- 製作
- 1954年 日本
- 時間
- 84分
- 監督
- 溝口健二
- 出演
- 田中絹代大谷友右衛門久我美子
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦後京都の廓を舞台に、母と娘、二人の女の生き様が交錯する、溝口健二が描く人間ドラマ。】
舞台は戦後の京都・島原の廓「上月」。女将としてたくましく生きる母・はつ子と、母の仕事を嫌悪し東京から帰郷した娘・雪子。自殺未遂を起こした雪子が母の元で暮らし始めたことで、二人の価値観は激しく衝突。雪子は新しい人生を模索するが、廓の環境と母への反発が彼女を苦しめる。母娘の間には、はつ子の愛人である若い医者の存在が影を落とす。閉鎖された社会で生きる女たちの哀歓と、母娘の対立の果てに雪子が下す、ある重大な決断。