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平安末期、人買いに売られ奴隷となった貴族の姉弟が、過酷な運命に抗い、母との再会を誓う壮絶な物語。
時代は平安末期の日本。高潔な父を訪ねる旅に出た貴族の母子、玉木と姉の安寿、弟の厨子王。しかし、その道中で人買いの罠にかかり、母子は無残にも引き裂かれる。姉弟が売られた先は、冷酷非道な山椒大夫が支配する荘園。そこは人間性が否定され、逃亡者には焼きごてが押される地獄のような場所だった。過酷な労働と虐待に耐えながら、二人はいつか母と再会するという希望だけを支えに生き延びる。歳月が流れ、成長した厨子王に脱出の好機が訪れる。その時、姉の安寿が弟の未来のために下した、あまりにも悲しい決断とは。
ネット上の声
- 厨子王の少年期が津川雅彦さんだなんて、観返したけど言われなきゃ解んない
- 古典に命を吹き込んだ溝口流リアリズム
- 映画史上もっとも美しいフィナーレ
- 厨子王にちょっと???・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代
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1970年代の日本。女性史を研究する圭子は、かつて「からゆきさん」としてボルネオ島サンダカンに送られた老婆・サキを訪ねる。貧しさから、わずか十代で騙されるように異国の娼館へ売られたサキ。彼女の口から語られるのは、日本人娼婦たちが祖国に見捨てられながらも、必死に生きた日々の記憶。過酷な労働、客からの暴力、そして望郷の念。歴史の闇に葬られた女性たちの声なき声。サキの壮絶な告白を通して、日本近代史の裏面を鋭く告発する衝撃作。
ネット上の声
- 本来、こういったベタでウェットな古いタイプの邦画は苦手なんだが、ここんとこ悲劇観
- 最近の映画は、すぐに忘れてしまいがちだが、昔の映画でもインパクトのある映画は、い
- 『むぞなげぇ』ファンタジーフィクション。こうならなけりゃ良か
- 多くの唐行きさんに謝りながら、恥ずべき歴史を知るべき
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間121分
- 監督熊井啓
- 主演栗原小巻
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戦乱の世、富と名声を追い求めた男たちを待つ、妖しくも悲しい運命。
戦国時代の近江国。陶工の源十郎と、侍を夢見る義弟の藤兵衛。二人は戦乱に乗じて富を得ようと京へ向かう。そこで源十郎は、妖艶な貴婦人・若狭の屋敷に招かれ、夢のような日々に溺れていく。一方、藤兵衛は念願の侍となるが、その栄光の裏には大きな代償が。家族を顧みず、己の欲望に突き進んだ男たちを待ち受ける、美しくも恐ろしい運命の結末。
ネット上の声
- 妖艶で、妖しく、愚かな人間の悲劇を描く!
- 溝口映画としては異色のファンタジーホラー
- 巨匠<溝口健二>監督の傑作に感動です!
- 実に濃密な97分を過ごしました
時代劇
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督溝口健二
- 主演京マチ子
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江戸時代、一人の女の流転の生涯。愛に生きたが故に、社会の不条理に翻弄され続けた、悲しくも美しい一代記。
舞台は江戸時代。御所の女中お春は、身分違いの恋が発覚し、都を追放される。この出来事をきっかけに、彼女の人生は坂道を転がり落ちていく。大名の側室、裕福な商家の嫁、そして遊女へ。運命に翻弄され、男たちに利用されながらも、気高く生きようとするお春。封建社会の厳しい戒律の中で、女性が幸福を求めることの困難さ。その過酷な生涯を通して人間の尊厳を問う、不朽の名作。
ネット上の声
- 溝口作品三作目にして、いよいよ溝口健二の凄さを実感し始めている
- 溝口作品の長周しが、実は、観客に寄り添った作風に思えて…
- 不幸を自ら背負い込んでいく女の一代記
- 田中絹代の演技と美しさに圧倒された
時代劇
- 製作年1952年
- 製作国日本
- 時間137分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代
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昭和30年代の東京。娘の結婚に揺れる頑固な父親の愛情と葛藤を描く、小津安二郎初のカラー作品。
舞台は高度経済成長期の昭和30年代、東京。大会社の重役・平山渉は、友人の間では理解ある父親。しかし、愛する一人娘の節子が自分の知らない相手との結婚を告白したことで、その日常は一変。友人の娘の自由恋愛には賛成していたものの、いざ我が身となると昔気質の父親として猛反対。娘の幸せを願いながらも素直に祝福できない、父親の意地と寂しさ。時代の変化と変わらぬ親心の間で揺れる、頑固な父が旅立ちの日に見せる不器用な愛情の形。
ネット上の声
- 赤いやかん、見えない彼岸花、カラー第一作
- 娘が結婚する時の 父親の指南書☆
- さっぱりダシの利いた上品な喜劇
- 頑固親父の一番長い日☆3つ
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間118分
- 監督小津安二郎
- 主演佐分利信
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時代の波に飲まれる花柳界。没落寸前の置屋を舞台に、女たちの意地と哀しみが静かに流れる人間ドラマの傑作。
昭和30年代初頭の東京、柳橋。かつての賑わいを失い、傾きかけた置屋「つたの家」。女将のつた奴を筆頭に、出戻りの娘や気性の荒い芸者など、様々な事情を抱えた女たちが寄り集まって暮らしている。そこへ、夫を亡くし、住み込みの女中としてやって来た梨花。彼女の目を通して、時代の変化の中で必死に生き抜こうとする芸者たちの日常、その意地とプライド、そしてどうにもならない哀しみが淡々と映し出される。華やかな世界の裏側で、静かに、しかし確実に変わりゆく運命。女たちの人生の行く末は。
ネット上の声
- 豪華女優陣とかわいい猫❣️ 目はハートで演技も感心したりだけど、内...
- その流れは、かくも激しく私を揺さぶる。
- 女のひとの生きていく強さを流れる品格。
- 豊かな劇空間を作り出す、成瀬マジック
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間117分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演田中絹代
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戦後京都の廓を舞台に、母と娘、二人の女の生き様が交錯する、溝口健二が描く人間ドラマ。
舞台は戦後の京都・島原の廓「上月」。女将としてたくましく生きる母・はつ子と、母の仕事を嫌悪し東京から帰郷した娘・雪子。自殺未遂を起こした雪子が母の元で暮らし始めたことで、二人の価値観は激しく衝突。雪子は新しい人生を模索するが、廓の環境と母への反発が彼女を苦しめる。母娘の間には、はつ子の愛人である若い医者の存在が影を落とす。閉鎖された社会で生きる女たちの哀歓と、母娘の対立の果てに雪子が下す、ある重大な決断。
ネット上の声
- ケンジミゾグチ作品4作目はフォロワー様が挙げてくださったこちら
- 溝口さんは廓主人の絹代さんが好きだった?
- 一部上場中堅スーパークラスの佳作。
- "女"の内面をしっかり描けた作品☆3つ
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間84分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代
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昭和初期の東京、貧困と逆境の中、ただひたすらに文学への情熱を燃やし続けた一人の女性の激動の半生。
舞台は昭和初期の東京。作家を夢見る林ふみ子は、極貧の生活の中、女給やカフェの店員など職を転々としながらも、執筆への情熱だけは失わない。才能を認められながらも、男たちに裏切られ、文壇からは冷遇される日々。それでも彼女は、世間の不条理に屈することなく、自身の体験を赤裸々に綴り続ける。これは、何ものにも媚びず、ただひたすらに生き、書くことに生涯を捧げた一人の女性の、魂の記録。
ネット上の声
- ペシミズムの中に存在する 生きる力☆
- 成瀬監督 パンクな女を描く
- 高峰秀子の演技の幅に驚く。
- 林芙美子という人・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間123分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演高峰秀子
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戦後の東京、クリーニング店を営む福原家。次々と不幸が襲う中、家族を支え続けた母の愛と、その子供たちの成長の記録。
昭和25年、戦後の復興期にある東京・大田区。福原家は、父と母、そして4人の子供たちでクリーニング店を営む、ごく普通の家族。しかし、長男の病死をきっかけに、一家には次々と不幸が降りかかる。働きづめの父の急逝。残された母・正子は、女手一つで店を切り盛りし、子供たちを育てていく決意。長女のナレーションで淡々と語られる、貧しくも懸命に生きた家族の日常。成瀬巳喜男監督が描く、日本の「母」の姿と家族の絆の物語。
ネット上の声
- 成瀬巳喜男監督の代表作は、本作3年後の1955年の「浮雲」とされるようですが、本作こそ代表作にふさわしい作品と思います 大好きな作品です
- 苦労を重ねながら堅実に生きる、そんな日本のおかあさんの実像を描く成瀬演出の確かさと美しさ
- 成瀬監督が描く、“我慢”の世界が心を打つ
- 加東大介 まさに此の役 面目絶妙
ヒューマンドラマ
- 製作年1952年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演田中絹代
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故郷を飛び出し上京した一人の若者。都会の荒波に揉まれながら、己の信じる道を突き進む痛快青春活劇。
1975年、高度経済成長期の日本。田舎での生活に飽き足らず、大きな夢を抱いて東京へとやって来た青年、健。しかし、彼を待ち受けていたのは、甘くはない都会の現実。個性的な人々との出会いと別れ、挫折と希望。不器用ながらも、持ち前の正義感と情熱で困難に立ち向かう日々。果たして彼は、この大都会で自分の生きる道を見つけ出すことができるのか。汗と涙で描かれる、一人の男の成長物語。
ネット上の声
- いかにも昭和な良き時代!
- 西城秀樹65回目の誕生日記念レビュー🙂
- 西城秀樹が亡くなって
- ヒデキというよりキヌヨの映画?あまり話に絡んでこないと思いきや天使のような存在の
- 製作年1975年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督山根成之
- 主演西城秀樹
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70歳で山に捨てられる因習「楢山まいり」。迫る掟と母子の愛、極限の村で生きる人々の姿。
雪深い信州の貧しい村。ここには、70歳になると楢山へ行き、神に召されるという掟の存在。69歳のおりんは、冬の訪れと共に自らの楢山まいりを覚悟し、準備を進める。息子の辰平は、母を想いながらも掟に逆らえず苦悩。食糧難に苦しむ村の厳しい現実と、人間の尊厳をかけた親子の情愛。歌舞伎の様式美を取り入れた独特の演出で描かれる、生と死を巡る不朽の物語。おりんが山へ向かう、その決意の時。
ネット上の声
- 役に立たないババアとジジイは、楢山に捨てちまおう♪
- 前衛性、芸術性、叙情性が群を抜く
- オールセット&浄瑠璃・・・
- ・・・とても重いです☆3つ
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督木下恵介
- 主演田中絹代
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月が照らす夜道で交わされた、一本の傘。そこから始まる、男女の切ない運命を詩情豊かに描くメロドラマ。
とある月夜の晩、急な雨に見舞われた男が、見知らぬ女にそっと傘を差し出す。そのささやかな出会いが、二人の人生を大きく揺り動かす序章となる。互いに惹かれ合いながらも、抗えない時代の波や社会のしがらみが、彼らの前に立ちはだかる。束の間の幸福と、避けられない別れの予感。一本の傘が繋いだ儚い恋の行方を、久松静児監督が繊細なタッチで描き出す。二人は再び、同じ月のもとで巡り会うことができるのか。
ネット上の声
- 全力で家族とコミュニティを支えるスーパーお手伝いさん
- 100点 今でも「其処」で暮らしてる。
- ずーと終わって欲しくない映画
- 日本の奇跡のような時代
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間129分
- 監督久松静児
- 主演田中絹代
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戦後の日本、激動の時代を生きる五人の女たち。それぞれの人生に訪れる試練とささやかな幸福を描く珠玉の群像劇。
舞台は戦後の混乱期が残る日本。バーの女給、お見合い結婚に悩む娘、夫の浮気に苦しむ主婦など、異なる境遇に生きる五人の女性たち。彼女たちは、時代の大きなうねりの中で、男に翻弄され、貧しさに耐え、社会の因習と闘いながらも、ひたむきに自らの人生を歩もうとする。ささやかな喜び、予期せぬ裏切り、そして訪れる人生の転機。それぞれの物語が交錯することなく描かれることで、かえって当時の女性たちが置かれた普遍的な状況が浮き彫りになる。懸命に生きる彼女たちの姿が胸を打つ、感動の物語。
ネット上の声
- 85点 女ばかりで賑わう賑わう。
- 昔は子沢山だったんだな~。
- 凄い良かったけどしかし昔の映画に言うのも野暮だけどやっぱお嫁に行かなくちゃね的な
- 長々とした法事のシーン、障子越しの陽光きらきらで明るいシーンなのにめちゃめちゃ滅
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督久松静児
- 主演杉葉子
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終戦直後の東京。夫の帰りを待つ妻が、息子のために犯した一夜の過ち。夫婦の絆が試される、小津安二郎監督の問題作。
終戦から数年後の東京。夫・修一の復員を待ちながら、幼い息子とつましく暮らす時子。しかし、息子が重い病に倒れ、高額な手術費が必要に。追い詰められた彼女が選んだのは、たった一度きりの売春という道。息子の命は救われたが、その直後に夫が帰還。罪の意識に耐えきれず、時子はすべてを打ち明ける。貞淑だった妻の裏切りを知り、激しく動揺する修一。愛するが故の過ちと、許すことのできない夫の苦悩。崩壊寸前の夫婦関係を通して、戦後日本の現実と家族の絆を問う、小津安二郎の衝撃作。
ネット上の声
- 許したいんだけど…どうしようもない…
- 田中絹代って・・・すごい☆3つ半
- 話はシンプルで分かりやすかった
- 理解できるか?昔の夫婦観・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1948年
- 製作国日本
- 時間84分
- 監督小津安二郎
- 主演佐野周二
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戦後の日本を舞台に、名家の崩壊と家族の愛憎を描く。時代の波に翻弄される人々の姿を映し出す、重厚な人間ドラマ。
終戦直後の日本。かつての名家・安宅家も時代の変化には逆らえず、没落の一途を辿っていた。当主亡き後、家を守ろうとする者、新たな生き方を模索する者、それぞれの思惑が交錯し、家族の間に深い溝が生まれていく。伝統としきたりの間で揺れ動く人々の葛藤。そして、財産を巡る争いは、やがて家族の絆そのものを崩壊させていく。変わりゆく社会の中で、人々が失ったもの、そして見つけ出すものとは何か。戦後日本の縮図ともいえる家族の物語。
ネット上の声
- 謹厳実直な妻〝田中絹代〟に献身的に支えられ、純粋で鮮美透涼な義妹〝乙羽信子〟を慕
- 遅れ馳せながら、簡単ですが新年のご挨拶を
- 確かにこれは昼メロだ(笑)
- 無垢な魂と導く声
ヒューマンドラマ
- 製作年1952年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督久松静児
- 主演船越英二
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戦後の東京、対照的な姉妹の生き様。伝統と自由、愛と結婚の間で揺れ動く、小津安二郎が描く家族の肖像。
終戦から数年が経った東京。古風で貞淑な姉の節子と、奔放で現代的な妹の満里子。姉妹は対照的な性格ながらも、父と共に静かに暮らしていた。しかし、節子の夫は酒に溺れ、その結婚生活は破綻寸前。満里子は、姉がかつての恋人・宏と再会し、幸せを取り戻すことを画策する。姉の幸せを願う妹の行動が、家族の間に静かな波紋を広げていく。変わりゆく時代の中で、日本の家族が直面する葛藤と絆を、小津安二郎監督が繊細な眼差しで描き出す。姉妹が選ぶそれぞれの道とは。
ネット上の声
- 新しいって事はいつまで経っても古くならない事
- ふるくならないことが、あたらしいこと。
- 唇よ、熱く君を語り、舞い上がれ
- 行き違う想い、重ならない心
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督小津安二郎
- 主演田中絹代
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戦時下の日本、一人の息子を兵士として送り出す家族の愛と葛藤。木下恵介監督が描く、戦争に翻弄される庶民の姿。
時代は太平洋戦争末期。ごく普通の日本の家庭、高木家。父・友之丞は陸軍大尉としての誇りを持ち、三人の息子たちもまた、国の為に戦うことを運命づけられていた。長男と次男は既に出征。そして三男・信彦にも召集令状が届く。息子の出征を誇らしく思う父と、ただ息子の無事を祈り、別れの寂しさに耐える母・わか。出征の日、駅のホームで見送る家族。走り出す汽車を、母はただ必死に追いかける。国策映画でありながら、戦争の影にある家族の愛情と悲しみを力強く描き出した木下恵介監督の傑作。ラストの母の姿は、観る者の胸を強く打つ。
ネット上の声
- 本作にある反戦メッセージは人類普遍のものです しかし本作には戦前の日本がなぜ無謀であっても戦争を起こしたのか 遺書にして残そうとした点で唯一無二の映画のように思います
- ブラックコメディーそのもの。演出家は分かってる。
- 『二十四の瞳』の理解のために必見の映画
- 抑制された、でも力強い反戦メッセージ
戦争
- 製作年1944年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督木下恵介
- 主演笠智衆
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明治の歌舞伎界、芸の道に生きる二人の役者の宿命。伝統と革新の狭間で燃え上がる、父と子の壮絶な対立。
文明開化の波が押し寄せる明治初期の東京。当代随一と謳われた歌舞伎役者、鏡獅子源治郎は、自らの芸に限界を感じていた。そんな彼が見出したのが、若き役者・檜山矢之助の類まれなる才能。源治郎は矢之助を養子に迎え、己の全てを注ぎ込む。しかし、師の芸を凌駕するまでに成長した矢之助は、やがて源治郎にとって最大の好敵手となる。芸の頂点「獅子の座」を巡り、父と子の、師弟の絆は激しい憎悪と対立へ。芸に命を懸けた男たちの、壮絶な魂の物語。
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督伊藤大輔
- 主演長谷川一夫
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昭和の東京下町、おんぼろアパートに暮らす二組の夫婦に舞い込んだ、赤ん坊の置き去りという奇妙な事件。
舞台は終戦から間もない昭和20年代の東京、林立する巨大な煙突が見える下町。税務署員の弘子と失業中の夫、その隣人で商売人の仙子とめっき職人の夫が暮らすおんぼろアパート。ある朝、弘子たちの部屋の前に赤ん坊が置き去りにされる。「父親はあなたです」という手紙をきっかけに、二組の夫婦は赤ん坊の親探しに奔走。互いの夫への不信感、経済的な困窮、そして戦後の混乱が残る社会の冷たさが彼らを追い詰める。赤ん坊の存在が、ささやかな日常に波紋を広げ、夫婦それぞれの隠された過去や本音を炙り出していく。
ネット上の声
- 見方を変えれば煙突も人も違って見える
- コメディだけど、それだけじゃない
- 不思議な魅力の下町コメディ
- 本当は4本あるんだけど
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間108分
- 監督五所平之助
- 主演上原謙
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「雨月物語」の巨匠・溝口健二。関係者の証言でその妥協なき映画作りと、知られざる私生活の光と影に迫るドキュメンタリー。
日本映画の黄金期を築いた巨匠、溝口健二。その妥協なき芸術への執念は、現場で「鬼」と恐れられるほど。本作は、田中絹代、香川京子ら、彼と共に映画を作った俳優やスタッフたちの貴重な証言で構成されるドキュメンタリー。完璧を求めたワンシーン・ワンカットへのこだわり、独特の女性描写の源泉、そして撮影現場での伝説的なエピソード。語られる言葉の数々から浮かび上がるのは、映画に全てを捧げた男の狂気と情熱、そしてその裏に隠された孤独と人間的な素顔。一人の天才監督の魂の軌跡。
ネット上の声
- 『愛妻物語』で新藤兼人と溝口健二の関係を知ってから、俄然興味がわ...
- 淀川長治「もっと綺麗だったよ溝口さん家」
- 溝口さんは絹代さんタイプが好きなんだ。
- 溝口健二監督はピカソかマチスか…?
ドキュメンタリー
- 製作年1975年
- 製作国日本
- 時間150分
- 監督新藤兼人
- 主演田中絹代
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裏切りは、死してなお許されぬ罪。美しき妻の怨念が、夫を狂気と恐怖の底へと引きずり込む。
江戸時代。御家人の伊右衛門は、献身的な妻お岩がありながら、裕福な商家の娘との縁談のために彼女の存在を疎ましく思う。伊右衛門は、お岩に毒薬を薬と偽って飲ませ、惨殺。自らの欲望を満たした伊右衛門だったが、その夜から彼の周囲で次々と怪異が起こり始める。戸板に張り付けにされ、川を流れるお岩の死体。そして、どこへ行っても現れる、醜く顔が崩れた妻の亡霊。裏切られた女の凄まじい怨念が、伊右衛門の精神を蝕み、破滅への道を突き進ませる。
ネット上の声
- 幽霊が出ず、怪談ではなくなって良かった。
- しっかり“木下映画”しています!
- あくまで新訳でございます
- 半世紀超の新鮮なサスペンス
ホラー
- 製作年1949年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督木下恵介
- 主演田中絹代
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戦時下の信州の山村を舞台に、貧しい人々のために身を粉にして働く一人の女医の、ひたむきな情熱と苦悩を描く人間賛歌。
舞台は太平洋戦争前夜、1941年の長野県の山村。主人公は、村で唯一の診療所を切り盛りする女医のぶ。夫の故郷であるこの地で、貧困と因習に苦しむ村人たちのために、昼夜を問わず医療に身を捧げていた。しかし、彼女を待っていたのは、医学への無理解と迷信が渦巻く厳しい現実。急患の治療を拒む家族、非衛生的な環境。次々と立ちはだかる困難にも、のぶは強い信念で立ち向かい、一人一人の命と真摯に向き合う。戦争の影が色濃くなる時代を背景に、一人の女性の生き様を通して、命の尊さと人間の絆を力強く描き出す感動の記録。
ネット上の声
- 抗生物質が発見される前の医療は…
- 清水らしいのどかな人物描写が主だが(行者を追い返す爺の動きがめちゃ清水)、赤ん坊
- 医者のない集落に研修で訪れた女医たちの数日間の記録
- 胡散臭い祈祷師が良かった
- 製作年1941年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督清水宏
- 主演田中絹代
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明治の京都、許されぬ恋に身を焦がす男女の運命。一人の男と美しき姉妹、その三角関係が描く悲恋の物語。
舞台は明治時代の京都。実直な青年・慎之助は、許嫁のお静とのお見合いの席で、付き添いで来ていたお静の姉であり未亡人のお遊さまに一目で心を奪われる。慎之助はお遊さまへの想いを断ち切れず、お静は姉と許嫁の気持ちを察し、二人のために自らを犠牲にしようと決意。しかし、封建的な社会の厳しい掟と家柄が、三人の前に大きな壁として立ちはだかる。愛する人の幸せを願い、それぞれが下す苦渋の決断。その選択が三人を待ち受ける過酷な運命の序章。
ネット上の声
- ■谷崎潤一郎氏原作「芦刈」、溝口健二監督作品〜🎬■
- 原作谷崎潤一郎、主演田中絹代の淑やかな文芸映画
- 幻想の世界をメロドラマ化した溝口流文芸作
- 谷崎潤一郎「蘆刈」と溝口の「お遊さま」
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代
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戦後間もない銀座の夜。一人息子を育てるため、強く、そして健気に生きるバーの女給、ひとりの女性の肖像。
舞台は終戦からまだ日が浅い東京・銀座。シングルマザーの雪子は、幼い息子を育てるため、夜は「銀座化粧」を施し、バーの女給として働いている。気難しい客をあしらい、同僚と世間話に興じ、時には再婚の淡い夢を抱くも、現実は厳しい。それでも彼女は決して笑顔を絶やさず、日々のささやかな出来事に喜びを見出し、息子の成長だけを支えに懸命に生きる。華やかなネオンの裏側で、地に足をつけ、力強く生き抜こうとする一人の女性のありふれた日常。その姿から浮かび上がる、戦後日本の確かな息吹。
ネット上の声
- 本作、おかあさん、晩菊 続けてご覧頂くと感慨深いものがあります
- 田中絹代の演技をひたすら見つめる作品だった
- 成瀬監督が、女性映画の名手と言われる所以
- 満足に舗装もされていない銀座
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演田中絹代
-
戦時下の日本、逆境に負けず明るく生きる家族の姿を描く、心温まる人情ドラマ。
昭和16年、戦時下の東京。ある一家の主が病に倒れ、家計は火の車。しかし、長男をはじめとする家族は決してくじけない。隣人との助け合い、ささやかな日常の喜びを胸に、困難な時代を懸命に生き抜く決意。逆境の中でこそ輝く家族の絆と、前向きな精神。日本中が困難に直面した時代に送る、希望の物語。
ネット上の声
- 野村浩将監督作品が好きで(^_^;)いろいろ観てますが元気でいかぅょわ秀逸かも(
- 松竹の6大スター共演作
- YouTube で視聴
- 製作年1941年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督野村浩将
- 主演佐野周二
-
厳格な軍人の父と、それぞれ母の違う四人の息子たち。一つの家に渦巻く、愛憎と確執、そして家族の絆を問う重厚な人間ドラマ。
昭和初期の日本。陸軍大佐である父の絶対的な権力のもと、一つ屋根の下で暮らす四人の異母兄弟。父の厳格すぎる教育と、息子たちへの歪んだ愛情は、兄弟間に拭い去れない溝と確執を生み出していく。長男は父に反発し、次男は父の期待に応えようともがき、三男は病弱さに苦しみ、四男は孤独を抱える。それぞれの母への想い、兄弟間の嫉妬と連帯、そして父への畏怖と憎しみ。やがて、家族という名の鎖に縛られた彼らの関係は、ある出来事をきっかけに崩壊へと向かう。血の繋がりとは何か、家族とは何かを、痛切に描き出す物語。
ネット上の声
- しかし三國連太郎という役者は・・・
- 月月火水木金金
- 荘重なパイプオルガンの音が響いて…
- 非国民とさげすまれ・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督家城巳代治
- 主演三国連太郎
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優等生の姉と奔放な弟、一つの家族の絆と崩壊を繊細に描く、市川崑監督の名作。
舞台は、大正時代の東京。しっかり者で心優しい姉のげんと、自由奔放で問題ばかり起こす弟の碧郎。病弱な母と厳格な父のもと、二人は対照的な性格ながらも、深く結びついていた。しかし、碧郎の度重なる素行不良は、次第に家族の間に深い溝を生んでいく。姉は弟を必死に庇い、その将来を案じるが、彼の行動はエスカレートするばかり。やがて、家族を揺るがす決定的な事件が発生。姉の愛情は、奔放な弟に届くのか。一つの家族の愛と葛藤、そして避けられぬ悲劇を、繊細かつ鮮烈な映像美で描き出す、涙なくしては見られない物語。
ネット上の声
- 山田洋次が市川昆作品の中で最も尊敬する作品。腕にピンクのリボンを結ぶなどというオマージュもささげられている。
- 宮川 一夫 日本映画の底力を示すカメラマンです 記憶されなければならない名前です
- 鍵と同じ市川崑。宮川一夫コンビの作品。 鬱々とした色調、アンバラン...
- 赤木圭一郎さんは61年に急死。従って、生き残って探検隊になるなり。
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督市川崑
- 主演岸恵子
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夏の温泉宿、一本のかんざしが繋ぐ人々の縁。日常から離れた場所で紡がれる、ささやかで心温まる物語。
昭和初期、夏の盛り。山奥の静かな温泉宿。ある日、滞在客の男性が、前の客が忘れていった一本のかんざしを踏んで怪我。数日後、かんざしの持ち主である女性・恵美が謝罪に訪れる。彼女は男性の怪我が治るまで宿に留まることに。この小さな出来事をきっかけに、宿に集う人々—兵士、子連れの夫婦、教授—の間に、穏やかな交流が生まれる。他愛のない会話、共に過ごす静かな時間。日常の喧騒を離れた場所で、人々が織りなす束の間の人間模様。
ネット上の声
- お天道様に照りつけられて、教えられる。
- 意味深、、、清水宏監督と田中絹代
- 田中絹代の自然な演技が良い
- 80点 何故か見てしまう。
ヒューマンドラマ
- 製作年1941年
- 製作国日本
- 時間71分
- 監督清水宏
- 主演田中絹代
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終戦直後の大阪、絶望の淵で生きるために体を売る女たち。社会の闇に翻弄される魂の叫び。
舞台は1946年、敗戦で焼け野原となった大阪。戦争で夫と子を失った房子は、生きるため、そして同じ境遇の妹を支えるため、進駐軍相手の街娼「パンパン」となることを決意。しかし、夜の街は病気、暴力、そして警察による「狩り込み」が横行する過酷な世界。プライドを捨て、体を売る日々に心はすり減っていく。そんな中、かつての恋人との再会が、彼女を更なる苦悩へと突き落とす。絶望的な状況下で、女たちは時に反目し、時に連帯しながら、ささやかな希望を求めてもがく。彼女たちがたどり着く未来とは。
ネット上の声
- 敗戦後の大阪を舞台に、女性たちの地獄絵のような姿を冷淡に生々しく描く溝口健二監督
- いろいろ意見はあるだろうけども、やっぱり好き好んで身体を売る女はいないと思う
- 戦後社会の罪と、溝口監督の罪の意識
- テーマのしっかりした作品☆3つ
ヒューマンドラマ
- 製作年1948年
- 製作国日本
- 時間73分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代
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成瀬巳喜男にとってはじめての時代劇。一六〇六年、京都の三十三間堂で初めて行われた通し矢を描いた作品。通し矢とは、朝六時から翌日の六時までの間に、六六間(119メートル)先の的に射る矢の数を競うもの。一六六八年、星野勘左衛門は一万五百四十二本の弓を放って、八千本を的に当てた記録を作ったが、十八年後、和佐大八郎が一万三千五十三本を放って、八千百三十三本を当てて新記録を作った。この出来事に基づいて小国英雄が脚本を書いた。
ネット上の声
- 東宝作品乍ら松竹下加茂で撮影と、終戦間際の厳しい環境がこたえたのか?成瀬巳喜男監
- 三十三間堂、落ち込んだときとか、京都に地元から友達きたときに連れてったりで何度か
- 田中絹代の肉体の上の着物の柄のきれいなこと
- 〖1940年代映画:時代劇:東宝〗
時代劇
- 製作年1945年
- 製作国日本
- 時間76分
- 監督---
- 主演長谷川一夫
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戦後の京都・島原遊廓を舞台に女の世界の哀歓を描いた北条秀司の原作『太夫さん』(昭和三十年十一月、新派が明治座で上演、テアトロン賞受賞)の映画化。「夕凪」の八住利雄が脚色、「柳生武芸帳(1957)」の稲垣浩が監督した。撮影は「ロマンス誕生」の岡崎宏三。主演は、これが東宝復帰第一回作品の乙羽信子、「月と接吻」の淡路恵子、「別れの茶摘み歌 お姉さんと呼んだ人」の扇千景、「異母兄弟」の田中絹代、「大学の侍たち」の環三千世、「夕凪」の万代峯子、千石規子。ほかに中北千枝子、小沢栄太郎、色彩はアグファカラー。初期タイトルは「太夫さんより」。1957年10月1日より先行ロードショー。
ネット上の声
- 華やかさの内情は...。
- 宝永桜の女たち‼️
- 製作当時の遊郭を取り上げたり、主役に田中絹代を起用したりと溝口健二監督を意識した
- 太夫と言ったら江戸時代では花魁の一握りトップだった庶民には高嶺の花、時は移り戦後
ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督稲垣浩
- 主演乙羽信子
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旧制高校の学生と旅芸人の踊子。伊豆の美しい自然を舞台に描かれる、淡く切ない身分違いの恋物語。
孤独を抱え伊豆へ一人旅に出た、旧制高校の学生。道中、彼は旅芸人の一座と出会い、可憐な踊子・薫に心を奪われる。天城峠のトンネル、湯ヶ野の温泉宿。共に旅をするうち、二人の間には淡い恋心が芽生えていく。しかし、学生と芸人という身分の違いと、旅の終わりがもたらす別れの予感。限られた時間の中で育まれる純粋な想いの行方。川端康成の不朽の名作、その映画化。
ネット上の声
- のんびりほのぼのしたアイドル映画。
- 音のないラブソング
- 初恋は淡く遠くに...
- 田中絹代の可愛らしさ
ヒューマンドラマ
- 製作年1933年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督五所平之助
- 主演田中絹代
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さきにSP「息子の青春」でデビュした小林正樹監督のフィーチュア第一回作品。脚本は師、木下恵介のオリジナルである。「処女雪」の森田俊保、「学生社長」の木下忠司がそれぞれ撮影、音楽を担当。キャストは小林監督の従姉にあたる田中絹代の特別出演のほか、俳優座の千田是也、東山千栄子、永田靖、「ひめゆりの塔(1953)」の津島恵子、「夏子の冒険」の淡路恵子、「鳩」の石浜朗、「うず潮(1952)」の新人野添ひとみ(SKD)、「春の鼓笛」の高橋貞二、大船入社第一回の三橋達也など。
青春
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督小林正樹
- 主演千田是也
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金融業の社長が急死したために、本妻と妾と小姑が同居生活することになり、身寄りのない“三婆”の欲の皮のつっぱった奇妙な三角関係が展開される。原作は有吉佐和子の同名小説の映画化。脚本は「放課後」の井手俊郎、監督は「塩狩峠」の中村登、撮影は「日本侠花伝」の村井博がそれぞれ担当。
ネット上の声
- 35年前、老いの演技の凄まじさ
- 本妻vs妾vs小姑
- 今井正監督「にっぽんのお婆ちゃん」のようなオモシロ路線を想像してたけど、こちらは
- 京都文化博物館のフィルムシアターでもここまで笑い声が起こる映画は久々だった気がす
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間101分
- 監督中村登
- 主演三益愛子
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大学卒業を目前に控えた若者たちの友情、恋愛、そして社会への巣立ち。小津安二郎監督が描く、サイレント期のほろ苦い青春群像劇。
大学の寮で暮らす堀野、斎田、熊田、島崎の四人組。彼らはカンニングを企てたり、アルバイトに精を出したりと、自由気ままな学生生活を謳歌していた。特に裕福な実家を持つ堀野は、仲間たちとの時間を何よりも大切にする好青年。しかし、卒業という名のタイムリミットが、彼らの牧歌的な日々に変化をもたらす。ある日、堀野の父親が経営する会社に斎田の就職が内定。それをきっかけに、仲間内で気まずい空気が流れ始める。友情と現実の狭間で揺れ動く若者たちの、青春の終わりの予感。
ネット上の声
- 青春の夢?そんなのあったっけかな?🤣
- 時代背景は、恐らく、凄まじい就職難
- 親愛なる小津安二郎監督‼️
- 斎藤達雄が教科書を読みながら歩いていると岡持ちにぶつかり田中絹代との強烈な切り返
ヒューマンドラマ
- 製作年1932年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督小津安二郎
- 主演江川宇礼雄
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昭和初期の東京下町。貧しい人々のために奮闘する女医の、愛と情熱、そして苦悩に満ちたヒューマンドラマ。
昭和12年の東京。医師の絹代は、貧しい人々が暮らす下町に診療所を開業。しかし、周囲からは「女医」というだけで偏見の目で見られ、患者はなかなか集まらない。それでも、持ち前の情熱と献身的な治療で、次第に町の人々の信頼を得ていく絹代。そんな彼女の前に現れる、様々な事情を抱えた患者たち。医療への情熱と、一人の女性としての幸せの間で揺れ動く、彼女の選択。
ネット上の声
- 今なら車検に通らないな~
- 後輩ちゃんにおすすめして貰った映画です
- 田中絹代、佐分利信主演のラブコメ
- 1937年(昭和12年)の作品
- 製作年1937年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督野村浩将
- 主演田中絹代
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令嬢・絹代の胸に芽生えた、淡く切ない初めての恋。身分違いの恋の行方を描く、昭和初期のメロドラマ。
舞台は昭和初期の東京。裕福な家庭に育ち、何不自由なく暮らす令嬢の絹代。世間知らずで純粋な彼女の日常は、一人の青年との出会いで色づき始める。それは、家の書生として働く、誠実だが身分の低い青年。初めて知る胸の高鳴り、戸惑いながらも惹かれ合う二人。しかし、彼らの前には、厳格な父親と家柄という、あまりにも高い壁。許されざる恋と知りながら、募る想いを止められない絹代。彼女が選ぶのは、家のための結婚か、それとも愛を貫く道か。一人の女性の心の成長と、初恋の決断。
ネット上の声
- 佐分利信の恋愛もの・・・
- おせんべいの製法は今でも変わらないなあ
- 絹代ちャンの親父が職場のホテル解雇されてから映画ゎスタート(^_^;)ある日絹代
- 製作年1940年
- 製作国日本
- 時間82分
- 監督野村浩将
- 主演河村黎吉
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寺山修司の原案を桜井秀雄がシナリオ化、監督したホームドラマ。撮影は西川亨。
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督桜井秀雄
- 主演鰐淵晴子
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昼はタイピスト、夜はヤクザの情婦。愛と嫉妬に揺れる女が、裏社会からの脱却を誓うクライムドラマ。
昭和初期の横浜。昼は会社のタイピスト、夜はボクサーくずれのチンピラ・譲二の情婦として生きる時子。彼女の日常は、譲二がレコード店で働く純真な娘・和子に心惹かれたことで大きく揺らぎ始める。嫉妬に狂った時子は和子を脅すが、逆に彼女の兄から諭され、自らの生き方を見つめ直すことに。譲二と共に裏社会から抜け出すことを決意した時子は、更生資金を手に入れるため、二人で最後の強盗計画を実行する。愛する男との未来を賭けた、危険な一夜の物語。
ネット上の声
- 小津監督のギャング物
- 小津のハードボイルド
- 小津さんノリノリ
- サイレント小津さんだけど、wowowさんなので音声付き!
ヒューマンドラマ
- 製作年1933年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督小津安二郎
- 主演田中絹代
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製作は「舞姫(1951)」の児井英生で、大岡昇平の原作から福田恒存が潤色して「お遊さま」の依田義賢が脚色したものである、演出は「お遊さま」の溝口健二で撮影は「袴だれ保輔」の玉井正夫が担当している。出演者の主なものは「夜の未亡人」の田中絹代「せきれいの曲」の轟夕起子に山村聡、「盜まれた恋」の森雅之に片山明彦、大谷伶子、進藤英太郎など。
ネット上の声
- 夫人よろめきドラマだと思って見始めたわたくしを大変恥じております
- 武蔵野の原風景を舞台に展開する、愛とエゴと享楽主義の恋愛悲劇
- 溝口監督を世界のミゾクチに押し上げた秘密
- 作り手が原作を十分に料理できていない様な
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代
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新藤兼人が民芸の舞台にのせた「女の声」の映画化で、「海の野郎ども」に引続き自ら脚色、監督したもの。撮影は「東京の瞳」の中川芳久。主演は「有楽町で逢いましょう」の京マチ子、「地上」の田中絹代、「東京の瞳」の船越英二、「負ケラレマセン勝ツマデハ」の望月優子。更に杉村春子、乙羽信子、小沢栄太郎、水戸光子、宇野重吉、市川和子などが出演している。
ネット上の声
- 女は哀しい、けれど男より強い
- キャストが豪華
- 新藤兼人が自らの戯曲を映画化したほぼワンセットで展開する密室会話劇
- 豪華キャストで織りなす家族の葛藤
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間106分
- 監督新藤兼人
- 主演京マチ子
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霧の夜に消えた謎の駕籠。忠義と裏切りが渦巻く江戸を舞台にした、傑作時代劇。
舞台は権謀術数が渦巻く江戸。ある霧深い夜、腕利きの浪人・伊吹新之介は、謎の刺客集団に襲われる一丁の駕籠に遭遇する。咄嗟に加勢し、駕籠の主を救ったことから、彼は幕府を揺るがす巨大な陰謀の渦中へ。依頼されたのは、藩の存亡をかけた密書を運ぶ姫の護衛。しかし、行く手には次々と放たれる追手と、張り巡らされた裏切りの罠。信じられるのは己の剣のみ。おぼろ月夜の下、忠義と野望が交錯する死闘の旅路。巨匠・伊藤大輔が描く、手に汗握る本格時代劇。
ネット上の声
- 阪妻、田中絹代と山田五十鈴の共演も今ひとつな感じが・・・大スターだから映画見に行
- 殺人の疑いをかけられた進之助を和尚が救い出して真相を暴いていく
時代劇
- 製作年1951年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督伊藤大輔
- 主演阪東妻三郎
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女子囚人群の生態を描きその矯正補導を主題とする異色篇。「雑居家族」の田中澄江の脚本を、同じく久松静児が監督、「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」の小原譲治が撮影を担当。出演者は「愛情の決算」の原節子、「飯沢匡作「二号」より ある女の場合」の木暮実千代、「森繁よ何処へ行く」の香川京子、淡路恵子、「夕やけ雲」の久我美子、「恐怖の逃亡」の安西郷子、「飯沢匡作「二号」より ある女の場合」の杉葉子、「囚人船」の岡田茉莉子、「病妻物語 あやに愛しき」の田中絹代、先ごろパリから帰った話題のスター谷洋子、「アチャコの子宝仁義」の浪花千栄子、その他伊豆肇、十朱久雄、上田吉二郎、小杉義男、清川玉枝、滝花久子など。
ネット上の声
- 今となっては豪華過ぎる女優陣
- 看守の帽子はサンダーバード隊員みたい!
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督久松静児
- 主演田中絹代
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原作の川頭義郎は現在大船の助監督。監督並びに脚色は「わが恋せし乙女」「結婚(1947)」の木下恵介。同じく協力者楠田浩之の撮影。出演者は「女優須磨子の恋」の田中絹代に、佐野周二推薦佐田啓二が相手役としてデヴューするほか「二連銃の鬼」の小杉勇「処女は真珠の如く」「若き日の血は燃えて」の山内明が共演する。
ネット上の声
- 田中絹代のプロモーションビデオ?
- ベタベタの大ベタなんだけど今でも共感はできるし胸キュンポイントもわからなくもない
- 小理屈監督とルサンチマン女優、どっちも苦手なはずなのに、組み合わせると逆にイケる
- 明らかに中年の田中絹代さんとピチピチイケメン佐田啓二のラブストーリー、昔の映画の
ヒューマンドラマ
- 製作年1947年
- 製作国日本
- 時間82分
- 監督木下恵介
- 主演田中絹代
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堀江謙一の実録からなる原作を、「雪之丞変化(1963)」の和田夏十が脚色、コンビの市川崑が監督した青春もの。撮影は「太陽への脱出」の山崎善弘。
ネット上の声
- 本作のテーマはヨットの航海を描くことではありません
- 若い頃の裕次郎のオーラと別の浅丘ルリ子
- 石原プロ・円谷プロの気概が感じられる
- 一人でやり遂げる意志の強さとは・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督市川崑
- 主演石原裕次郎
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製作は「大江戸五人男」の製作補佐の小倉浩一郎で、脚本は「旗本退屈男 江戸城罷り通る」の鈴木兵吾と、「佐々木小次郎 (第一部)(1950)」の脚本及び監督に当たった稲垣浩が共同で書き、やはり稲垣浩が監督に当たっている。撮影は「真説 石川五右衛門」の安本淳である。配役は、「大江戸五人男」の阪東妻三郎、「愛染橋」の田中絹代、「夢と知りせば」の木暮実千代、「命美わし」の三國連太郎などのほかに、進藤英太郎、上田吉二郎、山路義人など。
時代劇
- 製作年1951年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督稲垣浩
- 主演阪東妻三郎
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大学を卒業したものの、就職先が見つからないままの徹夫。故郷の母親には就職したとうそをつき、それを信じた母親は婚約者の町子を連れて上京してくる。2人に真実を告げられずにいた徹夫だったが、彼のうそを見抜いた町子はひそかにカフェで働き始める。
ネット上の声
- 現存してるのは11分のみ、とのことですがちゃんとおもしろかったです
- 小津安二郎監督『大学は出たけれど』を活弁士と楽団付きで鑑賞
- 80年近く経った今でも通用する
- 時代背景を映した優しい掌編。
ヒューマンドラマ
- 製作年1929年
- 製作国日本
- 時間70分
- 監督小津安二郎
- 主演高田稔
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ネット上の声
- 子供たちのために働く夢を持ちつつ見合いをしようとする軍医として従軍した男を中心に
- 川島雄三のデビュー作は織田作之助原作
- 戦前の作品とも思えない朗らかさ
- 川島雄三、戦時中の監督第一作
- 製作年1944年
- 製作国日本
- 時間67分
- 監督川島雄三
- 主演佐野周二
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ネット上の声
- 日本人の映画監督では、島津保次郎監督が一番好きなのだが…、この作品はつまらない…
- 目が見えなくなりつつも琴の道を極めようとする商家の美しい娘と、その娘を師匠として
- 原作発表から二年後の映画化だから、当時の倫理観や社会の空気を感じることができた
- 江戸末期が舞台だから昭和10年の制作当時としても100年近く前の古い時代を再現し
文芸・史劇、 ヒューマンドラマ
- 製作年1935年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督島津保次郎
- 主演田中絹代
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「ユーディット」を書いたので有名なドイツの戯曲家ウィリアム・ヘッベル氏の原作を、ロベルト・リープマン氏とワルター・ズッパー氏が脚色し、カール・フレーリッヒ氏が監督したもので、主役は「朝から夜中まで」「ウィリアム・テル(1922)」等出演のエルナ・モレナ嬢、「デセプション」「白黒姉妹」等出演のヘンニ・ポルテン嬢で、その他フリードリッヒ・カイスラー氏、ヴィルヘルム・ディーゲルマン氏等が出演する。無声。
ネット上の声
- 男は皆、自己中よ!
- まだ娘役の田中絹代さん、これから沢山の映画に出て、磨きが掛かってゆくのだな
- 渋谷実監督、田中絹代主演のホームドラマ
- 渋谷実監督の出世作と評価されている作品
- 製作年1938年
- 製作国日本
- 時間89分
- 監督渋谷実
- 主演田中絹代