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1950年代、フランス植民地アルジェリア。独立を求める民衆と、それを弾圧するフランス軍の壮絶な闘争の記録。
1954年、フランスからの独立を目指すアルジェリア民族解放戦線(FLN)の闘争が激化。リーダーの一人アリ・ラ・ポワントは、カスバの迷路を拠点にゲリラ戦を展開。爆弾テロ、暗殺、そしてフランス軍による非情な拷問と掃討作戦。ドキュメンタリータッチで描かれる、自由を渇望する人々の抵抗と、国家が振るう暴力の応酬。勝者のいない市街戦の果てに待つものとは。
ネット上の声
- 所々ドキュメンタリーか?と思うほどの映像と、緊張感を高め、時に神々しさすらあるモ
- 廉価版DVD発売で、漸く観賞出来た名作
- 民衆自らが勝ち取った自国の「自由」
- アルジェリア独立戦争を描いた作品
アフリカ舞台、 戦争、 ドキュメンタリー
- 製作年1966年
- 製作国イタリア,アルジェリア
- 時間122分
- 監督ジッロ・ポンテコルヴォ
- 主演ブラヒム・ハギアグ
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1967年、カリフォルニア。愛と平和の夏を彩った伝説のロックフェス、その熱狂と奇跡の3日間を記録した音楽ドキュメンタリー。
1967年6月、アメリカ・カリフォルニア州モンタレー。「サマー・オブ・ラブ」の幕開けを告げる、世界初の本格的ロック・フェスティバルが開催。ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ザ・フー、オーティス・レディング。ロック史に名を刻む伝説のミュージシャンたちが集結。ギターを燃やすジミヘン、魂のシャウトを響かせるジャニス。歴史的パフォーマンスの数々。音楽が世界を変えると信じた若者たちの純粋な熱気と、時代そのものの躍動。後世に語り継がれる伝説が生まれる瞬間の目撃。
ネット上の声
- ギター破壊合戦
- 蘇る1967年という時代の空気感。多様性の先取りにはビートルズの貢献も
- ドキュメンタリーはほんの一部!
- 思ったよりも音が良かった。
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国アメリカ
- 時間79分
- 監督D・A・ペネベイカー
- 主演ジャニス・ジョプリン
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1968年、カンザスシティ。警察官の日常に密着し、都市に潜む暴力と社会の歪みをありのままに映し出す衝撃のドキュメンタリー。
舞台は1968年のアメリカ、カンザスシティ。フレデリック・ワイズマン監督がカメラを向けたのは、警察官たちの過酷な日常。家庭内暴力の通報、強盗事件の現場、売春婦の逮捕、そして些細な口論。ナレーションやインタビューを一切排し、ただ警察官の視点から事件と人々を記録。そこには、貧困、人種差別、社会の矛盾が生々しく映し出される。市民を守るはずの「法」と、秩序を維持するための「力」。その狭間で葛藤する警察官たちの姿。観る者に、正義とは何かを鋭く問いかける、ドキュメンタリーの金字塔。
ネット上の声
- ワイズマンの密着警察24時、カンザスシティ編
- 同時期に撮られた病院と比べたら状況も場所もバリエーションが豊富だから、こっちの方
- 通りがかりのパトカーに乗った警察管が「あいつを見なかったか?」と少年に聞く
- カンザスシティの警察署の活動をパトカーに同乗して捉えた
ドキュメンタリー
- 製作年1969年
- 製作国アメリカ
- 時間81分
- 監督フレデリック・ワイズマン
- 主演---
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1960年代コートジボワール。白人と黒人の高校生が織りなす、人種差別を問う実験的ドキュメンタリードラマ。
舞台はフランス植民地だったコートジボワールの首都アビジャン。白人だけの高校と黒人だけの高校、二つの世界に生きる生徒たち。映画監督の提案で、彼らは一つの教室で共に学び始める。最初はぎこちない交流。しかし、次第に友情が芽生え、人種の壁を越えようとする若者たち。だが、彼らの前に立ちはだかるのは、社会に根深く残る差別の現実。果たして彼らは、偽りのない関係を築けるのか。その問いかけの行方。
ネット上の声
- 実験結果としての劇映画だが、そこに演者の変化を見出そうとしてしまうメタ的と言うか
- 先日ジャン•ルーシュについての話を聴く機会があり、ハードル高そうだなと思いつつ挑
- 【現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑】人類考古学者でシネマ・ヴェリテの
- パリとこの『北駅』で撃ち抜かれた者としては、ジャンルーシュという名前を聞いただけ
ドキュメンタリー
- 製作年1961年
- 製作国フランス
- 時間90分
- 監督ジャン・ルーシュ
- 主演---
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1967年、モンタレーの奇跡。ジミ・ヘンドリックスとオーティス・レディング、音楽史を塗り替えた伝説の夜。
舞台は1967年、愛と平和の「サマー・オブ・ラブ」を象徴するモンタレー・国際ポップ・フェスティバル。この歴史的な音楽祭で、二人の神が降臨した。一人は、ギターを燃やす衝撃的なパフォーマンスでアメリカにその名を轟かせたジミ・ヘンドリックス。もう一人は、魂の叫びで聴衆を熱狂の渦に巻き込んだソウルの王、オーティス・レディング。彼らがスターダムへと駆け上がる決定的な瞬間を捉えた、奇跡の記録。音楽が世界を変えると信じられていた時代の、熱気と興奮が蘇る圧巻のライブドキュメンタリー。
ドキュメンタリー
- 製作年1969年
- 製作国アメリカ
- 時間68分
- 監督D・A・ペネベイカー
- 主演ジミ・ヘンドリックス
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鉄格子の向こう、閉ざされた精神病院の真実。カメラが捉えた、人間の尊厳を問う衝撃の記録。
1967年、アメリカ・マサチューセッツ州。ブリッジウォーター州立精神病院。そこに収容された、犯罪を犯したとされる者たちの日常。フレデリック・ワイズマン監督のカメラは、一切のナレーションや解説を排し、ただ静かにその現実を映し出す。患者と看守の対話、強制的な食事、独房での叫び、そして年に一度の慰安会「チチカット・フォーリーズ」。そこにあるのは、社会から隔離された人々の剥き出しの姿と、彼らを取り巻くシステムの非情な実態。観る者の倫理観を激しく揺さぶる、ドキュメンタリー映画史に刻まれた問題作。我々が目を背けてきた現実との直面。
ネット上の声
- ドキュメンタリーの一つの時代的な型を作ったのではないかと思う
- チューブでの栄養の注入と死体安置の作業のクロスカッティングが生殺与奪の管理をあか
- 自分こそキリストと大声をあげる者、お風呂に入って気持ちいいと笑う者、みんな服と一
- 精神病院という隔離された世界にキャメラを向けることはドキュメンタリー監督の理にか
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国アメリカ
- 時間84分
- 監督フレデリック・ワイズマン
- 主演---
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1960年代後半のアメリカで豪華版聖書を売り歩くセールスマンたちの旅に密着したドキュメンタリー。ドキュメンタリー映画の潮流「ダイレクトシネマ」を牽引したアルバート&デビッド・メイズルス兄弟監督の代表作で、アメリカン・ドキュメンタリーの金字塔的作品として高く評価された。
金色に輝く豪華版聖書を販売する「ミッドアメリカン・バイブル・カンパニー」で働くポール、チャーリー、ジェームズ、レイモンドの4人のセールスマン。教会から紹介された悩める大衆をターゲットに訪問販売の旅へ出た彼らは、孤独な未亡人、移民、生活に困窮している家庭など、様々な客に聖書を売り込んでいく。
ボストンからフロリダまで旅するセールスマンたちの姿を独自のスタイルで観察し、アメリカの夢と幻滅を鮮烈に描き出す。
ネット上の声
- フィクションと見間違うほど自然
- それが聖書だから?
- 人間活動の縮図
- タイトルなし
ドキュメンタリー
- 製作年1969年
- 製作国アメリカ
- 時間91分
- 監督アルバート・メイズルス
- 主演---
-
この映画は62年に36歳を一期として、あっけなく消えていったグラマースターM・Mの光り輝いた軌道をもう一度ふり返ってみる思い出の作品。左記の彼女の代表作の抜粋と彼女の歌と踊りにしぼった数々の華やかな場面を収録編集した。最後は制作なかばでお流れとなった彼女の最後の出演作「女房は生きていた」の数場面で、ここに出てくる彼女のひときわ美しい最後の姿は、われわれの胸を打つものがある。フィナーレは「紳士は金髪がお好き(1953)」の中に出てくる華麗なダンス・ナンバーで、この映画の中の最大アトラクションとなっている。なお、この作品には俳優ロック・ハドソンが出演し解説をしているが、彼が受け取ったギャラの一部はマリリン・モンロー記念基金に寄付された。この基金はモンローが生前親しくしたニューヨーク・ステュディオのリー・ストラスバーグが新人養成のため設立したものである。
ドキュメンタリー
- 製作年1963年
- 製作国アメリカ
- 時間83分
- 監督ヘンリー・コスター
- 主演マリリン・モンロー
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12年に一度、神の島で行われる秘祭。女たちが神になるための、神秘と伝統の記録。
沖縄、久高島。琉球創世神話が息づくこの島で、12年に一度、午年に行われる秘祭「イザイホウ」。島の30歳から41歳までの既婚女性が、神女(ノロ)になるための通過儀礼。部外者の立ち入りを固く禁じ、厳格なしきたりのもとで行われる儀式の全貌。数ヶ月にわたる準備、厳しい修行、そして神がかりとなる瞬間。失われゆく日本の原風景と、脈々と受け継がれる信仰の姿を捉えた貴重なドキュメンタリー。
ネット上の声
- 消えゆく運命(さだめ)。
- 消えゆく運命(さだめ)。
ドキュメンタリー
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間49分
- 監督野村岳也
- 主演---
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蒸気機関車に命を燃やす男たちの、汗と誇りに満ちた労働賛歌。
昭和30年代、日本の大動脈を支えた国鉄の蒸気機関車。その機関室を舞台に、一人前の機関士を目指す若き機関助士の姿を追う。灼熱の釜の前に立ち、絶え間なく石炭を投じ続ける過酷な労働。厳しい先輩機関士からの叱咤激励を受けながら、彼は乗客の命を預かる責任の重さを全身で受け止める。これは、近代化の波に消えゆく蒸気機関車と共に生きた男たちの、汗と誇りに満ちた日々の記録。その手と顔を黒く汚しながらも、前を見据える彼の瞳が映し出す未来とは。
ネット上の声
- 「ある機関助士」としつつ、しかし特定のある人物に取材した作品などというものでは全
- 構成が素晴らしいのもそうだが、即物的なショットの積み重ねがより高いカタルシスを感
- 前年に起きた三河島事故の批判を受けて、国鉄が安全性PRで企画したのに、実際の事故
- 1963年、上野ーー水戸間をC62蒸気機関に牽引されて走る急行『みちのく』に乗務
ドキュメンタリー
- 製作年1963年
- 製作国日本
- 時間37分
- 監督---
- 主演---
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人類を突き動かす根源的な欲求「創造」。そのプロセスと喜びを、伝説のデザイナー、ソウル・バスが独創的な映像で解き明かす短編アニメーション。
人類はなぜ、何かを創り出さずにはいられないのか?この根源的な問いをテーマに、伝説的グラフィックデザイナーのソウル・バスが監督したアカデミー賞受賞の短編作品。アニメーション、実写、ストップモーションなど多彩な技法を駆使し、「創造」のプロセスを8つのセクションに分けて探求。アイデアの誕生から、試行錯誤の苦しみ、そして完成の瞬間の歓喜までを、ユーモアとウィットに富んだ映像で表現する。科学者、芸術家、そしてごく普通の人々。あらゆる分野における創造的行為の本質に迫り、観る者すべてのクリエイティビティを刺激する、時代を超えた映像詩。
ネット上の声
- ソールバスの映画タイトル集に収録されていたので、見ました
- 「僕たちはなぜ何かを生み出さずにはいられないのか?」
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国アメリカ
- 時間29分
- 監督ソウル・バス
- 主演---
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1940年には1400件も発生したアメリカの森林火災。10日間燃え続け13万エーカーを焼きつくした山火事の消火に取り組んだ森林警備隊の決死の活躍を描く。
ドキュメンタリー
- 製作年1962年
- 製作国アメリカ
- 時間60分
- 監督ジェームズ・アルガー
- 主演---
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孤高の天才ジャズピアニスト、セロニアス・モンク。その謎に満ちた音楽と人生に迫るドキュメンタリー。
モダン・ジャズの歴史にその名を刻んだ孤高の天才、セロニアス・モンク。本作は、1960年代の彼の姿を捉えた貴重なドキュメンタリー。ヨーロッパツアーでのライブパフォーマンス、スタジオでの緊迫したリハーサル、そして仲間と過ごす素顔。寡黙で奇妙な振る舞いの奥に秘められた、音楽への純粋な探求心と苦悩。言葉少なな天才が鍵盤の上で全てを語る瞬間を捉える。彼の魂から溢れ出す、唯一無二の旋律の記録。
ネット上の声
- A Rare Sight of a Brilliant Artist
- モンクファンにはもってこいのドキュメンタリー、素人の私には『Straight、 No Chaser』の方がわかりやすい。
- 往年のセロニアス・モンクを堪能した。
- モンクと一緒にくるくる回ろう
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国アメリカ
- 時間58分
- 監督マイケル・ブラックウッド
- 主演セロニアス・モンク
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交通事故被害者のタクシー運転手がカメラを手に告発。高度経済成長の陰で急増する悲劇、その“路上”の現実。
1960年代、高度経済成長期の日本。急増する自動車社会の陰で、交通事故は深刻な社会問題に。本作の主人公は、自身も事故被害者である京都のタクシー運転手。彼はハンドルを握る傍ら、カメラを手に取り、事故の悲惨な現実を記録し始める。被害者の会を結成し、国や行政に安全対策を訴える彼の活動に密着。加害者と被害者の埋まらない溝、遺族の悲痛な叫び。一人の市民活動家の執念の記録を通して、モータリゼーションの光と影を鋭くえぐる、伝説的ドキュメンタリー。
ネット上の声
- こんななのに見ちゃうと思うのはやっぱり編集の力であっておっさんたちが騒いでるカッ
- 走行車から都市の景観を映し取り、その車体や車輪の隣接ショットが随所に挟まれるとい
- ドキュメンタリーかと思ったけど交通安全PR映画?
- 全編に渡って暴力的に振り回されるキャメラ
ドキュメンタリー
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間54分
- 監督土本典昭
- 主演---
-
日活の児童映画第二作目。公害の街を舞台に、明るい少年と、岩手から転校してきて気管支喘息にかかった少女との心の触れあいから、「友情」「思いやり」を描き、そして、現代社会の歪みを告発する。脚本は勝目貴久、監督は「濡れた荒野を走れ」の沢田幸弘、撮影は「実録エロ事師たち」の畠中照夫がそれぞれ担当。
ドキュメンタリー
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間64分
- 監督---
- 主演---
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この映画を製作・監督したアルーン・タジェフは、すでに「火山の驚異」(59)をはじめ多くの火山に関する短篇映画を発表しているが、この作品は一九五九年にベルギーが組織したニーラゴンゴ火山の決死的探険の模様をハイライトに、火山と地底の神秘を描いたものである。この探険隊には日本人としてただひとり、東京大学地震研究所教授下鶴大輔が参加している。解説台本はクリス・マルケル、撮影にはミシェル・ファーノ、監督のアルーン・タジェフ、音楽はセルゲイ・プロコフィエフフがあたった。
ドキュメンタリー
- 製作年1966年
- 製作国フランス
- 時間---分
- 監督アルーン・タジェフ
- 主演---
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完璧な波を求め、世界中を旅する二人のサーファー。終わることのない夏を追いかける、伝説のサーフィン・ドキュメンタリー。
1960年代、カリフォルニア。二人の若きサーファー、マイクとロバートの壮大な冒険。彼らの目的はただ一つ、「完璧な波」を見つけること。そのためには、季節を追い越し、常に夏である場所へ移動し続ける必要があった。アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、タヒチ、ハワイ。行く先々で未知の波に挑み、現地の人々と交流する二人。サーフィンというスポーツの魅力を世界に知らしめた、ロードムービーの金字塔。彼らが見つけた、究極の波との出会い。
ネット上の声
- 【”サーフトリップ!”1960年代、カリフォルニアンサーファーの二人の青年がアフリカ諸国、オーストラリア、ニュージーランドそしてハワイを巡りサーフィンを楽しむ姿をドキュメンタリータッチで描いた作品。】
- 終わりなき夏を求めて旅に出たサーファーたちが世界各地で繰り広げる出会いと冒険を描
- サーファーの究極の夢 “終わりなき夏(The Endless Summer)”を
- 風はオフショア パーフェクト・ウェイブ
ドキュメンタリー
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間95分
- 監督ブルース・ブラウン
- 主演マイク・ヒンソン
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不朽の名作と貴重な映像で綴る、”喜劇王”チャールズ・チャップリンの人生と天才の秘密。
「喜劇王」として世界中を魅了した天才、チャールズ・チャップリンの生涯に迫るドキュメンタリー。貧しいロンドンの少年時代から、いかにして世界の頂点に上り詰めたのか。その軌跡を、貴重なアーカイブ映像や関係者の証言と共に辿る。『キッド』『黄金狂時代』など、今なお色褪せない名作の数々を振り返りながら、彼の生み出した笑いの哲学と、その裏に隠された孤独や社会へのメッセージを解き明かす。トレードマークの放浪紳士「トランプ」に込められた、喜劇王の魂の叫び。映画史に輝く巨人の、知られざる素顔がここにある。
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国アメリカ
- 時間91分
- 監督ヴァーノン・P・ベッカー
- 主演チャールズ・チャップリン
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これぞ記録映画の金字塔。勝者の栄光と敗者の涙、国境を超えたアスリートたちの人間ドラマを捉えた魂の記録。
1964年、アジアで初めて開催された東京オリンピック。市川崑監督が総監督を務め、単なる競技の記録に留まらない、全く新しいドキュメンタリー映画の創造。100名以上のカメラマンが捉えたのは、勝利の瞬間の歓喜だけではない。極限の集中力、敗北の悔しさ、ライバルとの友情、そして競技の裏にあるアスリートたちの素顔。マラソンで独走するアベベの孤独な足音、"東洋の魔女"と呼ばれた女子バレーボールチームの汗と涙。芸術的な映像美と革新的な編集で、スポーツの祭典の裏に隠された普遍的な人間のドラマを浮き彫りにする、映画史に残る傑作。
ネット上の声
- 今はなき、オリンピックに国中が夢中になれた時代の息吹を見事に伝える映像の数々
- 痛々しい姿の原爆ドームをキャメラが上空から捉えたとき、鳥肌が立った
- 記録映画でも、芸術映画でもない中途半端な作品だと思う。
- ◇世界にとって、大変貴重な史実作品◇
ドキュメンタリー
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間170分
- 監督---
- 主演---
-
1967年10月8日、羽田。佐藤首相の南ベトナム訪問阻止に燃える学生たちと機動隊の激突を記録した、生々しい闘争のドキュメント。
1967年、ベトナム戦争が泥沼化する時代。佐藤栄作首相(当時)の南ベトナム訪問に反対する三派全学連の学生たちは、実力行使でその出発を阻止すべく東京・羽田に集結した。ヘルメットと角材で武装し、スクラムを組んで空港を目指す若者たち。対するは、放水と催涙ガスで徹底的に鎮圧を図る重装備の機動隊。弁天橋で火花を散らす両者の激しい衝突。剥き出しの怒りとエネルギーがぶつかり合う、歴史的な一日。カメラが至近距離から捉えた、国家権力と若者たちの闘争の真実。
ネット上の声
- ただの「現認報告書」なのか?
- ミステリような構成から始まり、機動隊の運動をリュミエールのように無音で捉えるカメ
- 羽田闘争で亡くなった1人の全学連青年の死因を紐解くところから始まる
- 佐藤首相のアメリカ訪問を阻止する学生活動家たち
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間18分
- 監督小川紳介
- 主演---
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1960年代、東京。自らを火星人と名乗る謎の女性クミコ。フランスの巨匠が、その不思議な魅力と戦後日本の姿を捉えた幻のドキュメンタリー。
舞台は1965年の東京オリンピック直後の日本。フランスの映画監督クリス・マルケルが出会った一人の日本人女性、クミコ。彼女は流暢なフランス語を操りながらも、自らを「火星から来た」と語る不思議な存在。彼女の言葉、仕草、そして沈黙に魅了された監督は、カメラを通して彼女の謎に迫ろうと試みる。高度経済成長期の喧騒、学生運動の熱気、伝統と近代が混在する東京の風景。その中で浮遊するように存在するクミコは何者なのか。これは単なる人物記録ではない。一人の女性を通して、時代そのものを映し出す詩的な映像の旅。
ネット上の声
- いつか寺尾紗穂さんの本を読んだ時に、父は翻訳の仕事などもしていると書いてあり、こ
- 自問自答を要請されてもひらりとかわすクミコは、国家や境界に影響されることなく、「
- まずC・マルケルは、私にとって知能ベースからも難解であり、冗談っぽくスタンスとり
- クミコは不思議じゃなくて21世紀的なだけだと思う人は手を挙げて。
ドキュメンタリー
- 製作年1966年
- 製作国フランス
- 時間47分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---
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失踪した一人の男。婚約者と共にその行方を追うドキュメンタリー。しかし、虚構と現実の境界線は次第に曖昧になっていく。
舞台は1960年代、高度経済成長期の日本。プラスチックセールスマンとして働く平凡な男・大島裁が、ある日忽然と姿を消す。警察の捜査も行き詰まり、婚約者の早川佳江はテレビの公開捜査番組に出演。これをきっかけに、監督・今村昌平によるドキュメンタリー映画の制作が開始。佳江と取材班は、大島の足跡を辿り、彼の同僚や家族、そして謎の女へと聞き込みを続ける。しかし、関係者の証言は食い違い、大島の実像は霧の中。やがて、調査は佳江自身の過去にも及び、撮影しているはずの現実そのものが揺らぎ始める衝撃の展開。
ネット上の声
- 真実とは? 既成枠を超えた実験的作品
- ひとつのルーツではあるけれど
- フィクションではない
- フィクションではない
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間130分
- 監督今村昌平
- 主演露口茂
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ネット上の声
- 協調と距離
- 学生運動のドキュメンタリーである以前に、一つの青春映画
- 小川紳介の第一回監督作品もやはり闘争の映画であった
- 座高円寺ドキュメンタリーフェス一発目の作品
ドキュメンタリー
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間56分
- 監督小川紳介
- 主演---
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1965年、英国。時代の寵児ボブ・ディランの素顔に迫る、伝説的音楽ドキュメンタリー。
舞台は1965年のイギリス。フォークからロックへと向かう転換期、23歳のボブ・ディランのコンサートツアーに密着。鋭い感性と知性でジャーナリストを煙に巻き、ファンとの交流で見せる素顔。ステージ裏での音楽仲間とのセッション。時代の代弁者として神格化されることへの抵抗と、純粋な音楽への探求心。カメラが捉えたのは、名声の頂点で葛藤する若き天才の、ありのままの姿。伝説が生まれる瞬間の記録。
ネット上の声
- 新春ROCK伝説(2)~ボブ・ディラン
- ディランを知るために
- ライブの映像は少なくて、ディランの裏の顔を知る資料としては貴重だと思う
- キャリア全盛のときに作られた、ボブ・ディランの密着記録映画
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国イギリス
- 時間96分
- 監督D・A・ペネベイカー
- 主演ボブ・ディラン
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巨匠・市川崑が捉えた古都の素顔。伝統と現代が交差する、千年の都の映像詩。
舞台は1968年の京都。観光地としての華やかな顔の裏に隠された、職人の技、祭りの熱気、そしてそこに生きる人々の日常。ナレーションを一切排し、研ぎ澄まされた映像と音のみで古都の真実を切り取る革新的なドキュメンタリー。変わりゆく街並みと、変わらない伝統。過去と現在が共存する街の息吹、そしてそこに秘められた人々の営み。観る者を時間旅行へと誘う、圧巻の映像美の記録。
ネット上の声
- たしかにPRみたいな映像なんだけど
- 「日本の映画音楽家Ⅰ 武満徹」
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間38分
- 監督市川崑
- 主演---
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ナチス・ドイツの記録映像で暴く、ファシズムの本質。狂気が日常を侵食する恐怖を描く衝撃のドキュメンタリー。
第二次世界大戦中のナチス・ドイツを中心に、膨大な記録フィルムを再構成して作られたドキュメンタリー。監督ミハイル・ロンムの鋭いナレーションと共に映し出されるのは、熱狂する大衆、整然とした軍事パレード、そして強制収容所のおぞましい実態。なぜ人々は独裁者に熱狂し、狂気の思想に染まっていったのか。本作は、歴史上の特殊な出来事としてではなく、人間の心の内に潜む「ありふれた」悪としてファシズムを鋭く告発する。歴史の断片が突きつける、現代にも通じる痛烈な問いかけ。
ネット上の声
- ごりごりの歴史ドキュメンタリーに、なんでこんな優作風味のハードボイルドな邦題をつ
- これが事実だなんて…戦争とは何と愚かな行為なのだ!人類の貴重な記録である
- モノクロの当時にかぶせる皮肉めいたナレーションが巧み
- 今こそ広く観られるべき作品ではないか
ドキュメンタリー
- 製作年1965年
- 製作国ソ連
- 時間129分
- 監督ミハイル・ロンム
- 主演---
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ドキュメンタリー
- 製作年1960年
- 製作国アメリカ
- 時間75分
- 監督ブルース・ブラウン
- 主演---
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ネット上の声
- 初等~中等教育機関というのは、国家権力を維持するために少市民を教育し、洗脳し、選
- オープニングの曲はニーナシモンかな?おかげで先に見たチチカットで沈んだ何かが一時
- 初期ワイズマンよろしく、クローズアップの多様で、撮られてる側のカメラを向けられて
- 細野さんのNO SMOKINGや映画館の人と話ししてて縁があったドキュメンタリー
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国アメリカ
- 時間75分
- 監督フレデリック・ワイズマン
- 主演---
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1965年8月15日、音楽史上初のマンモス球場(シェアスタジアム)で、ザ・ビートルズの大野外コンサートが開催された。5万6千人以上の観客の前で『ヘルプ』『涙の乗車券』等10メロディーが演奏されるライブ・ドキュメンタリー。製作はボブ・プレッチェ、撮影はアンドリュー・ラズロ、編集はシドニー・カッズとアーリン・ガーソンが各々担当。
ネット上の声
- ファブフォーの絶頂期
- スタジオに籠もる直前のビートルズ
- ビートルズの爆発的な人気故に、世界初の野球場でのコンサート!! 汗にまみれる若い
- アメリカでのTVスペシャルの曲部分をレコード音源に差し替えてそのまま劇場公開
ドキュメンタリー
- 製作年1965年
- 製作国イギリス
- 時間44分
- 監督---
- 主演ザ・ビートルズ
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スティーヴ・バインダー監督のもと、世界の人気歌手、バンドを一堂に会して行われた、公開番組タミー・ショウの模様を撮影したもの。撮影はジム・キルゴーア。音楽監督はジャック・ニッチュ。出演は、ジャンとディーン、チャック・ベリー、ジェリーとペースメイカーズ、ローリング・ストーンズ、ジェームズ・ブラウンとフレイムズなど。製作はリー・サヴィン。
ドキュメンタリー
- 製作年1964年
- 製作国アメリカ
- 時間100分
- 監督スティーヴ・バインダー
- 主演チャック・ベリー
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ゴダール、ルネ、ヴァルダら巨匠が集結。遠いフランスからベトナム戦争の本質を問う、告発のドキュメンタリー。
1967年、泥沼化するベトナム戦争。戦場から遠く離れたフランスの地で、クリス・マルケル、ジャン=リュック・ゴダール、アニエス・ヴァルダら6人の映画監督が立ち上がった。彼らはそれぞれの視点から、戦争の不条理、アメリカの介入、メディアが報じない真実をカメラに収める。これは単なる反戦映画ではない。なぜ戦争は起きるのか、遠い国の悲劇に我々はどう向き合うべきなのかを鋭く問いかける映像のオムニバス。報道写真、インタビュー、フィクションを織り交ぜ、戦争という巨大な暴力の本質に迫る挑戦的な一作。
ネット上の声
- ルルーシュだけ遠く離れて?
- ベトナム反戦運動がアメリカ各地で起きるようになった60年代後半、フランスの映画監
- アラン・レネ
- 戦地の日常に溶け込んだ防空壕と、平静と確信の顔つきでそこへ潜り込んでいくベトナム
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国フランス
- 時間117分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---
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1968年、夏の三里塚。新東京国際空港建設に反対する農民と学生たちの闘争を、その内側から記録した衝撃のドキュメンタリー。
舞台は1968年の千葉県三里塚。国家事業である新東京国際空港(現・成田国際空港)の建設予定地。先祖代々の土地を守ろうとする農民たちと、彼らを支援する学生運動の若者たち。彼らは機動隊と激しく衝突し、抵抗を続ける。カメラはデモや集会だけでなく、砦に立てこもる人々の日常や、闘争の合間に見せる素顔にも肉薄。これは単なる記録映画ではない。国家権力に抗う人々の怒り、葛藤、そして連帯を、生々しい映像で捉えた日本ドキュメンタリー史に燦然と輝く金字塔。
ネット上の声
- 歴史的作品
- 時代も時代だしドキュメンタリーだからしょうがないとはいえ、正直何言ってるのかまっ
- 小川プロ絶頂期の学生デモ隊と機動隊との対峙をパッショネイトな映像で綴ったドキュメ
- 三里塚に空港を作ろうと測量にくる政府側と、自分らの農業を守ろうとする反対同盟と、
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間105分
- 監督小川紳介
- 主演---
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一九六八年十月十二日から十六日間、メキシコの首都メキシコ・シティで行なわれた第十九回オリンピック大会の公式記録映画。監督はメキシコのアルベルト・イサーク、撮影は地元のアントニオ・レイノーソ、また、イギリスの名カメラマン、マイケル・サミュエルソンが、彼に協力している。製作はメキシコ・オリンピック組織委員会。そして、この日本版の監修には「東京オリンピック」の市川崑監督があたり、ナレーションを石坂浩二と、NHKの北出清五郎アナが担当。テクニカラー、テクニスコープ。
ドキュメンタリー
- 製作年1969年
- 製作国メキシコ
- 時間124分
- 監督アルベルト・イサーク
- 主演---
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革命に揺れるパリの街で、アメリカの美人コンテスト女王が出会ったのは、奇妙な革命家。愛と革命が交錯する、超現実的風刺コメディ。
舞台は、革命の熱気に包まれたフランス・パリ。アメリカのテレビ局の取材で訪れた美人コンテストの女王パトリシアは、ひょんなことから革命家の一団と行動を共にすることになる。彼女が出会ったのは、ミスター・フリーダムと名乗る、アメリカナイズされた奇妙なヒーロー。一方、街では「赤軍」と「黄軍」によるシュールで滑稽な市街戦が繰り広げられていた。資本主義アメリカの象徴であるパトリシアと、革命に身を投じる人々。文化も思想も全く異なる彼らの出会いは、予測不能な事態を次々と巻き起こす。革命の夜が明けるとき、彼らを待つ「いつもの朝」とは一体どんなものなのか。
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国フランス,カナダ
- 時間120分
- 監督ウィリアム・クライン
- 主演---
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ネット上の声
- 『石の詩』は反映画的な静止画で厳粛・消沈な空気感を作り上げた一方、本作は労働画面
- 途中の人の声を逆再生したような音楽が苦手だったけど、ナレーションで対比構造が完成
- 同時上映『春を呼ぶ子ら』『進路指導シリーズ 展望編』『石の詩』『凪』
- ガチで戦後日本の映画をフランス人が講義してる授業わっけわからん
ドキュメンタリー
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間26分
- 監督松本俊夫
- 主演---
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ポピュラー・音楽界の新しい波“リバプール・サウンド”を紹介するフレデリック・グードが監督した長編音楽記録映画。撮影はジョフリー・アンスワート、振付はレオ・カーリビアンが担当した。製作はハリー・フィールド。題名の「ポップ・ギア」はこの映画の司会をするジミー・サビルの有名なディスク・ジョッキー番組名である。イーストマンカラー・テクニスコープ。
ドキュメンタリー
- 製作年1964年
- 製作国イギリス
- 時間70分
- 監督フレドリック・ゴード
- 主演ザ・ビートルズ
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1960年代イタリア、愛と性のタブーに鬼才パゾリーニが迫る。市井の人々の本音から社会の偽善を暴く衝撃のドキュメンタリー。
舞台は1963年のイタリア。映画監督ピエル・パオロ・パゾリーニ自らがマイクを手に、北から南まで様々な階層の人々へ「性」に関する大胆な質問を投げかける。離婚、同性愛、売春。当時の社会が固く口を閉ざすテーマに、サッカー選手、学生、農民、そして作家のアルベルト・モラヴィアまでもが赤裸々に語り始める。彼らの言葉から浮かび上がるのは、社会通念と個人の本音との大きな隔たり。近代化の波の中で揺れ動くイタリア人の深層心理を鋭くえぐり出す、挑発的な記録映画の金字塔。
ネット上の声
- セクハラパゾリーニと現代の壁
- 言葉を持っているひとが少ないなともどかしく思ってたらパゾリーニも言及していたので
- ピエル・パオロ・パゾリーニが脚本/監督/インタビュアーを務め、イタリア各地の様々
- (35mm)
ドキュメンタリー
- 製作年1964年
- 製作国イタリア
- 時間92分
- 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
- 主演アルベルト・モラヴィア
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旧ソ連ジョージア出身で「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などの作品で知られるオタール・イオセリアーニ監督が、活動拠点をフランスに移す前、ジョージア時代の1968年に手がけた短編作品。
ポリフォニー(多声合唱)で歌われ、人々の生活や労働、信仰と密接に結びつきながら世代を超えて受け継がれてきたジョージア民謡。スバネティ地方、サメグレロ地方、グリア地方、カヘティ地方のそれぞれの合唱風景を捉え、その合間に各地の人々の日常を映し出す。
日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
ネット上の声
- イオセリアーニの記録した、ジョージアの四つの地域の「ポリフォニー」(多声合唱)
ドキュメンタリー
- 製作年1969年
- 製作国ジョージア
- 時間21分
- 監督オタール・イオセリアーニ
- 主演---
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1968年冬、グルノーブル。白銀の世界で繰り広げられる、アスリートたちの栄光と挫折、13日間の詩的ドキュメンタリー。
舞台は1968年の冬季オリンピックが開催されたフランス、グルノーブル。監督クロード・ルルーシュが捉えるのは、単なる競技の記録ではない。勝利に歓喜する選手、敗北に涙する選手、その一瞬に全てを懸けるアスリートたちの人間ドラマ。革新的なカメラワークと、心揺さぶるフランシス・レイの音楽。競技場の熱狂と、静寂に包まれた雪景色との対比。栄光の裏にある孤独やプレッシャー、そしてスポーツを愛する人々の純粋な情熱。観る者の心を捉える、13日間の映像詩。
ネット上の声
- 実家帰省中のため、母おすすめシリーズ🤱🏻
- フランシス・レイの音楽が際立っていた
- 「白い恋人」が「面白い恋人」を訴える
- 音楽で見せる記録映画ではない映像作品
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国フランス
- 時間109分
- 監督クロード・ルルーシュ
- 主演ジャン=クロード・キリー
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「モンテネグロ」「スウィート・ムービー」などで知られる鬼才ドゥシャン・マカヴェイエフが、少年時代のヒーローだった軽業師ドラゴリューブ・アレクシッチの姿を追ったセミ・ドキュメンタリー・ドラマ。アレクシッチの監督・主演により1942年に製作されながらも、ナチの命令により公開禁止となった映画「保護なき純潔」にオマージュが捧げられている。ユーゴの地方語セルビア語で初めて作られたトーキー映画であるこの作品に出演した人々が、当時のことを語っていく中に、「保護なき純潔」の映像が挿入され、インタビュー、ニュースフィルム、さらに上映されることのなかった映画という多層構造にマカヴェイエフらしさが漂う。ベルリン国際映画祭審査員特別賞を受賞。
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国ユーゴスラビア
- 時間82分
- 監督ドゥシャン・マカヴェイエフ
- 主演ドラコリューブ・アレクシッチ
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ドキュメンタリー
- 製作年1960年
- 製作国イスラエル,フランス
- 時間57分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---
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「世界残酷物語」で世界に衝撃を与えたモンド映画の始祖グァルティエロ・ヤコペッティ監督が約3年の歳月を費やし、独立運動が激化したアフリカ諸国の混迷の様を捉えたドキュメンタリー。おなじみの“やらせ”疑惑が論じられた一方で、終盤のコンゴ動乱では傭兵たちによる略奪・虐殺の一部始終を撮影。さらに本物の処刑シーンまでフィルムに収めたため、ヤコペッティ監督が殺人教唆の罪で告訴される事態に。イタリア司法局の調査により無罪となったが、本作を最後にヤコペッティはドキュメンタリーの撮影をやめてしまった。1966年に初公開。2021年、ヤコペッティの没後10年企画として、ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2021」にて、HDニューマスター&オリジナルイタリア語完全版でリバイバル上映。
ネット上の声
- 魂をえぐるヤコペッティ節。『ミアとホワイトライオン』とこれが併映される衝撃に震えろ!
- ヤコペッティのアフリカモキュメンタリー
- モンド・フィルム
- 内容の濃い作品
ドキュメンタリー
- 製作年1966年
- 製作国イタリア
- 時間140分
- 監督グァルティエロ・ヤコペッティ
- 主演---
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1940年代後半から50年代にかけて、セーヌ左岸・パリ六区のサンジェルマン・デ・プレに集った芸術家たちの姿を描くドキュメンタリー。監督はジャック・バラティエ、撮影はエティエンヌ・ベッケルが担当。サルトルの“実存主儀”がもてはやされ、「カフェ・フロール」と「ドゥ・マゴ」を二大拠点に“アプレゲール”と呼ばれた虚無的な若い世代が夜中まで好き勝手なボヘミアン生活を謳歌していた時代を描くこの作品に顔をみせる主に登場人物は、ボリス・ヴィアン、ジャン・ポール・サルトル、ジャン・コクトー、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、ジュリエット・グレコ、アントナン・アルトー、ロジェ・ヴァディム、クロード・リュテール、セザールなどで、彼らによるアナーキーな文化の展開を綴ってゆく。
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国フランス
- 時間70分
- 監督ジャック・バラティエ
- 主演ボリス・ヴィアン
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ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間115分
- 監督フランチェスコ・ロージ
- 主演ソフィア・ローレン
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20世紀最高のジャズミュージシャンのひとりに挙げられるアメリカのピアニスト、セロニアス・モンクの円熟期の姿を収めたドキュメンタリー2部作の第2作。1968年のヨーロッパツアーを追い、ロンドン、ストックホルム、コペンハーゲン、ベルリン、マインツ、ロッテルダムでのステージを記録。唯一無二の圧倒的な演奏を繰り広げるモンクと、迫力たっぷりのパフォーマンスでそれに応える実力派ミュージシャンたちの姿など、ステージの熱気を余すところなく伝える。さらに、モンクがホテルでくつろぐ様子や街を歩く姿など、プライベートな姿も映し出す。
ネット上の声
- The Appendix Film
- 【モンクを想う】
- 映像資料として
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国アメリカ
- 時間59分
- 監督マイケル・ブラックウッド
- 主演セロニアス・モンク
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「沈黙の世界」のジャック・イヴ・クーストーが監督した海底記録映画。撮影はピエール・グーピル、音楽はセルジュ・ボードーが担当した。出演はクーストーのほか七人の海洋学者たち。製作はジャック・イヴ・クーストーとジャック・モージェ。日本語版解説。
ネット上の声
- 世界初の海底生活
- 未知の海中世界に挑む男たち
- 掃除機、圧力鍋、オウム!
ドキュメンタリー
- 製作年1964年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間93分
- 監督ジャック=イヴ・クストー
- 主演---
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菊島隆三の原作を岩佐氏寿と工藤栄一が共同脚色し、「いれずみ無残」の関川秀雄がメガホンをとった霞が関ビル完成までのドラマ。撮影は「人生劇場 飛車角と吉良常」の仲沢半次郎が担当した。
ドキュメンタリー
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間160分
- 監督関川秀雄
- 主演池部良
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精神病院を舞台に、患者たちが言葉だけを武器に繰り広げる心理劇。真実と嘘が交錯する対話の果てに見えるものとは。
とある精神病院。そこに集う、心に傷を負った人々。彼らの治療法は、ただひたすらに語り合うこと。自らの過去、妄想、そして現実が入り乱れる対話の中で、患者たちは互いの心の奥底に触れようと試みる。しかし、語られる言葉は真実か、それとも巧みな嘘か。閉ざされた空間で繰り広げられる言葉の応酬は、やがて彼らの関係性を揺るがし、隠された真実を炙り出していく。観る者の理性と感情を激しく揺さぶる、濃密な会話劇の幕開け。
ネット上の声
- 【”ベトナム戦争の嘘を聞くがいい!!”故、ピーター・ブルックが世に問いかけたベトナム戦争を皮肉に満ちた表現方法で、痛烈に批判した反戦映画。】
- ベトナム戦争を批判するピーター・ブルックの幻の作品
- ベトナム戦争を批判するピーター・ブルックの幻の作品
- “セミドキュメンタリー”
ドキュメンタリー
- 製作年1968年
- 製作国イギリス
- 時間98分
- 監督ピーター・ブルック
- 主演---
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世界的ヒット作「リオの男」の主演ジャン=ポール・ベルモンドと監督フィリップ・ド・ブロカをはじめ主要スタッフが再結集し、ジュール・ベルヌの小説「必死の逃亡者」を原作に壮大なスケールで描いたアクションコメディ。父から莫大な遺産を相続したアルチュールはあらゆる快楽に飽き、退屈のあまり自殺を試みるが失敗する。彼は父の友人だった中国人ゴオの勧めで世界一周の船旅に出るが、寄港先の香港で、株の大暴落により自身が破産したことを知る。これで心置きなく自殺できると喜ぶアルチュールに、ゴオは有意義に死ぬべきだと多額の生命保険をかけ、1カ月以内に殺してあげようと約束。そんな矢先、アルチュールは香港でストリッパーのアルバイトをしていた社会学者アレクサンドリーヌに一目ぼれし、死ぬのが惜しくなってしまう。アレクサンドリーヌ役に「007 ドクター・ノオ」で初代ボンドガールを演じたウルスラ・アンドレス。1965年製作で、日本では65年に初公開。2021年、ベルモンド主演作をHDリマスター版で上映する「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」(21年5月14日~、東京・新宿武蔵野館ほか)で公開。
ネット上の声
- U-NEXTの惹句は「快男児ベルモンドがアジア諸国を駆ける! 自殺志願男のドタバ
- フランスの香りただよう「超」ドタバタ劇
- ベルモンド版、湯けむり温泉2時間ドラマ
- ドタバタ感がまた最高です!(*`▼´*)b
ドキュメンタリー
- 製作年1965年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間109分
- 監督フィリップ・ド・ブロカ
- 主演ジャン=ポール・ベルモンド
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新人の東陽一が脚本・監督を担当、現代日本の焦点沖縄を描いた長編記録映画。
ドキュメンタリー
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督東陽一
- 主演---