- 製作
- 1966年 日本
- 時間
- 95分
- 監督
- 増村保造
- 出演
- 若尾文子芦田伸介井上大吾
- 種類
- ヒューマンドラマ
【硝煙と死臭が立ち込める日中戦争の最前線。一人の従軍看護婦が見た、愛と狂気と性の極限。】
1939年、泥沼化する日中戦争下の中国、天津の陸軍病院。純粋な理想を抱き、従軍看護婦となった西桜。次々と運び込まれる重傷兵たち。腕や足を失い、モルヒネ中毒に苦しむ兵士たちの世話をする過酷な現実。彼女は、片腕を失い不能となった軍医・岡部や、コレラで隔離された兵士・折原と出会う。極限状況の中で芽生える、聖母のような献身と、抑えきれない女としての性。生と死が隣り合わせの戦場で、彼女の倫理観は激しく揺さぶられる。人間の尊厳が失われた場所で、西が選んだ「天使」としての生き方。その衝撃的な決断。