえは誰んとこのガキだ?
- 74年当時のイランの空気感を感じる傑作
- くすねた金で夢は買えない
- アホさにハラハラ
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間72分
- 監督アッバス・キアロスタミ
- 主演マスウード・ザンベグレー
-
アクション
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間78分
- 監督バリー・シアー
- 主演デヴィッド・ソウル
-
逃走劇は、灼熱の密室へ。現金強奪犯たちが人質と共に乗り込んだ一台の車。予測不能の狂気が加速するバイオレンス・スリラー。
1970年代、イタリアの灼熱のハイウェイ。給料強奪に失敗し、追われる身となった冷酷なリーダー率いる3人組の強盗団。警察から逃れるため、彼らは一台の車をジャック。運転手の男、そして病気の子供を病院へ運ぶ途中の女性を人質に取る。目的は国境を越えて逃げ切ること。しかし、閉ざされた車内という極限状況で、犯人たちの焦りと狂気、人質たちの恐怖と抵抗が衝突。互いの疑心暗鬼が頂点に達した時、想像を絶する結末への引き金が引かれる。
ネット上の声
- 血と汗と恥辱に満ちた強盗たちの逃避行
- 上には上がいる
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国イタリア
- 時間96分
- 監督マリオ・バーヴァ
- 主演リカルド・クッチョーラ
-
シュルレアリスムの巨匠ブニュエルが仕掛ける、常識が反転し、偶然が支配する悪夢のような不条理コメディ。
物語に一貫した主人公は存在しない。登場人物から登場人物へと、まるでバトンのように物語が受け継がれていく連作形式。トイレに集まり談笑し、食卓では個室に籠って食事をするブルジョワたち。行方不明の娘をすぐ隣にいながら探し続ける両親。無差別に通行人を撃ち、群衆から喝采を浴びる狙撃手。社会通念、道徳、論理がことごとく破壊され、反転した世界。観る者の理性を揺さぶり、日常に潜む不条理を暴き出す。これは映画か、それとも悪夢か。観客を挑発する、奇妙で滑稽な幻想の旅。
ネット上の声
- 【「自由よ、くたばれ!」で始まるもの/“林檎”、“ゴリラ”、“ラッパ”、“パリ”、“林檎”】
- 変態ブニュエル監督の晩年作品!もしかしたら最高傑作?私が観た中では大好きすぎて最
- 夏風邪が五日目だと言うのに一向に治らなくて基本ずっと布団の中で生活してはいるが寝
- 自由な欲望に支配された人間の可笑しさと生理を風刺したルイス・ブニュエルの傑作
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス
- 時間104分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演ジャン=クロード・ブリアリ
-
アクション
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間---分
- 監督ジェリー・パリス
- 主演デニス・ウィーヴァー
-
他人の人生を生きることを選んだ男。アフリカの砂漠で始まった偽りの旅路が、彼を予測不能な運命へと導く。
1970年代、アフリカの灼熱の砂漠。内戦下の国を取材するも、無力感に苛まれるジャーナリストのデヴィッド・ロック。彼は滞在先のホテルで自分と瓜二つの男の死体を発見し、衝動的にその男と身分を入れ替えることを決意する。死んだ男、ロバートソンの手帳を頼りに彼の足跡を辿り始めるが、男が危険な取引に関わる武器商人だったことを知る。謎の美女と出会い、追手から逃れるためのあてのない旅。自分から逃れたはずが、他人の人生に潜む危険と謎に巻き込まれていく。生の虚無とアイデンティティの行方。
ネット上の声
- 右も左も同じに見えているうちは、誰かがまっすぐ羽ばたくための標にでもなろう
- いつも観終わるとグッと来るミケランジェロ・アントニオーニ監督作品
- 放浪三部作と呼ばれる「欲望」(1966)「砂丘」(1970)に続く三作目
- 印象深いラスト
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国イタリア,フランス,スペイン
- 時間124分
- 監督ミケランジェロ・アントニオーニ
- 主演ジャック・ニコルソン
-
伝説のガンマンと、彼に憧れる若き無名ガンマン。西部劇の時代に別れを告げる、異色のマカロニ・ウエスタン。
開拓時代が終わりを告げようとする1899年のアメリカ西部。かつて早撃ちで名を馳せた伝説のガンマン、ジャック・ボーレガードは、静かにヨーロッパへ渡ることを決意。そんな彼の前に現れたのは、「ノーボディ」と名乗る謎の若者。ノーボディは、ボーレガードが歴史に名を残す「伝説」として、150人のならず者集団とたった一人で対決するという、壮大な最期を飾るべきだとけしかける。老いた英雄と、彼を神話にしようとする若者の奇妙な旅。
ネット上の声
- 【「マカロニウエスタン」ブームの最後を飾った痛快作。レオーネ作品のパロディを散りばめたコメディタッチの仕上がりで、古き良き西部劇への郷愁も感じさせる作品。】
- セルジオ・レオーネがトニーノ・ヴァレリ監督を隠れ蓑?にして、恐らくは自らが裏で仕
- 西部劇をはじめ様々なアメリカフロンティア精神に満ちた作品に出演したヘンリー・フォ
- 軽快な口笛とともにあらわれた、若きガンマン
西部劇
- 製作年1974年
- 製作国イタリア,フランス,ドイツ,アメリカ
- 時間115分
- 監督トニーノ・ヴァレリ
- 主演ヘンリー・フォンダ
-
1960年代アメリカ、タブーに挑み続けた伝説のコメディアン。言論の自由を叫び、時代に葬られた男の鮮烈な生涯。
1950年代から60年代のアメリカ。過激な社会風刺と猥褻な言葉で、コメディ界に革命を起こした実在の芸人レニー・ブルース。彼のステージは常に満員だったが、そのスタイルは保守的な社会の反発を買い、何度も逮捕される事態に。権力に屈せず「言論の自由」を訴え続けるレニー。しかし、度重なる裁判とドラッグが彼の心身を蝕んでいく。妻ハニーとの愛憎。ステージで輝きを放つ一方で、破滅へと向かう彼の孤独な闘いの記録。
ネット上の声
- ボブ・フォッシー監督が、スタンダップコメディアンのレニー・ブルース(毒舌漫談家)
- 言論の統制と闘ったスタンダップ・コメディアンのレニー・ブルースの生涯
- こんな芸人がいたアメリカって・・・
- 毒舌芸人ダスティンホフマン
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間112分
- 監督ボブ・フォッシー
- 主演ダスティン・ホフマン
-
巨匠ベルイマンが描く、モーツァルト最後のオペラ。愛と試練、そして魔法の笛が導く幻想的な冒険物語。
舞台は幻想的な王国。大蛇に襲われた王子タミーノを救ったのは、夜の女王の三人の侍女。女王から、娘パミーナが悪の司祭ザラストロに囚われていると聞かされたタミーノは、その救出を決意。不思議な魔力を持つ「魔法の笛」と、陽気な鳥刺しパパゲーノを供に、ザラストロの神殿へと向かう。しかし、そこで彼を待っていたのは、善と悪が逆転した衝撃の真実。愛するパミーナと共に生きるため、タミーノは過酷な試練に身を投じる。
ネット上の声
- スウェーデン語に翻訳され、あらゆる台詞や場面が省略され、フリーメイソン味も薄めら
- モーツァルト歌劇「魔笛」をベルイマンが映画化した作品
- モーツァルトとベルイマンの最強オペラ☆
- 初めてオペラを映画で観る人におすすめ
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国スウェーデン
- 時間137分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演ヨゼフ・コストリンガー
-
ドキュメンタリー
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間60分
- 監督ロバート・スナイダー
- 主演アナイス・ニン
-
昭和50年、広島。警察の頂上作戦で巨大組織が揺らぐ中、血で血を洗う最後の抗争が始まる。
舞台は昭和41年から始まる広島。警察による「頂上作戦」で巨大暴力組織・天政会は弱体化。跡目争いと世代交代の波が、新たな火種を生む。かつての若者たちは組織の中核となり、利権と野望のために裏切りを重ねる。血の掟よりも金が支配する世界で、男たちは最後の意地を賭けた壮絶な抗争へ。シリーズを締めくくる、非情な権力闘争の最終章。
ネット上の声
- 大傑作シリーズ完結。諸行無常。切なすぎる最終章。
- “頂上作戦”その後~容赦無い世代交代の物語
- 本来は予定していなかったシリーズ第五弾
- 二日間に分けて1から5まで一気に観た
大阪が舞台、 ヤクザ・ギャング
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督深作欣二
- 主演菅原文太
-
終戦直後の樺太。ソ連軍侵攻の中、最後まで職務を全うした9人の乙女たちの悲劇の実話。
1945年8月、終戦間際の樺太。ポツダム宣言受諾後も、ソ連軍は突如国境を越え侵攻を開始。舞台は、国境の町・真岡の郵便局。そこでは、9人の若い女性電話交換手たちが、必死に通信インフラを守り続けていた。鳴り響く砲声、迫りくるソ連軍の戦車。町が戦火に包まれ、住民たちが避難していく中、彼女たちは「交換台は私たちの職場です」と最後まで持ち場を離れることを拒否。自らの命と引き換えに、重大な使命を全うしようとする彼女たちの、壮絶な決断と運命の記録。
ネット上の声
- 戦争に弄ばれた9人の乙女の哀しき運命。。
- ソ連が公開中止させた、勇気ある真実の物語
- 年寄りばかりは勿体無い。是非若者も!
- それでも、目を背けてはいけない・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督村山三男
- 主演二木てるみ
-
少年院を脱走した若き男女の逃避行。70年代日本を疾走する、刹那的な愛と暴力の青春ロードムービー。
1974年の日本。少年院を脱走した青年ジロー。彼は、偶然出会った少女ミチと共に、あてのない逃避行を開始。盗んだバイクでハイウェイを駆け抜け、行く先々でトラブルを巻き起こす二人。彼らが求めるのは、社会への反抗と束の間の自由。しかし、彼らの背後には警察の追跡が迫り、行く手には過酷な現実が待ち受ける。梶芽衣子と渡瀬恒彦が共演し、中島貞夫監督が描く、当時の若者の閉塞感とエネルギー。破滅へと向かう二人の旅路の果てに見るものとは。
ネット上の声
- 中島監督の明日に向かって撃て日本版
- この映画観たかった
- 梶芽衣子がかっこいい
- 店から金を盗んで車で逃げ出した梶芽衣子と、同じく仲間から金を盗んで車で逃げ出した
アクション
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督中島貞夫
- 主演梶芽衣子
-
霊長類研究センターの日常をありのままに記録。科学の進歩の名の下に行われる実験の実態を映し出す衝撃のドキュメンタリー。
1974年、アメリカのヤーキーズ霊長類研究所。ナレーションや解説を一切排し、カメラはただ静かに研究施設の日常を観察。そこでは、言語学習、交配、そして脳手術といった様々な実験が、霊長類を対象に淡々と行われている。檻の中で生きる彼らの姿と、研究者たちの冷静な手つきの対比。観客は客観的な映像を前に、科学的探求と生命倫理の境界線について、根源的な問いを突きつけられる。善悪の判断を観る者に委ねる、フレデリック・ワイズマン監督の観察眼が光る一作。
ネット上の声
- 映像になってしまえば何だって喜劇になるということが実感できる
- 自分の胎盤で遊ぶチンパンジー、刺激によるゴリラの交尾、挿管からの嘔吐、断末魔
- 霊長類研究所の、猿やチンパンジーを使った動物実験、それを観察する研究員たち
- フレデリック・ワイズマンの映画は有機的で、人間の経験を反映したものです
ドキュメンタリー
- 製作年1974年
- 製作国アメリカ
- 時間105分
- 監督フレデリック・ワイズマン
- 主演---
-
家族のために戦い、そして敗れたある女の、自己内部での重要な闘争に勝つまでの姿を描く。監督・脚本は32年生まれでフリッツ・ラングの助監督も勤めたことのあるアレクサンダー・クルーゲ、撮影はトーマス・マウフが各々担当。出演はアレクサンドラ・クルーゲ、フランツ・ブロンスキー、シルヴィア・ガルトマンなど。
ネット上の声
- 女性権利の話かいなと思ってたら労働組合だの社会主義者だのの話になって最終的にはロ
- 夫へのプレゼントは釣り道具一式→近所に釣り場はないし釣りをする暇もない→お返しは
- 堕胎シーンは顔と膣がが同時に収まってる画面がやばかったしよく女優さん出てくれたな
- 当時どう受容されたかはわからないが、今の視点でみる限り、行動する女性を揶揄してい
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ドイツ
- 時間92分
- 監督アレクサンダー・クルーゲ
- 主演アレクサンドラ・クルーゲ
-
19世紀末、ポーランド中部の工業都市ウッジを舞台に野心を持った一人のポーランドの青年の夢とその代償を描く。監督・脚本は「大理石の男」のアンジェイ・ワイダ、原作はヴワデァスラフ・レイモント、撮影はヴィトルド・ソボチンスキ、エドワルド・クウォシンスキ、ヴァツワフ・ディボフスキ、音楽はヴォイチェフ・キラール、美術はタデウシュ・コサレヴィッチ、製作主任はバルバラ・ペツ・シレシツカとヤニーナ・クラッソフスカが各々担当、出演はダニエル・オルブリフスキ、ヴォイツェフ・プショニャック、アンジェイ・セヴェリン、アンナ・ネフレベッカ、タデウシュ・ビフウォシチンスキ、ボジェナ・ディキエル、フランチシェク・ピェチカ、カリーナ・イエドルシック、イェジー・ノヴァクなど。
ネット上の声
- ワイダはやはり
- 映画祭のパンフによるとワイダ監督の最高傑作とも言われているらしいがその真偽のほど
- 若き日の理想はやがて...。
- 美術や衣装が眼福なので、長丁場のコスチュームプレイはどうしても点が甘くなってしま
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ポーランド
- 時間172分
- 監督アンジェイ・ワイダ
- 主演ダニエル・オルブリフスキー
-
戦争の狂気が生んだ悲劇。戦地に送られた女性たちの、尊厳を奪われた魂の叫びを描く衝撃作。
昭和19年、太平洋戦争末期のビルマ戦線。日本の敗色が濃厚になる中、慰安婦として戦地へ送られた女性たちがいた。兵士たちの性の捌け口として、人間としての尊厳を徹底的に踏みにじられる日々。死と隣り合わせの過酷な環境で、彼女たちは何を思い、どう生きたのか。戦争という極限状況がもたらす非人間的な現実と、その中でかろうじて保とうとする人間性の記録。歴史の闇に葬られがちな女性たちの悲痛な運命の物語。
ネット上の声
- 名も無き戦死者の詩
- 小便ネタ、たこ八郎には笑わざるを得ないんだけど、緑魔子が死ぬ間際のシーンとか中島
- 評判が良いけどビデオもDVDも無いから劇場に足を運んだが、中々変わってて良い戦争
- 素晴らしい!『戦場のなでしこ』の真逆!どっちも脚本・石井輝男なのに
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督鷹森立一
- 主演中島ゆたか
-
野望を持って社会に挑戦した青年の、情熱、孤独感、焦燥、そして破滅に至るまでの生きるための闘いを描く。脚本は「濡れた荒野を走れ」の長谷川和彦、監督は「鍵(1974)」の神代辰巳、撮影も同作の姫由真左久がそれぞれ担当。
ネット上の声
- 0069 遊ぶなら桃井かおり。結婚するなら檀ふみ。そのままやん!
- 初見は中学二年の、学校の授業である
- 不都合な事実を突きつけられた時
- 昭和の秀作
青春、 ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間85分
- 監督神代辰巳
- 主演萩原健一