- 製作
- 1974年 日本
- 時間
- 97分
- 監督
- 中島貞夫
- 出演
- 松方弘樹梅宮辰夫大谷直子
- 種類
- アクション
【暴力こそが法。戦後の広島を舞台に、警察組織を嘲笑うかのように脱獄と殺人を繰り返す一人の男の、狂気の実録。】
舞台は敗戦直後の混乱が続く広島。些細な傷害事件で広島刑務所に収監された植田正光。しかし、彼は所内で殺人を犯し、無期懲役囚となる。常軌を逸した凶暴性で「殺人鬼」と恐れられる植田は、鉄壁のはずの刑務所からいとも簡単に脱獄。その目的は、自分を裏切った仲間への復讐。警察の包囲網を巧みにかわし、行く先々で強盗や殺人を重ねていく。彼の行動に理屈や同情の余地は一切なし。ただ、己の暴力衝動のままに突き進む獣。果たして、この野獣を止めることはできるのか。実在の事件を基にした、日本映画史に刻まれるバイオレンスの極致。