- 製作
- 1960年 日本
- 時間
- 98分
- 監督
- 市川崑
- 出演
- 岸恵子川口浩田中絹代
- 種類
- ヒューマンドラマ
【優等生の姉と奔放な弟、一つの家族の絆と崩壊を繊細に描く、市川崑監督の名作。】
舞台は、大正時代の東京。しっかり者で心優しい姉のげんと、自由奔放で問題ばかり起こす弟の碧郎。病弱な母と厳格な父のもと、二人は対照的な性格ながらも、深く結びついていた。しかし、碧郎の度重なる素行不良は、次第に家族の間に深い溝を生んでいく。姉は弟を必死に庇い、その将来を案じるが、彼の行動はエスカレートするばかり。やがて、家族を揺るがす決定的な事件が発生。姉の愛情は、奔放な弟に届くのか。一つの家族の愛と葛藤、そして避けられぬ悲劇を、繊細かつ鮮烈な映像美で描き出す、涙なくしては見られない物語。