- 製作
- 1951年 日本
- 時間
- 88分
- 監督
- 溝口健二
- 出演
- 田中絹代森雅之山村聡
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦後の東京郊外、貞淑な妻の心に芽生えた禁断の恋。道徳と情熱の狭間で揺れる魂の行方。】
敗戦の色がまだ濃く残る東京、武蔵野。貞淑な妻・道子は、俗物的な大学教授の夫との冷え切った結婚生活に、静かな絶望を感じていた。そんな彼女の日常に光を差したのは、戦地から復員したいとこの勉。彼の若さと誠実さに、道子の心は激しく揺れ動く。夫や周囲の人間たちの欲望が渦巻く中、道子は許されない想いと道徳との間で引き裂かれる。古い価値観が崩れゆく時代を背景に、一人の女性が自らの愛を貫こうとする姿。その先に待つ運命とは。