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全50作品。1950年代の映画ランキング

  1. 十二人の怒れる男
    • A
    • 4.25

    父親殺しの少年に有罪が確実視される中、ただ一人「無罪」を主張した陪審員の戦いを描く法廷サスペンス。

    1950年代アメリカ、夏の蒸し暑い陪審員室。父親殺しの罪に問われた少年の裁判で、12人の陪審員による評決の時。誰もが有罪を確信する中、陪審員8号だけが「無罪」を投じる。彼の目的は、性急な評決を止め、証拠や証言に潜む「合理的な疑い」を徹底的に議論すること。早く評決を終えたい他の11人との間で、激しい議論が勃発。偏見や予断が渦巻く密室で、次々と浮かび上がる事件の矛盾点。たった一人の異議が、固く閉ざされた人々の心を変えていく。

    ネット上の声

    • 日本で陪審員制度導入するならまずこれ見て
    • 今さらながら、高評価だったので私も
    • ディスカッション劇の古典的傑作。
    • 本当に凄い作品を観てしまった!
    裁判・法廷、 サスペンス
    • 製作年1957年
    • 製作国アメリカ
    • 時間95分
    • 監督シドニー・ルメット
    • 主演ヘンリー・フォンダ
  2. 七人の侍
    • A
    • 4.16

    報酬は白い飯だけ。野武士の略奪に怯える農民に雇われた七人の浪人が、己の誇りをかけて絶望的な戦いに挑む時代劇の金字塔。

    戦乱の続く日本の戦国時代。ある貧しい農村は、毎年のように繰り返される野武士の襲撃に全てを奪われ、苦しんでいた。追い詰められた農民たちは、なけなしの米を報酬に侍を雇うことを決意。集まったのは、百戦錬磨の勘兵衛をはじめとする個性豊かな七人の侍たち。侍たちは農民に戦い方を教え、村に砦を築き、迫りくる野武士の軍勢に備える。しかし、身分の違いからくる不信感や圧倒的な戦力差という困難。収穫期が迫り、雨中の泥にまみれた壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる。

    ネット上の声

    • ・観てる間ずっとあの村にいる人たちと同じ気持ちになってた。終わった...
    • 侍たちよ、永遠なれ!~日本映画最高峰にして伝説的傑作
    • 世界映画史に輝く、黒澤作品最高傑作!
    • 決して色褪せない傑作エンタメ時代劇
    時代劇、 アクション
    • 製作年1954年
    • 製作国日本
    • 時間207分
    • 監督黒澤明
    • 主演三船敏郎
    • レンタル
  3. お熱いのがお好き
    • A
    • 4.14

    禁酒法時代のアメリカ、マフィアの殺害現場を目撃した二人の楽団員。命からがら女装して女性楽団に潜り込む、波乱万丈の逃避行コメディ。

    1929年、禁酒法下のシカゴ。仕事も金もないサックス奏者のジョーとベース奏者のジェリーは、偶然にもマフィアによる「聖バレンタインデーの虐殺」を目撃してしまう。ギャングに追われる身となった二人が思いついた起死回生の策は、女装してフロリダ行きの女性楽団に潜り込むこと。「ジョセフィン」と「ダフネ」と名乗り、なんとか楽団に溶け込む二人。しかし、そこで出会った美しき歌姫シュガーにジョーは一目惚れ。さらに、ダフネ(ジェリー)は好色な大富豪から猛烈な求愛を受ける始末。正体を隠しながらの恋と追手から逃れるスリルが交錯する、絶体絶命の大騒動。

    ネット上の声

    • 偶然殺人を目撃してしまった二人組みが、逃走のため女装をする羽目に
    • スリルあり、ドタバタあり、ロマンスあり!
    • 今でも、よく深夜にやってるよね・・・
    • 名人たちの作り上げた喜劇の最高峰!
    コメディ
    • 製作年1959年
    • 製作国アメリカ
    • 時間121分
    • 監督ビリー・ワイルダー
    • 主演ジャック・レモン
  4. 最高殊勲夫人
    • A
    • 4.13

    高度経済成長期の日本、社長の夫と最高殊勲社員の妻が繰り広げる、プライドを賭けた夫婦げんかコメディ。

    舞台は高度経済成長に沸く日本。大会社の社長として権勢を誇る野々宮。家庭では貞淑な妻・百合子が彼を支える、誰もが羨む理想の夫婦。しかし、その日常は突如として崩壊。なんと百合子が、夫のライバル会社から「最高殊勲社員」として表彰されたのだ。妻の華々しい成功に、夫のプライドはズタズタ。家庭内のパワーバランスは逆転し、二人の間には冷たい火花が散る。会社での面子と夫としての威厳を守りたい野々宮と、一人の女性として輝きたい百合子。果たして、この夫婦戦争の果てに待つものとは。

    ネット上の声

    • コートに牛乳溢れてもお構いなしに食事してるの最高すぎるし、電車で読んでる新聞の見
    • 軽妙なたわいない話。若尾文子をはじめ出演者が溌剌として小気味いい。
    • 若尾文子の良さは庶民的なところ、という事を熟知した演出
    • このテンポ、この笑い、傑作コメディ
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1959年
    • 製作国日本
    • 時間95分
    • 監督増村保造
    • 主演若尾文子
  5. 5

    浮草

    浮草
    • A
    • 4.12

    港町を舞台に、旅役者一座の座長の過去と現在が交錯し、愛憎と親子の情が揺れ動く人間模様。

    昭和30年代、日本のとある港町。旅役者一座の座長・駒十郎が、かつての愛人・お芳とその間にできた息子・清が暮らすこの町へ興行にやって来た。息子との穏やかな再会も束の間、その存在を知った現在の愛人・すみ子の激しい嫉妬が、一座の中に不協和音を生む。すみ子は若い役者の加代をそそのかし、清を誘惑させるという非情な計画を実行。隠された過去が暴かれ、偽りの関係が暴走を始める時、駒十郎の心は激しく揺さぶられる。降りしきる雨の中、すれ違う人々の心が選ぶ道とは。

    ネット上の声

    • 小津安二郎の映画って見る前は、だりぃななんでこんなの見なきゃいけねぇんだてやんで
    • やはり小津映画は、心が温まります
    • いつもとは違う趣の小津映画
    • 川口浩が〜 洞窟に入る〜
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1959年
    • 製作国日本
    • 時間119分
    • 監督小津安二郎
    • 主演中村鴈治郎
    • レンタル
  6. 6

    裏窓

    裏窓
    • A
    • 4.12

    足を骨折し、車椅子生活を余儀なくされたカメラマン。アパートの裏窓から目撃したのは、隣人の妻の失踪と、恐ろしい殺人計画だった。

    ニューヨーク、夏の盛り。足を骨折したカメラマンのジェフは、アパートの自室から、退屈しのぎに中庭を挟んだ隣人たちの生活を覗き見ていた。ある日、セールスマンの男とその妻の口論を目撃。翌日から妻の姿が消え、男の不審な行動が目につく。これは殺人事件ではないか。恋人のリザや看護師のステラの協力を得て、ジェフは決定的証拠を探し始める。しかし、彼の覗き見に気づいた犯人の影が、すぐそこまで迫っていた。

    ネット上の声

    • 覗き見てしまった殺人!? 動けない主人公に迫る恐怖!!
    • 見る側の心理を操る、ヒッチコックの巧みさ
    • アルフレッド・ヒッチコックのすべて
    • 知りたいという人間の果てしない欲望
    サスペンス
    • 製作年1954年
    • 製作国アメリカ
    • 時間113分
    • 監督アルフレッド・ヒッチコック
    • 主演ジェームズ・スチュワート
  7. 7

    情婦

    情婦
    • A
    • 4.12

    老獪な弁護士が挑む、殺人容疑の夫と彼を裏切る妻が仕掛ける、二転三転の法廷ミステリー。

    舞台は1950年代のロンドン。心臓病を患う引退間近の辣腕弁護士ウィルフリッド卿のもとに、一件の依頼。裕福な未亡人殺しの容疑で逮捕された青年レナード・ボールの弁護。無実を訴える彼だが、状況は圧倒的に不利。唯一の希望は、彼のアリバイを証明できるはずの妻クリスチーネの証言。しかし、その彼女が検察側の証人として出廷し、夫に不利な証言をすると宣言。愛する夫を奈落の底へ突き落とす妻の真意とは。法廷を揺るがす驚愕の証言の連続。真実が明らかになる時、誰もが息をのむ衝撃の結末。

    ネット上の声

    • どんでん返しに本当にひっくり返った(笑)
    • ドンデン返し映画☆マイナンバーワンの傑作
    • 面白い!どんでん返しをさらにひっくり返す
    • 白黒作品=「古い」作品だと思っている人へ
    どんでん返し、 裁判・法廷、 サスペンス
    • 製作年1957年
    • 製作国アメリカ
    • 時間117分
    • 監督ビリー・ワイルダー
    • 主演タイロン・パワー
  8. 青空娘
    • A
    • 4.12

    昭和30年代の東京、継母に虐げられながらも、持ち前の明るさで運命を切り拓く一人の若い女性の物語。

    舞台は、高度経済成長期に差し掛かった1957年の日本。田舎でのびのびと育った、明るく純真な少女・小野有子。実の父に会うため、大きな期待を胸に上京。しかし、そこで彼女を待っていたのは、裕福な父の家庭と、彼女を女中として扱う冷酷な継母と意地悪な姉妹。突然突きつけられた過酷な現実と、辛い仕打ちの毎日。それでも有子は、決して笑顔と優しさを失わない。その健気な姿は、周囲の人々の心を少しずつ溶かしていく。やがて彼女の前に現れた二人の青年との出会いが、その運命を大きく動かすことに。逆境の中で見つける本当の幸せと「青空」の行方。

    ネット上の声

    • 【”日本版シンデレラ&真の母を求めて三千里。”継母や義理の姉の嫌がらせにもめげず明るくたくましく生きる女性を描いた作品。若尾文子さんってお綺麗だなあ。】
    • 私は女の人の服でノースリーブにふんわりしたスカートが一番好きなんですが、この頃の
    • 総天然色がいい。登場人物も天然でいい。
    • これを観れば誰でも若尾文子が好きになる
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1957年
    • 製作国日本
    • 時間89分
    • 監督増村保造
    • 主演若尾文子
  9. ローマの休日
    • A
    • 4.11

    1950年代のローマ、公務に疲れた王女とスクープを狙う新聞記者が織りなす、たった一日の奇跡のような恋物語。

    舞台は1950年代、永遠の都ローマ。ヨーロッパ最古の王室の王女アンは、過密な公務に疲れ果て、滞在先の宮殿を密かに脱走。鎮静剤のせいで街のベンチで眠り込んでしまった彼女を助けたのは、アメリカ人新聞記者のジョー・ブラッドレー。翌朝、彼女がアン王女だと気づいたジョーは、正体を隠してローマの街を案内し、王女の逃避行という世紀のスクープを狙う。しかし、「普通の女の子」として自由を満喫するアンの無邪気な姿に触れるうち、彼の心には恋が芽生え始める。限られた時間の中で深まる二人の想い。

    ネット上の声

    • 「それぞれの都市にそれぞれの魅力があり………ローマ。」
    • 彼女は呟く「あの時は本当に楽しかった」と
    • 心の中の宝箱にしまっておきたい二人の恋
    • レビューを記すのが、恐れ多いです(平伏)
    恋愛
    • 製作年1953年
    • 製作国アメリカ
    • 時間118分
    • 監督ウィリアム・ワイラー
    • 主演オードリー・ヘプバーン
  10. 抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-
    • A
    • 4.11

    第二次大戦下、死刑宣告を受けた男の、スプーン一本で自由を掘り起こす執念の脱獄劇。

    1943年、ナチス占領下のフランス。レジスタンスの中尉フォンテーヌはゲシュタポに捕らえられ、リヨンの刑務所で死刑を宣告される。絶望的な状況下、彼はスプーンを削って作ったノミで独房の分厚い扉を解体し始める。看守の足音、他の囚人の気配、わずかな物音も許されない極限の緊張感。来る日も来る日も、ただひたすらに自由への道を掘り進めるフォンテーヌ。脱獄計画が最終段階に入ったその時、彼の独房に若い少年が送り込まれてくる。この出会いは希望か、それとも絶望の始まりか。究極の選択を迫られる男の運命。

    ネット上の声

    • スターも名シーンも無しに残り続ける作品
    • 監獄からただ脱獄するだけの映画
    • 凄まじくリアルな脱獄手記より
    • 列車の轟音が味方になる瞬間
    サスペンス
    • 製作年1956年
    • 製作国フランス
    • 時間100分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演フランソワ・ルテリエ
  11. 鉄路の男
    • A
    • 4.11

    列車事故で死んだ老機関士。英雄か、反逆者か。食い違う証言が、激動のポーランド史を生きた男の孤高の魂を浮かび上がらせる。

    1950年代、社会主義下のポーランド。ある雪の夜、老機関士オジェホフスキが列車事故で命を落とす。事故原因を調査する委員会で、彼の同僚や上司たちが次々と証言台へ。戦前の資本主義時代からドイツ占領下、そして現在の社会主義体制に至るまで、鉄道一筋に生きてきた彼の過去。ある者は彼を党の方針に忠実な模範的労働者と讃え、またある者は時代遅れの頑固者、あるいはサボタージュを企んだ反逆者だと非難する。断片的な証言が交錯する中で、信念を貫き通した一人の男の、知られざる実像が徐々に明らかになっていく。

    ネット上の声

    • ヴァイダやハス、後にはポランスキーやキエシロフスキ、ザヌーシを輩出したウッチ映画
    • 闇が広がる夜、走行中の列車に男が飛び込んだ
    • 川崎市市民ミュージアムにて
    • 夜の闇を走る蒸気機関車
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1957年
    • 製作国ポーランド
    • 時間89分
    • 監督アンジェイ・ムンク
    • 主演カジミェシュ・オパリンスキ
  12. 12

    驟雨

    驟雨
    • A
    • 4.10

    結婚4年目、倦怠期の夫婦。姪の家出をきっかけに噴出する、ささいな日常の不満と愛情を描くホームドラマ。

    舞台は昭和30年代の東京郊外。結婚して4年、新興住宅地で暮らすサラリーマンの亮太郎と妻の文子。二人の間には倦怠期の空気が漂い、些細なことで口論が絶えない。そんなある日、夫の姪であるあや子が家出して彼らの家に転がり込んでくる。若く奔放なあや子の存在は、夫婦の平穏な日常に波紋を広げる。洗濯物の干し方から食事の好みまで、積もり積もった互いへの不満が次々と爆発。繰り返される夫婦喧嘩の果てに、二人が見つけ出すささやかな絆。まるで夏の驟雨のような、夫婦のありふれた一日。

    ネット上の声

    • 【ある貧しい夫婦の、つまらない事から起きた夫婦喧嘩と和解を描いた何だか、遣る瀬無くも、そこはかとないユーモアを漂わせた作品。】
    • 生まれる前の物語ですが、日本人の夫婦の物語は21世紀の今も変わりないと思います
    • なんてことない日常なのにひき込まれる
    • 5年目夫婦の機微(あきらめとも言う)
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1956年
    • 製作国日本
    • 時間91分
    • 監督成瀬巳喜男
    • 主演佐野周二
  13. 山椒大夫
    • A
    • 4.10

    平安末期、人買いに売られ奴隷となった貴族の姉弟が、過酷な運命に抗い、母との再会を誓う壮絶な物語。

    時代は平安末期の日本。高潔な父を訪ねる旅に出た貴族の母子、玉木と姉の安寿、弟の厨子王。しかし、その道中で人買いの罠にかかり、母子は無残にも引き裂かれる。姉弟が売られた先は、冷酷非道な山椒大夫が支配する荘園。そこは人間性が否定され、逃亡者には焼きごてが押される地獄のような場所だった。過酷な労働と虐待に耐えながら、二人はいつか母と再会するという希望だけを支えに生き延びる。歳月が流れ、成長した厨子王に脱出の好機が訪れる。その時、姉の安寿が弟の未来のために下した、あまりにも悲しい決断とは。

    ネット上の声

    • 厨子王の少年期が津川雅彦さんだなんて、観返したけど言われなきゃ解んない
    • 古典に命を吹き込んだ溝口流リアリズム
    • 映画史上もっとも美しいフィナーレ
    • 厨子王にちょっと???・・・
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1954年
    • 製作国日本
    • 時間124分
    • 監督溝口健二
    • 主演田中絹代
  14. 雨に唄えば
    • A
    • 4.09

    サイレントからトーキーへ、激動のハリウッドを舞台に、人気スターが恋とキャリアの危機を乗り越える傑作ミュージカル。

    1920年代、サイレント映画全盛期のハリウッド。人気俳優ドン・ロックウッドは、美貌の女優リナ・ラモントとの黄金コンビでスターの座に君臨。しかし、映画界に音声付きの「トーキー」の波が到来し、彼らの最新作も急遽ミュージカル映画として作り直されることに。問題は、リナが致命的な悪声の持ち主だったこと。映画の完成が危ぶまれる中、ドンは女優の卵で美しい歌声を持つキャシーと恋に落ちる。そして、親友コズモのアイデアで、リナの声をキャシーが吹き替えるという前代未聞の作戦を実行。果たして映画は成功するのか、そしてドンとキャシーの恋の行方は。

    ネット上の声

    • 職人技としか言いようのないタップダンスに釘付け。 コメディ、ロマン...
    • やっぱりミュージカル映画はこうでなくっちゃ!
    • 名作ミュージカル?いえ今や謎解きムービー
    • 何雨に向かって歌ってんだよ、バカ野郎!
    恋愛、 ミュージカル
    • 製作年1952年
    • 製作国アメリカ
    • 時間103分
    • 監督ジーン・ケリー
    • 主演ジーン・ケリー
  15. めまい
    • A
    • 4.09

    巨匠ヒッチコックが描く、高所恐怖症の元刑事が謎の美女に魅入られ、愛と死の迷宮に迷い込む傑作サスペンス。

    舞台は霧深き街サンフランシスコ。高所恐怖症で刑事を辞めたスコティは、旧友から奇妙な依頼を受ける。それは、死者の霊に取り憑かれたという彼の妻マデリンの監視。ミステリアスな彼女の姿を追ううち、スコティは禁断の恋に落ち、彼女を死の運命から救おうと決意。しかし、彼の弱点である「めまい」が引き金となり、目の前で彼女を失ってしまう。罪悪感に苛まれる彼の前に、マデリンと瓜二つの女性ジュディが出現。彼女の中にマデリンの幻影を追い求めるスコティの執着が、やがて予測不能な真実の扉を開く。

    ネット上の声

    • 時に世界一とも評されるこの映画、そうなの? いや、これはただの変態...
    • なぜヒッチの最高作にあげるひとが多いのか
    • 絶賛されるんだから、相性の問題か、たぶん
    • 精神が倒錯するほどに愛してしまった結果
    サスペンス
    • 製作年1958年
    • 製作国アメリカ
    • 時間128分
    • 監督アルフレッド・ヒッチコック
    • 主演ジェームズ・スチュワート
  16. 素晴らしき哉、人生!
    • A
    • 4.08

    絶望の淵に立つ男がクリスマスの夜に体験する奇跡。自分が生まれなかった世界を通して、人生の本当の価値を見出す感動のファンタジー。

    1945年、アメリカの田舎町。誠実な男ジョージ・ベイリーは、町と家族のために自分の夢を犠牲にしてきた。しかしクリスマスイブの夜、会社の金を失い、横領の濡れ衣まで着せられ人生に絶望。橋から身を投げようとした彼の前に、翼のない見習い天使クラレンスが出現。「いっそ生まれてこなければ」と嘆くジョージに、天使は彼が生まれなかった世界の光景を見せる。そこでは愛する妻や家族は彼を知らず、彼が守ってきた町は荒廃。自分の存在がどれほど多くの人を支えていたかを知ったジョージの決断。

    ネット上の声

    • TSUTAYAの中の片隅に置かれて販売されていた、白黒映画コーナーの、ベタなタイ
    • 人生で一番泣いた。人生で一番好きな映画の1つになった。
    • 古き良き時代の典型的なアメリカ映画の代表作の一つ
    • 地球に生まれてよかったあああぁぁぁぁぁァ
    冬に見たくなる、 クリスマス、 ヒューマンドラマ
    • 製作年1946年
    • 製作国アメリカ
    • 時間130分
    • 監督フランク・キャプラ
    • 主演ジェームズ・スチュワート
  17. 鶴は翔んでゆく
    • A
    • 4.08
    一九五八年のカンヌ映画祭でグラン・プリを授賞されたソヴィエト映画。スピードに富んだ卓抜なキャメラ・ワークや、個人を中心としたテーマの描出で、新しいソ連映画として賞讃された。第二次大戦下の、兵士として出征した恋人を思いながら、空襲下に結ばれた他の男との結婚に悩み、恋人の戦死によって、一人強く生きることを決意する女主人公の物語を、ヴィクトル・ローゾフが執筆、「最後のあがき」「親友」等の未輸入作品を作っているミハイル・カラトーゾフが監督した。キャメラは「女狙撃兵 マリュートカ」のセルゲイ・ウルセフスキー。音楽はエム・ワインベルグ。監督のカラトーゾフは前文化省副大臣という肩書をもっている。女主人公を演じるのはタチアナ・サモイロワ、彼女はこの作品の前に「メキシコ人」という作品でメキシコ女を演じた。他にアレクセイ・バターロフ、ワシリー・メルクーリエフ、アレクサンドル・シュウォーリン、S・ハリートノワ、K・ニキチン、V・ズブコフ等が出演する。後に邦題が「鶴は翔んでゆく」に改題された。

    ネット上の声

    • ヴェロニカの心を描くモノクロ撮影美
    • 鶴にはじまり鶴に終わる
    • うーん、、、、。
    • 戦争と貞操
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1957年
    • 製作国ソ連
    • 時間97分
    • 監督ミハイル・カラトーゾフ
    • 主演タチアナ・サモイロワ
  18. 誓いの休暇
    • A
    • 4.07

    第二次大戦下のソ連。19歳の兵士に与えられた6日間の休暇。母に会うための、あまりにも短く尊い旅路。

    第二次大戦の激戦地、ソ連。19歳の兵士アリョーシャは、戦功により故郷の母に会うための6日間の休暇を得る。しかし、その道中は戦争の爪痕が色濃く残る過酷なもの。困っている人々を助け、汽車で出会った少女と心を通わせるうち、貴重な時間は容赦なく過ぎていく。母への想いを胸に、ひたすら故郷を目指す青年の短い旅。その先に待つ、わずかな再会の時間と過酷な運命の暗示。

    ネット上の声

    • ソビエト共産党下の制作でも普遍的な価値を持つ反戦映画の名作
    • 昔テレビで観た!なんだか急に思い出した
    • 二度しか見ていないのでDVDがほしい映画
    • 淡い恋がまぶしい、そのぶん切ない映画
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1959年
    • 製作国ソ連
    • 時間88分
    • 監督グリゴーリ・チュフライ
    • 主演ウラジミール・イワショフ
  19. 生きる
    • A
    • 4.07

    胃癌で余命半年を宣告された市役所の課長が、人生の最後に意味を見出そうともがくヒューマンドラマ。

    舞台は1950年代の日本。市役所で30年間、ただ判を押すだけの無気力な日々を送ってきた市民課長、渡辺勘治。ある日、彼は胃癌で余命いくばくもないと知る。これまでの空虚な人生を悔い、死への恐怖に直面。家族との溝、役所の縦割り行政という壁に阻まれながらも、彼は最後に何かを成し遂げようと決意。住民から長年放置されていた公園の建設に、残された命の全てを注ぎ込む。彼の行動が、周囲の人々の心をどう動かしていくのか。一人の男の静かな闘いの記録。

    ネット上の声

    • いま生きているということ。それは、、、、
    • 「渡辺勘治」を通せば見えてくること。
    • 組織で地位を守る為には何もしないこと
    • ビル・ナイのバージョン見る前に予習で
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1952年
    • 製作国日本
    • 時間143分
    • 監督黒澤明
    • 主演志村喬
    • レンタル
  20. サンセット大通り
    • A
    • 4.06

    1950年代ハリウッド、借金まみれの脚本家が迷い込んだのは、過去の栄光に生きるサイレント女優の狂気の館。

    1950年のハリウッド。借金取りに追われる売れない脚本家ジョー・ギリス。逃げ込んだ先は、サンセット大通りにそびえる古びた豪邸。そこに住んでいたのは、サイレント映画時代の伝説的大女優ノーマ・デズモンド。世間から忘れ去られ、過去の栄光と妄想の中で生きる彼女。ジョーは、ノーマのカムバック作となる脚本の執筆を依頼され、彼女の豪邸で奇妙な共同生活を開始。富と引き換えに自由を失い、ノーマの狂気的な愛情と執着に囚われていくジョー。やがて彼は、この華やかで腐敗した世界から逃れられない運命を悟る。

    ネット上の声

    • ヘタなホラーよりもよっぽど鳥肌が立つ
    • 「イヴの総て」と併せて観たら地獄
    • 歴史に語られなかった者達の怨念
    • 脚本家とサイレント女優の宿命
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1950年
    • 製作国アメリカ
    • 時間110分
    • 監督ビリー・ワイルダー
    • 主演グロリア・スワンソン
  21. 21

    奇跡

    奇跡
    • A
    • 4.04
    デンマークの映画作家カール・テオドア・ドライヤーが、劇作家で牧師のカイ・ムンクによる戯曲「御言葉」を原作に家族の葛藤と信仰の真髄を問い、1955年・第16回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた傑作ドラマ。 ユトランド半島で農場を営むボーオン一家。真面目だが信仰心の薄い長男は、妻インガーをお産で亡くしてしまう。家族が悲嘆に暮れる中、精神的に不安定で自らをキリストと信じる次男ヨハンネスが失踪。しかし突然正気を取り戻し、インガーの葬儀に現れる。 2021年、特集上映「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」にてデジタルリマスター版で上映。2023年にも「カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2」(23年12月23日~、シアター・イメージフォーラムほか)で上映。

    ネット上の声

    • 最小限の要素で何故これだけの作品に出来るの!? 個々の信仰の深浅や...
    • 宗教は嫌いだが、“奇跡”は嫌いじゃない
    • 「奇跡」という言葉を考えさせられる
    • クリスチャンの心象風景
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1954年
    • 製作国ベルギー,デンマーク
    • 時間126分
    • 監督カール・テオドール・ドライエル
    • 主演ヘンリク・マルベルイ
  22. 22

    晩春

    晩春
    • A
    • 4.04

    戦後の鎌倉、父を想い嫁ぐことをためらう娘と、娘の幸せを願い嘘をつく父、二人の静かな愛情を描く物語。

    舞台は戦後間もない古都・鎌倉。大学教授の父・周吉と、婚期を過ぎてもなお父の世話を焼きながら暮らす娘・紀子。二人だけの穏やかで満ち足りた日々。しかし、周囲は紀子の将来を案じ、結婚を盛んに勧める。父との生活に満足し、結婚に気乗りしない紀子。そんな娘の幸せを心から願う父は、彼女を嫁がせるためにある決意を固め、一つの嘘をつく。「再婚しようと思う」。父の言葉は、紀子の心に静かな波紋を広げていく。父を一人にはできないという想いと、自分の幸せの間で揺れる紀子。父と娘、互いを深く思いやるがゆえの葛藤の行方。

    ネット上の声

    • 父親が大好きすぎる紀子と娘思いの優しく穏やかな父親の親離れ子離れのお話
    • 何本も小津作品を観ているとどれも同じに見えてくる。ストーリーと時代...
    • 「東京物語」が良すぎたので紀子三部作を遡って見はじめた
    • 追悼・原節子 (※ほとんど映画のレビューではありません)
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1949年
    • 製作国日本
    • 時間108分
    • 監督小津安二郎
    • 主演笠智衆
    • レンタル
  23. 大河のうた
    • A
    • 4.03
    インドの近代都市の中で次第に薄れてゆく家族関係、母と子の問題を追及した作品。ビフティブシャーン・バナールジの小説『パテル・パンチャリ』を三部作構成で、監督・脚本のサタジット・レイが試みた第一部「大地のうた」に続く第二部である。撮影スブラタ・ミットラ、音楽ラヴィ・シャンカールと前作と同じスタッフ。出演はオプの少年時代をピナキ・セン・グプタ、成年時代はスマラン・ゴシャール、父母は前作と同じカヌ・バナールジ、コルナ・バナールジである。

    ネット上の声

    • ベネチア映画祭グランプリ。映画の最高傑作
    • 「オプー三部作」の二作目
    • 間をつなぐ作品
    • 🔸Film Diary🔸
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1956年
    • 製作国インド
    • 時間110分
    • 監督サタジット・レイ
    • 主演ピナキ・セン・グプタ
  24. 四十挺の拳銃
    • A
    • 4.03

    荒野を支配する女牧場主と、法を執行する連邦保安官。四十挺の拳銃が火を噴く、愛と憎しみの西部劇。

    19世紀末、アリゾナ州コチセ郡。広大な土地を支配し、「四十人の盗賊」と呼ばれるガンマンを従える女牧場主ジェシカ・ドラモンド。彼女の絶対的な権力の前に、法と秩序をもたらすため連邦保安官グリフ・ボネルが兄弟と共に現れる。互いに惹かれ合いながらも、決して交わることのない立場。愛と憎しみが交錯する中、二人の対立は町全体を巻き込む壮絶な銃撃戦へと発展。

    ネット上の声

    • なんじゃこりゃ、変わった西部劇😅
    • 🔸Film Diary🔸
    • 連邦保安官3兄弟vs権力者40人という構図がタイトルから想起させられるが、蓋を開
    • 列、複数釜泡風呂、保安官撃ち、殴り、ガンショップ娘、テレグラフオフィス、女ボス、
    西部劇、 アクション
    • 製作年1957年
    • 製作国アメリカ
    • 時間81分
    • 監督サミュエル・フラー
    • 主演バーバラ・スタンウィック
  25. 大地のうた
    • A
    • 4.03

    1920年代、インドの貧しい村。厳しい現実の中、一人の少年の瞳が捉えた世界の詩情と家族の絆。

    舞台は1920年代、ベンガルの貧しい村ニシュチンドゥプル。司祭の父、心優しい母、姉のドゥルガーと共に暮らす少年オプー。日々の暮らしは貧困と隣り合わせ。それでも、オプーの目には、雨上がりの水たまり、走り去る汽車、姉とのささやかな冒険など、世界は驚きと喜びに満ちていた。しかし、一家に訪れる過酷な運命。失われるものと、それでも心に灯り続ける希望。インド映画の巨匠サタジット・レイが描く、ある家族の愛と喪失の叙事詩、その始まり。

    ネット上の声

    • 歌って踊らないこんな骨太映画がインドにあったこと、出会えたことは喜び
    • サタジット・レイが描く“インド”
    • 温かくも冷徹に"家族"を見つめる
    • 人間を描く力がもうひとつ
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1955年
    • 製作国インド
    • 時間125分
    • 監督サタジット・レイ
    • 主演サビル・バナルジー
  26. 大人は判ってくれない
    • A
    • 4.02

    1950年代パリ、大人たちの無理解に反抗する12歳の少年の孤独な魂の彷徨。

    舞台は1950年代のパリ。主人公は12歳の少年アントワーヌ・ドワネル。学校では教師に叱られ、家庭では両親の不和に心を痛める日々。彼の唯一の慰めは、親友との悪戯と映画鑑賞。しかし、ささいな嘘がきっかけで、彼は学校からも家庭からも孤立。自由を求めて家出したアントワーヌを待っていたのは、あまりにも厳しい現実。生きるために犯した過ちが、彼を少年鑑別所へと送ることに。彼の小さな反抗と逃避行の果てに見るものとは。

    ネット上の声

    • 回転遊具のシーンがまさにこの映画のメタファー
    • 「これは自分だ」と感じさせるほど上手い!
    • ここまでタイトルそのままな映画も珍しい
    • 大人は子供の何をわかっているの??
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1959年
    • 製作国フランス
    • 時間97分
    • 監督フランソワ・トリュフォー
    • 主演ジャン=ピエール・レオ
  27. 27

    渇き

    渇き
    • A
    • 4.02
    インドの巨匠、グル・ダット監督の崇高なる代表作。世間からも家族からも見捨てられた売れない詩人・ヴィジャイと、彼の詩をただひとり愛する美しい娼婦・グラーブとの高貴な魂の触れ合いを通し、人生の真実を描き出す。娼婦役はワヒーダー・ラフマーン。2000年3月3日~3月11日、国際交流基金フォーラムにて開催された『インド映画の奇跡 グル・ダットの全貌』で公開。

    ネット上の声

    • グルダッドによる婉曲的『モダンタイムス』、“渇いている”のはどちらか?と言うのが
    • 詩歌・律動に喚起されるショットの移ろいと闇の深まりに同化した役者たち
    • 芸術を志す者を蔑ろにし、セックスワーカーを差別する
    • この「驚き」には従う価値がある。
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1957年
    • 製作国インド
    • 時間139分
    • 監督グル・ダット
    • 主演グル・ダット
  28. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
    • A
    • 4.02

    江戸の町、百万両の宝の地図が隠された壺を巡り、片目片腕の風来坊・丹下左膳が繰り広げる痛快時代劇活劇。

    江戸の長屋に暮らす、片目片腕の風変わりな浪人、丹下左膳。ある日、彼はひょんなことから古い壺を手に入れる。実はその壺こそ、柳生家に伝わる百万両の宝の在処が隠された「こけ猿の壺」だった。そんなこととは露知らず、金魚鉢として壺を愛用する左膳。一方、壺の行方を追う柳生の道場主や、宝を狙う怪しい連中が次々と左膳の前に現れる。孤児のちょび安を預かる羽目にもなり、のんびりとした日常は一変。宝の壺を巡る、欲と人情が渦巻く大騒動の幕開け。

    ネット上の声

    • - 十年かかるか二十年かかるか、まるで敵討ちのようなものだ
    • というわけで明けまして
    • それぞれが立場と本音にズレがあって苦しんでいて、子供だけはまだ何者でもないから泣
    • ショットの切り替えの速さによって、少し分かりづらい話も冒頭からスラスラと頭に入る
    時代劇
    • 製作年1935年
    • 製作国日本
    • 時間92分
    • 監督山中貞雄
    • 主演大河内傳次郎
  29. たそがれ酒場
    • A
    • 4.02

    戦後日本の片隅にある一軒の酒場。そこに集う人々の人生が交差し、時代の哀歓が浮かび上がる群像劇。

    終戦から10年が過ぎた東京。ガード下の小さな酒場「千鳥」には、毎夜さまざまな客が訪れる。元特攻隊員、実直なサラリーマン、踊り子、そして謎めいた男。彼らが交わす酒と会話の中から、戦争の傷跡、貧しさ、そして明日へのささやかな希望が滲み出す。店主の紅が静かに見守る中、一夜の出来事が客たちの運命を揺さぶる。人生の縮図を描き出す、心に染みる物語。

    ネット上の声

    • 酒場に集う人々の、自由闊達なやり取りが良く撮れている
    • 大衆酒場の店の中、その場所に集う人々の人間模様
    • 場末の酒場で繰り広げられる人情溢れる群像劇
    • ごった煮ミュージカル?群像劇!
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1955年
    • 製作国日本
    • 時間94分
    • 監督内田吐夢
    • 主演小杉勇
  30. 母のおもかげ
    • A
    • 4.02
    外山凡平の脚本を、「母の旅路」の清水宏(1)が監督した母もの映画。撮影は「秘めたる一夜」の石田博。

    ネット上の声

    • お見合いデートはお好み焼き屋で
    • 母を亡くした子は鳩に母を想い新たな母を母とは呼べずに消されてしまいそうな母を自ら
    • 妹が鳩を逃した事を知った少年の反応が予想以上に激しくて震えたが、少年の作文からラ
    • この監督らしく横移動が多用されているが、死んだ母の写真と子どもを同じ高さに置いて
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1959年
    • 製作国日本
    • 時間89分
    • 監督清水宏
    • 主演根上淳
  31. 残菊物語
    • A
    • 4.02

    明治時代の歌舞伎界を舞台に、名家の跡取りと乳母の許されざる恋を描く、芸の道と愛に生きた二人の流転の物語。

    舞台は1880年代、明治中期の東京の歌舞伎界。名門の跡取りでありながら、甘やかされて芸が未熟な若き役者・菊之助。周囲がお世辞を並べる中、ただ一人、彼の芸を率直に批判したのは乳母のお徳だった。その言葉に心を打たれた菊之助は、お徳に惹かれていく。しかし、身分違いの恋は許されず、菊之助は家を勘当され、お徳もまた家を追われることに。二人は流浪の旅役者として、貧困と苦難の中で芸を磨き、愛を貫こうとする。愛する人のためにすべてを捧げるお徳の献身と、それに応えようとする菊之助の芸の行方。

    ネット上の声

    • 吉田修一がこのどこに惹かれたのかはわからないけど、ザ・カブキでもあ...
    • “残菊”の意味は、菊之助よりもお徳の生き様についてだったのか…
    • ワンショット・ワンシーンの完成された演出技法の見応えと演出美
    • この映画を観て泣かない人っているのかな?
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1939年
    • 製作国日本
    • 時間143分
    • 監督---
    • 主演花柳章太郎
    • レンタル
  32. 無法松の一生
    • A
    • 4.02

    明治の小倉。腕っぷしの強い人力車夫・松五郎が貫く、未亡人とその息子への生涯をかけた純粋な愛の物語。

    明治時代の福岡県小倉。町一番の暴れん坊だが、根はまっすぐな人力車夫「無法松」こと富島松五郎。ある日、彼は陸軍大尉の息子を助けたことをきっかけに、その一家と親しくなる。しかし、大尉は病で急死。松五郎は残された美しい妻・良子と幼い息子・敏雄の面倒を見ることを心に誓う。父代わりとして敏雄の成長を見守り、母子を支え続ける松五郎。その胸には、良子への決して報われることのない身分違いの恋心。彼の無骨で一途な愛情が、時代の流れとともに描かれる不朽の名作。

    ネット上の声

    • 戦前と戦後を比べることで、日本映画から何か奪われたのか?分かる名作でもある
    • 身分の違いが綾を成す。純情男の凄絶なまでの片想い。
    • 素晴らしい映像
    • せつなかった
    時代劇
    • 製作年1958年
    • 製作国日本
    • 時間104分
    • 監督稲垣浩
    • 主演三船敏郎
  33. 33

    暖流

    暖流
    • A
    • 4.02

    経営危機に瀕した病院に現れた一人の青年医師。彼の改革が、愛と憎しみの渦巻く人間模様を巻き起こす。

    経営が傾いた名門・志賀病院。再建のため、若き医師・志摩啓助が乗り込んでくる。彼は院長の放蕩息子に代わり、病院の実権を握り、次々と合理的な改革を断行。しかし、その冷徹で強引なやり方は、院長一家や看護婦たちとの間に激しい対立を生む。特に、誇り高い院長の娘・啓子は志摩に強く反発。改革の行方と、対立の中に芽生える男女の愛憎。濃密な人間ドラマ。

    ネット上の声

    • 左幸子と野添ひとみ
    • 左幸子の怪演
    • 快速メロドラマ
    • 話としてはかなりドロドロとしてるはずが、キャラ立ての巧みさで不思議とカラッとした
    群像劇、 社会の裏側、 看護師(ナース)、 病院(医療モノ)、 会社再建、 ヒューマンドラマ
    • 製作年1957年
    • 製作国日本
    • 時間94分
    • 監督増村保造
    • 主演根上淳
  34. 野いちご
    • A
    • 4.01
    スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、ひとりの老人の1日を通して人生のむなしさや孤独をつづり、ベルリン国際映画祭金熊賞をはじめ数々の映画賞に輝いた傑作ドラマ。名誉博士号を授与されることになった老教授が車で授与式場へと向かう道のりを、老教授の回想や悪夢を織り交ぜながら描いていく。老教授を演じるのはサイレント期の名監督として知られるビクトル・シェストレムで、本作が遺作となった。2013年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。2018年の「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でもリバイバル上映。

    ネット上の声

    • ベルイマンの世にも奇妙な物語inすえーで
    • 他者と向き合い、自分自身と向き合う旅
    • 白夜は本当に夢の中にいるようですよ
    • 生きながらの屍より、生きながらの生
    孤独、 ヒューマンドラマ
    • 製作年1957年
    • 製作国スウェーデン
    • 時間90分
    • 監督イングマール・ベルイマン
    • 主演ヴィクトル・シェストレム
  35. 隠し砦の三悪人
    • A
    • 4.01

    戦国時代、敗軍の姫と黄金を護送する侍。欲望渦巻く二人の百姓を巻き込んだ、決死の敵中突破劇。

    戦乱の世。敗軍の将、真壁六郎太に課せられた密命。それは、お家再興の軍資金である黄金二百貫を運び、若き姫君・雪姫を無事同盟国へ送り届けること。偶然出会った強欲な百姓二人を騙して案内役とし、身分を隠して敵国の領内を進む一行。裏切りと欲望が渦巻く中、次々と迫る追手と厳しい関所。果たして彼らは、この絶望的な状況を打開できるのか。六郎太の知略と姫の気丈さが試される、決死の旅路。

    ネット上の声

    • あのシーン、エキストラ何人使ってんだ?
    • いろいろな影響を及ぼした、傑作!必見!
    • スターウォーズを思い出してください!
    • 全身全霊をかけるほどの目標があるか!
    時代劇
    • 製作年1958年
    • 製作国日本
    • 時間139分
    • 監督黒澤明
    • 主演三船敏郎
    • レンタル
  36. ダイヤルMを廻せ!
    • A
    • 4.01

    資産家の妻の不倫を知った元テニス選手。彼は殺害を決意し、電話のベルを合図に完璧な完全犯罪を計画する。

    ロンドンのアパートで暮らす元テニス選手のトニーと資産家の妻マーゴ。妻の不倫を知ったトニーは、彼女の財産を狙い完璧な殺害計画を企てる。旧友を脅迫して殺し屋に仕立て、自分が外出中に電話をかけ、妻が電話に出たところを襲わせるという巧妙な筋書き。しかし、計画は思わぬアクシデントで狂い、事態は最悪の方向へ。正当防衛を主張する妻と、綻びを隠そうと嘘を重ねる夫。サスペンスの巨匠ヒッチコックが描く、密室で繰り広げられる息詰まる心理戦。

    ネット上の声

    • ほとんどのシーンが部屋の中で起きてるのに、すごいリアルなのは、とても参考になる
    • オリジナル3D版を公開するなら今でしょ!
    • 巻き込まれ型サスペンスに巻き込まれろ!?
    • さすが、本格傑作ミステリーです!!
    サスペンス
    • 製作年1954年
    • 製作国アメリカ
    • 時間105分
    • 監督アルフレッド・ヒッチコック
    • 主演レイ・ミランド
  37. 下郎の首
    • A
    • 4.01

    戦国の世、一人の足軽が己の首を賭け、偽りの手柄で成り上がりを夢見る。男の野心と悲哀を描く時代劇。

    舞台は戦乱の世。侍になることを夢見る足軽の弥藤次。彼はある戦場で、偶然にも敵将の首を手に入れるが、それは自らの手柄ではなかった。しかし、出世欲に駆られた弥藤次は、これを自分の武功と偽る決断を下す。その嘘は彼を一躍英雄へと押し上げるが、同時に後戻りのできない道へと誘う。周囲の期待と疑念、そして迫りくる真実の発覚。偽りの栄光の果てに、彼を待ち受ける過酷な運命とは。

    ネット上の声

    • 嵯峨三智子があまりにも色っぽい
    • 「切腹」よりも強烈
    • 終盤が素晴らしい
    • 着脱式“奴髭”
    時代劇
    • 製作年1955年
    • 製作国日本
    • 時間97分
    • 監督伊藤大輔
    • 主演田崎潤
  38. カビリアの夜
    • A
    • 4.01

    ローマの夜を生きる娼婦カビリア。何度裏切られても愛を信じ続ける、彼女の魂の軌跡。

    1950年代、イタリア・ローマ。娼婦のカビリアは、純粋すぎる心を持つがゆえに男たちに騙され、利用されてばかりの日々。恋人に全財産を奪われ川に突き落とされても、彼女は決して希望を捨てない。いつか現れるはずの「真実の愛」を夢見て、再び夜の街へと繰り出すカビリア。映画スターとの束の間の出会い、奇跡を求める巡礼、そしてついに訪れた運命の男性との恋。しかし、彼女を待ち受けていたのは、あまりにも過酷な現実。全てを失った彼女の目に映るもの。

    ネット上の声

    • フェリーニ監督は薄幸の女性を描くのがうまい
    • 少しフェリーニのこと判ったような気がした
    • 近頃元気が足りない人、必見の映画。
    • 表情豊かなヒロインが魅力の☆3つ
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1957年
    • 製作国イタリア,フランス
    • 時間111分
    • 監督フェデリコ・フェリーニ
    • 主演ジュリエッタ・マシーナ
  39. 東京物語
    • A
    • 4.01

    上京した老夫婦の姿を通して、変わりゆく家族の絆と日本の姿を静かに見つめる、小津安二郎監督による不朽の名作。

    舞台は戦後復興期の日本。尾道に暮らす老夫婦、周吉ととみ。二人は東京で暮らす子供たちを訪ねるため、はるばる上京。しかし、長男も長女もそれぞれの生活で手一杯で、両親を心から歓迎する余裕がない。都会の喧騒の中、居場所のなさを感じる老夫婦。そんな二人を唯一温かく迎えたのは、戦死した次男の嫁、紀子だった。血の繋がりを超えた優しさに触れる一方で、実の子供たちとの間に流れる微妙な距離感。やがて訪れる別れと、家族が向き合うことになる静かな現実。

    ネット上の声

    • 連絡がないってことは元気だってことだね
    • 孝行したい時に親は無し、、、かぁ・・
    • 小津作品の集大成(付:まとめ)
    • どうして号泣したんだろう・・・
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1953年
    • 製作国日本
    • 時間136分
    • 監督小津安二郎
    • 主演笠智衆
  40. 自転車泥棒
    • A
    • 4.00

    第二次世界大戦後のローマ、貧困にあえぐ一人の父親が、仕事と希望の全てである自転車を盗まれ、幼い息子と絶望的な捜索に乗り出す物語。

    第二次世界大戦後の混乱が続くローマ。長い失業の末、アントニオはポスター貼りの仕事を手に入れる。生活の再建を夢見る彼だったが、仕事に不可欠な自転車を初日に盗まれてしまう。警察も当てにならず、彼は幼い息子ブルーノを連れて、広大なローマの街へ自力で自転車を探しに出る。しかし、無数の自転車と人々の無関心が行く手を阻む。息子の前で父親の威厳を保とうとしながらも、焦りと絶望に追い詰められていくアントニオ。父子の絆だけを頼りにした必死の捜索の果てに、彼を待ち受ける過酷な現実。

    ネット上の声

    • 尼崎では自転車は天下の回り物(らしい)
    • 言葉でも構図でも語られないものが在る
    • この手があれば、今日も生きていける。
    • イタリア・ネオリアリズムの頂点☆
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1948年
    • 製作国イタリア
    • 時間88分
    • 監督ヴィットリオ・デ・シーカ
    • 主演ランベルト・マジョラーニ
  41. 41

    エル

    エル
    • A
    • 4.00

    裕福で敬虔な紳士を蝕む、病的なまでの嫉妬心。愛する妻を"所有"しようとする男が狂気に堕ちていく、戦慄の心理ドラマ。

    1950年代メキシコ。社会的地位も富も手にした敬虔な紳士フランシスコ。彼は教会で見かけた美しい女性グロリアに一目惚れし、半ば強引に結婚する。しかし、幸福な生活は長く続かない。フランシスコは妻の貞節を疑い始め、その心は病的な嫉妬と妄想に支配されていく。友人との会話、些細な視線、すべてが彼の疑念を増幅させる。完璧な紳士の仮面が剥がれ落ち、現れる狂気の素顔。愛が歪んだ独占欲へと変貌し、妻を精神的に追い詰めていく恐怖の記録。

    ネット上の声

    • 最も狂っておらず、最も狂った作品
    • 男が発狂するまでの「代理」
    • 愛は狂気へと変貌を遂げる
    • 女の足とパラノイア
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1953年
    • 製作国メキシコ
    • 時間92分
    • 監督ルイス・ブニュエル
    • 主演アルトゥーロ・デ・コルドヴァ
  42. 第七の封印
    • A
    • 3.99

    十字軍遠征から帰還した騎士と「死神」とのチェス対決。ペストが蔓延する中世ヨーロッパを舞台に、神の沈黙を問う哲学的傑作。

    14世紀、黒死病が蔓延するヨーロッパ。十字軍の遠征から10年ぶりに故郷スウェーデンへ帰還した騎士ブロック。長きにわたる戦いで信仰を失い、神の存在に懐疑的になった彼の前に、黒装束の「死神」が出現。自らの命を奪いに来た死神に対し、ブロックは命を賭けたチェスの勝負を提案。死神との対局を引き延ばしながら、彼は人生の意味と神の存在の証を必死に探求。生と死の意味を巡る旅の終着点。

    ネット上の声

    • 『夏の夜は三たび微笑む』を先に観てからで良かった
    • 誰かに見えて、誰かには見えない、死神・生神。
    • 無論娯楽作ではないが興味津々に観られる。
    • 不思議な話で、こういうのは結構好き
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1956年
    • 製作国スウェーデン
    • 時間97分
    • 監督イングマール・ベルイマン
    • 主演マックス・フォン・シドー
  43. 赤い風船
    • A
    • 3.99

    1950年代のパリ。孤独な少年と、意思を持つ不思議な赤い風船との出会いと友情の物語。

    舞台は1950年代、灰色の街並みが続くパリ。学校へ向かう途中、少年パスカルは街灯に引っかかった一つの赤い風船を発見。まるで意思があるかのように、風船はパスカルの後をついてくる。言葉を交わさずとも、少年と風船の間には特別な友情が芽生える。しかし、その不思議な光景を、他の子どもたちが黙って見過ごすはずはなかった。少年と風船のささやかな冒険の行方。

    ネット上の声

    • 街灯に赤い風船が引っ掛かっているのを見つけたパスカル少年と勝手についてくるように
    • 〜主演女優:赤い風船 助演男優:少年〜
    • 言葉にできないほど素晴らしい!!!
    • 甦った伝説の映画! お薦めです
    ファンタジー、 ヒューマンドラマ
    • 製作年1956年
    • 製作国フランス
    • 時間35分
    • 監督アルベール・ラモリス
    • 主演パスカル・ラモリス
  44. オーロラの彼方に
    • A
    • 3.99

    ナチス政権下のドイツで発生した連続殺人事件。真犯人に迫る刑事を待ち受けるのは、国家という巨大な権力との絶望的な戦いだった。

    1944年、第二次世界大戦末期のナチス・ドイツ。各地で連続殺人事件が発生し、世間は恐怖に包まれる。捜査を担当するアクセル・ケルステン刑事は、容疑者として逮捕された知的障害者の男の自白に矛盾を感じ、真犯人の存在を疑う。しかし、ナチス党は体制の優位性を示すため、彼を犯人として事件を政治的に利用しようと画策。ケルステンは、真実を追求するため、党の圧力に屈せず危険な単独捜査を開始。やがて彼が突き止めたのは、国家の根幹を揺るがす恐るべき真相だった。

    ネット上の声

    • 不思議ですてきなストーリー
    • ヒューマンドラマかと思いきや、サスペンスとアクションが入り混じってびっくりした
    • 幼い頃に見てずっと頭に残っていた作品です
    • SFなんだけどノスタルジック
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1958年
    • 製作国ドイツ
    • 時間---分
    • 監督ロルフ・フスベルグ
    • 主演ヨアヒム・ハンセン
  45. 45

    突撃

    突撃
    • A
    • 3.99

    第一次世界大戦の塹壕。無謀な突撃命令を拒否した兵士たちと、彼らを守ろうとする指揮官の理不尽な戦い。

    第一次世界大戦下のフランス。膠着した戦況を打破するため、ダックス大佐の連隊に、攻略不可能と名高いドイツ軍の拠点への突撃命令が下る。無謀な作戦は案の定失敗に終わり、多くの兵士が命を落とす。しかし、司令部は作戦失敗の責任を兵士に押し付け、見せしめとして計三名を「敵前逃亡」の罪で銃殺刑に処すと決定。かつて有能な弁護士だったダックス大佐は、部下たちの命を救うため、非情な軍法会議で巨大な権力に立ち向かう。正義と組織の論理が激突する、緊迫の法廷劇。

    ネット上の声

    • ヒューマニテイを主題にしたキューブリック監督には珍しい作品
    • カーク・ダグラスは『炎の人ゴッホ』しか観たことがない💦
    • 命を軽視する戦場の異常さ。その表現の多彩さ。
    • WW1中に仏蘭西で起きた実話を元に映画化
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1957年
    • 製作国アメリカ
    • 時間86分
    • 監督スタンリー・キューブリック
    • 主演カーク・ダグラス
  46. 洲崎パラダイス 赤信号
    • B
    • 3.99
    昭和31年、東京・洲崎。過去から逃れるように流れ着いた若い男女、義治と蔦代。所持金も尽き、二人は遊郭へと続く橋のたもとにある一杯飲み屋「千草」で働くことに。蔦代の美しさが客の目を引き、義治は嫉妬と焦燥に駆られる。ささやかな幸せを掴もうとするも、生活の厳しさと過去の影が二人の関係を少しずつ蝕んでいく。果たして二人が橋の向こうに見出すのは希望か、それとも絶望か。人生の哀歓を描く、切ない物語。

    ネット上の声

    • カッコ悪く足掻く主人公の姿に、監督自身の姿が重ねられている様な
    • 花街と堅気の境を描いた川島雄三監督の名作
    • 映画は時代を映すそこに人は生きているか?
    • 凝ったアングルの映像でも凄く見やすい
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1956年
    • 製作国日本
    • 時間81分
    • 監督川島雄三
    • 主演新珠三千代
  47. イヴの総て
    • B
    • 3.98

    1950年代のブロードウェイを舞台に、純真な仮面を被った新人女優が、大女優のすべてを奪い去ろうと画策する、女の野心と嫉妬渦巻く傑作ドラマ。

    舞台は、華やかなショービジネスの世界、ブロードウェイ。演劇界の頂点に君臨する大女優マーゴ・チャニングの前に、ある日、彼女の熱狂的なファンだと名乗るイヴ・ハリントンが現れる。その健気な姿に心打たれたマーゴは、イヴを付き人として雇い入れる。しかしそれは、イヴの巧妙な計画の始まり。マーゴの信頼を盾に、彼女の恋人、友人、そして女優としての地位までも、周到な策略で一つずつ奪い始めるイヴ。喝采の裏に隠された剥き出しの野心。果たして、頂点を極めた者に待ち受ける運命とは。

    ネット上の声

    • どこまでもしたたかなる女、それがイヴ
    • 殺人なき健常者によるサイコホラー
    • 真に恐ろしいのは、女?否、女優!
    • イヴははたしてヒールなのかっ?!
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1950年
    • 製作国アメリカ
    • 時間138分
    • 監督ジョセフ・L・マンキウィッツ
    • 主演ベティ・デイヴィス
  48. 近松物語
    • B
    • 3.98

    封建時代の京都、不義密通の濡れ衣を着せられた若妻と手代、死罪から逃れる二人の逃避行が真実の愛を育む物語。

    舞台は封建制度が色濃い江戸時代の京都。大経師の妻おさんは、冷酷で欲深い夫との生活に心をすり減らしていた。ある日、兄を助けるための些細な嘘が原因で、手代の茂兵衛と不義密通の疑いをかけられてしまう。姦通が死罪となる時代、無実を証明する術もなく、二人は追われる身に。絶望的な逃避行の中、互いを庇い合い、苦難を分かち合ううちに、これまで秘めていた思慕が燃え上がり、真実の愛へと変わっていく。しかし、非情な社会の掟が、二人を容赦なく追い詰めていく。

    ネット上の声

    • あなたと離れたくない・・命は惜しみません
    • 溝口映画初のヒーロー誕生☆愛と情熱が迸る
    • シェイクスピアのような息詰まる悲劇
    • 真実の愛は極刑にも勝る重さがある
    時代劇
    • 製作年1954年
    • 製作国日本
    • 時間102分
    • 監督溝口健二
    • 主演長谷川一夫
  49. 羅生門
    • B
    • 3.98

    平安時代、豪雨の羅生門。一つの殺人事件を巡り、食い違う三人の証言。人間のエゴイズムが暴き出す、驚愕の「真実」の行方。

    荒れ果てた平安京の羅生門の下で雨宿りをする、杣売りと旅法師。二人が語り始める、世にも奇妙な事件の顛末。森の中で起きた、一人の武士の死。捕らえられた盗賊、武士の妻、そして巫女の口を借りて語る死んだ武士の霊。三者三様の証言は、それぞれが自身の正当性を主張し、全く噛み合わない。一体誰が嘘をついているのか。人間のエゴと虚栄心が渦巻く藪の中、事件の真相を揺るがす第四の目撃者の存在。

    ネット上の声

    • 裁判員制度で裁判員に選ばれたらどうしよう
    • 西洋に黒澤明(邦画)が紹介される切っ掛け
    • レビュー200本目にとって置きたかった。
    • 欧米にウケたディスカッション劇の傑作。
    時代劇
    • 製作年1950年
    • 製作国日本
    • 時間88分
    • 監督黒澤明
    • 主演三船敏郎
  50. お早よう
    • B
    • 3.98

    東京郊外の住宅地で、子供たちの「沈黙のストライキ」が巻き起こす、大人たちの日常と本音をユーモラスに描くホームドラマ。

    高度経済成長期の東京郊外、新興住宅地。この町に住む林家の兄弟、実と勇は、近所に現れた最新式のテレビに夢中。親に買ってほしいとねだるも、「口数が多い」と一蹴されたことから、兄弟は「お早よう」などの挨拶以外一切口をきかないという反抗を開始。この子供たちの小さなストライキが、大人たちの世界に思わぬ波紋を広げる。町内会費の行方、挨拶をしないことへの不満。些細な出来事がご近所の噂話と誤解を呼び、大人たちの見栄や建前が次々と露わになっていく。果たして兄弟はテレビを手に入れられるのか。

    ネット上の声

    • 小津さんの中では、ダントツで大好きな作品
    • 晩年、第2の名作のピークを生んだ小津監督
    • 「兄ちゃん、タンマ、あり?」 笑えます!
    • 三丁目の夕日じゃないけど☆2つ半
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1959年
    • 製作国日本
    • 時間94分
    • 監督小津安二郎
    • 主演佐田啓二
    • レンタル

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