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昆虫採集に訪れた男が迷い込んだ、出口のない砂の蟻地獄。絶えず砂を掻き出さねば埋もれてしまう家で、女と暮らすことになった男の不条理劇。
休暇を利用し、新種の昆虫を探しに砂丘を訪れた男。最終バスを逃し、村人の勧めで砂穴の底に立つ一軒家に泊まることに。そこには、夫を亡くした一人の女が住んでいた。しかし翌朝、地上へ上がるための縄梯子は消え、男は自分が閉じ込められたことを悟る。そこは、夜通し砂を掻き出さなければ家ごと埋もれてしまう、脱出不可能な蟻地獄。男は労働力として囚われたのだ。必死の抵抗と脱出の試み。しかし、彼の前に立ちはだかるのは、どこまでも続く広大な砂の壁と、全てを諦めたかのように振る舞う女。日常から切り離された極限の状況下で、男の価値観が揺らぎ始める、安部公房原作の不条理文学の金字塔。
ネット上の声
- 人間の個としての独立 人間社会の個の封じ込めと個の埋没 その不条理 それでは陳腐かもしれません でもそうとしか表現出来ません
- 人間の根源的な生命力を特殊な環境で描き切った日本映画の力作、その驚嘆と圧倒
- 海辺の貧しい村の住民に捕らわれた昆虫学者の運命とは⁉
- 毛細管現象?!〜武満徹の音楽との相性も素晴らしく。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間147分
- 監督勅使河原宏
- 主演岡田英次
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革命前夜のキューバ、アメリカ資本に搾取される人々の怒りと魂の叫びを、革新的な映像美で描く伝説的プロパガンダ映画。
舞台は1960年代、バティスタ独裁政権末期のキューバ。アメリカの富裕層が快楽を貪る一方、民衆は貧困に喘ぐ。物語は、抑圧された人々の4つのエピソードで構成。全財産のサトウキビ畑を理不尽に奪われ、燃やすしかなくなった農民。アメリカ人観光客に尊厳を弄ばれる女性マリア。武器を求め、命を懸けて独裁政権に抵抗する学生たち。そして、山にこもり革命の時を待つゲリラ。個々の絶望と怒りの炎がやがて一つとなり、キューバ全土を覆う革命の烽火となるまでの魂の胎動。
ネット上の声
- ”キューバ国家”のモノローグは女性声
- シネマヴェーラ渋谷『日常と戦争そして旅 ウクライナ・ジョージア・ソ連映画』特集で
- 1964年 キューバ🇨🇺ソビエト連邦
- サトウキビをバチコーンバチコーン、からの大炎上🔥ということで、これには森山良
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国ソ連,キューバ
- 時間140分
- 監督ミハイル・カラトーゾフ
- 主演セルヒオ・コリエッリ
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冷戦下の狂気が引き起こした人類滅亡へのカウントダウン、核戦争回避に奔走する男たちのブラックコメディ。
米ソ冷戦の緊張が頂点に達した時代。アメリカ空軍の狂信的な将軍が、独断でソ連への核攻撃命令を発令。攻撃機は目標へと向かい、もはや撤回不能。ワシントンの戦争対策室に集められた大統領と側近たちは、全面核戦争を回避すべく奔走。しかし、ソ連が報復用の「皆殺し装置」を保有していることが判明し、事態は絶望的な状況へ。司令官の狂気、政治家たちの滑稽な議論、そして元ナチスの科学者ストレンジラブ博士の異常な愛情が導く世界の終末。果たして人類の運命は。
ネット上の声
- ソ連とアメリカの核戦争を風刺したブラックコメディ映画
- 核抑止論の脆弱性を説いたブラックコメディ
- キューブリックのオースティンパワーズ!
- キューブリックの描く世紀末の悪夢
サスペンス
- 製作年1964年
- 製作国イギリス,アメリカ
- 時間93分
- 監督スタンリー・キューブリック
- 主演ピーター・セラーズ
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義理の弟からの禁断の愛と、時代の波に揺れる地方の酒屋を舞台にした、一人の戦争未亡人の苦悩と決断の物語。
舞台は戦後から高度経済成長期へ向かう日本の地方都市。戦争で夫を亡くした礼子は、18年間、亡夫の実家の酒屋を一人で切り盛りしてきた。しかし、近所に大型スーパーが出店し、店の経営は大きく傾き始める。そんな中、義理の弟である幸司から、長年秘めてきた想いを告白される礼子。店の存続と家族としての秩序を守ろうとする彼女の心は、幸司の真っ直ぐな愛情と変わりゆく時代の波に激しく揺さぶられる。すべてを捨てて店を出ることを決意した礼子と、彼女を追う幸司。二人の運命を乗せた旅の始まり。
ネット上の声
- 成瀬巳喜男監督。女性映画の名手だそうな。
- ヒロインの心理描写が巧みで面白い☆3つ半
- かつてこんなにもすばらしい映画があった
- 恋愛映画として、すでに完成されている。
恋愛
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演高峰秀子
-
明治の東京、腕っぷしの強い人力車夫・辰五郎。義理と人情を胸に、悪徳ヤクザ一家へ単身殴り込みをかける痛快任侠活劇。
舞台は文明開化に沸く明治時代の東京・神田。威勢のいい人力車夫「喧嘩辰」こと辰五郎は、曲がったことが大嫌いな江戸っ子気質。ある日、馴染みの芸者が悪徳ヤクザの島田組に借金のカタとして売られようとしているのを知る。義憤に駆られた辰五郎は、たった一人で島田組へ殴り込みを決意。しかし、彼の前には非情な罠と強力な敵が待ち受ける。愛する者と町の平和を守るため、辰五郎の命を懸けた戦いの幕開け。
ネット上の声
- スクリューボールなやくざ映画
- 明治31年大阪駅
- 加藤泰は好きな監督だが、本作は鈴木則文との共同脚本の所為かお互いのクセがぶつかり
- 任侠、破天荒、男と女の愛を乗せて
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督加藤泰
- 主演内田良平
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ナチスの輸送列車から脱走した二人の少年。生と死の狭間を彷徨う、極限状態の心理を鋭く描く衝撃のサバイバル劇。
第二次世界大戦中のチェコスロバキア。強制収容所へ向かう列車から、二人の少年が脱走。鬱蒼とした森の中、飢えと疲労、そして追手への恐怖に苛まれながら、彼らはひたすら逃避行を続ける。現実と幻覚が交錯する意識の中、蘇るのは過去の断片的な記憶。言葉を極限まで削ぎ落とし、主観的な映像で描かれるのは、生き延びようとする人間の根源的な渇望。果たして、彼らは夜の闇に輝くダイヤモンドのような希望を見つけられるのか。
ネット上の声
- ユダヤ人少年の逃避行
- ヤン・ニャメツ監督作品!
- 尺僅か70分弱というのもあって小品扱いされてあんま有名じゃないんだろうけどもった
- 2人の青年が山の中を息を切りながら走る
- 製作年1964年
- 製作国チェコスロバキア
- 時間---分
- 監督ヤン・ネメッツ
- 主演アントニーン・クムベラ
-
高度経済成長期の日本が舞台!出世を夢見るサラリーマンの奮闘を歌と踊りで描くミュージカル・コメディ。
1964年、高度経済成長期の東京。旅行会社「東和観光」に勤めるお人好しな青年・山川善太は、アメリカ帰りの社長令嬢に一目惚れ。彼女を振り向かせ、出世街道を駆け上がるため、一念発起。しかし、彼の前にはずる賢い先輩やライバルが立ちはだかり、失敗の連続。持ち前の人の良さとユニークなアイデアを武器に、歌と踊りに乗せて繰り広げる、恋と仕事の大逆転劇の開幕。
ネット上の声
- 日本のミュージカル映画の代表作とは聞いていたので いつの日か観てみたいと思ってま
- パンツは穿き古しでも身なりが良ければ・・・♪
- 高度成長期日本のサラリーマンミュージカル
- ジャパニーズ(昭和)ミュージカルの傑作
コメディ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督須川栄三
- 主演フランキー堺
-
偶発的な機械の故障が、世界を核戦争の瀬戸際へ。人類の運命を背負った大統領の、息詰まる決断のタイムリミットサスペンス。
冷戦下の現代。アメリカ戦略航空軍団の司令室に、ソ連への核攻撃命令を示す信号が誤って発信される。フェイルセーフ・ポイントを越え、モスクワへと向かう爆撃機。呼び戻しは不可能。全面核戦争を回避するため、アメリカ大統領はソ連首脳とホットラインで交渉を開始。しかし、事態は刻一刻と悪化。人類滅亡の危機が迫る中、大統領に突きつけられた非情かつ究極の選択。密室で繰り広げられる、緊迫の政治サスペンス。
ネット上の声
- 核の脅威と極限状態の人類の選択を描く映画
- 冒頭…タイトルの点滅から不穏な予感…
- 「博士の異常な愛情」の真面目な双子?
- 脚本、演出で映画はいくらでも良くなる
サスペンス
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間101分
- 監督シドニー・ルメット
- 主演ヘンリー・フォンダ
-
「大地のうた」などの「オプー3部作」をはじめとする幅広いジャンルの名作で世界中の映画ファンから敬愛されてきたインドの巨匠サタジット・レイの中期の代表作で、同国の文豪ラビンドラナート・タゴールの小説を自身の脚本と音楽で映画化し、1965年のベルリン国際映画祭で監督賞を受賞した傑作ドラマ。
1880年、イギリスの植民地支配下にあるインド。カルカッタで暮らす裕福な主婦チャルラータは、政治新聞の編集長をつとめる多忙な夫ブパチに相手にしてもらえず寂しい日々を過ごしていた。そんな彼女の前に、ブパチの従弟アマルが現われる。チャルラータはアマルと一緒に過ごすうち、次第にアマルにひかれていく。
2015年9月、レイ監督のデビュー60周年を記念した特集上映「Season of Ray シーズン・オブ・レイ」でリバイバル公開。2025年7月にもレイ監督のデビュー70周年を記念した特集上映「サタジット・レイ レトロスペクティブ2025」でリバイバル公開。
ネット上の声
- サタジット・レイ自身が認める最高傑作
- 静寂な部屋から始まった物語は…
- 自己表現が繋ぎとめるのは…
- 書くことへの理不尽な抵抗
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国インド
- 時間119分
- 監督サタジット・レイ
- 主演マドビ・ムカージ
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妻・夏子の些細な嘘から、彼女の不貞を疑い始める夫・石塚。嫉妬と疑念に駆られた彼は、興信所に妻の素行調査を依頼。日々届けられる報告書と写真が、彼の心を少しずつ蝕んでいく。妻の純潔を信じたい気持ちと、裏切りの証拠を求める欲望の狭間で揺れる男。増村保造監督が描く、愛と猜疑心が渦巻く夫婦関係の極限状態。果たして夫が見たものは、妻の裏切りか、それとも自らが作り出した幻影か。
ネット上の声
- 株式を買い占め会社の乗っ取りを計画する男と、それを防衛しようとする株式課長とその
- 若尾文子の大人の色気に惚れました。
- 愛憎ドロドロのメロドラマ
- そんな欲張りな(笑い)
サスペンス
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督増村保造
- 主演若尾文子
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芸者の母と、その娘。明治から昭和を駆け抜けた、二人の女の壮絶なる愛憎の物語。
明治から昭和へ、激動の時代。奔放な芸者の母・郁代と、その娘・朋子の数奇な運命。母の身勝手な生き方に翻弄され、憎みながらもその血から逃れられない朋子の葛藤。芸の世界で生きる母の業と、それに縛られる娘の宿命。時代が大きく移り変わる中で、二人の関係は複雑に絡み合っていく。戦争という大きなうねりを経て、母と娘がたどり着く境地とは。日本を代表する文芸作品の、壮大な映画化。
ネット上の声
- 三時間以上の大作なのに、主人公の母娘によるやかましくも面白い口喧嘩と家族やその周
- 無茶苦茶な母親に翻弄され続ける娘の明治〜大正〜昭和にかけてのクロニクル
- 残念なところも多かった・・・
- とんでもない母ちゃんだね。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間202分
- 監督木下恵介
- 主演岡田茉莉子
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巨大なニセ爆弾を抱え、ヤクザの組長に挑む男。奇想天外な復讐劇を描く、痛快ブラックコメディ。
高度経済成長期の日本。真面目な銀行員だった男は、ヤクザの組長に理不尽に殴られ、職も恋人も失う。全てを奪われた彼が選んだ復讐の方法は、なんと巨大な「爆弾」を仕掛けること。しかし、その爆弾は全くの偽物。警察、マスコミ、そしてヤクザを巻き込み、事態は予測不能な大騒動へと発展。果たして、男の奇妙な復讐は成功するのか。社会を痛烈に風刺した、前代未聞の爆弾騒ぎの顛末。
ネット上の声
- 日本のミュージカルの可能性を感じる
- 二度と見られない?狂言ミュージカル
- 二度と見られない?狂言ミュージカル
- あっぱれ岡本喜八流☆ミュージカル♪
サスペンス
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督岡本喜八
- 主演伊藤雄之助
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戦乱の世、ススキ野原の穴に潜み、落ち武者を殺しては武具を剥ぎ取る老婆と嫁。一人の男の出現が、二人の共犯関係と性を狂わせる、人間の業を描く時代劇。
南北朝時代の日本。広大なススキ野原にぽつんと立つ一軒家。そこに暮らす老婆と若き嫁は、戦で夫を失い、生きるために落ち武者を殺しては、その武具を売りさばく日々。ある日、戦から帰還した男、八(はち)が二人の前に現れる。若く美しい嫁は、夜ごと八のもとへ通うように。嫉妬と孤独に狂う老婆は、嫁を戒めるため、偶然手に入れた鬼の面を被り、夜道で彼女を脅す。しかし、その面は老婆の顔に張り付き、取れなくなってしまう。人間の欲望と執念の果て。
ネット上の声
- 餓えた2人の女は、殺した落武者から武具を奪って売りさばき、なんとか凌いでいたが、
- 戦国時代、すすき野原で落武者狩りをして生計を立てる姑と嫁
- 夏の草むらに繰り広げられる女の情欲の奔流
- 当時の日本映画の凄さガわかる作品
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
-
兄の無念を晴らすため、武士の掟に縛られた執念の仇討。格式と狂気が交錯する、息詰まる決闘の記録。
江戸時代、ある藩での出来事。下級武士・新八の兄が、上役の武士との些細な諍いの末、一方的に罪を着せられ切腹。その処断に疑念を抱いた新八は、兄の名誉を回復するため、武家の作法に則った「仇討」の許可を藩に願い出る。しかし、藩の上層部はこの一件の隠蔽を図り、新八の前に立ちはだかる。復讐という大義名分。だがそれは、武士道という名の非情な制度に翻弄される、一人の男の狂気への道程。格式を重んじる儀式の裏で、人間の尊厳が踏みにじられていく。果たして、決闘の果てに彼を待つ真実とは。息詰まる緊張感。
ネット上の声
- 武家社会のくだらなさを痛烈に批判する見事な時代劇でした
- 武士道の理不尽な部分にフォーカスした作品🔥
- 橋本忍のオリジナル脚本を今井正が監督
- 萬屋錦之介の傑作の一つではないか?
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間103分
- 監督今井正
- 主演中村錦之助
-
荒野に現れた一人の凄腕ガンマン。二つの悪党一家が対立する町で、金と正義を賭けた壮絶な戦いの幕開け。
舞台は19世紀、メキシコ国境の町サン・ミゲル。二大勢力、ロホ兄弟と保安官バクスター一家が町を支配し、住民は恐怖に怯える日々。そこへ、名無しの流れ者ジョーが到着。彼は驚異的な早撃ちの腕前を持つ男。ジョーは両一家を巧みに手玉に取り、互いに潰し合わせようと画策。金のためか、それとも内に秘めた正義感か。彼の真の目的は謎のまま、町は血で血を洗う抗争の渦中へ。孤独な男の危険な賭けの行方。
ネット上の声
- 今さら感ありすぎの『用心棒』との比較レビュー……
- イーストウッドといえば山田さんでしょう!
- 吹くよ!「さすらいの口笛」 口笛吹ける?
- どうした?心臓を狙うんだラモーン。
アクション
- 製作年1964年
- 製作国イタリア,スペイン,ドイツ
- 時間100分
- 監督セルジオ・レオーネ
- 主演クリント・イーストウッド
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戦後の神戸。女手一つで家族を支える母。その汗は、誰にも理解されない甘い絶望。
戦後復興期の神戸。芸者として働き、怠惰な夫の弟や身勝手な子供たちを一人で養う梅子。彼女が流す汗は、家族の生活の糧。しかし、その献身は誰にも理解されず、息子は非行に走り、娘は金のために母を裏切る。信じていた者たちからの搾取と裏切りの連続。男たちに翻弄され、全てを失いかけた彼女が、人生のどん底で見つけ出す、たった一つの意地と生きる道。
ネット上の声
- 甘い汗とは決して母乳ではおまへん!
- 昭和39年のあぶら照りを大汗かいて乗り切った人々に京マチ子の「甘い汗」はどんな妄
- 少し枯れた声で発せられる1回目の「泣くなよ竹子」で見た事(聞いた事)ない京マチ子
- 豊田四郎作品、全部見たわけじゃないけどこれは間違いなく最高傑作
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督豊田四郎
- 主演京マチ子
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厳格な銀行家の家庭に舞い降りた、不思議な魔法使いの家庭教師。傘を手に歌と魔法で、日常を輝かせるファンタジー。
舞台は1910年のロンドン。厳格な銀行家バンクス氏の家庭は、どこか冷え切っていた。言うことを聞かない子供たちのせいで、乳母が次々と辞めてしまう。そんなある日、東風に乗って傘をさした不思議な女性、メリー・ポピンズがやってくる。彼女が呪文を唱えれば、散らかった部屋は一瞬で片付き、カバンからは何でも飛び出す。絵の中の世界で遊んだり、空中でティーパーティーを開いたり。奇想天外な魔法と心躍る歌で、子供たちだけでなく、仕事一筋だった父親の心にも変化が。忘れかけていた大切なものに気づかせてくれる、奇跡の日々の始まり。
ネット上の声
- 夢が沢山詰まった映画で子供の頃から数えきれないほど観ている。大人に...
- Supercalifragilisticexpialidocious! 素晴らしかった!!
- 子供のいる人は涙無くしては観られない大傑作
- 頑張る人の応援映画? 大人だからこそ解る
ディズニー、 ミュージカル
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間140分
- 監督ロバート・スティーヴンソン
- 主演ジュリー・アンドリュース
-
第二次大戦末期のフランス。ナチスから至宝の美術品を守るため、鉄道員たちが命を懸けた壮絶な頭脳戦。
1944年、第二次大戦末期のパリ。敗色濃厚なドイツ軍は、略奪したフランスの国宝級美術品を列車で本国へ運び去ろうと画策。その情報を掴んだフランス国鉄のレジスタンス、ラビッシュは、仲間たちと列車の妨害作戦を決行。美術品を傷つけず、敵の目を欺き、出発を遅らせるという前代未聞のミッション。次々と襲いかかる危機と仲間の犠牲。人々の誇りを乗せた列車を止めるため、男たちの知力と勇気が試される緊迫のサスペンス。
ネット上の声
- 元はたった3ページのノンフィクション「美術戦線」を131分の大作に仕上げたモノク
- 列車ものアクション映画は数あれど、その最高峰だと断言できます!
- パワーで押しまくるジョン・フランケンハイマーの最高傑作
- 日本アカデミー賞第1回特別ゲストでした。
戦争
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間131分
- 監督ジョン・フランケンハイマー
- 主演バート・ランカスター
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カルパチア山脈を舞台に、宿敵の娘を愛した男の壮絶な運命。禁断の愛と復讐が織りなす、悲劇の民族叙事詩。
20世紀初頭のウクライナ、カルパチア地方。フツル人青年イワンは、父を殺した男の娘マリーチカと恋に落ちる。引き裂かれる二人。村の因習と一族の対立が彼らの愛を阻む。ある日、マリーチカは川で命を落とし、絶望したイワンは村を去る。数年後、別の女性と結婚するも、彼の心はマリーチカへの愛と罪悪感に囚われたまま。幻想と現実が交錯する中、イワンが辿り着く運命の結末。
ネット上の声
- 旧ソ連の地方を舞台に、対立する 2家族の男女が愛し合い、女性の事故死後に男性は別
- セルゲイ・パラジャーノフ監督作品…2作目…
- 原題は“忘れられた祖先の影”
- 最初の女を忘れられなかった男
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国ソ連
- 時間95分
- 監督セルゲイ・パラジャーノフ
- 主演イワン・ミコライチュク
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エドガー・アラン・ポーの原作を、「顔のない殺人鬼」のアンソニー・ドーソンが脚色・監督した怪奇映画。撮影はリチャード・クラマー、音楽は「世界残酷物語」のリズ・オルトラーニが担当した。出演はジョルジュ・リヴィエール、バーバラ・スティールほか。製作はジョン・M・ハーヴェン。
ネット上の声
- 生きていてもこの先なにも良いことはなさそうだし、あのまま死んで愛する死体と古屋敷
- 照明は悪くないが、ビックリポイントでいちいちでかい音と急速なズームを使ってくれる
- 宣材はユーロトラッシュぽいのだが、冒頭の陰鬱な酒場場面がやたらと長く、重厚な雰囲
- 『映画はおそろしい DVD-BOX』にて鑑賞♬.*゚
ホラー
- 製作年1964年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間95分
- 監督アンソニー・ドーソン
- 主演ジョルジュ・リヴィエール
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剣豪・宮本武蔵、非情の剣。京の名門・吉岡一門73人を相手に、ただ一人で挑む伝説の死闘。
江戸時代初期の京都。天下無双を目指す剣客・宮本武蔵は、京の名門・吉岡道場の当主、清十郎を倒す。しかし、それは吉岡一門との血で血を洗う抗争の始まりに過ぎなかった。弟の伝七郎、そして一門の誇りをかけた復讐の刃が武蔵に迫る。己の剣の道を突き進むため、武蔵は決戦の地・一乗寺下り松へ。待ち受けるのは、師の仇を討たんと殺気に満ちた73人の門弟たち。たった一人対多数という、常軌を逸した死闘の幕が切って落とされる。血煙の向こうに武蔵が見るものとは何か。
ネット上の声
- 60年代安保闘争への鎮魂歌という、本シリーズの真のテーマに回帰
- 内田吐夢×萬屋錦之介『宮本武蔵』五部作の第四作
- NO.65「み」のつく元気になった邦画
- 萬屋錦之介の宮本武蔵(4/5)
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間128分
- 監督内田吐夢
- 主演中村錦之助
-
一頭のロバの眼差しを通して、人間の罪深さと無垢な魂の軌跡を静かに見つめる、ロベール・ブレッソン監督の不朽の名作。
フランスの片田舎。一頭のロバ、バルタザールと、彼を愛する少女マリーの幸福な日々。しかし、バルタザールは次々と人手に渡り、人間の持つ強欲、暴力、無関心といった罪の数々をその身に受ける運命。聖者のようにただ耐え忍ぶ彼の生涯は、やがてマリーの過酷な運命とも交錯。言葉を持たない瞳が映し出す、人間の世界の残酷さと、それでも失われない魂の尊厳。静謐な映像で綴られる、魂の叙事詩。
ネット上の声
- 一匹のロバの眼を通して啓示する人間の罪と科、そしてブレッソンの厳しさ
- 綺麗なものは汚され、善良なものは奪われ。
- 美しい少女マリーと、ロバのバルタザール
- マリ―もバルタザールも誰のものでもない
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国フランス,スウェーデン
- 時間96分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演アンヌ・ヴィアゼムスキー
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盲目の居合の達人・座頭市。恩人の娘を守るため、金と欲望が渦巻く宿場町で仕込み杖が唸る痛快時代劇。
旅の途中、病に倒れた男の最期を看取った座頭市。男から娘おのぶを故郷の許嫁に届けてほしいと託される。約束を果たすため、おのぶを連れて板鼻宿を訪れる市。しかし、宿場町は悪徳ヤクザの島蔵一家に支配されていた。許嫁も一家の罠にはまり、借金のカタにおのぶを狙う。恩義と人情のため、市の怒りの仕込み杖が悪を一刀両断。
ネット上の声
- ひょんなことから、市の身代わりに命を落とした女、その赤子を父親のもとへ届けること
- ひょんなことから赤ん坊と旅をすることになった座頭市。面白い設定。手...
- ☆座頭市シリーズの中では一番好きかも!
- 赤ん坊で泣きを取るのはどうだろう?
座頭市、 時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督三隅研次
- 主演勝新太郎
-
巨匠ゴダールが描く、パリ郊外を舞台にした男女3人組の無計画な強盗計画と、刹那的な青春のきらめき。
舞台は冬のパリ郊外。英語学校で出会った内気な少女オディールと、二人の男フランツとアルチュール。彼女が叔母の家に大金があると漏らしたことから、3人は退屈しのぎの強盗計画を企てる。ルーブル美術館を駆け抜け、カフェで気ままに踊り、まるで映画の登場人物のように振る舞う彼ら。しかし、オディールをめぐる三角関係と、無邪気な遊びが現実の犯罪へと変わっていく中で、3人の関係性は少しずつ変化。予測不可能な青春の逃避行が、思わぬ結末へと向かって走り出す。
ネット上の声
- 映画を見る幸せ・・・ビバ!はなればなれに
- ヤバイ、ゴダールが面白いだなんて(笑)
- ヌーヴェル・ヴァーグらしい愛すべき映画
- 演出が青臭い、でもがそこがいとおしい
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国フランス
- 時間96分
- 監督ジャン=リュック・ゴダール
- 主演アンナ・カリーナ
-
ボッセ・グスタフソンの「王の道」を、彼とグンナール・へグルントが共同脚色、グンナール・へグルントが監督した若い日への郷愁をロマンティックに描いた青春もの。撮影はベルティル・ビクトルソン、音楽はカール・エリック・ベリンが担当した。出演は舞台出身のマチアス・ヘンリクソン、同じく舞台出身のマウデ・アデルソン、ラルス・リンド、ギイ・ド・ラ・ベリィなど。
ネット上の声
- 50年以上も前の記憶が今も鮮明によみがえる
- 現実と過去と時間のはざまで
- あった!蘇る!
- もう一度見たい
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国スウェーデン
- 時間---分
- 監督グンナー・ヘーグルンド
- 主演モード・アデルソン
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英国諜報員ジェームズ・ボンドが追う、金塊を愛する謎の大富豪。その野望は、世界の金市場を破滅させる前代未聞の犯罪計画。
英国諜報部MI6に所属する敏腕スパイ、007ことジェームズ・ボンド。彼に下された新たな指令は、金の密輸を行う大富豪オーリック・ゴールドフィンガーの内偵。その捜査の過程で、ボンドはゴールドフィンガーが企てる壮大な計画「グランド・スラム作戦」の存在を突き止める。それは、アメリカの金塊保管庫フォート・ノックスを放射能で汚染し、自らが保有する金の価値を暴騰させるという恐るべきもの。山高帽を凶器にする用心棒オッドジョブや、謎の美女プッシー・ガロア。次々と現れる強敵を相手に、ボンドは秘密兵器を搭載したボンドカー、アストンマーティンDB5を駆る。果たして彼は、世界経済の崩壊を阻止できるのか。ボンドの知力と魅力が炸裂するスパイアクションの金字塔。
ネット上の声
- うーん飛行機がサンダーバード😅ラストそんな終わり方ある⁉️て感じで面白い
- 三作目 ついにアストン・マーティン登場
- ボンドのキスに「男のかわいい弱さ」あり
- 007ゴールドフィンガー氏は金儲けの天才
アクション、 007
- 製作年1964年
- 製作国イギリス
- 時間109分
- 監督ガイ・ハミルトン
- 主演ショーン・コネリー
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石原慎太郎原作を「泥だらけの純情(1963)」の馬場当と「涙を、獅子のたて髪に」の監督篠田正浩が共同で脚色、篠田が監督したヤクザもの。撮影もコンビの小杉正雄。
ネット上の声
- 出所したばかりの中年のヤクザが、賭博場で若い女に出逢う
- 昔はそこらにいないような人が女優だった
- クールで暗く残るラストがシコリが残る
- 日本のフィルムノワールの最高峰だ!
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督篠田正浩
- 主演池部良
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ある日突然、背中に翼が生えた男。サーカス団を舞台に繰り広げられる、詩的で幻想的な愛と自由のファンタジー。
フランスの小さな町。錠前屋で働くフィフィは、ある朝目覚めると背中に小さな翼が生えていることに気づく。驚きながらも、彼はその翼で空を飛ぶ能力を手に入れる。その不思議な力に目をつけたサーカス団の団長にスカウトされ、フィフィは「鳥人」として一座の人気者に。そこで彼は、美しい空中ブランコ乗りの少女に恋をする。しかし、彼女に想いを寄せる怪力男の嫉妬を買い、フィフィの周囲には不穏な空気が漂い始める。翼がもたらした名声と恋。それは彼に幸福をもたらすのか、それとも…。詩情あふれる映像で綴られる、切なくも美しい大人のための寓話。
ファンタジー
- 製作年1964年
- 製作国フランス
- 時間79分
- 監督アルベール・ラモリス
- 主演フィリップ・アヴロン
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平凡な主婦の日常を侵す暴漢。その日を境に、彼女の内に眠る抑圧された性と「赤い殺意」が目覚める。
舞台は戦後復興期の仙台。夫と息子と暮らす平凡な主婦、高橋貞子。ある日、家に押し入った強盗に暴行されるという事件が発生。この衝撃的な出来事をきっかけに、彼女の退屈な日常は崩壊。貞子の心に潜んでいた、抑圧された性の衝動と、夫への憎しみが入り混じった黒い感情、すなわち「殺意」が静かに芽生え始める。再び現れた犯人の男との奇妙な関係。平凡な主婦が、自らの内に潜む獣性と向き合う心理ドラマの傑作。
ネット上の声
- 人間の本質に肉迫した、重く巨大な作品!
- 弱い女のドラマより、強い芋虫の祈り
- 今村昌平の青森志向がよく出た作品。
- 主演の春川ますみ、西村晃が凄い。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間150分
- 監督今村昌平
- 主演春川ますみ
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ロンドンの花売り娘が一流の淑女に変貌していく姿をオードリー・ヘプバーン主演で描き、1964年のアカデミー賞主要8部門を独占した名作ミュージカル。アイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショウの戯曲「ピグマリオン」をもとにした同名ブロードウェイミュージカルを、「フィラデルフィア物語」のジョージ・キューカー監督が映画化した。ロンドンで花を売り歩いていた女性イライザは、言語学の教授ヒギンズから下品な言葉遣いを直せば一流のレディになれると言われ、教授から言葉や礼儀作法のレッスンを受けることに。猛勉強の末に美しいレディへと成長したイライザは華々しい社交界デビューを飾るが、実は教授が彼女をめぐって友人のピカリング大佐と賭けをしていたことを知り、ショックのあまり教授のもとを飛び出してしまう。
ネット上の声
- んーーー、話というか、ヒギンズ教授が全然好きになれなかったどころか、そんな男は嫌
- 大丈夫、その虚勢は今、無意味になったから
- イギリス階層社会を描いたラブコメ。
- オードリーの作品では一番好きです!
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間173分
- 監督ジョージ・キューカー
- 主演オードリー・ヘプバーン
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元・牧師のシャノンはメキシコ旅行ツアーのガイドをしていた。しかし彼はミッション・カレッジの女性客一行をガイド中、少女に言い寄られたことがきっかけで、解雇の危機に。助けを求め、女主人マキシーンが経営するホテルに逃げ込むシャノン。やがて彼は旅行中の女性画家のハンナと知り合うことになるが……。元・牧師の災難、そして彼を取り巻く女性たちとの交流を乾いたユーモアを織り交ぜて描く。
ネット上の声
- テネシー・ウィリアムズの同名戯曲を名匠ジョン・ヒューストン監督がハリウッドの大人
- 元牧師のリチャードバートンが、教会を追放された事でバスガイドになり女性達とメキシ
- 落ちぶれた元牧師の男が、メキシコでツアーガイドをして様々な女性と出会う
- 渋い味わいの中に、強烈な個性
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間118分
- 監督ジョン・ヒューストン
- 主演リチャード・バートン
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完璧な家庭を持つ男が、愛人と出会い、幸福は二倍になると信じた先に待つ、残酷で美しい愛の物語。
舞台は1960年代のフランス。幸せな家庭を築く大工のフランソワ。愛する妻テレーズと二人の子供に囲まれた完璧な日常。しかし、郵便局で働くエミリーとの出会いが、彼の幸福の定義を揺るがす。二人の女性を同時に愛せるという彼の身勝手な確信。やがて妻にすべてを告白した時、牧歌的な風景は一変し、予測不能な悲劇の幕開け。
ネット上の声
- 【今作のストーリー展開は”ジュテーム”の国、仏蘭西では、受け入れられるのであろうか。幸福の隣にある陥穽を描いたと思われる作品。】
- 映画序盤、結婚3〜4年目くらいの仲良さそうな夫婦が幼い子供2人を連れて静かな森で
- フランス映画は難しい+めっちゃ古い映画にチャレンジ
- 見捨てられた映画の中に傑作が埋もれている
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国フランス
- 時間80分
- 監督アニエス・ヴァルダ
- 主演ジャン=クロード・ドルオ
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金と男を巡り、二人の女が火花を散らす。欲望渦巻く夜の世界を舞台にした、女の執念とプライドの物語。
1964年の東京。バーを経営するマダムの和子と、店の人気ホステスであるリエ。店の売上金と和子の愛人を奪い、リエが失踪したことから、二人の女の壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる。リエを追い、全てを取り戻そうと復讐に燃える和子。一方、リエもまた和子から全てを奪い取ろうと、次なる罠を仕掛ける。金、男、そしてプライド。欲望渦巻く夜の世界を舞台に、騙し、裏切り、憎しみ合う二人の女。その執念がぶつかり合う時、物語は予測不能な結末へ。
ネット上の声
- 小川真由美vs緑魔子のキャットファイト♡
- 軽さと胸にせまる重さ
- 小川真由美と情熱的にチューするときの杉浦直樹の開いた目付きがアレで、こやつはアレ
- 杉浦直樹のクズ男っぷりはここ数年見た中でダントツかも
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督渡辺祐介
- 主演小川真由美
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阿部桂一、柴英三郎とTV「三匹の侍」の演出者五社英雄が共同でシナリオを執筆、五社英雄が監督したTVもの映画化。撮影は酒井忠。
ネット上の声
- 五社英雄の劇場映画での監督デビュー作なんですね、
- この時代の映画の熱さは素晴らしいです!
- こんな“丹波哲郎”を知ってますか?
- どうしても高橋・役所・小朝にみえる
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督五社英雄
- 主演丹波哲郎
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エドアルド・ド・フィリッポの原作を、レナート・カステラーニ、トニノ・グエッラ、レオ・ベンヴェヌッティ、ピエロ・デ・ベルナルディらが共同で脚色、「昨日・今日・明日」のヴィットリオ・デ・シーカが監督したコメディ。撮影は「禁じられた恋の島」のロベルト・ジェラルディ、音楽は「昨日・今日・明日」のアルマンド・トロヴァジョーリが担当した。出演はソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、アルド・プグリージなど。製作はカルロ・ポンティ。
ネット上の声
- デ・シーカ、ソフィア、マルチェロが最高!
- ショートヘアーのソフィア・ローレンが素敵
- ソフィアローレンの四つの「顔」
- 結婚したい女、したくない男
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国イタリア
- 時間102分
- 監督ヴィットリオ・デ・シーカ
- 主演ソフィア・ローレン
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40年前の惨劇が蘇る古い屋敷。孤独な女主人を襲う狂気と陰謀、衝撃のサイコ・スリラー。
舞台は1964年、ルイジアナ州の朽ち果てた大邸宅。かつて恋人殺しの嫌疑をかけられ、40年間屋敷に引きこもる老婦人シャーロット。道路建設のため立ち退きを迫られた彼女は、都会から従妹のミリアムを呼び寄せる。しかし、ミリアムの来訪を機に、聞こえるはずのない音や恋人の幻影といった不可解な現象が続発。次第に正気を失っていくシャーロットを襲う恐怖は、過去の亡霊か、それとも誰かの罠か。信頼と裏切りが交錯する中、惨劇の夜の真実が暴かれる、その結末。
ネット上の声
- 2大女優の激突!
- 若い頃に不倫相手の男を殺害した疑惑のある老女が、死んだはずの男の幻影に付きまとわ
- ところどころ『何がジェーンに起ったか』を彷彿させる内容や設定だけれど、最後まで観
- 映画の舞台となる屋敷は冒頭の荘厳な豪邸からホラーハウスと化し、衰弱していくベティ
サスペンス
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間135分
- 監督ロバート・アルドリッチ
- 主演ベティ・デイヴィス
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ジャン・アヌイの戯曲をエドワード・アンハルトが脚色、「可愛い妖精」のピーター・グレンヴィルが演出した宗教ドラマ。撮影は「スージー・ウォンの世界」のジョフリー・アンスワース、音楽はローレンス・ローゼンタールが担当した。製作は「バラの刺青」のハル・B・ウォリス。出演は「クレオパトラ(1963)」のリチャード・バートン、「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥール、「リチャード三世」のジョン・ギールグッド、「炎の人ゴッホ」のパメラ・ブラウン、「生きる歓び」のパオロ・ストッパ、マーティタ・ハント、ショーン・フィリップスほか。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ,イギリス
- 時間149分
- 監督ピーター・グレンヴィル
- 主演リチャード・バートン
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ブルボン朝下のフランスを舞台に、美女アンジェリクの活躍を描いた歴史ロマン。フランス本国でベストセラーとして知られるセルジュ・ゴロンとアン・ゴロンによる同名小説(邦訳・講談社、全26巻の文庫本)の映画化。主演は「ピアニストを撃て」のミシェール・メルシエ。監督・脚本は「三銃士」のベルナール・ボルドリ。脚本はクロード・ブリュレ、ボルドリ、フランシス・コヌ。撮影はアンリ・ベルシン。音楽はミシェル・マーニュ。共演陣はロベール・オッセン、ジャン・ロシュフォール、ジャン=ルイ・トランティニャン、サミー・フレイら多彩な顔触れ。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国フランス,イタリア,ドイツ
- 時間115分
- 監督ベルナール・ボルドリー
- 主演ミシェール・メルシェ
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1960年代、港町・横浜。二人の男の間を天真爛漫に揺れ動く少女ユカ。刹那的な若さをスタイリッシュに描く、加賀まりこの魅力が輝く一作。
1964年、モダンな空気が漂う港町・横浜。少女ユカは、外国人のパトロンと暮らしながら、日曜日には日本の恋人とデートを重ねる自由奔放な日々。彼女にとって愛はゲームであり、未来や束縛は考えない。コケティッシュな魅力で男たちを翻弄し、気ままに生きるユカ。しかし、そんな彼女の刹那的な日常にも、やがて変化の兆しが。恋人からのプロポーズをきっかけに、ユカが選ぶ道とは。中平康監督が描く、アンニュイでポップな青春の断片。
ネット上の声
- 加賀まりこさんの魅力満載 長編PV
- お相手の少年は中尾彬クン(笑)
- ヨコハマ・加賀まりこ・中平康
- 日曜がダメなら・・・月曜日♪
青春
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督中平康
- 主演加賀まりこ
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完璧な女体を求める男の歪んだ愛。彫刻家とモデル、二人の男女を蝕む狂気と官能のサイコ・スリラー。
若き彫刻家の伊吹は、ある日、美術モデルの冴子と出会い、その完璧な肉体に魅了される。彼は冴子をモデルに傑作を創り上げようと制作に没頭。しかし、伊吹の情熱は次第に常軌を逸した独占欲へと変貌。冴子のすべてを支配しようとする彼の狂気。一方、冴子もまた、伊吹の異常な愛を受け入れ、二人の関係は倒錯した官能の世界へ堕ちていく。芸術と愛、そして狂気が交錯する中で、彼らを待ち受ける衝撃の結末。
ネット上の声
- 焼け跡“フラッシュバック”シンドローム
- 団玲子の顔、子どもいて幸せな暮らししてる女の顔か?って疑いたくなるくらいの目の下
- 同時期に同じ原作で日活が『肉体の門』を鈴木清順監督で作っている
- 洞窟みたいな住処で笑いながらお股洗う団令子素晴らしい
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督恩地日出夫
- 主演団令子
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裏切りと陰謀渦巻く戦国の世。掟を破り、巨大な権力にたった一人で挑む孤高の忍者の死闘。
時は戦国。伊賀忍者の下柘植衆は、主君である六角氏の非道な命令に反発し、抜け忍となることを決意。しかし、その動きを察知した六角氏は、甲賀忍者軍団を差し向ける。裏切り者の烙印を押され、かつての仲間からも命を狙われる下柘植の忍者たち。山中を逃げ惑う彼らに、容赦ない追手の刃が迫る。信頼と裏切りが交錯する中、生き残りをかけた壮絶な戦いの幕開け。果たして彼らに明日を生きる道はあるのか。
ネット上の声
- 近衛十四郎氏、佐藤慶氏、山城新伍氏、河原崎長一郎氏と個性派揃いの素浪人集団
- 反ヒーロー系時代劇の静かなる強豪
- 近衛十四郎先生から学ぼう👩🏫
- 娯楽の排除、リアリズムの追求
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督山内鉄也
- 主演近衛十四郎
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ホロコーストの記憶に心を閉ざした男。ニューヨークの質屋で、彼は再び人間性を取り戻せるのか。
1960年代、ニューヨークのハーレム。ナチスの強制収容所で家族を亡くしたユダヤ人ソルは、心を閉ざし質屋を営む。過去の悪夢に苛まれ、人間不信に陥る彼。しかし、彼を慕う人々との交流が、その頑なな心を少しずつ溶かし始める。人間性を信じられなくなった男が、再び感情を取り戻すまでの苦悩と葛藤。そして訪れる、あまりにも痛ましい悲劇。その瞬間、彼の魂は再生するのか、それとも…。
ネット上の声
- シドニー・ルメット監督作品は鑑賞8本目だが、どの作品も全てハズレはなく力量のある
- ホロコーストで生き残った男の苦悩を描くシドニー・ルメット監督作品
- 抑揚の無さが辛いが、やはりボリス・カウフマンのカメラは良い
- このサイトの解説が納得しがたいのですが。
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間116分
- 監督シドニー・ルメット
- 主演ロッド・スタイガー
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第一次大戦の泥沼。脱走兵の罪を問う軍法会議で、若き将校が非情な戦争の現実に直面する衝撃作。
第一次世界大戦下のフランス、泥と雨にまみれた最前線。故郷へ歩いて帰ろうとした一人の兵士、ハンプが脱走の罪で捕らえられた。彼の弁護を担当するのは、エリート階級出身のハーグリーヴズ大尉。当初は任務として淡々と向き合う大尉だったが、ハンプの純朴な人柄と、彼を狂わせた戦争の過酷な実態を知るうちに、その心は揺れ動く。これは単なる個人の罪か、それとも戦争が生んだ悲劇か。非情な軍の論理と人間性の間で、大尉の苦悩の弁護が始まる。
ネット上の声
- 人間性など一顧だにされない戦争というもの
- "戦場での1人の命の重さとは"
- 知らず知らず踏み続ける土
- 戦場のルール
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国イギリス
- 時間86分
- 監督ジョセフ・ロージー
- 主演ダーク・ボガード
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「生きるべきか、死ぬべきか」父王の亡霊に復讐を誓ったデンマーク王子ハムレットの、狂気と苦悩に満ちた悲劇。
中世デンマーク、エルシノア城。若き王子ハムレットは、父王の急死と、叔父クローディアスが母ガートルードと早々に再婚したことに深く絶望していた。そんな彼の前に、父王の亡霊が出現。亡霊は、自らの死がクローディアスによる毒殺であったと告げ、復讐を命じる。父の死の真相を確かめるため、狂気を装い始めるハムレット。恋人オフィーリアを突き放し、疑念と孤独を深めていく。復讐の刃は、やがて王家全体を巻き込む血塗られた悲劇へと突き進む。
ネット上の声
- ロケーションがバチかっこいいけどハムレットにしては近代人じみた心内語多めでさすが
- シェークスピア映画を代表するソビエト映画の知られざる名画
- 兄王の登場はすごいオーラあって、不気味さある
- 夜風に繙く 幽霊マント
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国ソ連
- 時間150分
- 監督グリゴーリ・コージンツェフ
- 主演インノケンティ・スモクトゥノフスキー
-
出世のためなら何でもする!高度経済成長期の日本を舞台に、一人のサラリーマンの野望と悲哀を描く風刺喜劇。
時代は1960年代、高度経済成長に沸く日本。大手製薬会社に勤める平凡なサラリーマン・旗野。彼は、出世のためなら上司へのゴマすりも、ライバルの蹴落としも厭わない野心家。次期課長の座を巡り、社内で繰り広げられる熾烈な派閥争い。愛する妻子のために奮闘するも、次第に人間性を失っていく旗野の姿。果たして彼は、欲望渦巻く出世競争の果てに何を見るのか。サラリーマン社会の裏側を痛烈に描いた社会派コメディ。
ネット上の声
- 競争企業が同じバーで飲まなくても…
- 大衆文学の香り
- 40番台でした。
- 森繁久彌の『社長』シリーズなどのような仕事より遊びに熱心な助平ジジイではない、人
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間103分
- 監督千葉泰樹
- 主演森繁久彌
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欲望渦巻く競輪の世界で、八百長に手を染めた男が再起を誓う、裏切りと友情のヒューマンドラマ。
競輪選手の速水は、恋人の治療費のために八百長レースに加担し、業界から追放される。全てを失い、日雇い労働で食いつなぐ絶望の日々。そんな彼を支えるのは、かつてのライバルであり親友の石井だった。しかし、速水の前に再び八百長を仕組んだ黒幕が現れ、石井を巻き込んだ非情なレースへの参加を強要する。友情か、再びの裏切りか。人間の尊厳を賭けた、速水の最後の疾走。そのゴールラインの先に待つ運命。
ネット上の声
- 渡辺美佐子の堕ちる演技が圧巻です。
- 渡辺美佐子に尽きる
- この作品はタクシーの売り上げ好調な?マツタクさんレビューから
- フォロワーさんのレビューに興味を持って鑑賞💿
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間84分
- 監督前田満州夫
- 主演渡辺美佐子
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ネット上の声
- こんななのに見ちゃうと思うのはやっぱり編集の力であっておっさんたちが騒いでるカッ
- 走行車から都市の景観を映し取り、その車体や車輪の隣接ショットが随所に挟まれるとい
- ドキュメンタリーかと思ったけど交通安全PR映画?
- 全編に渡って暴力的に振り回されるキャメラ
ドキュメンタリー
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間54分
- 監督土本典昭
- 主演---
-
剣の道に己の全てを捧げた男。その純粋すぎる情熱が招く、孤高と破滅の物語。
昭和の大学剣道部。主将・国分次郎は、剣の道に純粋な精神性を見出し、ストイックな稽古に明け暮れる日々。その厳格さは、他の部員との間に埋めがたい溝を生んでいく。勝利という目的さえも彼の純粋さの前では不純物。やがて彼の求道精神は狂気的な領域へと達し、孤立を深めていく。彼が剣の果てに見出したものとは何か。三島由紀夫の世界観が炸裂する衝撃作。
ネット上の声
- 純粋な剣士は、純粋という今を永遠とした
- 三隅研次監督作品 市川雷蔵主演
- ミッスィー文学入門はこっちぞ。
- 市川雷蔵演じるは三島由紀夫
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督三隅研次
- 主演市川雷蔵
-
貧しさから逃れるため新選組に入隊した若者。彼が目の当たりにしたのは、裏切りと粛清が渦巻く血塗られた組織の現実だった。
舞台は動乱の幕末、京都。貧しい農民の佐太郎は、侍になる夢を抱き新選組に入隊。しかし、彼を待ち受けていたのは、理想とはかけ離れた現実。局長・近藤勇と副長・土方歳三による鉄の掟、そして裏切り者や脱退者へ加えられる容赦ない粛清。仲間が次々と命を落とす中、佐太郎の純粋な心は次第に破壊されていく。新選組の英雄像の裏に隠された、非情で残酷な真実を暴く衝撃作。
ネット上の声
- リメイクしたら
- 新撰組の真実
- 目的―手段の一本道、と
- 新撰組のドロドロ
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督加藤泰
- 主演大川橋蔵
-
酒を飲まない正義の味方、武器はコーラと六連発!古き良きアメリカ西部劇を痛快にパロディしたミュージカル・コメディ。
無法がまかり通る西部開拓時代の町、ステットソン・シティ。ウィスキーと暴力が支配する酒場に、颯爽と現れた一人の男。その名はレモネード・ジョー。彼は酒を一滴も飲まず、「コラロカ・レモネード」だけを愛する正義のガンマン。絶対禁酒の信念を胸に、町を牛耳る悪徳ウィスキー業者ホーレス・バッドマン一味にたった一人で立ち向かう。歌あり、銃撃戦あり、ドタバタありの奇想天外な物語。チェコスロバキアから届いた、西部劇の常識を覆す傑作。
ネット上の声
- 『酒や煙草がなくてもレモネードさえあれば僕はそれだけで幸せだ』
- レモネードはあるかい?...
- ※スルー推奨
- チェコのオルドリッチ・リプスキー監督による😂不条理奇想天外西部劇コメディー😂です
西部劇
- 製作年1964年
- 製作国チェコスロバキア
- 時間99分
- 監督オルドリッチ・リプスキー
- 主演カレル・フィアラ