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昆虫採集に訪れた男が迷い込んだ、出口のない砂の蟻地獄。絶えず砂を掻き出さねば埋もれてしまう家で、女と暮らすことになった男の不条理劇。
休暇を利用し、新種の昆虫を探しに砂丘を訪れた男。最終バスを逃し、村人の勧めで砂穴の底に立つ一軒家に泊まることに。そこには、夫を亡くした一人の女が住んでいた。しかし翌朝、地上へ上がるための縄梯子は消え、男は自分が閉じ込められたことを悟る。そこは、夜通し砂を掻き出さなければ家ごと埋もれてしまう、脱出不可能な蟻地獄。男は労働力として囚われたのだ。必死の抵抗と脱出の試み。しかし、彼の前に立ちはだかるのは、どこまでも続く広大な砂の壁と、全てを諦めたかのように振る舞う女。日常から切り離された極限の状況下で、男の価値観が揺らぎ始める、安部公房原作の不条理文学の金字塔。
ネット上の声
- 人間の個としての独立 人間社会の個の封じ込めと個の埋没 その不条理 それでは陳腐かもしれません でもそうとしか表現出来ません
- 人間の根源的な生命力を特殊な環境で描き切った日本映画の力作、その驚嘆と圧倒
- 海辺の貧しい村の住民に捕らわれた昆虫学者の運命とは⁉
- 毛細管現象?!〜武満徹の音楽との相性も素晴らしく。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間147分
- 監督勅使河原宏
- 主演岡田英次
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革命前夜のキューバ、アメリカ資本に搾取される人々の怒りと魂の叫びを、革新的な映像美で描く伝説的プロパガンダ映画。
舞台は1960年代、バティスタ独裁政権末期のキューバ。アメリカの富裕層が快楽を貪る一方、民衆は貧困に喘ぐ。物語は、抑圧された人々の4つのエピソードで構成。全財産のサトウキビ畑を理不尽に奪われ、燃やすしかなくなった農民。アメリカ人観光客に尊厳を弄ばれる女性マリア。武器を求め、命を懸けて独裁政権に抵抗する学生たち。そして、山にこもり革命の時を待つゲリラ。個々の絶望と怒りの炎がやがて一つとなり、キューバ全土を覆う革命の烽火となるまでの魂の胎動。
ネット上の声
- ”キューバ国家”のモノローグは女性声
- シネマヴェーラ渋谷『日常と戦争そして旅 ウクライナ・ジョージア・ソ連映画』特集で
- 1964年 キューバ🇨🇺ソビエト連邦
- サトウキビをバチコーンバチコーン、からの大炎上🔥ということで、これには森山良
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国ソ連,キューバ
- 時間140分
- 監督ミハイル・カラトーゾフ
- 主演セルヒオ・コリエッリ
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戦争が引き裂く愛、夫を戦地に送らぬため妻が下した狂気の決断。
日露戦争後の貧しい農村。村一番の美貌を持つお兼は、奔放な男関係から「ずべ公」と蔑まれる日々。そんな彼女が、実直な青年・清作と結婚し、初めて真実の愛と幸福を手に入れる。しかし、束の間の幸せは、清作に届いた一枚の召集令状によって無残にも打ち砕かれる。夫を死地である戦場へ送りたくない。その一念がお兼を狂気へと駆り立てる。愛する人を守るため、彼女が下したあまりにも過激で究極の決断。その選択が二人の運命を大きく狂わせていく。
ネット上の声
- 【”究極の夫婦愛。”哀しき人生を歩んできた女が、初めて自分を心から愛してくれた男の出征を阻むために行った事。今作は強烈な反戦映画でありつつも、究極の夫婦愛を描いた作品である。】
- 単なる政治的な映画を超えて普遍性を獲得した見事な傑作だと思います
- 着物を着た状態で走る女は何とも言えない可愛らしさがある
- 若尾文子の眼差しの移り変わりを見よ
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督増村保造
- 主演若尾文子
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太平洋戦争末期、国家の終焉を巡る政府と軍部の対立を描く、歴史のうねりに翻弄された男たちの24時間の群像劇。
舞台は1945年8月14日、太平洋戦争敗戦濃厚の日本。ポツダム宣言受諾という「聖断」が下されたが、徹底抗戦を叫ぶ陸軍青年将校たちはこれに激しく反発。陸軍大臣・阿南惟幾の苦悩をよそに、彼らはクーデターを計画。その目的は、天皇の終戦の詔を録音した「玉音盤」を奪い、国民への放送を阻止すること。政府、軍、皇室、それぞれの思惑が交錯する中、日本の運命を決める玉音放送の時間が刻一刻と迫る。歴史の転換点となった、最も長く、最も激しい一日の記録。
ネット上の声
- ポツダム宣言受諾から天皇の玉音放送に至る8月14日から15日午前までの24時間を
- 緊迫あるナレーション、タイトルがでるまでが超かっこいい! てっきり...
- 当時の軍人の気持ちも含めて歴史を興味深く学べる
- 前半の学びを耐え抜けば、後半楽しめる
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間157分
- 監督岡本喜八
- 主演宮口精二
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高度経済成長期の欲望渦巻く団地の一室で繰り広げられる、金と嘘にまみれた家族の攻防を描く痛烈なブラックコメディ。
1962年、高度経済成長に沸く日本のとある団地。一見平凡な前田一家は、それぞれが金儲けの欲望に憑りつかれた獣たち。芸能プロダクション経理係の息子は会社の金を横領し、娘は作家の愛人となって金をせしめる。元軍人の父親は、その金を元手に高利貸しを開始。家族全員が互いを出し抜き、騙し合う日々。そこへ、プロダクションの人間や税務署員が次々と来訪し、彼らの計画は綻びを見せる。欲望という名の獣たちの、滑稽で壮絶なサバイバル。
ネット上の声
- これぞ日本映画が世界に誇る風俗喜劇の大傑作
- 全員悪人!映し出したのは団地のみ!
- シュールでブラックなトンデモ家族。
- エロティックで生臭く、エグイ作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督川島雄三
- 主演若尾文子
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ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国インド
- 時間117分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ウットム・クマル
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第一次世界大戦下のアラビア、英国将校ロレンスがアラブ民族を率いて独立闘争に身を投じる、壮大な歴史叙事詩。
第一次世界大戦中の灼熱のアラビア砂漠。英国陸軍の情報将校T・E・ロレンスは、オスマン帝国からの独立を目指すアラブ民族の反乱を支援する任務へ。変わり者と見られていた彼は、その非凡な戦略でバラバラだった部族をまとめ上げ、奇跡的なゲリラ戦で次々と勝利。アラブ人から救世主と崇められる伝説的存在に。しかし、英雄としての栄光の裏で、彼はアラブと英国の政治的思惑の板挟みとなり、自らのアイデンティティを見失っていく苦悩。砂漠の過酷な自然と戦争の狂気が、彼の精神を蝕んでいく。
ネット上の声
- イギリス軍では下級将校だった人物がアラブ世界で大活躍、オスマン帝国への反乱を指揮
- 第35回アカデミー賞作品賞、監督賞、美術賞、音楽賞等7部門受賞
- 病院に入院したため、暇な時間に普段見ない長編作品を鑑賞
- この映画を観ずに死んではいけません
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国イギリス
- 時間207分
- 監督デヴィッド・リーン
- 主演ピーター・オトゥール
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レオ・N・トルストイの原作を、セルゲイ・ボンダルチュクとワシーリー・ソロビヨフが共同で脚色、ボンダルチュクが製作・監督・ナレーションを担当し、自らピエールに扮し出演もしている文芸篇。製作補佐はニコライ・イワーノフ。撮影はアナトリー・ペトリツキー、作曲・指揮はビャチェスラフ・オフチンニコフ、演奏はモスクワ・フィル。美術監督はミハイル・ボグダノフとゲンナジー・ミャスニコフ、戦闘場面の演出はアレクサンドル・シェレンコフと、チェン・ユ・ラン。出演はボンダルチュクのほかに新人リュドミラ・サベーリエワ、モスクワ芸術座のヴァチェスラフ・チーホノフ、「ハムレット(1964)」のアナスタシア・ヴェルチンスカヤほか。アグファカラー・70ミリ。
ネット上の声
- 『テリファー』(2016)というのを朝起き抜けに観て、仕事に行きたくないのと相ま
- 天才・トルストイを偲びながら じっくりと
- はるか空の下の生と死、戦争とロマンス
- 本物は違う!200年前のロシアを再現!
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国ソ連
- 時間424分
- 監督セルゲイ・ボンダルチュク
- 主演リュドミラ・サベリーエワ
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戦火が迫る孤島で暮らす音楽家夫婦の日常が崩壊し、人間の尊厳が試される、イングマール・ベルイマン監督が描く戦争ドラマ。
内戦が続く、とある国。元バイオリニストの夫婦、ヤンとエーヴァは、戦争の喧騒を逃れ、孤島で自給自足の穏やかな生活を送っていた。しかし、その平和は長くは続かない。ある日、戦火は島にも及び、彼らの家は破壊され、暴力と死が日常を侵食し始める。極限状態に追い込まれた二人は、生き延びるために人間としての尊厳を失い、互いへの不信感を募らせていく。戦争という巨大な暴力の前で、芸術も愛も無力なのか。人間の内面に潜む「恥」が容赦なく暴かれる。
ネット上の声
- 恥=非人間性と解釈いたしました
- 戦争とは究極の絶対悪である
- 剥き出しになる人間の本性
- ベルイマンの劇場未公開作
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国スウェーデン
- 時間103分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演マックス・フォン・シドー
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真面目な学生と豪放な中年男、偶然出会った二人の一夏のドライブを描くイタリアン・ロードムービー。
舞台は1960年代、経済成長に沸く夏のイタリア・ローマ。試験勉強に追われる内気な法学生ロベルトの前に、一台のスポーツカーを乗り回す享楽的な中年男ブルーノが突然現れる。ブルーノの強引な誘いで、二人はローマからトスカーナへの行き当たりばったりのドライブへ出発。次々と女性を口説き、危険な追い越しを繰り返すブルーノに戸惑いながらも、ロベルトは次第に解放感を覚えていく。価値観の全く違う二人の間に芽生える奇妙な友情。しかし、刹那的な快楽を追い求めるこの旅は、やがて彼らの人生を揺るがす、あまりにも突然な結末を迎える。
ネット上の声
- 人生の皮肉
- 競争率が上がるからあまり言いたくなかったのですが…皆さん
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国イタリア
- 時間118分
- 監督ディノ・リージ
- 主演ヴィットリオ・ガスマン
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言葉を失った女優と看護師、孤島で過ごす二人の女性の境界が溶け合う心理ドラマ。
スウェーデンの離島に佇む、静かな別荘。舞台の公演中に突然沈黙し、一切の言葉を発さなくなった有名女優エリザベート。彼女の療養のため、若き看護師のアルマが付き添うことに。外界から隔絶された二人きりの生活。沈黙を守るエリザベートに対し、アルマは一方的に自らの身の上や秘密を告白し続ける。やがて、聞き手と語り手という関係は崩れ、二人のアイデンティティは混濁し、互いの「仮面(ペルソナ)」が剥がれ落ちていく。観る者の精神を揺さぶる、衝撃的な映像体験。
ネット上の声
- 難解かつ深遠な一級品の映画だが、やってることは女のマウント合戦&自己啓発セミナーかも
- 人間は誰しもが仮面を被って生きているものだと思うけど、自分自身の二面性についてを
- ひたすら看護婦と精神病の患者の対話🤔というより看護婦が1人で話してるのを聞いてる
- 無言のエリザベートが炙り出すアルマの外面(ペルソナ)と内面(シャドウ)
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国スウェーデン
- 時間82分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演ビビ・アンデショーン
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歌を愛する修道女見習いが、厳格な家庭に舞い降りた奇跡。音楽が心をつなぐ、愛と感動の物語。
舞台は1938年、ナチス台頭に揺れるオーストリア。歌と自然を愛する自由奔放な修道女見習いマリア。彼女が家庭教師として派遣されたのは、妻を亡くし心を閉ざしたトラップ大佐と7人の子供たちが暮らす厳格な屋敷。軍隊式の規律に支配された子供たちに、マリアは音楽の力で笑顔と愛情を取り戻そうと奮闘。しかし、彼女のやり方に大佐は猛反発。音楽を通じて家族の絆が芽生え始める中、マリアと大佐の間にも特別な感情が。やがて一家に忍び寄る戦争の影と、下される過酷な決断の時。
ネット上の声
- 当時、この映画の舞台であるオーストリアに住んでいたこともあり、家族でめちゃくちゃ
- 何度観ても感動する。親子三世代で楽しめる最高の映画。
- Fimmarks1100本目は「サウンド・オブ・ミュージック」
- エーデルワイスとラマルセイエーズを持つ国
シスター、 ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国アメリカ
- 時間174分
- 監督ロバート・ワイズ
- 主演ジュリー・アンドリュース
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21歳の特攻兵、出撃命令は「明日」。太平洋戦争末期、死を前にした若者が過ごす最期の一日を描く反戦喜劇。
太平洋戦争末期の日本。21歳の「あいつ」は、人間魚雷の特攻兵。敵艦に体当たりする「肉弾」として出撃する前日、一日だけの休暇を与えられる。死を目前に、彼は生まれて初めての体験を求めて街をさまよう。図書館で本を読み、少女と出会い、映画を観る。平凡な日常の愛おしさと、戦争の狂気。ユーモアとペーソスを交えながら、名もなき若者の命の輝きを強烈に焼き付ける、岡本喜八監督の執念の一作。
ネット上の声
- いやー知りませんでした。 悲惨さ、むごさを見せつける反戦映画は数あ...
- 傑出した発想☆戦中派・岡本喜八監督の名作
- 悲劇を喜劇にするには優れた才能が必要
- 「戦争に負けたらひどい目にあう」
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督岡本喜八
- 主演寺田農
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ヘレンケラーの伝記
19世紀末、アメリカ南部。病により視力と聴力を失い、暗闇の世界で獣のように生きる少女ヘレン・ケラー。甘やかすだけの家族のもとに、一人の家庭教師アン・サリバンが訪れる。自身も視覚に障害を持つサリバンは、ヘレンに世界のすべてを教えるという固い決意。指文字で"言葉"を教えようとするも、ヘレンは激しく抵抗。食卓での壮絶な格闘、繰り返される無言のレッスン。孤立しながらも決して諦めないサリバンの情熱は、固く閉ざされた魂に光を灯せるのか。二人の魂がぶつかり合う、奇跡への道のり。
ネット上の声
- 人生は厳しいものなのだ!(笑)
- もっと早くに観ればよかった…
- 全人類必見の映画です!!(笑)
- 初めて観たのはいつだろう
聴覚障害、 盲目、 実話、 伝記、 ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国アメリカ
- 時間106分
- 監督アーサー・ペン
- 主演アン・バンクロフト
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硝煙と死臭が立ち込める日中戦争の最前線。一人の従軍看護婦が見た、愛と狂気と性の極限。
1939年、泥沼化する日中戦争下の中国、天津の陸軍病院。純粋な理想を抱き、従軍看護婦となった西桜。次々と運び込まれる重傷兵たち。腕や足を失い、モルヒネ中毒に苦しむ兵士たちの世話をする過酷な現実。彼女は、片腕を失い不能となった軍医・岡部や、コレラで隔離された兵士・折原と出会う。極限状況の中で芽生える、聖母のような献身と、抑えきれない女としての性。生と死が隣り合わせの戦場で、彼女の倫理観は激しく揺さぶられる。人間の尊厳が失われた場所で、西が選んだ「天使」としての生き方。その衝撃的な決断。
ネット上の声
- ※男性には不愉快な内容になっているかもしれません、ご注意を
- 女性描写と性描写がクエスチョンだらけだけど凄みはある映画
- フランスでカルト的人気をもつ作品とのこと
- 暗いテーマであるが、リアルで質の高い作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督増村保造
- 主演若尾文子
-
終戦間近の満州、人間性を守り抜こうとした男の絶望的な逃避行。戦争の非情さを問う、壮大な物語の終着点。
第二次世界大戦末期の満州。ソ連軍の侵攻により日本の支配が崩壊した混乱の地。主人公は、理想主義者でありながら戦争の現実に翻弄され続ける男、梶。ソ連軍の捕虜となり、非人道的な扱いを受ける日々から脱走した彼は、ただ一つ、愛する妻・美千子との再会だけを胸に故郷への果てしない逃避行を開始。飢えと寒さ、そして人間同士の不信感が彼の肉体と精神を蝕んでいく過酷な道のり。極限状態の中、梶が守ろうとした「人間の條件」とは何だったのか。彼の旅路がたどり着く、慟哭の結末。
ネット上の声
- 愛すべき妻の元へ帰ることを目標に、ひたすら歩き続ける地獄の戦争ロードムービータイ
- 極限状態で人間の本質が発露されるなどと言うが、劣悪な条件のもと奴隷扱いされた場合
- 迫力あるスケールに描かれる戦時の男の心理
- 人間はどこまで人間でいられるのか?
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督小林正樹
- 主演仲代達矢
-
娘の幸せを願い、己の孤独を覚悟する父。小津安二郎が描く、家族の情愛と人生の哀愁漂う物語。
高度経済成長期の東京。妻に先立たれた初老のサラリーマン平山周平は、嫁ぎ遅れた娘・路子と二人暮らし。ある日、中学時代の恩師との再会で、婚期を逃した娘と暮らす恩師の寂しい姿に自身の未来を重ねる。愛する娘の幸せのため、周平は彼女の結婚を画策。しかし、それは自身の孤独な生活の始まりを意味する決断。娘を送り出した夜、一人酒場で噛みしめる父の万感の想い。
ネット上の声
- あっ、わかってる、わかってる、しっかりおやり。幸せにな
- 娘を持つお父さんの気持がわかる☆3.0
- 名作を《必修》にしましょう(笑)
- 結婚適齢期の娘がいる父の気持ち
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督小津安二郎
- 主演岩下志麻
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動乱の15世紀ロシア。神への信仰と芸術家の苦悩を描く、伝説的イコン画家の壮大な叙事詩。
15世紀初頭、タタールの侵略と内乱に揺れるロシア。若きイコン画家アンドレイ・ルブリョフは、聖堂の壁画制作のため各地を旅する。しかし、彼の目に映るのは、権力者の圧政や民衆の苦しみ、そして繰り返される殺戮という残酷な現実。神の存在を信じ、美を追求する芸術家の魂は深く傷つき、やがて彼は沈黙の誓いを立て、筆を折ってしまう。混沌と絶望の中で、芸術は人を救えるのか。長い沈黙の果てに彼が見出す、希望の光とは。
ネット上の声
- 気球と鐘の意味するものは..
- 長いが、見応え充分!
- 溝口?黒澤?
- 信仰の具現化
ヒューマンドラマ、 スティーヴン・セガール主演の沈黙
- 製作年1969年
- 製作国ソ連
- 時間182分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演アナトリー・ソロニーツィン
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昭和の東京。一人の男を巡り、本妻と愛人が奇妙な同居生活を送る。女たちの愛憎渦巻く人間ドラマ。
舞台は高度経済成長期の東京。実業家の圭介には、貞淑な妻・文子と、バーを経営する奔放な愛人・美保がいた。驚くべきことに、彼らは一つの家で同居生活を送る。妻としての立場、女としてのプライド。美保の存在を許しながらも、文子の心は静かに蝕まれていく。一方、美保もまた、愛人という立場に満たされぬ思いを抱える。男のエゴイズムが生んだ歪な三角関係。その日常に生じた小さな亀裂が、やがて女たちの関係を崩壊へと導く。
ネット上の声
- 女心は単純なのに。。。
- 本妻とお妾さんの戦い
- 本当に美人ばかり
- 男女関係の影と戦後社会にけりをつけそこねること。
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間106分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演高峰秀子
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裕福だが、孤独な女性フランセスは公園のベンチで雨に打たれていた青年に惹かれ、彼を自分の家に連れ帰る。フランセスは無口な青年を誘惑するが、彼は応じようとしない。青年がフランセスの金に惹かれていたことがわかっても、彼女の気持ちに変わりはなかった。それどころか青年に気に入られたいばかりにフランセスは若い娼婦を彼にあてがうが……。年下の青年を愛した女性の心理を描くドラマ。
ネット上の声
- 画質も音質も良くなかったけど劇場の雰囲気がタイムスリップさせてくれたよう…
- 『ロバート・アルトマン傑作選より』
- こわぁ!!!!!😭😭😭うそでしょ、まさかこんな話だとは思わなかった…監禁って私に
- 窓からみえる公園のベンチで毎日濡れネズミの若者を招き入れ囲う孤独な中年のサンディ
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国アメリカ
- 時間107分
- 監督ロバート・アルトマン
- 主演サンディ・デニス
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聖書か、進化論か。小さな町の法廷で、思想の自由を懸けた二人の巨人が激突する世紀の対決。
舞台は1920年代、アメリカ南部の小さな町。ダーウィンの進化論を教えたとして、若き教師バートラム・ケイツが逮捕される。この裁判は、創造論を信奉する原理主義者の大物政治家ブレイディが検察官として、そして進歩的で知られる高名な弁護士ドラモンドが弁護人として対決する、全米注目の法廷闘争へと発展。熱狂と偏見が渦巻く中、ただ一つの真実を巡り、二人の弁舌が激しく火花を散らす。思想の自由とは何か、信じるとは何かを問いかける、スタンリー・クレイマー監督による社会派ドラマの金字塔。
ネット上の声
- 2大男優の激突!
- 実際にアメリカで起きたダーウィンの進化論をめぐる裁判を通じて、宗教と人間の関わり
- 肝心の終盤が理解できない・・・
- 無神論者を描いた作品はたまにあるが、いつも想う、神を信じる側が狂気に満ちて見える
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国アメリカ
- 時間129分
- 監督スタンリー・クレイマー
- 主演スペンサー・トレイシー
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小説家、戯曲家、翻訳家、詩人、画家、俳優など、様々な分野で活躍したクリエイター、ボリス・ヴィアン(20~59)の同名小説(邦訳・早川書房刊)の映画化作品。激しい恋に落ちた男女の出会いと別れを、SF的な小道具とシュールな描写を駆使して描く。原作は46年に発表され、当時は“世界一悲痛な恋愛小説”とレーモン・クノー(「地下鉄のザジ」の原作者)に評されたものの、同年ヴィアンが別名義で書いた『墓に唾をかけろ』が、その不道徳な内容からセンセーションを巻き起こしベストセラーとなったため、その陰に隠れてしまった。ヴィアンの死後の63年、ペーパーバックで再発売されるや若者の熱狂的な支持を受け、現在では“永遠の青春小説”としてフランスで400万部を越えるミリオン・セラーとなっている。シャルル・ベルモン監督による映画化である本作は68年公開されたが、学生運動のためパリの多くの映画館が閉鎖されていたこともあって、少数の映画館での短期間上映を余儀なくされる。94年、パリで26年ぶりにリバイバルされ話題を呼び、日本でも初公開された。製作総指揮は「アルファヴィル」(65)のアンドレ・ミシュラン、製作は「アデルの恋の物語」(75)のクロード・ミレール、音楽は「赤と青のブルース」(60)、「無伴奏『シャコンヌ』」(原作)のアンドレ・オディール。出演はジャック・ペラン、サミー・フレー、マリー・フランス・ピジェ、ベルナール・フレッソン、アレクサンドラ・スチュワルトら。絶世の美女クロエを演じたのは、これが唯一の出演作品となったアニー・ビュロン。
ネット上の声
- 肺の中に睡蓮が巣食う奇病に侵された美少女のお話✿.*
- カクテルピアノがほしい
- 69年以前のレコードは買わない主義、という面倒くさくもかぶれた学生時代に、ボリス
- ねえ、どうして、この映画のジャケットが表示されていないの‥
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国フランス
- 時間106分
- 監督シャルル・ベルモン
- 主演サミー・フレイ
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顔を失った男が手に入れた精巧な仮面、それは自由か、それとも自己喪失への入り口か。
舞台は1960年代の日本。化学研究所に勤める男、奥山は実験中の爆発事故で顔面に大火傷を負う。醜く焼け爛れた顔は包帯で覆われ、妻との関係も冷え切ってしまう。社会から疎外された彼は、精神科医の協力で、他人の顔を模した精巧な仮面を手に入れる。別人として街を歩き、自由を謳歌する奥山。しかし、その仮面は彼の内面に深く侵食し、自己同一性の危機をもたらす。彼は仮面の力を使って妻を誘惑するという危険な実験を開始。果たして、仮面の下にある本当の顔とは何か。
ネット上の声
- マスク造形のリアルさも60年近く前とは思えない出来で、令和の今観ても古さを感じさせませんでしたね。
- お兄ちゃん、戦争まだ始まらないの?〜強烈なコントラストが絶妙な虚無感を生む
- わたしたちが死ぬまで視ることのできないもののひとつに、自分の《顔》がある
- 若いうちに観る大人の映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間122分
- 監督勅使河原宏
- 主演仲代達矢
-
「大地のうた」などの「オプー3部作」をはじめとする幅広いジャンルの名作で世界中の映画ファンから敬愛されてきたインドの巨匠サタジット・レイの中期の代表作で、同国の文豪ラビンドラナート・タゴールの小説を自身の脚本と音楽で映画化し、1965年のベルリン国際映画祭で監督賞を受賞した傑作ドラマ。
1880年、イギリスの植民地支配下にあるインド。カルカッタで暮らす裕福な主婦チャルラータは、政治新聞の編集長をつとめる多忙な夫ブパチに相手にしてもらえず寂しい日々を過ごしていた。そんな彼女の前に、ブパチの従弟アマルが現われる。チャルラータはアマルと一緒に過ごすうち、次第にアマルにひかれていく。
2015年9月、レイ監督のデビュー60周年を記念した特集上映「Season of Ray シーズン・オブ・レイ」でリバイバル公開。2025年7月にもレイ監督のデビュー70周年を記念した特集上映「サタジット・レイ レトロスペクティブ2025」でリバイバル公開。
ネット上の声
- サタジット・レイ自身が認める最高傑作
- 静寂な部屋から始まった物語は…
- 自己表現が繋ぎとめるのは…
- 書くことへの理不尽な抵抗
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国インド
- 時間119分
- 監督サタジット・レイ
- 主演マドビ・ムカージ
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アメリカの作家アンブローズ・ビアースの短篇小説“アオル・クリークの出来ごと”を新進ロベール・アンリコが脚色し、監督した映画詩。撮影はジャン・ボフティ、音楽はアンリ・ラノエ、演奏を黒人のケニー・クラークが担当している。主演者は舞台のロジェ・ジャッケ。カンヌ映画祭短篇グラン・プリ受賞。
ネット上の声
- 序盤の中々に危険な水の中の撮影や途中のオーソドックスながらも劇的な映像、そして唐
- あっ!と驚くどんでんがえし
- 映像と音楽がすばらしかった
- 白黒の美しさ
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国フランス
- 時間26分
- 監督ロベール・アンリコ
- 主演ロジェ・ジャッケ
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ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国インド
- 時間185分
- 監督K・アースィフ
- 主演プリトヴィーラージ・カプール
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活気あふれるパリの娼婦街。実直だが融通の利かない新人警官ネストルは、人気娼婦イルマと運命的な出会い。彼女に一目惚れしたネストルは、イルマの仕事を辞めさせ、自分だけの恋人にするというとんでもない計画。英国貴族に変装し、イルマの唯一の客となるための必死の二重生活。しかし、その奇策が次々と予期せぬ騒動を巻き起こす。果たして彼の純粋な愛の行方。
ネット上の声
- 【”善なる元警官が愛してしまった娼婦の為に、身を削って行った事”ビリー・ワイルダー監督の脚本が冴えわたりそれに応えるジャック・レモン&シャーリー・マクレーンの姿が素晴しきラヴ・コメディ。】
- 『アパートの鍵貸します』の前にジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの同じコン
- クソ真面目新人警官ネスターが娼婦イルマと出会い変様していく様を描く
- 『マ○ックアワー』なんか見るよりこっち!
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国アメリカ
- 時間146分
- 監督ビリー・ワイルダー
- 主演ジャック・レモン
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これが軍隊の真実か。一人の兵士の視点から、旧日本陸軍内部の非人間的な暴力と権力構造を暴く衝撃作。
昭和初期の旧日本陸軍兵営。貧しい農村から徴兵された純朴な青年・犬丸を待ち受けていたのは、上官による理不尽な私的制裁(リンチ)と、絶対服従を強いる非人間的な日常。正義感の強い彼は、腐敗した軍隊の現実に反発を試みる。しかし、その抵抗はさらなる暴力を呼び、彼の心と身体を極限まで追い詰めていく。人間の尊厳が踏みにじられる中で、彼がたどり着く、あまりにも悲劇的な結末への道筋。
ネット上の声
- ヌボーッとしたお人好しの三國連太郎と佐藤勝のクラシックギターの音楽が本当に本当に
- 『フルメタルジャケット』の遥か以前に
- 別に...?今の組織と大差ないじゃん?
- 帝国陸軍を徹底的に悪く描きます
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督佐藤純弥
- 主演三国連太郎
-
カルパチア山脈を舞台に、宿敵の娘を愛した男の壮絶な運命。禁断の愛と復讐が織りなす、悲劇の民族叙事詩。
20世紀初頭のウクライナ、カルパチア地方。フツル人青年イワンは、父を殺した男の娘マリーチカと恋に落ちる。引き裂かれる二人。村の因習と一族の対立が彼らの愛を阻む。ある日、マリーチカは川で命を落とし、絶望したイワンは村を去る。数年後、別の女性と結婚するも、彼の心はマリーチカへの愛と罪悪感に囚われたまま。幻想と現実が交錯する中、イワンが辿り着く運命の結末。
ネット上の声
- 旧ソ連の地方を舞台に、対立する 2家族の男女が愛し合い、女性の事故死後に男性は別
- セルゲイ・パラジャーノフ監督作品…2作目…
- 原題は“忘れられた祖先の影”
- 最初の女を忘れられなかった男
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国ソ連
- 時間95分
- 監督セルゲイ・パラジャーノフ
- 主演イワン・ミコライチュク
-
フランスの港町ロシュフォール。双子の姉妹が夢見る、週末の祭りで訪れる運命の恋の物語。
週末に祭りを控えた港町ロシュフォール。そこでバレエとピアノを教える双子の姉妹、デルフィーヌとソランジュは、いつか訪れるであろう理想の恋人を夢見ていた。そんな町に、旅芸人の一座と一人の水兵がやってくる。人々は歌い、踊り、すれ違いながらも運命の相手を探し求める。カラフルな衣装と心躍る音楽に彩られた3日間。祭りの終わりが近づく中、彼女たちはすぐそこにある奇跡に気づくことができるのか。恋のときめきと奇跡に満ちた傑作ミュージカル。
ネット上の声
- 魔性の女F・ドルレアックの魅力に陶酔する
- La La Land がオマージュしているのに納得。
- フレンチ・ミュージカルを召し上がれ
- 「ジャック・ドゥミは少女である。」
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国フランス
- 時間123分
- 監督ジャック・ドゥミ
- 主演フランソワーズ・ドルレアック
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新作に行き詰まる天才映画監督。現実と幻想が交錯する、創造の苦悩と魂の再生を描く傑作。
舞台はイタリアの温泉療養地。新作の構想が全く浮かばず、スランプに陥った映画監督グイド。プロデューサーからの催促、俳優たちからの期待、そして妻と愛人との間で揺れ動く心。現実から逃避するように、彼は幼少期の記憶や幻想の世界へと沈んでいく。果たして彼は創造の危機を乗り越え、映画を完成させられるのか。芸術家の彷徨える魂の記録。
ネット上の声
- 男は40歳を過ぎると否応なしに惑う生き物になるものなのだ・・・
- 自分の感じた心象風景を喜劇映画がした作品。
- 「私が映画だ」と、フェリーニは言った。
- 「グイド」の贈り物。語り合えと囁く。
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国イタリア
- 時間140分
- 監督フェデリコ・フェリーニ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
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「アンダルシアの犬」の異才ルイス・ブニュエルが1962年にメキシコで手がけた作品で、ある邸宅に閉じ込められたブルジョワたちがたどる意外な運命を、ブラックなブルジョワ批判を交えつつ描いた不条理劇。
オペラ観劇後に晩餐会に招かれ、ノビレ夫妻の邸宅を訪れた20人のブルジョワたち。晩餐を終えた彼らは客間にすっかり腰を落ち着かせ、夜が明けても全員が帰る方法を忘れたかのように客間を出ることができなくなってしまう。そのまま数日が過ぎ、水や食料も底を突いて命を落とす者まで出現。ブルジョワたちの道徳や倫理が崩壊していく中、事態は異様な展開へ転がりはじめる。
第15回カンヌ国際映画祭では賛否両論を巻き起こし、同映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞。日本では1981年に劇場初公開(フランス映画社配給)。2017年、36年ぶりにリバイバル公開(アイ・ヴィー・シー配給)。2024年、特集上映「シュルレアリスム100年映画祭」でも劇場公開(トレノバ配給)。
ネット上の声
- 「部屋から出たいのに出られない」――「停滞」に慣れてしまった僕たちへの警告の物語。
- リアリズムでは、表現できないこともあるし、表現がつまらなくなることもあるのです
- ルイス・ブニュエルが簡単に観れる時代・・・。
- 駄作。凡作。失敗作。愚作。糞作。拷問作。
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国メキシコ
- 時間95分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演シルヴィア・ピナル
-
高度経済成長期の広告業界を舞台に、男社会で戦う女性の野心と葛藤。華やかな世界の裏側を描く社会派ドラマ。
舞台は1960年代初頭、高度経済成長に沸く日本の広告業界。企業間の熾烈な競争が繰り広げられる最前線。主人公は、大手広告代理店に勤める矢田津矢子。男性社員にも引けを取らない有能なコピーライターであり、仕事に情熱を燃やすキャリアウーマン。ある日、ライバル会社との新商品キャンペーンを巡るコンペティションで、津矢子はプロジェクトの重要なポジションを任される。彼女の目的は、コンペに勝利し、自らの実力を証明すること。しかし、社内には女性の活躍を快く思わない男性社員からの嫉妬や妨害が渦巻く。華やかな世界の裏に潜む、汚い策略と人間関係。プレッシャーの中で、津矢子はプロとして、一人の女性として、大きな決断を迫られる。
ネット上の声
- 腰砕けかな・・・
- 口説くつもりなら、もう少し…。
- ホラーテイスト
- 神保町シアターって古い日本映画上映してくれるから大好きなんだけど、毎度セクハラシ
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督鈴木英夫
- 主演司葉子
-
炭鉱の町、孤独な少年が見つけた希望の翼。一羽のハヤブサとの出会いが、少年の灰色の日々を鮮やかに変える。
1960年代、イギリス北部の寂れた炭鉱町。家庭では無関心な母と暴力的な兄、学校では教師や同級生から見下される少年ビリー。彼の未来には、希望など何一つ見えなかった。そんなある日、ビリーはハヤブサの雛を見つけ、「ケス」と名付けて育て始める。誰にも心を開かなかった少年が、ケスの訓練に没頭することで、初めて生きる喜びと自信、そして尊厳を見出していく。しかし、厳しい現実が、彼のかけがえのない翼を奪おうとする。少年のささやかな夢と、残酷な現実を描く不朽の名作。
ネット上の声
- 【貧しい少年が、鷹の幼鳥を育て始め生き甲斐を感じ始めた時に起きた現実の非情さ。厳しい現実をリアリズム溢れるトーンで描くことを信条とするケン・ローチ監督の萌芽を感じさせる作品。】
- 救いのない少年の姿にケン・ローチらしい社会の矛盾への強い怒りを感じる
- 踊れない『リトル・ダンサー』はこう言った人生が待っている。
- 潔さに、却って心の深くにまで突き刺さる
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国イギリス
- 時間112分
- 監督ケネス・ローチ
- 主演デヴィッド・ブラッドレイ
-
舞台は1960年代、スウェーデンの凍てつく冬の田舎町。牧師のトマスは、愛する妻を亡くして以来、神への信仰を見失い、空虚な日々を送る。核戦争の恐怖に怯える信者の悩みにさえ、何の慰めの言葉も与えられない彼。恋人マルタからの献身的な愛も、ただ重荷に感じるだけ。神の沈黙、人間の孤独、そして愛の不在。イングマール・ベルイマン監督が、冷徹なモノクロームの映像で、一人の男の精神的危機を容赦なく描き出す。「神の沈黙」三部作の第二作。
ネット上の声
- 私は性格が悪いからか、すごく楽しかった!
- 聖餐用のパンにはマークが入っているんだ!
- ベルイマンのタイトルには春だけがない。
- 不完全な牧師、、、彼もまた人間
不幸な結末のバッドエンド、 ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国スウェーデン
- 時間86分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演グンナール・ビョルンストランド
-
第二次世界大戦下、家族を奪われた12歳の少年が、復讐を胸にソ連軍の斥候となる戦争叙事詩。
第二次世界大戦の東部戦線。ドイツ軍に家族を殺され、故郷を焼かれた12歳の少年イワン。その瞳から子供らしい輝きは消え、燃え盛るのはナチスへの憎悪のみ。彼はその小さな体と大人顔負けの度胸を武器に、ソ連軍の危険な斥候任務に身を投じる。夢の中では、母と過ごした穏やかな日々が蘇る。しかし、目覚めればそこは死と隣り合わせの非情な戦場。戦争が奪った無垢な魂の、あまりにも痛ましい叫びと運命の行方。
ネット上の声
- 少年の村はウクライナ南部 ドニエプル川の東側沿いの村だったのです 今まさに77年前と同じことが起こっているのです! 本作は現在進行形の映画だったのです
- タルコフスキーの卓越した演出による、モノクロ映像の詩的映像美で綴られた戦争悲劇
- 本屋大賞の狙撃兵の話はこの映画かなぁ?
- 復讐のかわりに在るはずだったもの。
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国ソ連
- 時間94分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演コーリャ・ブルリャーエフ
-
芸者の母と、その娘。明治から昭和を駆け抜けた、二人の女の壮絶なる愛憎の物語。
明治から昭和へ、激動の時代。奔放な芸者の母・郁代と、その娘・朋子の数奇な運命。母の身勝手な生き方に翻弄され、憎みながらもその血から逃れられない朋子の葛藤。芸の世界で生きる母の業と、それに縛られる娘の宿命。時代が大きく移り変わる中で、二人の関係は複雑に絡み合っていく。戦争という大きなうねりを経て、母と娘がたどり着く境地とは。日本を代表する文芸作品の、壮大な映画化。
ネット上の声
- 三時間以上の大作なのに、主人公の母娘によるやかましくも面白い口喧嘩と家族やその周
- 無茶苦茶な母親に翻弄され続ける娘の明治〜大正〜昭和にかけてのクロニクル
- 残念なところも多かった・・・
- とんでもない母ちゃんだね。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間202分
- 監督木下恵介
- 主演岡田茉莉子
-
父の喜寿祝いに集まった家族。見せかけの平和の下で渦巻く、遺産相続を巡る女たちの静かなる戦い。
東京郊外の石川家。家長である幸平の喜寿を祝うため、嫁いだ娘たちがそれぞれの家族を連れて実家へ集う。一見、和やかな家族の団欒。しかしその裏では、老いた両親の面倒や家と土地の相続問題がくすぶり、娘たちの間には見えない火花が散っていた。それぞれの生活と事情を抱え、本音と建前が交錯する。家族という名の鎖の中で、女たちが守りたいもの、そして手に入れたいものとは。家庭に潜むリアルな人間模様。
ネット上の声
- 成瀬作品鑑賞デビューです
- 東京物語の成瀬監督版みたいなお話です
- 映画館で一緒に笑いが起こる幸福感
- 1962年製作の東宝お正月映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間111分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演高峰秀子
-
巨大企業の腐敗を暴くため、男は復讐の鬼と化す。愛と憎しみが交錯する、黒澤明が描く社会派サスペンスの傑作。
舞台は高度経済成長期の日本。大手開発公団総裁の娘と、その秘書である西幸一の華やかな結婚式。しかし、それは父を死に追いやった者たちへの、西の壮絶な復讐劇の幕開け。彼は巧みに総裁の懐に潜り込み、内部から組織の腐敗を暴き、関係者を社会的に抹殺していく。だが、計画は予期せぬ方向へ。何も知らずに夫を愛する妻への想いと、非情な復讐心との間で揺れ動く西。やがて巨大な権力の闇が、彼の正体に牙を剥く。黒澤明が鋭く社会をえぐる、傑作クライム・サスペンス。
ネット上の声
- ・加藤武のこういう役柄が新鮮 ・ノイローゼのシーンで声を出して笑っ...
- タイトルの通り。 でも、昔と比べて今はまだ眠れなくなっているような。
- テンポよく展開して飽きさせない。2転3転する。ただ、画面からは空気...
- 冒頭の映像のパワーがラストまで続く名作
どんでん返し、 ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間150分
- 監督黒澤明
- 主演三船敏郎
-
愛を奪われ、憎しみを抱いて嫁いだ女。その凄絶な復讐心が、三代にわたる家族の運命を狂わせる。
昭和初期の阿蘇。地主の息子に暴行され、愛する人との仲を引き裂かれた娘・さだ子。彼女は抵抗の末、憎い相手との結婚を強いられる。しかし、その心に宿ったのは復讐の炎。夫へ、その家族へ、そして生まれてくる子供たちへ向けられる、消えることのない憎悪。一人の女性の執念が、数十年にわたり家族を縛り付け、崩壊させていく。愛と憎しみの狭間で繰り広げられる、壮絶な一代記。
ネット上の声
- 【”未来永劫憎み合う夫婦の姿。そして、恩讐の彼方に。”今作は、全編に流れる心ざわつかせるフラメンコギターの音色が印象的な、物凄い一組の男女の愛憎劇なのである。】
- 古い作品はほとんど観ないのだけれど、フォロワーさんのレビューを読んでとても観たい
- お母さんがお父さんを憎むのをやめたら、僕もお母さんを憎むのをやめます
- フラメンコのリズムに乗せた愛憎劇て…どんなやねん!
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間107分
- 監督木下恵介
- 主演高峰秀子
-
孤島で狂気に蝕まれる画家と彼を支える妻。現実と幻想の狭間で二人を待ち受ける、悪夢のようなゴシック・ホラー。
バルト海の孤島。画家ヨハンは、身重の妻アルマと共に静かな生活を求めて移り住む。しかし、彼は不眠症に悩まされ、「狼の時刻」と呼ぶ深夜に過去の罪や内なる悪魔の幻覚に苛まれる日々。島に住む奇妙な貴族たちとの交流が、彼の精神をさらに追い詰めていく。愛する夫を救おうとするアルマ。だが、ヨハンの狂気は現実を侵食し、二人を破滅的な結末へと導く。
ネット上の声
- ベルイマンの作品なので重い人間ドラマかと思ってたらデイヴィッド・リンチみたいな不
- カランさんから薦めていただいた『野いちご』が自分の初ベルイマン
- ベルイマン監督が自己投影した精神的ホラー
- 心の奥底に抱える恐怖や狂気が現われる
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国スウェーデン
- 時間85分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演マックス・フォン・シドー
-
戦後の日本、貧しさの中で愛を貫いた夫婦の40年。ダム建設に人生を捧げた夫と、彼を支え続けた妻の感動の実話。
昭和初期、貧しい農村に生まれた野中春雄。彼はダム建設技師となり、妻のとめと共に全国の工事現場を転々とする過酷な人生を選択。厳しい自然、劣悪な労働環境、そして戦争の影。幾多の困難に見舞われながらも、二人は固い絆で結ばれ、互いを支え合う。日本の高度経済成長を土木事業の最前線で支えた夫婦の、40年にも及ぶ愛と苦難の記録。実話に基づいた、名匠・木下恵介が描く夫婦愛の年代記。
ネット上の声
- 錆びない映画
- 「永遠の人」、「二十四の瞳」に続く、木下恵介監督作品3作目
- おまえは“とら”だ
- これも書き忘れてたーモノクロの映画をここまでしっかり観たの、多分初めてなんだけど
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督木下恵介
- 主演高峰秀子
-
チェコ・ヌーベルバーグの巨匠フランチシェク・ブラーチルが、ブラジスラフ・バンチュラの同名小説を映画化。13世紀のボヘミア王国を舞台に、宗教と部族間の抗争に翻弄される少女の数奇な運命を壮大なスケールで描く。修道女になるはずだった少女マルケータは、領主の父ラザルと敵対関係にある盗賊騎士コズリークの息子ミコラーシュと恋に落ちる。しかし、両氏族間の争いはますます激化していき……。後に「アマデウス」でアカデミー衣装デザイン賞を受賞するテオドール・ピステックが美術・衣装、ヤン・シュバンクマイエル監督作などを手がけるズデニェク・リシュカが音楽を担当。中世を忠実に再現するため、衣装や武器などの小道具を当時と同じ素材・方法で作成し、極寒の山奥で当時と同じように暮らしながら548日間にもわたる撮影を敢行した。日本では2022年に劇場初公開。
ネット上の声
- 物語がわかった上で観ると、とてつもなく面白いのかも
- プラハの春とロシア(当時はソ連)の存在
- 獰猛な中世ヨーロッパ
- 予告映像の上手さと宣伝文句に壮大な物を求めて観たが、残念であり眠気も伴いました。
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国チェコスロバキア
- 時間166分
- 監督フランチシェク・ヴラーチル
- 主演マグダ・ヴァーシャーリオヴァー
-
夜の銀座、華やかな世界の片隅で。誇りを胸に、たった一人で生き抜こうとするバーのマダムの物語。
舞台は昭和30年代の夜の銀座。夫を亡くし、バーのマダムとして気丈に生きる矢代圭子。客には笑顔を振りまきながらも、決して心を許さない孤高の存在。彼女の夢は、自分の店を持つこと。しかし、店の借金、言い寄る男たちの嘘、そして老いへの不安が彼女を追い詰める。華やかな世界の裏側で繰り広げられる、打算と裏切りの数々。誇りを守るため、愛を信じたいと願いながらも、非情な現実に翻弄される圭子。彼女が最後に選ぶ生き方とは。
ネット上の声
- 成瀬巳喜男監督。男の“理想の女”のお話。
- したたかな女とズルい男の大人の愛の物語
- 女の生き様を余すことなく描く☆3つ
- 銀座かぁ 行ってないな最近・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間111分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演高峰秀子
-
信仰と偶然が交差する雪の夜、一人の男が魅力的な女性の部屋で過ごす、知的でスリリングな一夜の物語。
冬のフランス、クレルモン=フェラン。敬虔なカトリック教徒の技師ジャン=ルイは、教会で見かけた美しい女性フランソワーズこそ運命の人だと確信し、彼女との結婚を決意する。しかしその直後、偶然再会した旧友に誘われ、知的で自由奔放なバツイチの女性モードのアパルトマンを訪れることに。吹雪で帰れなくなった彼は、彼女の部屋で一夜を明かすことになる。信仰、結婚、そして愛について交わされる鋭い会話。自らの信念と目の前の魅力的な誘惑との間で、ジャン=ルイの心は激しく揺れ動く。この一夜の選択が、彼の運命をどこへ導くのか。
ネット上の声
- ロメールの「六つの教訓話」の第4作目🎬
- エリック・ロメールの知的な会話劇
- ロメール、さすが上手い!
- 知的な会話へのいざない
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国フランス
- 時間110分
- 監督エリック・ロメール
- 主演ジャン=ルイ・トランティニャン
-
「冒険者たち」のジョゼ・ジョヴァンニの原作を彼自身と「いぬ」の監督ジャン・ピエール・メルヴィルが共同で脚色し、メルヴィルが監督したアクション。撮影はマルセル・コンブ、音楽はベルナール・ジェラールが担当した。出演は「冒険者たち」のリノ・ヴァンチュラ、「スパイ対スパイ」のポール・ムーリッス、「橋からの眺め」のレイモン・ペルグラン、舞台女優クリスティーヌ・ファブレガほか。
ネット上の声
- メルヴィル作品の中で、特集上映にもめったにかからないレア映画で、静かなクライムサ
- 終身刑の宣告を受けて十年間服役していた通称ギュことギュスターブ・ミンダ(リノ・バ
- ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1966年
- 製作国フランス
- 時間120分
- 監督ジャン=ピエール・メルヴィル
- 主演リノ・ヴァンチュラ
-
スウェーデンが生んだ世界的巨匠イングマール・ベルイマンが、敬虔なキリスト教徒の娘に降りかかった悲劇と父親の復讐を通して“神の不在”を描いたドラマ。16世紀スウェーデンの田舎町。豪農のひとり娘カリンは、教会へ向かう途中で3人の羊飼いに出会う。貧しそうな3人に食事を施すカリンだったが、彼らはカリンを強姦した上に殺害してしまう。娘の悲劇を知ったカリンの父テーレは、復讐心から3人を惨殺するが……。2013年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。2018年の「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でもリバイバル上映。
ネット上の声
- 毎日神様にお祈りを捧げてるのに、いざという時に神様は助けてくれないんですかー😭💨
- 『第七の封印』『野いちご』と並びベルイマン中期の代表作
- にゃすくんとのデートムービー🎥💗
- 「処女の泉」、題名だけの先入観。
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国スウェーデン
- 時間89分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演マックス・フォン・シドー
-
19世紀末、ロシア。裕福な家に生まれたユーリー・ジバゴは孤児となるが、科学者のグロメーコに引き取られる。ジバゴはその家の一人娘・トーニャと共に何不自由なく育てられ、やがて2人は愛しあうようになる。だが、2人の婚約パーティ当日、事件が起きる。
ネット上の声
- 名匠デビッド・リーンが映画化した傑作
- リーン監督ホワイトドクター名はジバゴ
- 「ストレルニコフとコマロフスキー」
- 巨匠が描ききった、「通俗」の極み
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国アメリカ,イタリア
- 時間194分
- 監督デヴィッド・リーン
- 主演オマー・シャリフ
-
「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉」。恩師への義理と愛する人との恋、その狭間で引き裂かれる男女の純愛悲劇。
文明開化の音が響く明治時代の東京・湯島。恩師の家で書生として勉学に励む早瀬主税は、芸者のお蔦と恋に落ちる。しかし、二人の身分違いの恋は、主税の将来を案じる師匠によって固く禁じられていた。師への恩義か、お蔦への愛か。苦悩の末、主税はすべてを捨ててお蔦と生きる道を選ぶ。世間の冷たい視線から逃れ、寄り添い合う二人を待ち受ける過酷な運命。泉鏡花の原作を、巨匠・三隅研次が市川雷蔵と山本富士子の共演で描く、涙なくしては見られない日本恋愛映画の金字塔。
ネット上の声
- 三隅研次監督作品 市川雷蔵主演
- 構図が良いのはもちろんのことだが、さかい先生の料亭での啖呵がキレよくてカッコいい
- 泉鏡花原作の文字に感じたいや〜な予感は無事回収されて美と苦の奈落に綺麗に落とされ
- 徹底的に襖の開け閉めによって重厚なメロドラマを演出しているかと思いきや、水戸光子
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督三隅研次
- 主演市川雷蔵
-
独学の天才画家、ニコ・ピロスマニの生涯。貧困と孤独の中で、魂のキャンバスに描き続けた愛と故郷の風景。
20世紀初頭のジョージア。放浪の画家ニコ・ピロスマニは、居酒屋の壁やブリキの看板に絵を描き、日々の糧を得ていた。彼の描く動物や人々の姿は、素朴ながらも生命力に満ち溢れている。しかし、その才能は生前ほとんど理解されず、彼は常に貧困と孤独の中にいた。女優への報われぬ恋、そして芸術への純粋な情熱。時代に翻弄されながらも、ただひたすらに描き続けた孤高の画家の魂の軌跡。静謐な映像美で綴る伝記映画の傑作。
ネット上の声
- ピロスマニの孤独が加速するにつれて、より一層映画として洗練されていくのが良かった
- グルジア映画の素晴らしさを象徴するような作品です
- 55歳だけど「確実に人生ベスト10」に入る。
- 『私の絵はジョージアには必要ない
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国ジョージア
- 時間87分
- 監督ギオルギ・シェンゲラヤ
- 主演アフタンジル・ワラジ