- 製作
- 1944年 日本
- 時間
- 87分
- 監督
- 木下恵介
- 出演
- 笠智衆田中絹代三津田健
- 種類
- 戦争
【戦時下の日本、一人の息子を兵士として送り出す家族の愛と葛藤。木下恵介監督が描く、戦争に翻弄される庶民の姿。】
時代は太平洋戦争末期。ごく普通の日本の家庭、高木家。父・友之丞は陸軍大尉としての誇りを持ち、三人の息子たちもまた、国の為に戦うことを運命づけられていた。長男と次男は既に出征。そして三男・信彦にも召集令状が届く。息子の出征を誇らしく思う父と、ただ息子の無事を祈り、別れの寂しさに耐える母・わか。出征の日、駅のホームで見送る家族。走り出す汽車を、母はただ必死に追いかける。国策映画でありながら、戦争の影にある家族の愛情と悲しみを力強く描き出した木下恵介監督の傑作。ラストの母の姿は、観る者の胸を強く打つ。