- 製作
- 1957年 日本
- 時間
- 113分
- 監督
- 稲垣浩
- 出演
- 乙羽信子淡路恵子田中絹代
- 種類
- ヒューマンドラマ
【遊郭に咲く一輪の花。運命に翻弄されながらも、愛と尊厳を求めた一人の女の哀しき生涯。】
封建時代の日本、華やかな遊郭の裏側。貧しさゆえに身を売られ、「太夫(こったい)」として生きることを強いられた一人の女。偽りの愛を売り、客の伽をし、自由を奪われた日々。そこは、女たちの嫉妬と見栄、そして儚い夢が渦巻く世界。過酷な運命に抗い、人間としての尊厳を失わずにいようとする彼女だが、社会の非情な壁が立ちはだかる。客として現れた一人の男に淡い恋心を抱くも、その想いが許されるはずもなかった。女であることの哀しみと、それでもなお強く生きようとする魂の軌跡を描く文芸悲劇。