- 製作
- 1935年 日本
- 時間
- 110分
- 監督
- 島津保次郎
- 出演
- 田中絹代高田浩吉斎藤達雄
- 種類
- 文芸・史劇ヒューマンドラマ
【盲目の琴の師匠と、彼女に全てを捧げる丁稚。身分を超えた、究極の献身と偏愛の物語。】
舞台は封建時代の日本。裕福な薬問屋の娘で、美しくも気位の高い盲目の琴の師匠、春琴。彼女に仕えるのは、丁稚の佐助。佐助は、春琴の気まぐれや折檻に耐えながら、ただひたすらに彼女を崇拝し、献身的な愛を捧げ続ける。二人の間には、師弟であり主従であるという関係を超えた、特異で強烈な絆が結ばれていた。ある日、春琴の美貌を永遠に奪い去ろうとする悲劇的な事件が発生。その時、佐助は彼女の闇の世界を共有するため、狂気ともいえる究極の決断を下す。愛の概念を根底から揺さぶる、壮絶な物語。