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共産主義末期のポーランド、巨大団地に住む人々が直面する「十戒」をモチーフにした10の道徳的ジレンマ。
舞台は1980年代、共産主義体制が終焉を迎えつつあるポーランドの首都ワルシャワ。巨大なコンクリートの集合住宅に暮らす、ごく普通の人々。彼らはある日突然、愛、死、信仰、裏切りといった、人生を揺るがす根源的な問題に直面する。「神の存在を信じるか」「人を殺してはならないのか」「隣人のものを欲してはならないのか」。旧約聖書の「モーセの十戒」を現代に置き換え、答えのない道徳的ジレンマに苦悩する人々の姿を、静謐かつ鋭い眼差しで描く10の物語。巨匠クシシュトフ・キエシロフスキーが問いかける、人間の魂の記録。
ネット上の声
- 10話全部観終わった後の余韻がすごい。一つ一つの話が重厚で、人生について考えさせられる。これはただのドラマじゃない、映画史に残る傑作だと思う。
- 星5じゃ足りない。
- テレビシリーズとは思えないクオリティ。全体的に暗いけど、人間の本質を突いてくる感じがたまらない。
- 同じ団地に住む人々の、聖書の十戒をテーマにした物語。観るのに時間はかかったけど、間違いなく生涯ベスト級の作品。観てよかった。
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ポーランド,ドイツ
- 時間567分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演クリスティナ・ヤンダ
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17世紀のブルガリアを舞台に、オスマン帝国による強制的な改宗に抵抗し、自らの信仰と誇りを守ろうとする人々の闘いを描く歴史大作。
17世紀、オスマン帝国の支配下にあるブルガリア、ロドピ山脈の渓谷。キリスト教徒が暮らすこの平和な地に、帝国からの使者が訪れる。その目的は、住民全員をイスラム教へ強制的に改宗させること。改宗を拒めば死、受け入れれば魂の死。究極の選択を迫られた人々は、激しく抵抗する。フランスで教育を受けた羊飼いのカラブラヒムは、故郷と信仰を守るため立ち上がるが、圧倒的な武力の前に、村は血と炎に包まれていく。信仰とは何か、民族の誇りとは何かを問いかける、壮絶な抵抗の記録。過酷な運命に翻弄されながらも、尊厳を失わずに生きようとした人々の姿。
ネット上の声
- オスマン帝国支配下のブルガリアが舞台。デウシルメっていう血税制度が本当に過酷で、見ていて胸が苦しくなった。歴史の重みを感じる傑作。
- ちょっとマイナーなブルガリア映画だけど、すごく見応えがあった。歴史好きにはたまらないと思う。
- 激シブ。最高でした。
- 内容が重すぎて、ちょっと疲れちゃったかな…。歴史的な背景を知らないと、少し分かりにくい部分もあるかも。
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ブルガリア
- 時間164分
- 監督リュドミル・スタイコフ
- 主演ヨシフ・サルチェジェフ
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ネット上の声
- インド版ゴッドファーザーと聞いてたけど、それ以上かも。一人の男の成り上がりと哀愁がすごい。音楽も映像も最高だった。
- 主人公のカリスマ性が半端ない。これは名作。
- 長いけど見応えあった。正義とは何か考えさせられる。ただ、暴力シーンがちょっと苦手な人は注意かも。
- 傑作。
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国インド
- 時間---分
- 監督マニ・ラトナム
- 主演カマル・ハーサン
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「父さんはドイツにいる」その言葉だけを信じ、幼い姉弟は汽車に飛び乗る。ギリシャの荒涼とした風景を巡る、過酷で詩的な旅路。
冬のギリシャ。12歳の姉ヴーラと5歳の弟アレクサンドロスは、一度も会ったことのない父親がドイツにいると信じている。父に会いたい一心で、二人はアテネの駅からドイツ行きの列車に忍び込み、あてのない旅を開始。しかし、幼い姉弟を待っていたのは、大人の世界の冷酷さ、暴力、そして束の間の優しさ。親切な旅芸人の一座との出会いと別れを経験し、厳しい現実が二人の純粋な願いを打ち砕いていく。濃い霧が立ち込める国境の川。その向こうに、彼らが探し求めた「風景」は存在するのか。
ネット上の声
- 映像美がとにかく圧巻。特に海から引き上げられる巨大な手のシーンは一生忘れないと思う。姉弟の過酷な旅は、まるで神話のようだった。映画好きなら一度は観るべき傑作。
- 幼い姉弟が健気で、でも旅はあまりにも残酷で…。胸が締め付けられました。ラストシーンは涙なしには見られない。
- 正直、私には合わなかったかな。映像が綺麗なのはわかるけど、全体的に暗くて話も難解。演出がちょっと気取ってる感じがしてしまった。
- 人生の厳しさを突きつけられるような映画。子供にはあまりに過酷な現実だけど、それでも前に進む姿に心を打たれた。
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ギリシャ,フランス
- 時間125分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ミカリス・ゼーナ
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戦後シチリアの小さな村、映画に魅せられた少年と映写技師の友情、そして映画への愛を綴った感動の物語。
舞台は第二次世界大戦後のイタリア、シチリア島の小さな村。映画が大好きな少年トトと、村唯一の映画館「パラダイス座」の映写技師アルフレードとの出会い。映写室に入り浸り、検閲でカットされたフィルムの切れ端を集めるトト。厳しくも温かいアルフレードとの間に芽生える、まるで父子のような深い友情。やがて青年へと成長したトトは、初恋や兵役を経験し、人生の岐路に立つ。そんな彼にアルフレードが告げた、愛ある言葉。そして30年後、著名な映画監督となった彼のもとに届いた一本の電話。それは、彼の人生を決定づけたアルフレードの訃報だった。
ネット上の声
- 映画好きなら絶対観るべき一本。アルフレードとトトの友情、そして映画への愛が詰まってる。ラストのキスシーンは反則級に泣けるし、モリコーネの音楽がまた最高なんだよなあ。
- 若い頃に観た時とはまた違う感動があった。地元を離れた今だからこそ、トトの気持ちがよくわかる。
- みんなが絶賛するから期待しすぎたかも。正直、ちょっと退屈な時間が長かったかな…。
- 号泣した。人生で一番好きな映画です。
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間124分
- 監督ジュゼッペ・トルナトーレ
- 主演フィリップ・ノワレ
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1980年代のパリ。石油配達員として真面目に働く平凡な男イヴォン。彼の日常は、二人の学生が使った一枚の500フラン偽札によって崩壊する。写真店の店主から偽札を押し付けられ、それとは知らずに使ったことで逮捕されてしまうイヴォン。職も信用も失い、無実を訴えるも、社会の不条理な悪意の連鎖は彼を追い詰めていく。妻に去られ、絶望の淵に立たされた彼の心に静かな狂気が芽生え、やがて取り返しのつかない犯罪への道へ。すべてを失った男がたどり着く、あまりにも過酷で衝撃的な運命。
ネット上の声
- 偽札一枚から始まる負の連鎖が恐ろしすぎる…。セリフは少ないのに、物音や手のアップだけで登場人物の感情が伝わってくるのが凄い。これぞブレッソン、遺作にして最高傑作だと思う。
- 傑作って言われてるけど、正直何が凄いのか分からなかった。淡々としすぎてて眠い…。
- オールタイムベストです。
- どこにでもいる普通の人だったのに…。転落していく様が容赦なくて、観ていて辛かった。
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国フランス,スイス
- 時間85分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演クリスチャン・パティ
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老朽化した役所を舞台に、どこの国でも同じ官僚主義を痛烈に笑い飛ばした諷刺コメディ。監督は「ピロスマニ」のゲオルギー・シェンゲラーヤ監督の実兄で、伝統に根ざしたユーモアで悲劇と喜劇が渾然一体となったこのジャンルの作品を次々に手掛け、グルジア映画の主要な潮流の一つになったエリダル・シェンゲラーヤで、これが本邦初紹介作。ソ連の“崩壊”に先立つ5年前に発表され、セルゲイ・パラジャーノフ監督「スラム砦の伝説」(84)、テンギス・アブラーゼ監督『ざんげ』(86、日本未公開)と並び、現代グルジア映画の世界的な評価の火付け役となった重要な作品。脚本はグルジアの著名な小説家レゾ・チェイシヴィリのオリジナル。撮影はレヴァン・パータシヴィリ、音楽はギヤ・カンチェリ。出演はオタール・イオセリアーニ監督「落葉」に主演したラマーズ・ギオルゴビアーニ、テンギズ・アブラーゼ監督「希望の樹」のセシリヤ・タカイシヴィリほか。84年全ソ映画祭グランブリ。
ネット上の声
- これぞお役所仕事の風刺!主人公がたらい回しにされる姿に、イライラしつつも爆笑してしまった。官僚主義への皮肉が効いてて最高。
- 出てくる人たちがみんな絶妙にうざくて、でもどこか憎めないのが面白いw
- 同じギャグの繰り返しが多すぎて、途中から笑えなくなってしまった。ちょっとしつこいかな。
- 呆れるくらい笑った!
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国ジョージア
- 時間95分
- 監督エリダル・シェンゲラヤ
- 主演ラマーズ・ギオルゴビアーニ
-
第一次大戦下の灼熱の砂漠。英国将校がアラブ民族を率い、歴史を動かす伝説と化す壮大な叙事詩。
舞台は第一次世界大戦下のアラビア。英国陸軍の異端児、T.E.ロレンスに下されたアラブ反乱軍への潜入任務。彼はそこで、部族間の対立を超えてアラブ民族を団結させ、オスマン帝国からの独立闘争を指揮。ゲリラ戦の天才的才能を開花させ、英雄へと祭り上げられていく。しかし、灼熱の砂漠での過酷な戦いと、英国の政治的思惑の狭間で、彼の精神は次第に摩耗。自らが何者なのかという苦悩の果てに、彼が下す決断とは。
ネット上の声
- 映画館で観るべき映画の最高峰。CGなしであの映像は信じられない。砂漠の広大さと音楽の壮大さにただただ圧倒された。これはもう芸術作品。
- 主人公ロレンスの人間的な苦悩がすごく伝わってきた。ただの英雄譚じゃない深みがある。
- 名作なのはわかるけど、正直ちょっと長くて途中集中力が切れちゃった。歴史の背景を知ってるともっと楽しめたのかも。
- とにかくスケールがすごい!でも4時間近くあるから、観るのに気合がいるかもw でも観終わった後の満足感は半端ないです。
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国イギリス
- 時間227分
- 監督デヴィッド・リーン
- 主演ピーター・オトゥール
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18歳のアン・シャーリー、教師として新たな人生の扉を開く。夢と恋に揺れる、美しき青春の日々。
プリンス・エドワード島での少女時代を経て、18歳になったアン・シャーリー。アヴォンリーの学校で教師としてのキャリアをスタートさせ、作家になる夢を追い続ける日々。幼なじみのギルバートからの求婚と、裕福な青年ハリスからのアプローチの間で、彼女の心は揺れ動く。教師としての責任、創作への情熱、そして二人の男性との関係。自らの進むべき道を見つけるため、アンが下す人生の大きな決断。成長したアンが織りなす、愛と自立の物語。
ネット上の声
- 前作に続いてアンの成長が見られて本当に良かった。教師として、一人の女性として悩む姿に共感しちゃう。心が洗われるような時間でした。
- もう何回観たかわからないくらい大好きな作品!アンが可愛すぎて、みんなが虜になるのもわかるw
- 前作の少女時代が良すぎたかな。これも悪くないけど、ちょっと話が飛び飛びな感じがした。
- 愛とユーモアに溢れた傑作。
青春、 文芸・史劇、 ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国カナダ
- 時間220分
- 監督ケヴィン・サリヴァン
- 主演ミーガン・フォローズ
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70年代ニューヨーク、愛と尊厳を求め続けたドラァグクイーンの魂の記録。
舞台は1971年から1980年にかけてのニューヨーク。ドラァグクイーンとしてステージに立つアーノルド・ベッコフの人生を描く三部作。バイセクシュアルの恋人エドとの不安定な関係、真実の愛を見出したアランとの出会いと突然の別れ。そして、ゲイであることを隠さず、養子デイヴィッドを育てる決意。しかし、彼の前に立ちはだかる最大の壁は、保守的な考えを持つ母親の存在。愛する者を失い、新たな家族を築こうとするアーノルドの願いは、果たして母親に届くのか。愛と家族の形を問いかける、感動の物語。
ネット上の声
- あまりにも評価が高いので血眼になってサイトを調べまくって観終え、久々に家で泣いて
- ハーヴェイ・ファイアスタイン原作・主演による自伝的舞台劇の映画化
- 主演のハーヴェイ・ファイアスタインの半自伝的同名舞台劇が原作
- やさしい人は、マイノリティだと思うこの頃
同性愛、 ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国アメリカ
- 時間115分
- 監督ポール・ボガート
- 主演ハーヴェイ・ファイアスタイン
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1920年代末の混沌のベルリン、まっとうな人間になることを誓った元囚人の男が、抗えぬ運命と社会の闇に飲み込まれていく壮大な叙事詩。
舞台は世界恐慌前夜、退廃と不安が渦巻く1928年のドイツ・ベルリン。恋人殺しの罪で4年の刑期を終えたフランツ・ビーバーコップ。彼は「これからは正直に生きる」と固く心に誓い、社会復帰を目指す。しかし、混沌とした大都市は彼に安息を与えない。新聞売りや客引きとして生計を立てようとするも、悪友ラインホルトとの出会いが彼の運命を再び暗転させる。裏切り、暴力、そして抗えぬ犯罪の世界への誘惑。次々と襲いかかる試練の中、彼は人間としての尊厳を保てるのか。絶望の淵で彼が見出すものとは。
ネット上の声
- タイトルに「ベルリン」とあるように、つまりは大都市ベルリンと人間との関わりについ
- ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品!
- フランツビーバーコップどうしようもない人間
- 不思議な明るさ
ヒューマンドラマ
- 製作年1980年
- 製作国イタリア,ドイツ
- 時間---分
- 監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
- 主演ギュンター・ランプレヒト
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40年ぶりにナポリで再会したアメリカ人実業家とイタリア人の旧友。人生の黄昏に、友情と家族の温かさを再発見する物語。
1985年、イタリア・ナポリ。仕事でこの地を訪れたアメリカ人実業家ロバート。彼は40年前、米兵としてナポリに駐留していた。そんな彼を空港で待っていたのは、旧友のアントニオ。多忙なロバートは早々に立ち去ろうとするが、陽気で人情味あふれるアントニオに引き留められ、ナポリの街を巡ることに。アントニオの家族との温かい交流や、街の活気に触れるうち、仕事に追われ忘れていた人間らしい感情を取り戻していくロバート。やがて彼は、アントニオが40年間守り続けてきた、ある優しい嘘を知る。二人の男の友情が、人生の豊かさを教えてくれる感動作。
ネット上の声
- マルチェロ(ボケ)&レモン(ツッコミ)
- ガラにもなく、泣いてしまいました。
- ジャック・レモンの名作中の名作!
- あぁ、、ナポリに行きたいなぁ!
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国イタリア
- 時間106分
- 監督エットレ・スコーラ
- 主演ジャック・レモン
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舞台は昭和31年の大阪。川沿いの食堂で暮らす少年・信雄の日常。ある日、彼の店の前に一艘の宿舟が流れ着く。信雄は、そこに住む同い年の少年・喜一と姉の銀子と出会い、すぐに心を通わせる。貧しいながらも、無邪気に遊ぶ日々。しかし、子どもたちの純粋な世界とは裏腹に、大人たちの世界には厳しい現実と差別が存在した。ささやかな友情が、ある出来事をきっかけに引き裂かれる、切なくも美しいひと夏の記憶。
ネット上の声
- 子供の視点で現実の残忍さを静かに描く秀作
- 映像と内容に堪能させてくれる作品です。
- ”青が散る”・・・そして大人になる。
- 弱者が弱者の痛みをおもんばかる美徳
大阪が舞台、 ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国日本
- 時間105分
- 監督小栗康平
- 主演田村高廣
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第二次大戦末期のソ連。極寒の炭鉱町で生きる少年が、過酷な現実の中で見出す希望と絶望の光。
1947年、シベリアの炭鉱町スーチャン。少年ワレルカは、母親と二人暮らし。学校での悪戯、市場での盗み、そして淡い初恋。生きるためには手段を選ばない過酷な日常。ある日、盗んだ茶を売るため、少女ガリーヤと危険な旅に出る決意。凍てつく大地で、大人たちの理不尽と暴力に翻弄される幼い魂。それでも生きようともがく、その先に待つ衝撃の運命。
ネット上の声
- もし映画の奇跡というものが存在するのなら
- かろうじで映画に収まってしまった傑作!
- 虚構に甦った時代と守護天使の愛の物語
- シネフィルの人らが好きそうな映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国ロシア
- 時間105分
- 監督ヴィターリー・カネフスキー
- 主演パーヴェル・ナザーロフ
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1920年、ウェストバージニア州。搾取される炭鉱労働者たちが、人種の壁を越え団結し自由を求めて立ち上がる闘争劇。
1920年、アメリカの炭鉱町メイトワン。低賃金と危険な労働環境に苦しむ労働者たちの元に、労働組合のオルグが派遣される。白人、黒人、イタリア移民。互いに反目しあう労働者たちをまとめ、会社側が送り込む暴力的な探偵たちと対峙。血で血を洗う抗争へと発展する中、彼らは真の団結を手にすることができるのか。史実に基づく、男たちの熱き闘いの記録。
ネット上の声
- アメリカ版“蟹工船”?
- 1920年 小さな炭鉱町
- 念願のヤツpt2
- 労働者の力
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国アメリカ
- 時間135分
- 監督ジョン・セイルズ
- 主演クリス・クーパー
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英BBCのTVシリーズを、7年ぶりの映画主演となるメル・ギブソン、「007 カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベル監督で映画化したアクションドラマ。ボストン警察の殺人課刑事トーマス(ギブソン)の自宅で、彼の一人娘のエマが殺害される。当初はトーマスが本来の殺しの標的だったと思われていたが、実はエマには秘密があることがわかり……。脚本は「ディパーテッド」でオスカーを受賞したウィリアム・モナハン。
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1985年
- 製作国イギリス
- 時間307分
- 監督マーティン・キャンベル
- 主演ボブ・ペック
-
ネット上の声
- アンスティチュ・フランセ×横浜シネマリン「カンヌ国際映画祭とフランスの女性監督た
- 病んだ牛の顔面どアップから始まる、ねじくれた現代西部劇、かな?
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国フランス
- 時間87分
- 監督パトリシア・マズィ
- 主演ジャン=フランソワ・ステヴナン
-
16世紀、大航海時代の悲劇。夫を失い異国から帰る船が難破、無人島に漂着した貴婦人を待つ、愛と絶望、そして究極の選択。
舞台は16世紀のポルトガル。若き貴族の女性エマは、夫と共にアフリカの戦地へ。しかし、夫は戦闘で命を落とす。失意の中、エマは帰国の船に乗るが、その船の船長と恋に落ちる。新たな愛を見つけたかに思えた矢先、船は嵐で難破。エマと船長、そして数人の乗組員は無人島に漂着。水も食料もない極限状態。生き残るための欲望が、人々の理性を蝕んでいく。愛を誓ったはずの男が見せる、恐ろしい本性。エマが下さなければならない、あまりにも過酷な決断。
ネット上の声
- オリヴェイラがカニバルからのカーニバルという駄洒落を体現させるために作った作品(
- オープニング、観客にヒューヒュー言われながらパーティ会場に入っていくところから面
- ずっとオペラなので、おお、オペラ、、おお、、、森のなかで、、うう、、眠い、、うう
- オペラ形式で話の進みが遅いのがやや退屈だが、撮影もライティングも神がかって良いし
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ポルトガル
- 時間90分
- 監督マノエル・ド・オリヴェイラ
- 主演ルイス・ミゲル・シントラ
-
1959年、厳格な全寮制学院を舞台に、型破りな教師と生徒たちの魂の交流を描く感動の物語。
1959年、アメリカの名門全寮制学院。厳しい規律と伝統に縛られる生徒たちの前に現れた、型破りな新任教師ジョン・キーティング。彼の「いまを生きろ」という言葉は、生徒たちの心に火を灯す。詩を通じて人生の素晴らしさを学び、抑圧された自己を解放していく少年たち。彼らは秘密のクラブ「死せる詩人の会」を結成し、自分たちの声を見つけ始める。しかし、その自由な精神は、旧態依然とした学校や親たちとの深刻な対立を生むことに。やがて彼らに訪れる、あまりにも大きな試練と人生の決断。
ネット上の声
- 奪われる“今”の中で、何を思うか?
- いまを生きるべく反骨精神も必要だ。
- キャプテン、マイ・キャプテン
- 日本の教育は死んでないのか?
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国アメリカ
- 時間128分
- 監督ピーター・ウィアー
- 主演ロビン・ウィリアムズ
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都会での挫折を経て、再び富良野へ。大人への道を歩み始めた純と螢、そして父・五郎の新たな葛藤の物語。
東京での生活に破れ、富良野へと帰ってきた黒板純。恋人との別れ、仕事の挫折を経験し、心に傷を負った彼を待っていたのは、変わらぬ大自然と父・五郎の温かさ。一方、旭川の看護学校に通う妹の螢も、恋人との間に生まれた新しい命という大きな問題に直面。それぞれの場所で人生の壁にぶつかる純と螢。子供たちの成長と苦悩を静かに見守りながらも、父親としてどう向き合うべきか葛藤する五郎。雄大な北の自然を背景に、家族の絆とそれぞれの自立が描かれる、感動の帰郷篇。
ネット上の声
- 北陸の国からレビュー2013」その4梅雨
- 『北の国から』は、TVドラマの金字塔
- 『男は誰だってなんと言われても
- かわええのよぉ、蛍が
北の国から、 TVドラマ、 ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督---
- 主演田中邦衛
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偶然の出会いが織りなす、フランスの陽光溢れるロードムービー。言葉の通じない男女が繰り広げる、予測不能なバカンスの始まり。
舞台は1980年代フランス、パリ発ナント行きの高速鉄道。ブラジル人ダンサーのデジャミラと、彼女を助ける女性弁護士ミミ。切符を巡るトラブルから始まった二人の出会いに、二人の男性車掌が加わる。言葉も文化も違う彼らが、ひょんなことから大西洋に浮かぶ島で共に過ごすことになった奇妙なバカンス。計画性のない旅路で巻き起こる、ささいなすれ違いとユーモラスな会話の数々。彼らの気まぐれな旅がたどり着く、思いがけない結末。
ネット上の声
- いつの間にやら…ハマってしまう非凡な才能
- フランス語のせりふがつなぐ小演劇映画。
- 意表を付く登場人物たち
- 意表を付く登場人物たち
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国フランス
- 時間135分
- 監督ジャック・ロジエ
- 主演ベルナール・メネズ
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透視能力を持つジプシーの少年。愛と富を求め、純粋な魂が犯罪と混沌の渦に飲み込まれていく、幻想的な一代記。
ユーゴスラビアのジプシー集落に住む、テレキネシス能力を持つ心優しき青年ペルハン。愛する女性との結婚と、病気の妹の手術費を稼ぐため、彼はマフィアのボスに誘われイタリア・ミラノへと渡る。しかし、そこで待っていたのは、窃盗や売春を強要される過酷な現実。純粋だった彼の心は、金と暴力の世界で次第に汚されていく。失われた故郷と愛を取り戻すため、彼が下す最後の決断。魔術的リアリズムに満ちた魂の叙事詩。
ネット上の声
- ユーゴスラビアのロマ(ジプシー)の村で生まれ育った少年の物語
- 旧ユーゴに大勢いるジプシーのあるコミュニティの物語
- 絶望的過ぎて気分が悪くなりました
- クストリッツァの独特の味はある
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国ユーゴスラビア
- 時間126分
- 監督エミール・クストリッツァ
- 主演ダボール・ドゥイモビッチ
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北海道・富良野の雄大な自然の中、少年・純が経験する淡く切ない初恋。大人への階段を上る、ほろ苦い青春の記録。
舞台は雄大な自然が広がる北海道・富良野。中学生になった黒板純。ある日、東京から来た転校生、大里れいと出会い、初めての恋心。丸太小屋の火事で心を閉ざしていた純にとって、れいとの交流は凍てついた心を溶かす光。しかし、彼女が抱える家庭の事情と、やがて訪れる別れの予感。初恋のときめきと、大人になることの痛み。純が直面する切ない現実と、それでも前を向こうとする決意。誰もが経験する青春の一ページを鮮やかに切り取った物語。
ネット上の声
- スター・ウォーズを3から観てガメラを2から観る奴は北の国からも'87から観る…
- 話をすりかえてるのは父さんの方じゃないか
- 北陸の国からレビュー2013」その3梅雨
- 切ない恋心と、親への思い
北海道が舞台、 ヒューマンドラマ、 北の国から
- 製作年1987年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督---
- 主演田中邦衛
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1980年代ポーランド。向かいの女性を盗み見る孤独な青年。覗き見から始まる、純粋で歪んだ愛の探求。
1980年代、ポーランド・ワルシャワの巨大団地。郵便局で働く19歳の孤独な青年トメクの密かな日課は、望遠鏡で向かいの部屋に住む年上の女性マグダの生活を覗き見ること。その行為はいつしか純粋な恋心へと変わり、彼はついに彼女への接触を試みる。しかし、愛を信じない奔放なマグダは、トメクの告白を弄び、彼の心を無残に打ち砕く。絶望の淵に立たされた青年の行動が、今度はマグダの心を激しく揺さぶり始める。覗き見から始まった歪んだ関係の果てにある、愛の真実。
ネット上の声
- ヒッチコックの「 裏窓 」みたいだけど、こちらの方がずっと背徳的でワクワクする
- “純愛”を騙る全ての映画たちへ
- 切なさがこみ上げてくる・・・
- 『愛に関する短いフィルム』
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ポーランド
- 時間87分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演オルフ・ルバシェンク
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テキサスの荒野を彷徨う記憶喪失の男が、過去を取り戻し、離散した家族との絆を再生しようとする魂のロードムービー。
舞台はアメリカ、テキサスの広大な砂漠地帯。4年間失踪し、一切の記憶を失った男、トラヴィスが発見される。弟ウォルトに引き取られ、彼が預かっていた息子ハンターと再会。当初は心を閉ざしていた息子も、トラヴィスの不器用な愛情に触れ、徐々に父子の絆を回復。そして二人は、同じく行方不明の妻であり母であるジェーンを探すため、一台の車で旅に出る決意。旅の果てに辿り着いた、妻の居場所。マジックミラー越しに、トラヴィスは空白の4年間に隠された衝撃の真実を語り始める。
ネット上の声
- 血の繋がり、家族愛、親子の絆と赤色の肖像
- エンタメが選ぶ 《 映画3大無責任男 》
- カントリーな風景と独特の恋愛観
- 僕を登録してくれている皆さんへ
旅に出たくなるロードムービー、 ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国ドイツ,フランス
- 時間146分
- 監督ヴィム・ヴェンダース
- 主演ハリー・ディーン・スタントン
-
パリ郊外で交錯する四人の男女の恋愛模様。私の恋人が、友だちの恋人になるまで。
1980年代、パリ郊外のニュータウン。市役所に勤める内気なブランシュは、奔放なレアと親友になる。ブランシュには恋人がおらず、レアには恋人ファビアンがいる。やがてブランシュはアレクサンドルと付き合い始めるが、心はレアの恋人ファビアンへ。一方のレアも、ブランシュの恋人アレクサンドルに興味を抱く。友情と恋心の間で揺れる四人の男女。彼らの会話と視線が織りなす、軽やかで残酷な恋の四角関係の行方。
ネット上の声
- ありがちな物語なのに話の流れがおもしろいのとロケーションのおかげで特別になる
- 彼女たちと一緒に笑ってしまった
- ライトロメール(笑)
- イメージから実物へ
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国フランス
- 時間102分
- 監督エリック・ロメール
- 主演エマニュエル・ショーレ
-
台湾現代史において、最も激動的な1945年の日本敗戦から1949年の国民党政府の樹立までの4年間を、林家の長老・阿祿とその息子たちの姿を通して描いた一大叙事詩。台湾ニューウェーブの雄、ホウ・シャオシエン監督は本作でベネチア映画祭金獅子賞を受賞、その評価を決定づけた傑作。主演は香港のトップスター、トニー・レオン。彼は台湾語を話せないために聾唖という設定になったという逸話もある。
ネット上の声
- 悲しみの終わらない国
- 被支配者の憂い。
- これが九份
- 最近エドワード・ヤンの作品を観てたから、同じ台湾ニューシネマの映画監督として、ホ
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国台湾
- 時間159分
- 監督ホウ・シャオシェン
- 主演トニー・レオン
-
田舎娘とパリジェンヌ、偶然の出会いから始まる四つの物語。エリック・ロメールが紡ぐ、日常の奇跡。
フランスの田舎道と芸術の都パリが舞台。画家志望で自然を愛する素朴なレネットと、理屈っぽく都会的なミラベル。偶然出会い意気投合した正反対の二人は、パリでの共同生活を開始。「青の時間」「カフェのギャルソン」など四つのエピソードを通して描かれる、二人の友情と価値観の衝突。瑞々しい会話劇の中にきらめく人生の真理。何気ない日常が愛おしくなる珠玉の連作短編。
ネット上の声
- ロメールの軽快なオムニバス
- 言葉と静寂
- を心の相棒として
- 飽きない日常。
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国フランス
- 時間95分
- 監督エリック・ロメール
- 主演ジェシカ・フォルド
-
北海道・富良野の雄大な自然の中、少年・純の初恋と成長、そして家族の新たな絆を描く、感動の夏物語。
雄大な自然が広がる北海道・富良野。丸太小屋での暮らしにも慣れた純と螢。中学生になった純は、大里の叔父の家から通学する日々。そこで彼は、ある少女と出会い、淡い恋心を抱く。しかし、その恋は予期せぬ形で終わりを告げる。一方、東京から来た親戚の少年との交流や、父・五郎の再婚話など、黒板一家に新たな変化の波。思春期の戸惑いと家族の絆が、富良野の夏に深く刻まれる。
ネット上の声
- 「夏」で1番好きなシーンは、全ての気力を失いながらも借金返しの為に朝から晩働く五
- 北陸の国からレビュー2013」その2梅雨
- 定期的に観たくなる北の国からシリーズ
- やはり泣ける
ヒューマンドラマ、 北の国から
- 製作年1984年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督---
- 主演田中邦衛
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北アフリカのサハラ砂漠を舞台にイタリアの独裁者ムッソリーニの野望に立ち向かう遊牧民(ベドウィン)反乱軍とその指揮者オマー・ムクターの勇敢な姿を描く。製作・監督は「ザ・メッセージ」のムスタファ・アッカド、脚本はH・A・L・クレイグ、撮影はジャック・ヒルドヤード、音楽はモーリス・ジャール、編集はジョン・シャーリー、製作デザインはマリオ・ガルブリア、シド・ケインが各々担当。出演はアンソニー・クイン、オリバー・リード、イレーネ・パパス、ラフ・ヴァローネ、ロッド・スタイガー、ジョン・ギールグッド、アンドリュー・キーア、ガストーネ・モスキン、タキス・エマニュエル、エレオノラ・スタトポウロなど。
ネット上の声
- 「カッコいい」というのは不謹慎かな
- リビアと米国の貴重な合作映画
- 見ごたえのある大作
- イタリア・ムッソリーニ政権下でのリビア占領政策に立ち向かったリビアの国民的英雄、
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国リビア,アメリカ,イギリス
- 時間163分
- 監督ムスタファ・アッカド
- 主演アンソニー・クイン
-
南仏プロヴァンスの豊かな土地を夢見た男。その夢を打ち砕く、隣人たちの静かで残酷な欲望の物語。
1920年代、フランス・プロヴァンス。都会育ちのジャンは、母から受け継いだ土地で家族と暮らすことを決意。背中にこぶを持つ彼は、書物で得た知識を頼りに、うさぎを育てて生計を立てようと夢に燃える。しかし、その土地には命の源である「泉」が隠されていた。隣人のセザールとその甥ウゴランは、土地を安く手に入れるため、泉の存在を隠し、ジャンを巧妙な罠にかける。終わらない干ばつと過酷な労働。純粋な夢は、人間の底知れぬ欲望によって、少しずつ蝕まれていく。
ネット上の声
- 大河ドラマ前編は悲劇で終わる
- 見ごたえある、音楽も良い
- PART Ⅰ 、Ⅱとおしての感想
- 愛と宿命の泉
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間122分
- 監督クロード・ベリ
- 主演イヴ・モンタン
-
80年代の台北。一本のいたずら電話が、無関係な人々の人生を絡め取り、都市に潜む孤独と狂気を炙り出す衝撃の群像劇。
スランプに陥る小説家の妻と、その夫である医師。向かいのアパートから彼らを観察する写真家の青年。そして、警察から逃れる不良少女。ある日、少女がかけた一本のいたずら電話が、彼らの運命を狂わせる。虚構と現実が交錯し、些細な偶然が連鎖して、登場人物たちの日常は静かに崩壊。近代化する台北の街を舞台に、エドワード・ヤン監督が描く、都市生活者の孤独と、見えない暴力の恐怖。
ネット上の声
- 「ヤンヤン夏の思い出」等のエドワード・ヤン監督作品
- 美しくも影のある映像美が最高
- 現代人の無機質な心の結びつき
- エドワードヤンの恐れる風
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1986年
- 製作国香港,台湾
- 時間109分
- 監督エドワード・ヤン
- 主演コラ・ミャオ
-
1980年代台湾、退屈な島を飛び出した若者たち。大都会の喧騒の中で見つめる、ほろ苦い青春の終わり。
1980年代、台湾の離島・風櫃(フンクイ)。喧嘩と悪戯に明け暮れる、血気盛んな少年アチンとその仲間たち。島での退屈な日々に嫌気がさし、大都会・高雄へと飛び出す決意。憧れの都会での刺激的な生活、のはずが、彼らを待っていたのは工場での過酷な労働と厳しい現実。初めて知る社会の理不尽さ、淡い恋の芽生えとすれ違い。故郷を懐かしみながらも、もう戻れない日々。少年から大人へと移ろうとする彼らが目の当たりにする、青春の通過儀礼。
ネット上の声
- 青春のノスタルジー、それは甘くホロ苦く
- ある台湾の若者、故郷はフンクイ
- 侯孝賢監督作品
- 頭をたたくこと
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国台湾
- 時間101分
- 監督ホウ・シャオシェン
- 主演ニュー・チャンザイ
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裕福で完璧に見えたある一家。彼らが全てを破壊し、自ら破滅へと向かう、戦慄の3日間。
オーストリアに暮らす、どこにでもいるような中流階級の一家。エンジニアの夫、眼鏡店の妻、そして幼い娘。満たされた物質的な生活の裏で、彼らの心は静かに、しかし確実に蝕まれていた。ある日、彼らは銀行預金を全て引き出し、家財道具を一つ残らず破壊し始める。感情を排した淡々とした破壊行為の先に待つものとは。現代社会の空虚さを冷徹な視点で描き出す、ミヒャエル・ハネケ監督衝撃の長編デビュー作。
ネット上の声
- 父、母、娘3人家族のありふれた日常シーンから始まる
- 判んないから生きていられる・・そんな感じ
- 人の考えがテレビのモニターのように映れば
- たまに無性に観たくなるハネケ映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国オーストリア
- 時間104分
- 監督ミヒャエル・ハネケ
- 主演ビルギッド・ドール
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1907年、スウェーデンのウプサラ。劇場を営む裕福なエクダール家は、陽気で愛情に満ちた大家族。その年のクリスマスも、華やかな祝祭で幕を開ける。しかし、一家の主であるオスカーが急死したことで、幸せな日々は終わりを告げる。未亡人となった母エミリーは、厳格なプロテスタントの監督官エドヴァルドと再婚。幼い兄妹ファニーとアレクサンデルの生活は一変する。自由で創造的なエクダール家から、規律と禁欲を重んじる冷たい牧師館へ。新しい義父の圧政に、感受性の強いアレクサンデルは想像の世界に逃げ込み抵抗を試みるが、事態は悪化の一途を辿る。絶望の淵に立たされた家族に、救いの手は差し伸べられるのか。
ネット上の声
- 不朽の名作。特に後半の独り演技が最高。
- 絵画のような映像美に目を奪われます。
- やや過大な期待をしすぎてしまった作品
- 5時間超の大作☆ベルイマン最高傑作!
群像劇、 家族、 クリスマス、 ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国スウェーデン,フランス,ドイツ
- 時間311分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演グン・ヴォールグレーン
-
独裁者の死後、掘り起こされ続けるその遺体。町の平和を乱す奇怪な事件が、独裁時代の闇と人々の心の傷を暴き出す寓話。
ソ連、ジョージアの小さな町。町の独裁者として君臨した市長が死んだ。しかし、埋葬されたはずの彼の遺体が、何者かによって夜な夜な掘り起こされる奇怪な事件が発生。犯人は、かつて市長に人生を奪われた一人の女性。彼女の告発をきっかけに、人々が蓋をしていた独裁時代の忌まわしい記憶が次々と蘇る。過去の罪は決して消えない。シュールな映像で描かれる、歴史の傷と人間の尊厳を問う、衝撃の寓話的叙事詩。
ネット上の声
- グルジア出身のアブラゼ監督「祈りの3部作」の3作目
- 粛清という悲劇の、鮮烈かつ幻想的な映像化
- 旧ソ映画、完成25年後岩波ホールにて。。
- ファンタジーの結論へのモヤモヤ感・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国ソ連
- 時間153分
- 監督テンギズ・アブラゼ
- 主演アフタンディル・マハラゼ
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少女を襲う過酷な運命。祖母の館を焼いた代償は、終わりのない売春の旅。
熱帯の砂漠に立つ壮麗な屋敷。ある夜、14歳の少女エレンディラの不注意から屋敷は全焼。冷酷な祖母は、その莫大な損害を少女の体で返済させると宣言。祖母に連れられ、売春を強いられる終わりのない旅の始まり。純真な心を踏みにじられながらも、エレンディラはサーカス団の青年ユリシーズと出会い、運命的な恋に。彼と共に、この地獄から抜け出すことを決意する少女の逃避行の行方。
ネット上の声
- 残酷な神話は世界の本質をみせてくれる
- なんだか凄い!!
- DVD化望む
- 貸してくれた人から事前に「字幕が見えない」と知らされていたけれど、それにしても読
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国メキシコ,フランス,ドイツ
- 時間105分
- 監督ルイ・グエッラ
- 主演イレーネ・パパス
-
ナチス占領下のフランス。寄宿学校で芽生えた少年たちの友情と、戦争がもたらす残酷な別離の物語。
1944年、ナチス・ドイツ占領下のフランス。カトリックの寄宿学校に、ある日、謎めいた転校生ジャン・ボネがやってくる。主人公のジュリアンは、どこか影のある彼に興味を抱き、やがて二人は固い友情で結ばれる。しかし、ジャンの正体は、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ人少年。校長や神父たちが命がけで彼を匿っていたのだ。穏やかな学園生活の裏で、戦争の影は刻一刻と迫る。そして、ジュリアンの些細な行動が、取り返しのつかない悲劇の引き金となる運命。
ネット上の声
- 忘れられない帰らざる日々
- 戦火の少年たちを淡々と
- チャップリンを生徒先生皆んなで笑いながら観るとこ良かったなァ、失われた情景ですか
- 基本道徳的な物語と子どもの世界(寄宿舎での生活)の掛け合わせのおかげで映画として
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国フランス,ドイツ
- 時間103分
- 監督ルイ・マル
- 主演ガスパール・マネス
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自己中心的な青年と、サヴァン症候群の兄。遺産を巡る旅が、二人の心を繋ぐ感動のロードムービー。
高級車ディーラーとして自己中心的な日々を送るチャーリー。父の訃報を受け、莫大な遺産が会ったこともない自閉症の兄レイモンドに渡るという衝撃の事実。遺産目当てに兄を施設から連れ出し、ロサンゼルスを目指す旅の始まり。驚異的な記憶力を持つが、自分のルールを曲げない兄との旅は前途多難。衝突を繰り返す中で、チャーリーは忘れていた幼い日の記憶と、兄への愛情を取り戻していく。金よりも大切なものを見つけた彼の最後の決断。
ネット上の声
- 🐻❄️🐻❄️🐻❄️🐻❄️🐻❄️🐻❄️🐻❄️🐻❄️
- 「音符と昆布」と「レインマン」
- 《午前十時》莫大な為替差損
- 人を愛そう、映画を愛そう!
自閉症、 兄弟、 ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国アメリカ
- 時間134分
- 監督バリー・レヴィンソン
- 主演ダスティン・ホフマン
-
北海道の酪農地帯を舞台に、過去を背負う男と幼い息子を育てる未亡人が織りなす、不器用で切ない愛の人間ドラマ。
夏の北海道、中標津。夫を亡くし、幼い息子・武志と牧場を営む民子のもとに、土砂降りの夜、一人の男・田島が雨宿りを求めて現れる。素性を明かさぬまま、農作業を手伝うことになった田島。その誠実な働きぶりに、民子と武志は次第に心を開いていく。しかし、田島には決して明かせない重い過去。ようやく訪れた穏やかな日々に、忍び寄る別れの影。三人の間に芽生えた温かい絆の行方。
ネット上の声
- 先日ドラマ版を見て無性に再見したくなり。やはりドラマ版は本作に遠く...
- 健さんは黄色いハンカチをもって帰ってくる
- 良い所一杯ありすぎて書き切れませんが
- 山田洋次の最高作といっていい一作。
北海道が舞台、 ヒューマンドラマ
- 製作年1980年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督山田洋次
- 主演高倉健
-
青年による衝動的な「殺人」と、国家による合法的な「死刑」。二つの死を通して、殺すという行為そのものの本質を問う衝撃作。
1980年代、灰色のワルシャワ。目的もなく街を彷徨う青年ヤツェク。無愛想なタクシー運転手。そして、理想に燃える新米弁護士ピョートル。何の接点もなかった三人の運命が、一つの凶行によって交錯。ヤツェクは運転手を残忍な手口で殺害し、逮捕される。彼の弁護人となったピョートルは死刑制度に反対し、必死の弁護を試みるも、ヤツェクには絞首刑が宣告される。個人による殺人と、社会による殺人。その冷徹なプロセスを克明に描き、観る者に根源的な問いを突きつける。
ネット上の声
- 元々、「デカローグ」の中のエピソードだったらしく、それを単体の作品として再編集し
- 「モーゼの十戒」をイメージし全10話の1話完結型で構成したTVシリーズ『デカロー
- 配信されなさすぎて愛に関する短いフィルムとセットで購入、鑑賞
- 本作は少し前に、『愛に関する短いフィルム』とセットで購入
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国ポーランド
- 時間85分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演ミロスワフ・バカ
-
友達のノートを間違えて持ち帰った少年。親の言いつけを破り、たった一人で見知らぬ村への冒険。
イランの小さな村、コケール。小学生のアハマッドは、隣の席の友達・ネマツァデのノートを間違えて持ち帰ってしまう。先生から「次に宿題をノートにやってこなければ退学だ」と厳しく言われていたネマツァデ。このままでは友達が大変なことになる。アハマッドは、母親の言いつけを破り、たった一人で隣村に住む友達の家を探す旅に出る。しかし、大人たちは彼の話をまともに聞いてくれない。陽が暮れていく中、アハマッドは必死に走り続ける。純粋な友情が起こす、小さな奇跡の物語。
ネット上の声
- イランは大人が子供に厳しいイメージがある😢
- こういう映画が大ヒットしてアバターみたい
- 《午前十時》走る前に考えろアハマッド!
- 友達のノートを返しに行くシンプルなお話
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間85分
- 監督アッバス・キアロスタミ
- 主演ババク・アハマッドプール
-
破滅へと突き進む、怒れる雄牛と呼ばれたボクサーの栄光と転落。その拳は、愛する者さえも打ち砕く。
1940年代、ニューヨーク。ミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタは、リングで無類のタフネスを誇る一方、私生活では異常な嫉妬心と暴力衝動に支配される男。チャンピオンを目指す中、若く美しいビッキーと結婚するも、彼の猜疑心は彼女へと向けられ、日常は暴力と疑心暗鬼に蝕まれていく。栄光を掴む一方で、制御不能な怒りは唯一の理解者である弟との関係や、妻との愛を破壊。リングでの勝利とは裏腹に、彼の人生は孤独と破滅の道を転がり落ちていく。全てを失った男が、人生のリングの隅で何を見出すのか。その魂の彷徨の記録。
ネット上の声
- ボクシング映画史上最も美しいオープニング
- 執念の演技、万人向けではないストーリー
- 「人間の孤独」を感じさせる感慨深い作品
- 闘えデ・ニーロ、スコセッシのために!
ボクシング、 ヒューマンドラマ
- 製作年1980年
- 製作国アメリカ
- 時間128分
- 監督マーティン・スコセッシ
- 主演ロバート・デ・ニーロ
-
戒厳令下の祖国ポーランド。ロンドンで働く男たちに、リーダーが下した非情の決断。
1981年、冬のロンドン。ポーランドから来た4人の労働者。目的は、裕福な雇い主の家の改築。英語を話せるのは、リーダーのノヴァクだけ。しかし、彼らがロンドンに到着した直後、祖国ポーランドで戒厳令が布告。通信は遮断され、国は混乱の渦に。ノヴァクは、仲間たちにその事実を隠すことを決意。工事を完成させるため、孤独な嘘と闘いを続ける。限られた資金、仲間からの不信感、異国での孤立。極限状況に置かれた男の心理を鋭く描く、社会派ドラマ。
ネット上の声
- イエジー・スコリモフスキ監督作品…3作品目…
- https://youtu.be/N5KlGsYyrqE
- 緊張感がスクリーンを超えて伝われば映画ってもう成功だと思うけど、これはもう行動《
- いろんな条件や事情が重なりまくってもう、一歩踏みはずしたら終わってしまいそうなハ
ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国イギリス
- 時間97分
- 監督イエジー・スコリモフスキ
- 主演ジェレミー・アイアンズ
-
もし、あなたの街に核爆弾が投下されたら。イギリスの地方都市を舞台に、核戦争の勃発からその後の崩壊を徹底的なリアリズムで描く衝撃作。
1980年代、イギリスの地方都市シェフィールド。若いカップルのルースとジミーは、ささやかな未来を夢見ていた。しかし、世界情勢は急速に悪化し、ついに米ソ間で核戦争が勃発。彼らの日常は、一発の核爆弾によって地獄へと変わる。爆風、熱線、そして見えない放射能。政府の機能は麻痺し、社会は崩壊、人々は食料を奪い合い、文明は原始時代へと逆行していく。これはSFではない。科学的考証に基づき、核攻撃の瞬間から数十年後までを冷徹な視点で追った、あまりにも現実的なシミュレーション。生き残った者たちを待つ、希望なき未来。
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国イギリス
- 時間117分
- 監督ミック・ジャクソン
- 主演リース・ディンズデール
-
モトクロスに夢を懸ける3人の若者。成功、挫折、そして愛。オランダの工業地帯を舞台にした青春群像劇。
1980年代、オランダの工業地帯。モトクロスに熱中する3人の若者、ハンス、エーフ、リーン。彼らの夢は、チャンピオンになって貧しい生活から抜け出すこと。そんな彼らの前に現れた、移動フライドポテト屋を営む魅惑的な女性フィエンチェ。彼女の存在は、固い友情で結ばれていた3人の関係を大きく揺るがす。夢への焦り、性の衝動、そして残酷な現実。栄光と挫折の狭間で、彼らが目の当たりにする青春の光と影。
ネット上の声
- リンくんが事故ったときマリカーみたいだなぁって思った奴出てこい
- ヴァーホーヴェン監督作品
- バーホーベンマニア向け
- ヴァーホーヴェンの他作もそうなんだけど、見たことのない表現がたくさんあって楽しい
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1980年
- 製作国オランダ
- 時間122分
- 監督ポール・ヴァーホーヴェン
- 主演ルトガー・ハウアー
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仮出所を許された囚人たち5人のたどる運命をそれぞれのエピソードで描く。製作はエディ・ユブシュミットとK・L・プルディ、監督・脚本・台詞は日本では初登場のユルマズ・ギュネイで、彼は84年9月に47歳の若さで死去した。獄中からのギュネイの指示に従ってシェリフ・ギュレンが演出、撮影はエルドーアン・エンギン、音楽はセバスチャン・アルゴルとケンダイ、編集はユルマズ・ギュネイとエリザベス・ヴェルクリ、録音監督もギュネイが担当。出演はタールク・アカン、シェリフ・セゼル、ハリル・エルギュン、ネグメットゥン・シバノグルなど。
ネット上の声
- トルコ美人は日本人が見ても美しい
- 個人と社会の狭間で揺れ動く魂
- ギュネイ渾身の傑作
- トルコ版『恐怖の報酬』な音楽、これがロードムービー的な要素と雪上の厳しさと非常に
ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国トルコ,スイス
- 時間115分
- 監督ユルマズ・ギュネイ
- 主演タルク・アカン
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リチャード・アッテンボロー監督が、インド独立運動の指導者マハトマ・ガンジーの波乱に満ちた生涯を描き、第55回アカデミー賞で作品賞など8部門に輝いた伝記ドラマ。イギリス領インド人の青年ガンジーは、商社の顧問弁護士として訪れたイギリス領南アフリカで人種差別を受けて激しい怒りを覚え、抗議活動を起こす。暴力を一切使わずに闘うことを信条とする彼は、人種や階級の垣根を越えたアシュラム共同農園を建設。その活動にインド人労働者たちも結束し始め、運動は拡大していく。やがて故郷インドに帰国した彼は国民から英雄として迎えられ、イギリスからの独立運動に身を投じていく。ベン・キングズレーがガンジーの外見から仕草まで見事に再現し、大きな注目を集めた。
ネット上の声
- 自分の中の戦いを捨てる事が出来たら・・・
- 「最高の人間」の映画に、最低の人間が・・
- 「ガンジーはなぜガンジーたり得たか」
- ガンジーを知らない人にこそ見て欲しい
ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国イギリス,インド
- 時間188分
- 監督リチャード・アッテンボロー
- 主演ベン・キングズレー
-
広告代理店で成功を収め、完璧な家庭を築いたハリー・ジョイ。しかし、ある日心臓発作で生死の境を彷徨い、彼は自分が「地獄」にいると確信。妻の不倫、息子の麻薬取引、娘の倒錯した愛情。幸せだったはずの日常が、悪魔たちが仕掛けた巧妙な拷問にしか見えなくなる。地獄からの脱出と「天国」を求め、善行を積もうと奇行に走るハリー。その行動は周囲を巻き込み、さらなる混乱と破滅を招いていく。果たして、彼が見つけた本当の幸福(ブリス)とは。
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国オーストラリア
- 時間130分
- 監督クリス・ヌーナン
- 主演ニコール・キッドマン
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少女の瞳に映る、謎めいた父の横顔。スペインの巨匠ヴィクトル・エリセが描く、記憶と憧憬の幻想詩。
スペイン内戦後の北部地方の町。少女エストレリャは、物静かで不思議な魅力を持つ父アグスティンを神のように崇拝。ある日、父が隠し持つ手紙から、彼が捨てた故郷「南(エル・スール)」と謎の女性の存在を知る。父の秘密を知りたいと願う純粋な探求心。しかし父は心を閉ざし、父娘の間には静かで埋めがたい距離が流れる。憧れの父の過去に触れた時、少女の世界が静かに変容していく様。
ネット上の声
- 闇も少女も美しいのにカメラワークにも心理描写にも惹かれる
- えっ、続きがあるの?あんまりです☆2つ半
- ミツバチの光によって補完された傑作
- ☆4つを期待して観たら☆5つだった
ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国スペイン,フランス
- 時間95分
- 監督ヴィクトル・エリセ
- 主演オメロ・アントヌッティ