-
宿場町に現れた一人の凄腕の浪人、二つの悪を衝突させ、町を浄化する痛快無比の時代劇。
荒廃した宿場町に、桑畑三十郎と名乗る正体不明の浪人がふらりと現れる。この町は、博徒の親分である馬目の清兵衛と丑寅の新田の助という二つの勢力が縄張りを巡って対立し、無法地帯と化していた。金に汚く腕は立つ三十郎は、この状況を利用して一儲けしようと画策。両方の組に自分を売り込み、用心棒として雇われる。巧妙な情報操作と腕力で双方を煽り、抗争を激化させていく。しかし、彼の計画は次第に危険な領域へと踏み込み、やがて無関係な人々をも巻き込む事態に。彼の真の目的とは。二つの悪が激突する時、浪人の剣が本当の裁きを下す。
ネット上の声
- 痛快娯楽時代劇の真髄!最後まで飽きない!
- 三船敏郎がもうただただかっこいい、、、
- 本当に良い映画というのは何年経っても
- 三船あっての、黒澤作品でしょう。
時代劇
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督黒澤明
- 主演三船敏郎
-
ナチスの罪は誰が裁くのか。第二次大戦後、ドイツで開かれた歴史的法廷。正義と人間の尊厳を問う、社会派ドラマの金字塔。
1948年、ナチスドイツ敗戦後のニュルンベルク。アメリカから派遣されたダン・ヘイウッド判事が裁くのは、ナチス政権下で司法に携わった4人の法曹家。被告たちは「命令に従っただけ」と無罪を主張。ホロコーストの生存者による悲痛な証言。ドイツ国民の反発と、冷戦を背景とした政治的圧力。複雑に絡み合う状況の中、ヘイウッドは苦悩する。これは個人の罪か、国家の罪か。法の正義とは何か。人類史の暗部をえぐり出し、観る者の良心を揺さぶる、重厚な法廷劇の傑作。
ネット上の声
- 硬質な映画文体ながら、正義を貫く困難さを描いたアメリカ映画の良心
- ドキュメンタリー「東京裁判」と双璧の軍事裁判劇映画
- ☆時代を超越した、難しい宿題の答えは?☆
- 法廷ものは!シロクロでなくっちゃあネェ!
裁判・法廷
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間194分
- 監督スタンリー・クレイマー
- 主演スペンサー・トレイシー
-
終戦間近の満州、人間性を守り抜こうとした男の絶望的な逃避行。戦争の非情さを問う、壮大な物語の終着点。
第二次世界大戦末期の満州。ソ連軍の侵攻により日本の支配が崩壊した混乱の地。主人公は、理想主義者でありながら戦争の現実に翻弄され続ける男、梶。ソ連軍の捕虜となり、非人道的な扱いを受ける日々から脱走した彼は、ただ一つ、愛する妻・美千子との再会だけを胸に故郷への果てしない逃避行を開始。飢えと寒さ、そして人間同士の不信感が彼の肉体と精神を蝕んでいく過酷な道のり。極限状態の中、梶が守ろうとした「人間の條件」とは何だったのか。彼の旅路がたどり着く、慟哭の結末。
ネット上の声
- 愛すべき妻の元へ帰ることを目標に、ひたすら歩き続ける地獄の戦争ロードムービータイ
- 極限状態で人間の本質が発露されるなどと言うが、劣悪な条件のもと奴隷扱いされた場合
- 迫力あるスケールに描かれる戦時の男の心理
- 今の戦争映画にはない、鋭い問題提起
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督小林正樹
- 主演仲代達矢
-
昭和の東京。一人の男を巡り、本妻と愛人が奇妙な同居生活を送る。女たちの愛憎渦巻く人間ドラマ。
舞台は高度経済成長期の東京。実業家の圭介には、貞淑な妻・文子と、バーを経営する奔放な愛人・美保がいた。驚くべきことに、彼らは一つの家で同居生活を送る。妻としての立場、女としてのプライド。美保の存在を許しながらも、文子の心は静かに蝕まれていく。一方、美保もまた、愛人という立場に満たされぬ思いを抱える。男のエゴイズムが生んだ歪な三角関係。その日常に生じた小さな亀裂が、やがて女たちの関係を崩壊へと導く。
ネット上の声
- 女心は単純なのに。。。
- 本妻とお妾さんの戦い
- 本当に美人ばかり
- 男女関係の影と戦後社会にけりをつけそこねること。
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間106分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演高峰秀子
-
南北戦争の最中、死刑台から奇跡の脱出を遂げた男。愛する妻の元へ、彼の必死の逃避行が始まる。
舞台は19世紀、南北戦争時代のアメリカ。南軍のスパイとして捕らえられた民間人、ペイトン・ファーカー。橋の上で絞首刑に処されようとしたその瞬間、縄が切れ、彼は川の中へ。自由を手にした彼を待っていたのは、故郷への長く険しい道のり。追っ手の銃弾をかいくぐり、森を駆け抜け、ただひたすらに愛する妻が待つ家を目指す。果たして彼は、無事に生還できるのか。衝撃の結末へと続く、生への渇望の物語。
ネット上の声
- 序盤の中々に危険な水の中の撮影や途中のオーソドックスながらも劇的な映像、そして唐
- あっ!と驚くどんでんがえし
- 映像と音楽がすばらしかった
- 白黒の美しさ
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国フランス
- 時間26分
- 監督ロベール・アンリコ
- 主演ロジェ・ジャッケ
-
愛を奪われ、憎しみを抱いて嫁いだ女。その凄絶な復讐心が、三代にわたる家族の運命を狂わせる。
昭和初期の阿蘇。地主の息子に暴行され、愛する人との仲を引き裂かれた娘・さだ子。彼女は抵抗の末、憎い相手との結婚を強いられる。しかし、その心に宿ったのは復讐の炎。夫へ、その家族へ、そして生まれてくる子供たちへ向けられる、消えることのない憎悪。一人の女性の執念が、数十年にわたり家族を縛り付け、崩壊させていく。愛と憎しみの狭間で繰り広げられる、壮絶な一代記。
ネット上の声
- 【”未来永劫憎み合う夫婦の姿。そして、恩讐の彼方に。”今作は、全編に流れる心ざわつかせるフラメンコギターの音色が印象的な、物凄い一組の男女の愛憎劇なのである。】
- 古い作品はほとんど観ないのだけれど、フォロワーさんのレビューを読んでとても観たい
- お母さんがお父さんを憎むのをやめたら、僕もお母さんを憎むのをやめます
- フラメンコのリズムに乗せた愛憎劇て…どんなやねん!
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間107分
- 監督木下恵介
- 主演高峰秀子
-
父を殺した組織に復讐を誓う男。法も秩序も通用しない非情な裏社会で、孤独な戦いを挑むハードボイルド・ノワール。
少年時代、路地裏で父親が殺されるのを目撃したトリー・デヴリン。復讐だけを胸に生きてきた彼は、巨大犯罪組織への潜入を決意。警察に情報を流す協力者となり、危険な二重生活を送りながら組織の幹部へと成り上がっていく。しかし、彼の行く手には裏切りと暴力、そして愛する女性との葛藤。復讐の連鎖は、彼自身をも蝕んでいく。正義と悪の境界線が曖昧になる中、彼が最後に引き金を引く相手とは。非情な結末への予感。
ネット上の声
- 新年 目ギョロの男
- サミュエル・フラー監督が中期に撮った社会派フィルム・ノワール
- 唄のないミュージカルを観ている気分に
- 父親を殴り殺された男の復讐劇🎬
アクション
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間90分
- 監督サミュエル・フラー
- 主演クリフ・ロバートソン
-
孤島で過ごす家族の夏休み。精神を病む娘が見る神の幻影が、家族の絆を静かに、そして残酷に蝕んでいく、心理ドラマの傑作。
舞台はスウェーデンの孤島。精神病院を退院したばかりの若い女性カリンが、夫のマルティン、弟のマイナス、そして小説家の父ダヴィッドと共に療養のために訪れる。穏やかな家族の再会。しかし、その水面下では、見えない亀裂が静かに広がっていた。カリンの精神は再び不安定になり、壁紙のシミの向こうに「神」の存在を感じるという恐ろしい幻覚に苛まれる。彼女の狂気が深まるにつれ、見て見ぬふりをしてきた家族それぞれの孤独やエゴが露わに。愛する者を理解することの絶望と、信仰の危うさを描く、息詰まる24時間の物語。
ネット上の声
- 孤独と絶望の闇の中で見出したもの
- さすが、ではあるが……。
- 『鏡の中にある如く』
- 難しいです…
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国スウェーデン
- 時間91分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演ハリエット・アンデルセン
-
1960年代ミラノ。成功の影で心が離れた作家夫婦。愛の終焉を静かに見つめる、ある一日の物語。
1960年代、近代的な大都市ミラノ。人気作家のジョヴァンニと、その妻リディア。二人は友人の見舞いの後、新作の出版記念パーティへ向かうが、その心は虚無感に満たされている。会話は途切れ、互いの視線は決して交わらない。夜、大富豪が催す豪華なパーティに参加した二人。喧騒の中、ジョヴァンニは主催者の娘に惹かれ、リディアは別の男と街を彷徨う。夜が更け、朝が近づくにつれ、彼らが長年見て見ぬふりをしてきた愛の不在が、静かに、しかし決定的に姿を現す。倦怠と孤独を描く映像詩。
ネット上の声
- ミケランジェロ・アントニオーニが戦後イタリアの内面の不毛を暴いた「愛の不毛三部作
- 初のミケランジェロ・アントニオーニ
- 【離れゆく心を確かめる数日間
- 金のプーさんは退屈がお好き?
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間122分
- 監督ミケランジェロ・アントニオーニ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
-
戦中戦後の激動期、耳の聞こえない夫婦が愛と忍耐で築いた家族の物語。声なき声で綴る、涙と感動の実話。
舞台は昭和初期から戦後の復興期にかけての日本。生まれつき耳が聞こえない、みちおとあき子。二人は周囲の反対を乗り越え結婚し、ささやかな家庭を築く。しかし、戦争の影、貧困、そして聴覚障害者への偏見という過酷な現実が次々と彼らに襲いかかる。言葉を交わせずとも、手話と表情、そして深い愛情で結ばれた夫婦。4人の子供を育てるため、手を取り合い必死に働く。戦争で家を失い、子供の病気に直面しながらも、彼らが守り抜こうとした家族の絆。幾多の苦難を乗り越えた先に、夫婦が見つけた「美しく」生きることの意味が、静かな感動を呼ぶ。
ネット上の声
- 耳が聞こえないという障害を背負いながらも太平洋戦争~戦後という混乱した時代のなか
- あーっという見事なラストが待っていた・・
- 展開速いがじんわりと感動 結末には???
- 電車の中で手話する場面は印象に残る
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間130分
- 監督松山善三
- 主演小林桂樹
-
雪山で夫を殺したのは、私か、それとも…。愛と殺意の狭間で揺れる妻の告白。真実は一体どこに。
雪の北アルプスで起きた滑落事故。妻の彩子は、宙吊りになった夫をつなぐザイルを切断し、死なせてしまう。事故か、殺人か。法廷に立たされた彩子の証言は曖昧で、夫にかけられた多額の保険金や、同行していた夫の部下・幸田との不倫疑惑が彼女を追い詰める。検察は計画殺人を主張し、弁護士すら彼女の真意を測りかねる。貞淑な妻か、冷酷な悪女か。関係者の証言が食い違う中、事件の真相は深い霧の中へ。人間の愛憎とエゴイズムが交錯する、心理サスペンスの傑作。
ネット上の声
- 白黒映像の印影が作品の世界をよく活かしている
- 旦那も大概腹立つが、幸田が本当にありえない!
- ファム・ファタール若尾文子の傑作中の傑作
- 恋愛に置ける男性の弱点を如実に表した映画
サスペンス
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督増村保造
- 主演若尾文子
-
巨匠・小津安二郎が描く、老いと家族の絆。京都の造り酒屋を舞台に、揺れ動く人々の心を映す物語。
京都で造り酒屋を営む小早川家。当主の万兵衛は、老いてなお昔の愛人に会いにいく自由奔放な日々。一方、娘たちはそれぞれの縁談や、傾きかけた家業のことで頭を悩ませていた。長女の文子は夫と店の経営方針で対立し、未亡人である長男の嫁・秋子と、婚期を迎えた末娘・紀子には新たな縁談話。変わりゆく時代の中で、家族がそれぞれ見つける幸せの形。やがて訪れる、万兵衛の突然の死。残された者たちの選択。
ネット上の声
- 【落魄すれど、人情ある小早川家の人達の姿を描く中で、人間の生の儚さと、自由意思で生きる女性の逞しさを描いた作品。小津安二郎監督と原節子さんとの最後の作品でもある。】
- 「充電させてもらえませんか?」の人が歳を重ねたような主人公(?)
- 松竹でなく東宝ロゴで始まる小津監督作品というのが新鮮
- 画面に溢れる粋(いき)、そしてメメント・モリ
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間103分
- 監督小津安二郎
- 主演中村鴈治郎
-
結婚を急かされた内気な青年が、理想の女性を求めて大奮闘。フランスの喜劇王ピエール・エテックスが贈る、愛すべきドタバタコメディ。
1960年代のパリ。天文学の研究に没頭する内気で不器用な青年ピエール。ある日、両親から結婚を猛烈に迫られ、彼は人生初の一大ミッション「花嫁探し」に挑むことに。映画スターの真似をして女性を口説こうとしたり、お見合いパーティーに参加したりと奮闘するも、やることなすこと全てが裏目に出て大失敗。チャップリンやキートンを彷彿とさせる緻密なギャグと、温かい視線で描かれる青年の恋模様。果たして、彼のドタバタな求婚活動の結末は。
ネット上の声
- 13分間の短編作品。 パリの紳士、結婚記念日に、贈り物をいろいろ用...
- 【結婚記念日の為に、妻の為に買い物をしに行った男が、巴里の交通渋滞に巻き込まれてしまうクスクス笑える喜劇の小品。】
- 泡つけたまま運転する床屋のお客さんと、奥さんのためにワインやら花束やら用意してる
- スーツケースがぺしゃんこになったとき、電車の中なのに声出して笑っちゃって恥ずかし
コメディ
- 製作年1961年
- 製作国フランス
- 時間13分
- 監督ピエール・エテックス
- 主演ピエール・エテックス
-
一人の少女がついた嘘。それは、二人の女性教師の人生、愛、尊厳の全てを破壊する悪意の刃。
アメリカの田舎町で、女子寄宿学校を共同経営する親友のカレンとマーサ。その順風満帆な日々は、一人の生徒が広めた悪質な噂によって崩壊。二人が同性愛関係にあるという、根も葉もない嘘。保守的な町で瞬く間に広がるスキャンダル。保護者たちの不信、婚約者との亀裂、そして社会からの孤立。必死の抗弁も虚しく、二人は築き上げてきた全てを失う。一つの嘘が、人の心を蝕み、人生を狂わせる恐怖の物語。
ネット上の声
- 【”人間の悪性から惹き起こされた負の連鎖。”同性愛者と誤解された二人の女性の姿を通し、社会のモラルを問うハードビターな物語。ラスト、一人毅然と上を向き歩くオードリー・ヘプバーンの表情に救われる作品。】
- リリアン・ヘルマンの原作、[子供の時間]を映画化した、【この三人】を、W・ワイラ
- followerさまのおすすめ( ᴗ̤ .̮ ᴗ̤人) ペコリ
- 暗く重かったがオードリーは輝いていた!!
同性愛、 ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間108分
- 監督ウィリアム・ワイラー
- 主演オードリー・ヘプバーン
-
車椅子の令嬢を襲う、父の亡霊の幻影。南仏の豪邸で繰り広げられる、傑作サイコ・スリラー。
南フランスの豪邸。10年ぶりに父の元を訪れた車椅子の令嬢ペニー。しかし、彼女を迎えた継母は父の不在を告げる。その夜、ペニーは書斎で父の死体を目撃するも、それはすぐに消え失せた。幻覚か、それとも罠か。誰にも信じてもらえない孤独の中、次々と現れる父の亡霊に彼女の精神は蝕まれていく。莫大な遺産を巡る陰謀の匂い。信じられるのは誰なのか。二転三転する予測不能の展開の果てに待ち受ける、戦慄の真実。
ネット上の声
- どんでん返しって分かっているのに・・・!
- 思い入れのある1961年製作の秀作II
- ホラーと思わせて実はミステリー
- ホラーというよりミステリー
ホラー
- 製作年1961年
- 製作国イギリス
- 時間82分
- 監督セス・ホルト
- 主演スーザン・ストラスバーグ
-
1960年代パリ、癌の宣告を待つ人気歌手クレオ。死の恐怖に揺れる90分間の彷徨。
舞台は1961年6月21日、夏至のパリ。美貌の人気歌手クレオは、癌の検査結果を待つ2時間、死の恐怖に苛まれる。占い師の不吉な予言、友人たちの無理解、街の喧騒。すべてが彼女を孤独にする中、偶然出会った兵士との対話が、自己中心的だった彼女の心に変化をもたらす。生と死が交錯する90分間の記録。
ネット上の声
- リバースのカードをめくるように、いくつもの景色を、人を、巡っていく
- 60’S 夏至のパリ 午后の憂鬱
- 恋の叫びは凄いいい曲!
- タロット場面からため息
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国フランス
- 時間90分
- 監督アニエス・ヴァルダ
- 主演コリンヌ・マルシャン
-
ポーランドの夜、偶然出会った若い医師と少女。一夜限りのゲームのような恋の駆け引きを描く、アンジェイ・ワイダの異色作。
1960年代、ポーランド・ワルシャワ。若き医師アンジェイは、ジャズとボクシングを愛し、刹那的な人間関係を好むクールな男。ある夜、彼はバーでペラギアと名乗る謎めいた少女と出会う。二人は彼の部屋で一夜を共にすることに。しかし、それは単なる情事ではない。互いの心を探り合うような会話、嘘と本音が交錯する恋のゲーム。夜が明ける時、彼らが見つけるものは本物の愛か、それとも虚無か。虚無感を抱える若者たちの肖像。
ネット上の声
- 一夜の恋、わからない女性像
- ワイダが描く恋愛ゲーム
- ほっと一息のラブコメ
- ジャズに彩られて…
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国ポーランド
- 時間87分
- 監督アンジェイ・ワイダ
- 主演クデウィシュ・ウォムニッキー
-
月世界から来た紳士の大冒険!実写とアニメーションが融合した、チェコが生んだ奇想天外な映像の魔術。
月面に降り立った現代の宇宙飛行士トーニク。彼が出会ったのは、18世紀の衣装をまとう不思議な紳士、ほら男爵ミュンヒハウゼン。男爵はトーニクを地球へと案内し、奇想天外な冒険の旅へと誘う。空飛ぶ帆船で海を渡り、大砲の弾に乗って敵陣へ突入し、巨大な魚に飲み込まれる。その目的は、トルコのスルタンに囚われた美しい姫の救出。実写と切り絵アニメーションが融合した幻想的な映像世界で繰り広げられる、詩的でユーモラスな大冒険の顛末。
ネット上の声
- チェコ・アニメの始祖としてイジー・トルンカ監督と並び称される、カレル・ゼマン監督
- チェコ🇨🇿アニメの巨匠、幻想の魔術師、カレルゼマン4作目の鑑賞
- 期待を大きく上回ったぞお!!!
- ほら吹き男爵×ゼマン
ファンタジー、 アドベンチャー(冒険)
- 製作年1961年
- 製作国チェコスロバキア
- 時間84分
- 監督カレル・ゼマン
- 主演ミロシュ・コペツキー
-
1960年代コートジボワール。白人と黒人の高校生が織りなす、人種差別を問う実験的ドキュメンタリードラマ。
舞台はフランス植民地だったコートジボワールの首都アビジャン。白人だけの高校と黒人だけの高校、二つの世界に生きる生徒たち。映画監督の提案で、彼らは一つの教室で共に学び始める。最初はぎこちない交流。しかし、次第に友情が芽生え、人種の壁を越えようとする若者たち。だが、彼らの前に立ちはだかるのは、社会に根深く残る差別の現実。果たして彼らは、偽りのない関係を築けるのか。その問いかけの行方。
ネット上の声
- 実験結果としての劇映画だが、そこに演者の変化を見出そうとしてしまうメタ的と言うか
- 先日ジャン•ルーシュについての話を聴く機会があり、ハードル高そうだなと思いつつ挑
- 【現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑】人類考古学者でシネマ・ヴェリテの
- パリとこの『北駅』で撃ち抜かれた者としては、ジャンルーシュという名前を聞いただけ
ドキュメンタリー
- 製作年1961年
- 製作国フランス
- 時間90分
- 監督ジャン・ルーシュ
- 主演---
-
広大な屋敷に響く、子供たちの無垢な歌声。それは祝福か、それとも邪悪な魂の囁きか。ヴィクトリア朝ゴシックホラーの傑作。
19世紀、イギリスの田舎に佇む広大な屋敷。孤児である兄妹の家庭教師として赴任したミス・ギデンズ。天使のように愛らしい子供たちとの生活が始まるが、屋敷には不気味な気配。誰もいないはずの塔に立つ男の影、湖に浮かぶ女の姿。子供たちの純粋さの裏に潜む、邪悪な何かの存在。彼女は子供たちを悪霊から守るため、たった一人で壮絶な闘いを決意。狂気と現実の境界線が、次第に曖昧になっていく恐怖。
ネット上の声
- 人間の精神描写に焦点を当てた英国製ホラー
- 驚愕や生理的嫌悪とは異なる“怖さ”
- 本物の恐怖を感じられる珍しい映画
- モノクロでとても怖かった・・・
ホラー
- 製作年1961年
- 製作国イギリス
- 時間100分
- 監督ジャック・クレイトン
- 主演デボラ・カー
-
奔放な一人の女と二人の男。20年以上に及ぶ友情と愛憎が織りなす、フランス・ヌーヴェルヴァーグの不朽の名作。
20世紀初頭のパリ。オーストリア人のジュールとフランス人のジムは、文学と芸術を愛する無二の親友。ある日、二人はギリシャ彫刻のように奔放で魅力的な女性カトリーヌと出会い、同時に恋に落ちる。やがてジュールがカトリーヌと結婚するも、第一次世界大戦が勃発し、三人は敵国同士として引き裂かれる。戦後、奇跡的に再会を果たした彼らだったが、カトリーヌの自由な魂は夫のジュールだけでなく、ジムへも愛を向ける。友情と愛情の境界線で揺れ動く奇妙な三角関係。彼らが追い求めた愛の理想郷は、やがて誰も予測しなかった衝撃的な結末へと突き進んでいく。
ネット上の声
- ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人フランソワ・トリュフォー監督になぜか今まで
- 既存の社会の価値観に収まらない若者の愛と友情
- トリュフォーの偉大な功績。胸が躍ります。
- 見知らぬ男に肉体を与えたいと思う女が一人
三角関係、 ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国フランス
- 時間107分
- 監督フランソワ・トリュフォー
- 主演ジャンヌ・モロー
-
1920年代アメリカ、禁欲的な時代に引き裂かれる若き恋人たち。狂おしいほどの初恋の輝きと痛み。
舞台は1920年代、アメリカ・カンザス州の田舎町。裕福な家庭に育ったバッドと、純粋な少女ディーン。互いに深く愛し合う二人の前に立ちはだかる、親たちの期待と社会の厳格な道徳観。愛ゆえに求め合う気持ちと、それを抑圧する現実との間で、二人の心は引き裂かれていく。初恋の激しい情熱が、やがて彼らの運命を狂わせる悲劇へ。一度失われた輝きは、二度と取り戻せないのか。青春の痛みを描く不朽の名作。
ネット上の声
- 日本の年寄りをも唸らせるアメリカ若者映画
- 運命を受け入れ、可能性を見出すこと☆
- 全体にバランスの悪いのが残念です!
- 性欲の垂れ流しが肯定されると
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間124分
- 監督エリア・カザン
- 主演ウォーレン・ベイティ
-
アレン・ドルーリーの原作を、ウェンデル・メイスが脚色し、「栄光への脱出」のオットー・プレミンジャーが製作・監督した上院を舞台にした政界ドラマ。撮影は「栄光への脱出」のサム・リーヴィット、音楽はジェリー・フィールディングが担当した。出演は「西部開拓史」のヘンリー・フォンダ、「スパルタカス」の故チャールズ・ロートンのほかに、ドン・マレイ、ウォルター・ピジョン、ピーター・ローフォード、ジーン・ティアニーなど。
ネット上の声
- 見応え満点! 重厚な政界ドラマに感嘆!
- 1961残念作。いや、リメイクの価値あり
- 頭の弱い子が見ても分からない大作
- 予想に反して面白い映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間139分
- 監督オットー・プレミンジャー
- 主演ヘンリー・フォンダ
-
離婚が許されないイタリア。男爵が妻を殺害し、若き従妹と結ばれるために仕組んだ完璧な計画とは。
1960年代、カトリックの教えが根強く、離婚が法律で禁じられていたイタリア・シチリア。名家の男爵フェルディナンドは、献身的だが鬱陶しい妻ロザリアにうんざりし、若く美しい従妹アンジェラに夢中。アンジェラと結ばれるため、彼が思いついたのは「名誉の殺人」。妻に愛人を作らせ、その不貞の現場を押さえて殺害すれば、軽い刑で済むという悪魔的な計画。元愛人を妻に近づけ、計画は順調に進むかに見えたが、事態は予期せぬ方向へ。果たして、男爵の狂想曲の結末は。
ネット上の声
- マルチェロ・マストロヤンニの職人芸を観る思い、チャップリンに通じる演技を見せられ
- 愛に正直な男の悲哀……最高に笑えちゃいます…
- 人は浮気するものです
- 映画好きの親父殿が
コメディ
- 製作年1961年
- 製作国イタリア
- 時間106分
- 監督ピエトロ・ジェルミ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
-
監獄で二度の殺人を犯し終身刑となった男。孤独な独房で傷ついた小鳥を救い、世界的な鳥類学者となる実話に基づく魂の再生の物語。
1912年、殺人罪で投獄されたロバート・ストラウド。気性の荒さから刑務所内で看守を殺害し、終身刑で独房に送られる。希望なき日々の中、彼は偶然見つけた一羽の傷ついた小鳥を救う。その小さな命との出会いが、彼の運命を大きく変えた。独房を研究室に変え、鳥の病気に関する研究に没頭し、やがて世界的な鳥類学者となるストラウド。しかし、彼が「アルカトラズの鳥類学者」として知られるまでには、更なる過酷な試練が待ち受けていた。
ネット上の声
- 社会復帰とは人間として社会に戻る事。再び尊厳を与える事。
- 実話のせいか、主人公をヒーローとしては描いていない
- 【塀の中の鳥(バード)男(ランカスター)】
- 細やかにリメイクしてほしい作品。
刑務所、 実話
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間148分
- 監督ジョン・フランケンハイマー
- 主演バート・ランカスター
-
冷戦下の西ベルリン、コカ・コーラ支社長に下された極秘指令!お嬢様の恋人、東側の共産主義者を資本家に改造せよ!
舞台はベルリンの壁建設直前、東西冷戦の緊張高まる西ベルリン。コカ・コーラの敏腕支社長マクナマラに、本社社長から娘スカーレットを預かるよう指令が下る。しかし、自由奔放な彼女が恋に落ちた相手は、なんと東側の熱烈な青年共産主義者。しかも、二人は既に結婚済み!社長到着までのタイムリミットはわずか。マクナマラは自らの出世のため、青年を完璧な資本主義者に仕立て上げるという無謀な計画に乗り出す。痛烈な風刺とマシンガントークが炸裂する傑作シチュエーション・コメディ。
ネット上の声
- まさに剣の舞のような展開・会話・風刺
- 「テンションの高い」ままの映画
- ジェームズ・キャグニーが最高!
- スカッとさわやかコカ・コーラ
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間108分
- 監督ビリー・ワイルダー
- 主演ジェームズ・キャグニー
-
ローマの貧民街、生きる術は女の搾取のみ。全てを失ったヒモの男が、破滅へと突き進む衝撃の物語。
1960年代、ローマ郊外の貧民街。ヴィットリオ、通称「アッカトーネ(物乞い)」は、女に寄生して生きるヒモ。彼の唯一の収入源だった娼婦が投獄され、その怠惰な日常は突如崩壊。プライドだけを支えに、盗みや新たな女探しに奔走するも、全ては空回り。純粋な娘ステラとの出会いが彼を変えるかに見えたが、社会の底辺から抜け出すことはできない。破滅を予感させながらも、彼は最後のあがきを見せる。
ネット上の声
- 「働いたら負け」なローマのろくでなしたちが紡ぐ、パゾリーニ流「貧者の聖人」の物語
- 白い照り返しの道は、男が曝した骨のよう
- バッハのマタイ受難曲にまた遭遇!
- ニート!ニート!ニート!
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国イタリア
- 時間117分
- 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
- 主演フランコ・チッティ
-
貧しさに負けず、たくましく生きる腕白少年。母への愛と家族の絆を描く、涙と感動の物語。
戦後の貧しい村が舞台。元気だけが取り柄の少年、元太。家は貧しく、母は病弱。それでも彼は、持ち前の明るさと腕白さで困難を乗り越えていく。ある日、母の病状が悪化。元太は母を助けたい一心で、無謀な行動に出る。純粋な想いが引き起こす、切ない事件の数々。少年が背負うにはあまりにも重い現実と、それでも失われない家族の愛。日本中が涙した不朽の名作。
ネット上の声
- 元太は強い。現代っ子は見習え。
- 戦後の理想と現実そして戦争の疵
- はだかの心の「はだかっ子」
- 元気が一番!
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間147分
- 監督田坂具隆
- 主演有馬稲子
-
将軍・家光と魚屋・太助、身分を超えた二人の友情!江戸の町を舞台に繰り広げられる痛快時代劇。
時は三代将軍・徳川家光の治世。若き将軍・家光は、お忍びで訪れた江戸の町で、威勢のいい魚屋・一心太助と出会う。互いの素性を知らぬまま、二人は意気投合。ご意見番の大久保彦左衛門は、そんな二人を微笑ましく見守る。曲がったことが大嫌いな太助は、町にはびこる悪事に敢然と立ち向かい、家光は太助との交流を通じて庶民の心を学ぶ。やがて、幕府を揺るがす大きな陰謀が動き出す時、将軍と魚屋の奇妙なコンビが、江戸の平和を守るため、天下無双の大活躍を見せる。
ネット上の声
- 時代劇編「王子と乞食」
- 既に観た一心太助シリーズ作品(『一心太助 天下の一大事』『一心太助 男の中の男一
- 一心太助の四作目として月形龍之介さんに変わり、進藤英太郎さんがじいじを
- 魚河岸の江戸っ子キャラ「一心太助」が何故か無性に気になり、観てみました
時代劇
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督沢島忠
- 主演中村錦之助
-
1961年、華やかな銀座。デパートの屋上で出会った男女の、夢と現実が交差するロマンティック・コメディ。
舞台は高度経済成長に沸く1961年の東京・銀座。デパートの屋上で働く気立ての良い女性・春子と、そこで出会った貧しい画家の卵・次郎。互いに惹かれ合う二人だったが、次郎は自分を大企業の御曹司だと見栄から嘘をついてしまう。華やかな銀座を背景に、嘘から始まった恋は、小さな誤解を積み重ねていく。本当の自分をさらけ出せないもどかしさと、相手を想う純粋な気持ち。クリスマスが近づく中、ついに彼の嘘がばれる時、二人が選ぶ未来とは。
ネット上の声
- 正月は羽根つきじゃなくてバドミントン!
- 宝田明が男前すぎて勝手にありもしない嫉妬してキリキリ舞いの原知佐子がほんと自分勝
- 人間は結婚がゴールではないし家庭の形は人それぞれだよという現代的なテーマを扱って
- 宝田明が乱闘するシーンでの極度なローアングルのカメラがカッコいい
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督千葉泰樹
- 主演団令子
-
高度経済成長期の東京。対照的な二人の息子と、彼らを見守る母親の姿を通して描く、家族の絆と時代の光と影。
1961年、東京の下町。工事現場で働く母・きぬは、性格の全く違う二人の息子を女手一つで育ててきた。真面目で実直な長男と、要領は良いがどこか軽薄な次男。それぞれのやり方で母を想う息子たちだが、彼らの生き方や価値観はすれ違っていく。やがて、次男が起こしたある事件が、家族の平穏を揺るがす。貧しいながらも懸命に生きてきた母が、息子たちの未来のために下す大きな決断。昭和の家族の肖像を温かく、そして切なく映し出す物語。
ネット上の声
- 白川由美の血も凍る怖さ!
- 不幸のてんこ盛り
- マジにしんどいが傑作の中の傑作だと思う…ハネケも目ではないくらい鬱屈とした映画で
- ずっと気になっていた終盤の宝田明の2カットはあのままの感じだったけれど、ラピュタ
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督千葉泰樹
- 主演宝田明
-
終戦を知らぬ南の島。極限状況の兵士たちと、演劇に命を燃やした男たち。笑いと涙の実話。
第二次世界大戦末期、南方の最前線ニューギニア。敵に包囲され、飢えと死の恐怖に怯える日本兵たち。元俳優であった加東は、兵士たちの士気を高めるため、仲間と劇団を結成。なけなしの物資で衣装や小道具を作り、手作りの演劇を上演することに。敵襲の恐怖と隣り合わせの中、彼らは舞台にすべてを懸ける。極限状況で生まれた笑いと涙。生きる希望を繋いだ、奇跡の舞台の幕開け。
ネット上の声
- 私の感性は変わってしまったのだろうか
- 娯楽作品でありながら、戦争の愚かさを
- 演出も演技も悪くないのですが・・・
- 【雪だァ!】と叫んだ兵隊達の想い
冬に見たくなる、 戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督久松静児
- 主演加東大介
-
アニメ
- 製作年1961年
- 製作国チェコスロバキア
- 時間21分
- 監督ヘルミーナ・ティールロヴァー
- 主演---
-
ボリス・ドーリンとアナトリー・ザーダンの脚本を、ボリス・ドーリンが監督した、盲目のペリカンと少年の愛情物語。撮影はユーリー・ベレンシュティン、音楽はエフゲニー・トゥーマニヤンが担当した。出演はヴォロージャ・アゲイエフ、オレーグ・ザーコフほか。
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国ソ連
- 時間65分
- 監督ボリス・ドーリン
- 主演ボロージャ・アゲーエフ
-
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を下敷きにした大ヒットブロードウェイ・ミュージカルを、巨匠ロバート・ワイズとミュージカル版を手掛けた演出家のジェローム・ロビンスが共同で映画化。ニューヨーク・マンハッタンのスラム街を舞台にイタリア系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団の抗争と悲劇を描く。主演はナタリー・ウッド。61年度のアカデミー賞では作品賞、監督賞を含む10部門で受賞した。日本では1961年に初公開された後も幾度かリバイバル公開されており、2002年12月にはニュープリント・デジタルリマスターバージョンでリバイバル公開されている。
ネット上の声
- 個人的に一番良かったのは、移民のプエルトリコ人男女が、アメリカでの生活を、不満、
- こ、これが古典ミュージカルの王道ですか!
- そこの君!この映画を見ずには死ねない。
- 感動と気恥ずかしさの限界線ミュージカル
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間152分
- 監督ロバート・ワイズ
- 主演ナタリー・ウッド
-
愛と友情と仕事で結ばれた男女三人の物語を、一年のうちの九日に絞って綴った作品。現代科学と文明の最先端、人類の生と死という永遠の哲学的な課題に直面する原子物理学をテーマに、一九六二年カルロヴィ・バリ国際映画祭グランプリ、六二年チェコスロバキア国際労働者映画祭グランプリ、六二年ポーランド映画批評家による優秀外国映画賞、六二年サンフランシスコ国際映画祭名誉賞、六五年メルボルン国際映画祭名誉賞などを受賞した、ミハイル・ロンム監督の代表作。彼は、エイゼンシュテイン、ドウジェンコ、プドフキンらに続く、“ソビエト映画の第二世代”の一人でもあるが、同時にT・アブラーゼ、G・チュフライ、G・ダネーリア、G・パンフィーロフ、R・チヘイゼ、A・タルコフスキー、A・ミハイルコフ・コンチャロフスキー、A・ミッタ、N・ミハルコフ、S・ソロヴィヨフなどの逸材を育ててきた人物でもある。
ネット上の声
- ソ連もといロシア映画って文学的な要素が強いけれど、この作品もそんな感じになってい
- 恥ずかしながら観れていなかったものをようやく 無機的な空間の中であくまで無機的な
- 斜め構図がちょっといやらしいけど、階段の下で夫婦抱き合って泣いてるのを極端な俯瞰
- 原子力研究所という極地のような場所で展開される科学技術についての男たちの議論と台
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国ソ連
- 時間108分
- 監督ミハイル・ロンム
- 主演アレクセイ・バターロフ
-
17世紀ポーランド、悪魔に憑かれた尼僧たち。彼女らを救うべく派遣された神父が直面する、信仰と禁断の愛の狭間。
舞台は17世紀ポーランドの辺境にある修道院。悪魔に憑かれたと噂される尼僧たちの調査のため、若き司祭スリンが派遣される。特に院長ヨアンナは8つもの悪魔に憑依されていた。スリンはヨアンナを救うべく悪魔祓いを試みるが、彼女の苦悩に触れるうち、自らの信仰が揺らぎ、人間的な愛情に目覚めていく。聖職者としての務めと禁断の感情の狭間で葛藤するスリン。彼がヨアンナを救うために下す、衝撃の決断。
ネット上の声
- 幾何学的な様式美で、尼僧院にいる悪魔に憑かれた美しき尼僧・その尼僧の悪魔祓いをし
- 宗教には縁遠くとも抑圧はどこにでもある
- 政治的な隠喩か?それとも?
- 天使の堕落と人間の堕落
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国ポーランド
- 時間108分
- 監督イェジー・カヴァレロヴィチ
- 主演ルチーナ・ウィンニッカ
-
港町ナントで、7年前に姿を消した恋人を待ち続けるキャバレーの踊り子ローラ。運命が交錯する、切なくも美しい恋愛譚。
1960年代、フランスの港町ナント。キャバレーの踊り子ローラは、7年前に姿を消した恋人ミシェルを待ち続ける日々。そんな彼女の前に現れる、かつての幼なじみで今は平凡な生活に退屈するローラン。彼はローラに想いを寄せるが、彼女の心はミシェルにある。さらに、ローラに惹かれるアメリカ人水兵フランキーも登場し、人々の想いは複雑に絡み合う。偶然の出会いとすれ違いが織りなす、恋の行方。果たしてローラは、愛する人と再会できるのか。運命と恋の物語。
ネット上の声
- ひた向きで純粋、そして妖艶なローラはアヌーク・エーメ以外は演じられ...
- 初恋は甘酸っぱい思い出ではなく成就したい恋だった
- 映画のようなストーリー、の洒落た見せ方
- ジャック・ドゥミ、鮮烈なる長編第1作
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間85分
- 監督ジャック・ドゥミ
- 主演ジャック・アルダン
-
銀座の夜、一人の芸者が男たちを手玉に取り、したたかな女へと変貌を遂げる。川島雄三が描く女の生き様。
芸者として銀座で働き始めた純情な娘、小雪。彼女の周りには、妻子ある実業家や年下の学生など、様々な男たちが群がる。男たちの欲望に翻弄されるうち、彼女は世渡りの術を学んでいく。誰にも本気にならず、男たちを巧みに手玉に取り、貢がせることで自立を目指す小雪。無垢な少女が、男社会を生き抜くためにしたたかな女へと変貌を遂げる様を鮮烈に描く。川島雄三監督による、女の業とたくましさの物語。
ネット上の声
- 川島雄三監督の描く風俗は、人々が生き生きしている
- 若尾文子が恋人なら・・死んでもいい(爆)
- もっと静かに水を掛けてくれ~(by山村聡)
- 天才川島雄三、ステキな映画の創り方
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督川島雄三
- 主演若尾文子
-
井上靖の原作を、「斑女」の権藤利英が脚色し、「女の橋」の中村登が監督した女性編。撮影は「秋日和」の厚田雄春が担当した。
ネット上の声
- とりあえず”ホテル行こう!”は男の本音
- 同じ中村登の「古都」みたいなしっとりとした映画を予想してたらコメディ成分多くて面
- 岡田茉莉子と山村聡の男女バディもので、ちょいちょい親心を出してくる山村聡がカワイ
- 新文芸坐で「その場所に女ありて」と二本立てで上映されていたので、まあこっちも観て
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督中村登
- 主演岡田茉莉子
-
戦後の銀座、刹那的に生きる男女の恋。ジャズが流れるバーで交わされる、儚くも美しい愛の駆け引き。
終戦から数年が過ぎた銀座。ジャズバー「ルパン」を舞台に、刹那的な日々を送る人々。不動産ブローカーの野崎は、店のマダムである葉子に惹かれていく。彼女もまた、戦争で心に傷を負った過去を持つ女。二人は互いの孤独を埋めるように体を重ねるが、その関係はどこか不安定。葉子の周りには、彼女を狙う他の男たちの影もちらつく。金と欲望が渦巻く夜の街で、二人の愛は本物なのか、それとも一夜の幻なのか。川島雄三監督が、退廃的で美しい映像と共に描き出す、大人のためのメロドラマ。
ネット上の声
- 美人なのに幸せになれない女性たち
- メロドラマ風に進むが・・
- 何故、死に急ぐ!
- 佳人薄命の仕組み
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督川島雄三
- 主演池内淳子
-
ナチス占領下のフランス。神を信じぬ未亡人と若き神父、危険な対話が生む魂の駆け引き。
第二次世界大戦、ナチス占領下のフランスの町。共産主義者で無神論者の若き未亡人バルニーは、ある日、教会で神父を挑発しようと思いつく。しかし、彼女が告解室で出会ったのは、若く、知的で、信仰の篤いモラン神父だった。彼の言葉に心を揺さぶられたバルニーは、神父との対話を重ねるように。神や信仰を巡る議論は、次第に抑えられた情熱を帯び、二人の間に複雑な精神的結びつきを生んでいく。戦争の暗い影が落ちる中、信仰と愛の間で揺れる魂の行方。
ネット上の声
- 慈悲深く残酷な愛
- 無神論者vs神父の激しいバトルが観れるのかと期待していたら、ジャン=ポール・ベル
- 「サムライ」(1967)などの名匠メルヴィル監督が唯一の映画賞(ヴェネチア国際映
- ノワールの巨匠、メルヴィルがその毛色を変えて描いた文芸ドラマ
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間---分
- 監督ジャン=ピエール・メルヴィル
- 主演ジャン=ポール・ベルモンド
-
病の息子を救いたい。その一心で罪に手を染める母の愛と絶望を描く、涙なくしては見られない日本の悲劇。
昭和30年代の日本。貧しいながらも、一人息子の正夫と慎ましく暮らす母・良子。しかし、正夫が重い病に侵され、高額な手術費が必要となる。愛する息子を救うため、良子は必死に働くが金は集まらない。追い詰められた彼女は、息子の命を繋ぐため、人として越えてはならない一線を越えてしまう。純粋な母の愛が、社会の非情な現実によって狂気へと変貌していく様。その先に待つ、あまりにも過酷な運命。
ネット上の声
- 昭和24年、戦後のまだ日本が貧しかった頃というのは判るけれど、ここまでだったかぁ
- 大晦日に観たかった伊藤雄之助主演、大晦日から始まる長屋のネオレアリズモ落語風
- 「どうしてこう親の言うこと聞かねぇんだろうなぁ」
- 名優の邂逅(庶民編)!
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督中川信夫
- 主演伊藤雄之助
-
家族という名の重荷を背負い、女はただ静かに生きる。戦後日本、ある家族のやるせない人間模様。
1961年の日本。小さな小料理屋を切り盛りするサト。彼女のささやかな日常を蝕むのは、身勝手な母と頼りない弟という「家族」の存在。金の無心、厄介事の持ち込み。まるで獲物を串刺しにする「もず」のように、家族はお互いを搾取し合う。そんな息苦しい関係性の中で、サトは自身の幸せを求め、ささやかな抵抗を試みる。しかし、断ち切れない血の繋がりが彼女を縛り付ける。淡々とした日常に潜む、人間の業と孤独を鋭く描いた物語。
ネット上の声
- 母が淡島千景、娘が有馬稲子
- 2歳違いって言われても…
- 母娘の葛藤ドラマも素晴らしいけど、淡島千景が勤める料理屋はじめ多面体的で複雑なセ
- 物語は進んでいくのにみんなどこまでいっても巡り巡って日々のわだかまりの中で笑って
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督渋谷実
- 主演有馬稲子
-
結婚式当日、花嫁はなぜ立ち止まったのか。人生の岐路に立つ女性の胸中を、ユーモラスに描く昭和の恋愛喜劇。
まさに結婚式が始まろうとするその瞬間。純白のウェディングドレスに身を包んだ花嫁が、ふと足を止めて物思いにふける。彼女の脳裏をよぎるのは、これまでの人生の数々の思い出。楽しかった家族との日々、淡い恋の記憶、そして、今まさに生涯を誓おうとしている婚約者との出会い。このまま進んで本当に幸せになれるのか。マリッジブルーに揺れる花嫁の心。祭壇の前で待つ新郎と、固唾をのんで見守る参列者たち。彼女が最後に出す答えとは。
ネット上の声
- ああっ!”どぜう”が食べたい!
- ラスト10分これまでの花嫁シリーズとは違ったオトナな解答に流石の番匠!と平伏すこ
- これが松竹のホームドラマ、って感じの完璧なお茶の間娯楽
コメディ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間77分
- 監督番匠義彰
- 主演伴淳三郎
-
戦後の虚無を生きる若者たちの刹那的な青春。破滅へと突き進む、制御不能なエネルギーの爆発。
戦後復興期の東京。医学生でありながら、ボクシングや非合法なアルバイトに明け暮れる主人公・猛。彼の周りには、同じように社会への不満と虚無感を抱えた若者たち。目的もなく、ただ刹那的な快楽と刺激を求める日々。彼の破滅的な行動は次第にエスカレートし、暴力、犯罪、そして危険な恋へと身を投じていく。既存の価値観を破壊するかのように、ただひたすら破滅の道へと突き進む彼の制御不能なエネルギー。その先に待つのは栄光か、それとも完全なる破滅か。
ネット上の声
- めちゃおもろかった!貨幣の損失を、その若さゆえの無鉄砲なアクションで穴埋めしてい
- 蔵原惟繕原理主義者としては、いわいる傑作の前の調整とみた
- めちゃくちゃ面白かった……よくまとまってる……
アクション
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間68分
- 監督蔵原惟繕
- 主演川地民夫
-
日活の児童映画第二作目。公害の街を舞台に、明るい少年と、岩手から転校してきて気管支喘息にかかった少女との心の触れあいから、「友情」「思いやり」を描き、そして、現代社会の歪みを告発する。脚本は勝目貴久、監督は「濡れた荒野を走れ」の沢田幸弘、撮影は「実録エロ事師たち」の畠中照夫がそれぞれ担当。
ドキュメンタリー
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間64分
- 監督---
- 主演---
-
売春防止法施行後の日本。社会の片隅で、元娼婦たちが再起をかけて生きる姿を描く、魂の群像劇。
1958年、売春防止法が施行された日本。行き場を失った元娼婦たちが、更生施設「慈光寮」に集められた。主人公の邦子もその一人。過去を捨て、新たな人生を始めようと決意する彼女たちを待っていたのは、世間の厳しい偏見と、拭い去れない過去の記憶だった。施設内での人間関係、社会復帰への焦り、そして再び夜の世界へ戻ろうとする仲間。困難な現実にもがきながらも、懸命に自らの尊厳を取り戻そうとする女性たちの姿を力強く描いた、田中絹代監督による社会派ドラマ。
ネット上の声
- フェミニズム映画というともすれば雑な括りすら憚られるほど作家性と娯楽性の両立がな
- 女性映画だけど、溝口とは女の汚さや欲を描いた点で違うのかな、、?まさかの淡島千景
- 「売春」ばかりが言及されて「買春」する方の存在は透明化されるのって現代にも通じる
- フェミニズムの観点で意義のある作品だとは思うが、映画として面白かったかと言われる
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督田中絹代
- 主演原知佐子
-
昭和30年代、結婚適齢期の娘に寄せられる家族の期待。揺れ動く心と、本当の幸せを問う、吉村公三郎監督が描く家族ドラマ。
舞台は高度経済成長期の日本。大学教授の父を持つ津村節子は、婚期を迎えた美しい娘。周囲からは次々と縁談が持ち込まれるが、彼女の心は晴れない。家族が望む安定した結婚か、それとも自らの意志で選ぶ人生か。見合い相手との交流、家族との対立の中で、節子は「女の幸せ」とは何かを自問自答。時代の価値観と個人の幸福の間で葛藤する一人の女性の姿を繊細に描写。彼女が最後に見つけ出す、自分だけの答えとは。
ネット上の声
- 胸を張ってオススメ出来る!
- スタッフも出演者も一流
- 50年前のメロドラマ
- は~い~↓
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督吉村公三郎
- 主演若尾文子
-
文豪・川端康成原作。妻子ある建築家と若い女性の、破滅的で官能的な愛の行方を描く物語。
1960年代の日本。若く美しい頼子は、妻子ある中年建築家・甲賀と許されぬ恋に落ちる。彼の才能と大人の魅力に惹かれ、すべてを捧げる頼子。一方の甲賀も、彼女の純粋さと情熱に溺れていく。しかし、二人の愛が深まるほど、社会の目、そして家庭という現実が重くのしかかる。破滅へと向かうしかない危険な関係。愛の歓喜と絶望の狭間で揺れ動く男女の心理を、繊細かつ大胆に描いた文芸ロマン。
ネット上の声
- 夢と恋とは醒めるもの
- 特集:松竹 メロドラマの系譜
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督井上和男
- 主演岡田茉莉子