- 製作
- 1966年 フランス
- 時間
- 47分
- 監督
- クリス・マルケル
- 出演
- ---
- 種類
- ドキュメンタリー
【1960年代、東京。自らを火星人と名乗る謎の女性クミコ。フランスの巨匠が、その不思議な魅力と戦後日本の姿を捉えた幻のドキュメンタリー。】
舞台は1965年の東京オリンピック直後の日本。フランスの映画監督クリス・マルケルが出会った一人の日本人女性、クミコ。彼女は流暢なフランス語を操りながらも、自らを「火星から来た」と語る不思議な存在。彼女の言葉、仕草、そして沈黙に魅了された監督は、カメラを通して彼女の謎に迫ろうと試みる。高度経済成長期の喧騒、学生運動の熱気、伝統と近代が混在する東京の風景。その中で浮遊するように存在するクミコは何者なのか。これは単なる人物記録ではない。一人の女性を通して、時代そのものを映し出す詩的な映像の旅。