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戦乱の世、ススキ野原の穴に潜み、落ち武者を殺しては武具を剥ぎ取る老婆と嫁。一人の男の出現が、二人の共犯関係と性を狂わせる、人間の業を描く時代劇。
南北朝時代の日本。広大なススキ野原にぽつんと立つ一軒家。そこに暮らす老婆と若き嫁は、戦で夫を失い、生きるために落ち武者を殺しては、その武具を売りさばく日々。ある日、戦から帰還した男、八(はち)が二人の前に現れる。若く美しい嫁は、夜ごと八のもとへ通うように。嫉妬と孤独に狂う老婆は、嫁を戒めるため、偶然手に入れた鬼の面を被り、夜道で彼女を脅す。しかし、その面は老婆の顔に張り付き、取れなくなってしまう。人間の欲望と執念の果て。
ネット上の声
- 餓えた2人の女は、殺した落武者から武具を奪って売りさばき、なんとか凌いでいたが、
- 戦国時代、すすき野原で落武者狩りをして生計を立てる姑と嫁
- 夏の草むらに繰り広げられる女の情欲の奔流
- 当時の日本映画の凄さガわかる作品
時代劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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瀬戸内海の小島で暮らす家族。セリフを排し、水運びという過酷な労働を通して描かれる、人間の営みと生命の尊厳。
舞台は瀬戸内海に浮かぶ、電気も水道もない小さな島。そこに住むのは、夫婦と二人の子供だけの家族。彼らの生活は、ただひたすらに作物を育てること。そのためには、対岸から毎日、何度も小舟で水を汲み、急な坂道を天秤棒で運び上げなければならない。セリフは一切なく、聞こえるのは自然の音と人々の息遣いのみ。繰り返される過酷な労働の日々。そんな彼らを襲う、あまりにも悲しい出来事。それでも続く、生命の営み。
ネット上の声
- この時期、ここに、こういう暮らしが。今は。
- 台詞は無し・映像と音楽で成立した名作☆
- 新藤兼人監督が亡くなった
- 素晴らしいと思いました
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督新藤兼人
- 主演殿山泰司
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東京から大阪へ左遷されたサラリーマン。彼が身を寄せた安宿で出会う、戦後を生きる人々の哀歓。
舞台は戦後復興期の大阪。東京の本社から左遷され、大阪支社にやってきたサラリーマンの三田。彼は会社が用意した宿を断り、場末の安宿「水月」に身を寄せる。そこには、病気の父を抱える女中や、芸者、訳ありの客など、貧しさの中でも懸命に生きる人々がいた。彼らとの交流を通して、三田は冷え切っていた心に温かいものを取り戻していく。しかし、厳しい現実は容赦なく彼らに襲いかかる。巨匠・五所平之助が描く、名もなき人々のささやかな人生賛歌。
ネット上の声
- 世の中、金、金、金…。
- 主人公である佐野周二の女性への憐れみや同情が、人情ドラマの範疇を超えて何も出来な
- ブルジョワで生真面目な佐野周二が必死に生きる労働者たちと触れ合うことによって、例
- ブルジョワゆえの潔癖で正義感の強さをもった男が、上司をぶん殴って左遷された大阪の
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間122分
- 監督五所平之助
- 主演佐野周二
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父を亡くし東京へ来た少年。都会の片隅で出会った少女と分かち合う、束の間の友情と子供時代の終わり。
1960年、高度経済成長期の東京。父を亡くした少年・秀夫は、母と共に信州から上京する。慣れない都会の生活と、旅館で働く母の多忙さから、孤独を深める秀夫。そんな彼が出会ったのは、隣に住む少女・順子。二人は工場の煙突や鉄塔が立ち並ぶ街を遊び場に、子供だけの世界を築き、ささやかな友情を育む。しかし、大人たちの身勝手な事情と季節の移ろいは、二人の純粋な時間に静かな影を落とす。やがて訪れる、秋の気配と避けられない別れ。子供の視点から見た世界の切なさ。
ネット上の声
- いつの時代も子供は大人に振りまわされる
- 時代をうつす子どもの姿
- 先日の「浮雲」で成瀬巳喜男作品デビューし、他作品も・・・となっていたところで、7
- 昭和の銀座界隈や晴海埠頭の風景、人々の生活、それを追うだけでも楽し...
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間79分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演大沢健三郎
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作家が迷い込んだ、東京湾の漁師町「浦粕」。そこに生きる人々の、たくましくも滑稽で愛おしい人間模様を描く、昭和の名作喜劇。
戦後の千葉県、東京湾に面した漁師町「浦粕」。小説家である「先生」は、執筆のためにこの地に居を構える。そこは、貧しいながらもエネルギッシュで、どこか抜けた人々が暮らす世界。口八丁手八丁の船頭、噂話に花を咲かせる女たち、そしてたくましく生きる町の人々。先生は、彼らの日常に巻き込まれ、そのたくましさ、ずる賢さ、そして人情に触れていく。都会の常識が通用しないこの町で、彼は何を見、何を感じるのか。生命力あふれる人間賛歌。
ネット上の声
- 川島雄三監督らしい『幕末太陽傳』のようにイキイキとした人間描写
- 川島雄三監督の信奉者から絶大な支持を受けていた"幻の名作"
- 映画の時代の映画 川島と森繁 天才二人
- 1960年代の浦安、浦安市民必見?!
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間101分
- 監督川島雄三
- 主演森繁久弥
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戦後の貧しい漁村、夫を亡くした女と孤独な男の許されざる恋。運命に翻弄されながらも、愛を貫こうとする二人の切ないメロドラマ。
舞台は戦後間もない伊豆の小さな漁村。夫を海で亡くし、幼い息子と姑と共に暮らすやす。彼女の前に現れたのは、都会から流れてきた孤独な男、三井。互いに惹かれ合う二人だが、村の厳しい目と、亡き夫への義理が彼らの関係を阻む壁。貧しい生活の中、息子の将来を案じるやすは、ある大きな決断を迫られる。愛する人との幸せか、それとも息子のための自己犠牲か。寄せては返す波のように揺れ動く女心の行き着く先。
ネット上の声
- 気のいい、優しい娼婦という女優なら一度はやりたい、しかしリアリティを確保するのが
- 貧しさから自分から望んで娼妓となった女性が、生来の明るく前向きな姿勢で、周りを助
- 心に残るシーン多いけど何と言っても若尾さんが初めてお店に来て2階で戸を閉めるまで
- 全映画探しても廃墟トロッコを押すだけで鑑賞者の気持ちをえぐる映画はないよね
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間107分
- 監督豊田四郎
- 主演若尾文子
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戦後の混乱期、社会の底辺「どぶ」で必死に生きる人々の、剥き出しの欲望と絶望を描く衝撃の社会派ドラマ。
舞台は終戦から間もない日本のとある都市。そこには「どぶ」と呼ばれる、行き場を失った人々が寄り集まる貧民街の存在。徳さんやピンちゃんといった男たちが、その日暮らしの生活を送る中、一人の女・鶴が流れ着く。彼女の出現は、淀んだ「どぶ」の空気に波紋を広げ、男たちの隠された欲望を掻き立てる。貧困、暴力、そして裏切り。極限状況に置かれた人々が、それでもなお求めずにはいられない人間の尊厳とささやかな希望。巨匠・新藤兼人が描く、社会の最底辺で繰り広げられる、強烈な人間模様。
ネット上の声
- “気狂い”のふりをする、正常のふりをする。
- どぶを楽園と勘違いしたつるの純心と死
- 乙羽信子おおあばれ!
- ゴーリキーの戯曲『どん底』にも通ずるルンペンプロレタリアート、知恵遅れの女とルン
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間114分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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明治の遊郭、絶望の淵に売られた少女。信仰との出会いが彼女の運命を切り拓く、一人の女性の壮絶な一代記。
時は明治初期。貧しさから、わずか13歳で大阪の遊郭に売られた少女トメ。絶望と苦痛に満ちた日々の中、彼女は偶然「天理教」の教えに出会う。どんな苦境でも陽気に生きるというその思想は、固く閉ざされた彼女の心を少しずつ溶かしていく。やがて信仰に目覚めたトメは、自らの足で人生を歩むため、そして人々の救済に身を捧げるため、遊郭から抜け出すことを決意。一人の女性が過酷な運命に抗い、光を見出していく姿を描いた、力強い人間讃歌。
ネット上の声
- 全盲である三味線の天才の少女と、彼女に仕える世話係の青年が織り成す究極のSM物語
- 「これがまことの純情や」恐ろしくまっすぐなのに歪んだ純愛のカタチ
- 原作は未読です・・・本を読まないもんで・・・
- 面白かったけど、捉え方が違ったらごめんなさい
ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督新藤兼人
- 主演渡辺督子
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戦後の東京、置屋の片隅で生きる芸者の矜持。病と貧困に喘ぎながらも、凛として人生と向き合う女の一代記。
舞台は終戦間もない東京。置屋の芸者として、幼い頃から客の気まぐれに人生を左右されてきた銀子。彼女は長年の無理がたたり、病に倒れてしまう。実家に戻っても安らぎはなく、恩義と借金に縛られた置屋との関係も断ち切れない。そんな絶望の日々の中、靴職人の誠実な優しさに触れ、銀子の心に微かな光が灯る。しかし、過酷な運命は彼女に安息の地を許さない。社会の底辺で、それでも誇りを失わずに生きようとする一人の女性の姿を静かに、そして力強く描く。
ネット上の声
- 確かに人身売買=悪だが
- 報われない
- 死んでよかった…芸者にならずに済んだもの
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間135分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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戦争で引き裂かれた家族の絆。十年の時を経て再会した父と娘、その埋まらない心の溝を描く感動の物語。
終戦から10年が過ぎた日本。中国大陸からの引揚者である父が、幼い頃に生き別れた娘・喜代と再会。しかし、長い歳月と過酷な経験は、二人の間に深い溝を生んでいた。新しい家族と暮らす父の姿に戸惑い、素直になれない喜代。父もまた、娘との接し方に苦悩する。ぎこちない関係の中、一つの事件をきっかけに、二人の心は静かに動き始める。血の繋がりだけでは埋められない、失われた時間を取り戻すための葛藤の記録。
ネット上の声
- 細かい金の話やら旅館の女中へ働きに出た妻・乙羽信子への嫉妬やらで終始イライラみみ
- 五所は『寝言』2部作や『木石』といった面白くない作品には辟易させられたが、本作は
- 不甲斐ない男どもにくらべて、女たちの逞しさといったら···でも、旦那や勤め先に黙
- 無職の神経痛持ちで甘いもの好きな癖に子供扱いすんなとプンスカゴロン佐野周二38歳
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督五所平之助
- 主演佐野周二
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武士に惨殺された母と嫁が、黒猫の怨霊と化す。男たちを惑わし喉を食い破る、美しくも恐ろしい復讐の怪談。
戦乱が続く平安時代。竹やぶの一軒家で暮らしていた母ヨネと嫁シゲは、野武士の一団に凌辱され、家に火を放たれて惨殺される。その場に現れた一匹の黒猫によって、二人は武士に復讐を誓う怨霊として蘇った。夜な夜な羅生門に現れては武士を誘い、その喉を食い破る二人。そんなある日、手柄を立てて武士となった息子・銀時が帰還する。彼こそが、かつての夫であり息子であった男。復讐の宿命と愛する者への情の狭間で、母と嫁の魂が揺れ動く。能の様式美が恐怖を際立たせる、悲劇の物語。
ネット上の声
- 煙を噴く茅葺きの家、転じて太陽、のシーンがうつくしかった
- 娘が侍を襲っている間、母は踊っています。
- 殺された妻母が黒猫に呪うところがイマイチ
- 雨月物語か、薮の中の黒猫か。
時代劇
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間108分
- 監督新藤兼人
- 主演中村吉右衛門
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平安末期、帝に愛する女を奪われた男の、権力への反逆と狂気の愛を描く時代劇。
舞台は平安末期の京。権門の息子、十郎の心は侍女の佐和に奪われた。しかし、その美貌は帝の目にも留まり、佐和は宮中へ召されてしまう。愛する者を奪われた十郎の絶望は、やがて朝廷への激しい憎悪へと変貌。彼は全てを捨てて「悪党」となり、権力に牙をむく。愛と狂気に身を焦がす男が、己の欲望の果てに見たものとは。破滅へと突き進む、壮絶な愛の物語。
ネット上の声
- マルチプレイヤー
- いい時代劇。
- 最良質の時代劇
- 俺の恋文で落ちない女はいないとうそぶく兼好法師と、性根の腐った乙羽信子のツラが良
時代劇
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督新藤兼人
- 主演小沢栄太郎
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幼くして光を失い、津軽三味線だけを頼りに生きた盲目の芸人。魂の音色を求め続けた、高橋竹山の壮絶な一代記。
舞台は昭和初期の青森。麻疹で視力を失った少年・定蔵は、生きるために盲目の旅芸人「ボサマ」となり、津軽三味線を手に北国の厳しい風雪の中を彷徨う。物乞い同然の旅、芸人仲間との出会いと別れ、そして戦争。過酷な運命に翻弄されながらも、彼はひたすらに三味線の音を追求し続ける。やがて「高橋竹山」として、その魂を揺さぶる音色は人々の心を捉えていく。一人の男の執念と芸術の軌跡を描く、感動の実話。
ネット上の声
- 団塊世代の青春にも、左翼運動にもなんのシンパシーも感じない人であっても、高橋竹山の津軽三味線の音色、津軽の冬の光景、新藤兼人の優れた脚本と演出は、あなたを虜にすると思います 観る価値はあります
- 「津軽のカマリ」を見た後に見たせいもあるけど竹山のボサマとして生きる生活が楽しげ
- この映画「竹山ひとり旅」は、津軽三味線を一地方のささやかな芸能から、民族的な芸術
- 高橋竹山(ちくざん)というのは、青森や北海道で、津軽三味線を担いで坊様(ぼさま)
冬に見たくなる、 ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国日本
- 時間123分
- 監督新藤兼人
- 主演林隆三
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過去を捨て、漁師として生きる元ヤクザ。しかし、一人の女との出会いが、眠っていた「夜叉」を再び呼び覚ます。
冬の日本海、若狭湾の小さな漁村。かつて大阪ミナミで「鬼の修」と恐れられたヤクザ、修治は、過去を捨てて漁師となり、妻や子供たちと穏やかな日々を送っていた。しかしある日、村に螢子という訳ありの女が流れてくる。彼女の背後にちらつく都会の影。螢子を守るため、修治は封印していた暴力の世界へと再び足を踏み入れることを決意。愛する家族か、守るべき仁義か。男の背中に刻まれた夜叉の刺青が、凍てつく海を前に静かに燃え上がる。
ネット上の声
- ストーリーはあってないようなものです。キャストがそれぞれの絶頂期に...
- 『桐子』に行きたくなる、そんな映画でした
- 「何であの女のためにそこまでするの?」
- なんだ、お前もヤクザじゃねえか
大阪が舞台、 ヤクザ・ギャング
- 製作年1985年
- 製作国日本
- 時間128分
- 監督降旗康男
- 主演高倉健
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些細な国境紛争が、世界を破滅へ導く核戦争の引き金に。平凡な家族の日常が、無慈悲な終末の刻へと向かう東宝特撮パニック巨編。
時は冷戦下。連邦国と同盟国の間で勃発した小さな国境紛争は、瞬く間にエスカレートし、世界中を核戦争の恐怖へと突き落とす。東京でタクシー運転手として働く田村は、恋人との結婚を控え、ささやかな幸せを夢見るごく普通の男。しかし、鳴り響くサイレン、発射される大陸間弾道ミサイルが、彼の日常を無慈悲に破壊していく。世界の終末が刻一刻と迫る中、愛する家族を守るため奔走するが、個人の力では抗えない巨大な運命の渦に飲み込まれていく。平和の尊さを問いかける、衝撃のスペクタクル大作。
ネット上の声
- 現実が、この空想科学映画に近づいて来ているように感じられ…
- 「平和を粗末にしちゃいけねぇ」~市井の視点から見る戦争…
- 畜生!誰がこんな戦争おっぱじめやがった!
- 『三丁目の夕日』から世界に視野を広げよう
ヒューマンドラマ、 アクション
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督松林宗恵
- 主演フランキー堺
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戦後の混乱期、保険金殺人の濡れ衣を着せられた男女の、絶望的な逃避行を描く社会派サスペンス。
終戦から数年後の日本。不況の嵐が吹き荒れる中、生命保険会社に勤める矢野は、同僚の女性・秋子と共に集金旅行へ。しかし、その道中で顧客が不審死を遂げ、二人は保険金殺人の容疑者に。警察の執拗な追及と世間の冷たい視線から逃れるため、彼らはあてのない逃亡の旅へ。追い詰められ、人間不信に陥りながらも、互いを信じようとする二人。社会の非情さを鋭く描いた、息詰まる逃走劇。
ネット上の声
- 今そこにある現実的描写が素晴らしい
- 映画は、弱き者たちの「味方」たれ!
- 新藤兼人監督の “心眼”
- やるせない・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間120分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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終戦から7年後の広島。原爆の傷跡が残る故郷へ帰った若き女性教師の、悲痛な再会と未来への祈りの物語。
舞台は終戦から7年後の広島。瀬戸内海の島で教師として働く石川孝子は、夏休みを利用し、被爆以来初めて故郷の地を踏む。かつての教え子や同僚を訪ね歩く彼女。しかし、再会した人々の暮らしは、原爆が残した深い傷跡に覆われていた。貧困、病、そして心に刻まれた消えない悲しみ。変わり果てた街並みと、懸命に生きる人々の姿を目の当たりにする孝子。これは、戦争の残酷な現実と向き合い、失われたものへの追悼と未来への祈りを込めた、静かなる魂の旅路の記録。
ネット上の声
- 「ひろしま」にあって「原爆の子」にないものとは? そして広島サミット
- こちらもフォロワー様から教えいただいた作品
- 原爆の日に思う〜人間の罪深さと高尚の混在
- 邦画史上屈指のラストシーンを持つ不安定作
夏休みが舞台、 戦争
- 製作年1952年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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太平洋のど真ん中、エンジンが壊れた一隻の船。食料も水も尽きた極限状況で試される、四人の男の生存本能。
太平洋を航行する老朽化した貨物船「協立丸」。乗組員は、亀五郎、八蔵、仙三、五郎の四人のみ。ある日、激しい嵐に遭遇し、船はエンジンを失い漂流を始める。無線も通じず、絶海の孤島と化した船内。やがて食料と水が底をつき、乗組員たちは飢えと渇き、そして疑心暗鬼に苛まれていく。極限状態に追い込まれた人間が、生きるために下す非情な決断。人間の尊厳と本性が剥き出しになる、壮絶なサバイバルの記録。
ネット上の声
- エ〜、と、いちおう参考までに・・・
- これが40年以上も前の映画か?
- 人間っていいなぁ〜♪
- 素朴な疑問が…
海で遭難する絶望的な、 ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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里見とんと小津安二郎の原作を「ぜったい多数」の中村登が脚色・監督した青春もの。撮影は「夜の片鱗」の成島東一郎。
ネット上の声
- 岩下志麻がオヤジ転がしが上手くて、オッサンが思う若い娘の理想像まんまな感じが透け
- たいした映画じゃないが岩下志麻がとにかくキュート 酔っ払ってるシーン好きすぎる
- 中村登好きとして今回の松竹特集の未見の中村登作品の中でも一番期待していたもの
- 志麻様の超絶可愛い酔っ払い芸が観れるだけで国の重要文化財なのでは?
青春
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督中村登
- 主演岩下志麻
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青森出身の出稼者が東京で行き倒れ、身元不明人として勝手に医大の解剖実験材料にされた事件の裁判闘争記録「ある告発--出稼ぎ裁判の記録」(佐藤不器、風見透編者)の映画化である。脚本・監督は「心」の新藤兼人、撮影も同作の黒田清巳がそれぞれ担当。(ワイド・フジカラー)
ネット上の声
- 出稼ぎ寒村の妻たち、裁判に勝っても、……
- お役所仕事が悲劇を生む
- 新藤兼人だなあ!とことん弱者に寄り添う視点ととことん権力者側の怠慢を糾弾する姿勢
- 身元がわかるはずなのに行旅死亡人とされた出稼ぎ労働者が大学で使う解剖用の死体にさ
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間129分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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太平洋の青い海が一瞬で地獄に。ビキニ環礁の水爆実験で被曝した漁船員の、悲劇と怒りの実録。
1954年3月1日、太平洋ビキニ環礁。マグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員たちは、突如として空を覆う閃光と轟音に遭遇。直後、船に降り注いだのは「死の灰」と呼ばれる真っ白な灰だった。アメリカの水爆実験による放射性降下物。何も知らずに母港・焼津へと帰港した彼らを待っていたのは、原因不明の病と、見えざる放射能の恐怖。平和な日常を奪われた漁師たちの苦しみと、核兵器の非人道性を告発する、衝撃の物語。
ネット上の声
- 私にとって第五福竜丸は、渋谷駅構内にある岡本太郎作「明日の神話」
- 8月に観る日本の戦争の映画はもうやめようと思っていました
- 核の恐怖に直面した人々
- 八月になれば・・。
ヒューマンドラマ、 実話
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督新藤兼人
- 主演宇野重吉
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東京の下町、一つの屋根の下に集う奇妙な住人たち。それぞれの事情と人情が織りなす、温かくもほろ苦い人間模様。
舞台は戦後の復興期にある東京・品川。夫を亡くした五郎は、亡き夫が遺した家で「貸間あり」の札を掲げ、個性豊かな住人たちと暮らす。インチキ薬のセールスマン、売れない役者、子連れの未亡人など、集まるのは一癖も二癖もある人々。彼らは家賃を滞納したり、騒動を起こしたりと問題ばかり。しかし、五郎はそんな彼らを追い出すこともできず、世話を焼く日々。日々の暮らしの中で生まれる小さな事件や、住人同士の衝突と助け合い。昭和の時代を背景に、貧しいながらもたくましく生きる人々の姿を、ユーモアとペーソス豊かに描いた群像劇。
ネット上の声
- ハイテンション群像喜劇
- 実はこれが代表作
- 余計者の逃走
- 断れない人
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督川島雄三
- 主演フランキー堺
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田宮虎彦の小説を「母なき子」の共同脚色者の一人、新藤兼人が脚色、監督をし、「こころ」の伊藤武夫が撮影を担当した。主なる出演者は「美女と怪龍」の乙羽信子、「裏町のお転婆娘」の長門裕之、「青カ島の子供たち 女教師の記録」の宇野重吉、「続・警察日記」の殿山泰司、河野秋武、「石合戦」の小夜福子、「悪の報酬」の菅井一郎など。
ネット上の声
- 死んだはずなのに生きてたってゾンビ?
- 蚊帳と浴衣と団扇
- 乙羽信子さんと新藤兼人監督、この頃はまだ夫婦ではないけれど、さすがに素晴らしいタ
- 「銀心中」と花巻っ子の耳目をさらう事件だが、宿の下男、源作が二人の分かれ分かれで
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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不治の病に冒された息子と、彼を支え続ける母。限られた時間の中で紡がれる、究極の愛と生命の物語。
1960年代の日本。平凡ながらも幸せな日々を送っていた母と一人息子タモツ。しかし、その日常は息子の不治の病の発覚によって一変する。日に日に衰弱していく息子を前に、母は絶望の淵に立たされながらも、必死に彼を支え、生きる希望を与え続けようと奮闘。限られた命の時間を、親子はどう生き抜くのか。息子のために全てを捧げる母の姿を通して、生命の尊厳と親子の絆を力強く描く感動の一作。新藤兼人監督が自身の体験を基に描いた、魂の記録。
ネット上の声
- 船の舳先に顔があってもいいじゃないか
- オルガンの音が頭から離れない
- 元ネタは新藤兼人の兄の話、杉村春子と乙羽信子の演技合戦!性をテーマにしたころの新
- 『私なんか何にも出来ない女だけど命を生む〈産む〉ことができるっ』と、其れまで慎ま
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
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明治の京都、許されぬ恋に身を焦がす男女の運命。一人の男と美しき姉妹、その三角関係が描く悲恋の物語。
舞台は明治時代の京都。実直な青年・慎之助は、許嫁のお静とのお見合いの席で、付き添いで来ていたお静の姉であり未亡人のお遊さまに一目で心を奪われる。慎之助はお遊さまへの想いを断ち切れず、お静は姉と許嫁の気持ちを察し、二人のために自らを犠牲にしようと決意。しかし、封建的な社会の厳しい掟と家柄が、三人の前に大きな壁として立ちはだかる。愛する人の幸せを願い、それぞれが下す苦渋の決断。その選択が三人を待ち受ける過酷な運命の序章。
ネット上の声
- ■谷崎潤一郎氏原作「芦刈」、溝口健二監督作品〜🎬■
- 原作谷崎潤一郎、主演田中絹代の淑やかな文芸映画
- 幻想の世界をメロドラマ化した溝口流文芸作
- 谷崎潤一郎「蘆刈」と溝口の「お遊さま」
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代
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別荘に避暑にやって来た大女優が出会う出来事の数々を通して、生きる意味を問うドラマ。監督・脚色は「墨東綺譚 (1992)」の新藤兼人。撮影は「墨東綺譚 (1992)」の三宅義行。主演は杉村春子と、1994年12月22日に逝去した乙羽信子。芸術文化振興基金助成作品。1995年度キネマ旬報ベストテン第1位ほか、監督賞(新藤)、脚本賞(新藤)、主演女優賞(杉村)、助演女優賞(乙羽)の4部門を受賞した。
ネット上の声
- 言い方悪いが、若者にはちっとも面白くない
- 遺言状を書くのだったら、午前がいい。
- 名女優の競演と意外な俳優の端役っぷり
- 死を受け止め、前向きに生きていく姿
ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督新藤兼人
- 主演杉村春子
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戦後の京都・島原遊廓を舞台に女の世界の哀歓を描いた北条秀司の原作『太夫さん』(昭和三十年十一月、新派が明治座で上演、テアトロン賞受賞)の映画化。「夕凪」の八住利雄が脚色、「柳生武芸帳(1957)」の稲垣浩が監督した。撮影は「ロマンス誕生」の岡崎宏三。主演は、これが東宝復帰第一回作品の乙羽信子、「月と接吻」の淡路恵子、「別れの茶摘み歌 お姉さんと呼んだ人」の扇千景、「異母兄弟」の田中絹代、「大学の侍たち」の環三千世、「夕凪」の万代峯子、千石規子。ほかに中北千枝子、小沢栄太郎、色彩はアグファカラー。初期タイトルは「太夫さんより」。1957年10月1日より先行ロードショー。
ネット上の声
- 華やかさの内情は...。
- 宝永桜の女たち‼️
- 製作当時の遊郭を取り上げたり、主役に田中絹代を起用したりと溝口健二監督を意識した
- 太夫と言ったら江戸時代では花魁の一握りトップだった庶民には高嶺の花、時は移り戦後
ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督稲垣浩
- 主演乙羽信子
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昨年全国的な話題となつた静岡県下上野村村八分事件を取あげたもので「原爆の子」を製作した近代映画協会に現代ぷろだくしよんが協力している。製作は、「原爆の子」の山田典吾に絲屋寿雄の共同。脚本は「千羽鶴(1953)」の新藤兼人、監督は「原爆の子」の第一助手新人の今泉善珠。撮影は「暴力」の宮島義勇が担当。吉村公三郎が演出補導に当る。配役は、「女といふ城 夕子の巻」の乙羽信子、「リンゴ園の少女」の山村聡、「夫婦」の藤原釜足、「千羽鶴(1953)」の菅井一郎、殿山泰司に新人の中原早苗。
ネット上の声
- 日教組、日弁連、朝陽新聞
- ひっくりかえしてみたい
- 戦後民主主義が光輝く頃
- すごいなぁ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督今泉善珠
- 主演山村聡
-
「触角」の新藤兼人が脚本・監督を担当、撮影も新藤チームの黒田清巳が加わった。なお新人の関功が脚本執筆に参加している。
ネット上の声
- サスペンスのプロセスはかげろう‼️
- いかにも新藤兼人っぽいわ〜と思わせるショットで始まったとき爆笑した
- 瀬戸内海の島の因習・閉鎖性の泥臭さに殺される乙羽信子、わーい
- 最後の恩返しだワン!
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間103分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
-
貧困と孤独が生んだ、19歳の殺人鬼。社会の片隅で生きる少年の絶望と凶行を描く、衝撃の実録ドラマ。
1960年代後半の日本。貧しい家庭に生まれ、複雑な環境で育った少年、山田道夫。彼は家を飛び出し、職を転々としながら孤独な日々を送る。社会からの疎外感と内に秘めた暴力性が、やがて彼を連続殺人という凶行へと駆り立てていく。なぜ彼は銃を手にしなければならなかったのか。実際の事件を基に、一人の若者が怪物へと変貌していく過程を冷徹な視点で追跡。社会の歪みがもたらした悲劇の記録。
ネット上の声
- 「金のたまご」たちの涙の積み重ね
- 勢いで借りてみたけど・・・
- なぜ、東北の寒村で……
- キレキレの映像。
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国日本
- 時間117分
- 監督新藤兼人
- 主演原田大二郎
-
沢野久雄の「五条坂」「愛する権利」を、「路傍の石(1960)」の新藤兼人が脚色し、「女経」の吉村公三郎が監督した京女もの。撮影は「人間の条件 完結篇」の宮島義男。
ネット上の声
- ああっ“京しぐれ”が食べたい!
- 京都のくずきりに「感動しちゃった」ために菓子屋を再興させた標準語と京都弁が「もっ
- 働くマリコと恋するマリコ、かなりの珍品で、旧作邦画をシネマヴェーラで何となく観る
- 岡田茉莉子が最初にオンボロ老舗和菓子屋に足を踏み入れたときの怪奇調演出(滝花久子
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間107分
- 監督吉村公三郎
- 主演岡田茉莉子
-
老作家が少年時代を回想する中で、亡き母への追憶と思慕が描かれる。原作・脚本・監督は「地平線」の新藤兼人、撮影は三宅義行がそれぞれ担当。
ネット上の声
- マザコンで何が悪い!という開き直りの潔さ
- 自分の奥さんである乙羽信子を母親役にして、自分の子供時代の写しである子役のイチモ
- 新藤兼人は豪農だった生家の没落後に尾道に引っ越し大林宣彦の実家の隣に住んでいた
- 大林監督の「さびしんぼう」と甲乙つけがたいマザコン映画の傑作
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国日本
- 時間105分
- 監督新藤兼人
- 主演小林桂樹
-
「薮の中の黒猫」の新藤兼人がオリジナル・シナリオを執筆し、監督したコメディー。撮影は「性の起原」の黒田清巳。
ネット上の声
- よかよかx6
- 凄まじい勢いの乙羽信子&ヌボーン感溢れまくり殿山泰司の対極夫婦がよかった
- 住川ヨコが歌う作詞:田村孟 作曲:林光のGS歌謡の主題歌「強虫女と弱虫男」
- 気軽に見に来たら乙羽さんの気迫に圧倒されまくった
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
-
戦後の混乱期、美貌ゆえに運命に翻弄される一人の女。愛を求め、強く生き抜こうとする姿を描く、感動のヒューマンドラマ。
終戦直後の東京。焼け跡の街で、類まれな美しさを持つ女性、節子。その美貌は人々の目を惹きつけるが、同時に嫉妬や欲望の対象ともなる。生活のため、様々な職を転々とする中で出会う男たち。純粋な愛を捧げる青年、彼女を利用しようとする実業家。時代の荒波に揉まれながらも、節子は本当の幸せと自分の生きる道を探し求める。一人の女性の波乱に満ちた半生を通し、人間の強さと美しさの本質を問う物語。
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間116分
- 監督若杉光夫
- 主演宮城野由美子
-
川端康成の昭和二六年度芸術院賞受賞作品を「原爆の子」の新藤兼人が脚色し、「暴力」の吉村公三郎が監督に当たっている。撮影は「すっ飛び駕」の宮川一夫。「慟哭」の木暮実千代、「原爆の子」の乙羽信子、「いついつまでも」の木村三津子、「金の卵」の杉村春子、「生きる」の清水将夫、「美女と盗賊」の森雅之等が出演している。
ネット上の声
- 宮川一夫のカメラは芸術品
- 味付けは監督次第
- そんなに父親に似ているかなあ?
- 主演が森雅之じゃなかったら。
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間111分
- 監督吉村公三郎
- 主演木暮実千代
-
「貴族の階段」の新藤兼人のオリジナル・シナリオを、作者自身が「第五福竜丸」に次いで監督する喜劇で、カリフォルニアから二世の青年が日本へ花嫁さがしにやって来るという話。撮影は「新・三等重役」の遠藤精一。
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督新藤兼人
- 主演フランキー堺
-
愛する娘は白衣の天使。定年退職した父親が、看護婦の娘を支えるために奮闘する、笑いと涙のホームドラマ。
長年のサラリーマン生活に終止符を打った、頑固で不器用な父親。彼の愛する一人娘は、昼夜を問わず患者のために働く看護婦。多忙を極める娘の姿を見かねた父親は、家事全般を引き受け、娘を全力でサポートすることを決意。慣れない料理や洗濯に悪戦苦闘の日々。世代間のギャップや価値観の違いから、衝突を繰り返す父と娘。しかし、娘の仕事への情熱と患者との触れ合いを目の当たりにするうち、父親の心に変化が芽生え始める。家族の絆と命の尊さを描く、心温まる物語。
ネット上の声
- 「看護婦のオヤジ」とは「前田吟が看護婦をやる」という意味ではなく、佐藤オリエ演じ
看護師(ナース)、 家族、 ヒューマンドラマ
- 製作年1980年
- 製作国日本
- 時間115分
- 監督神山征二郎
- 主演前田吟
-
中学校を舞台に、殺人事件にまで発展した“いじめ問題”を描く。監督は脚本も執筆している「落葉樹」の新藤兼人、撮影も同作の三宅義行がそれぞれ担当。
ネット上の声
- いじめ問題を描いた作品
- 名監督でも
- 「バトルロワイヤル」が紙芝居に見えます。
- こんばんわ☺
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督新藤兼人
- 主演吉行和子
-
「酔いどれ波止場」の新藤兼人がオリジナル・シナリオを執筆し、監督した。「本能」のテーマをひき継いだ異色作。撮影は「本能」の黒田清巳。
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
-
山田典吾の製作によるもので、脚本を「愛すればこそ」の新藤兼人と「泣き笑い地獄極楽」の高橋二三が共同で執筆し、「愛すればこそ」(第一話)の吉村公三郎が監督に当る。撮影は「愛すればこそ」の宮島義勇。出演者は「愛のお荷物」の轟夕起子、北原三枝、「愛すればこそ」の乙羽信子、「川のある下町の話」の長谷部健、「おふくろ(1955)」の宍戸錠、「お笑い捕物帖 八ッあん初手柄」の藤間紫のほか南寿美子、日高澄子、清水将夫、金子信雄、島田文子、殿山泰司など。
ネット上の声
- 凄く美人では無いが可愛さと愛嬌が魅力的で、前向きに生きているという音羽信子の魅力が満載。
- 吉村公三郎が日活で作品を撮っていたとは知らなかったが、脚本に新藤兼人も名を連ねた
- 冒頭近くの故郷を後にして家族と別れる少女のシーンはこれでもかとユーモアがダダ漏れ
- 平凡は永遠の美しさ、に真理を見た(かった)気がしたが平凡はだめなのか、平凡なんて
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間109分
- 監督吉村公三郎
- 主演乙羽信子
-
大スターを夢見る若い男女の愛を描く。脚本は「俺とあいつの物語」の朝間義隆と同作の梶浦政男の共同執筆、監督も朝間義隆、撮影も同作の花田三史がそれぞれ担当。 水越修五郎はスターを夢見ながらエキストラの仕事をしているが、いつになっても芽が出ず、夢もしぼみがちだ。そんなある日、修五郎は一緒にエキストラの仕事をしている娘、育子と知り合い、同じ九州出身ということも分り、すっかり意気投合する。大家の部屋代の催促にいつもビクビクしている修五郎のところへ、仲間の助監、菱山がセリフのあるテレビ映画の役を持って来た。放映の日、修五郎と育子は画面を食いいるように見つめていたが、彼の姿は最後まで出てこなかった。カットされていたのだ。金もなく、劇団公演の資金集めのため、ビル掃除をする育子に何もしてあげられない修五郎は自分に嫌気がさしてきた。ミジメな生活を脱するために金が欲しかった修五郎は、母の七回忌に故郷に帰り、香典を盗んでしまう。そして、その金で修五郎は、育子の公演のチケットを大量に購入、彼女を喜ばせるのだった。公演は大成功、彼女はテレビのプロデューサーにも目をつけられた。その夜、修五郎は育子と一緒に食事をしようと待っていたが、彼女は打ち上げパーティーで来られなかった。明け方に帰って来た育子は、待っていた修五郎に演出家と関係したと告白する。ショックを受けた修五郎は、その後、ドサ回りの劇団に入り地方巡業をしていた。修五郎がある町で巡業しているとき、小屋に育子が訪ねてきた。育子は修五郎がいなくなって、はじめて彼の優しさに気づいたのだ。そして、二人は新たに出発しようと、東京行きの列車に乗り込んでいく……。
ネット上の声
- 個人的には〇
- 成長を感じました
- エキストラ俳優の武田が、石田に恋し、失恋するまでの話だが、武田の行動に全く共感で
- 『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』の同時上映
- 製作年1982年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督朝間義隆
- 主演武田鉄矢
-
「望郷と掟」の井手雅人と「がらくた」の稲垣浩が共同でシナリオを執筆、稲垣浩が監督した戦国もの。撮影は「国際秘密警察 鍵の鍵」の山田一夫。
時代劇
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督稲垣浩
- 主演三船敏郎
-
モスクワ国際つづり方など種々のコンクールに第一位を獲得、話題となった野上丹治・洋子・房雄三兄妹の物語を映画化したもの。「駅前旅館」の八住利雄が脚色、「母三人(1958)」の久松静児が監督、「嵐の講道館」の高橋通夫が撮影した。出演者は望月優子・織田政雄・香川京子・津島恵子・森繁久彌・乙羽信子らに、京阪神の劇団関係子役から選抜された藤川昭雄・竹野マリ・頭師孝雄が三兄妹弟に扮している。
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督久松静児
- 主演香川京子
-
「どぶ」に次ぐ近代映画協会の第八回自主作品で、全国銀行従業員組合連合会と提携して製作される。「どぶ」と同じく新藤兼人(泥だらけの青春)と棚田吾郎が共同で脚本を執筆し、「足摺岬」の吉村公三郎が監督する。撮影も同じく「足摺岬」の宮島義勇で、音楽は「泥だらけの青春」の伊福部昭の担当。出演者は「泥だらけの青春」の乙羽信子、「太陽のない街」の日高澄子、岸旗江、信欣三、原保美、「村八分」の中原早苗、「学生心中」の金子信雄などである。
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間118分
- 監督吉村公三郎
- 主演乙羽信子
-
近代映画協会の提唱により、近代映協、中央映画の全プロデューサーが製作に当る独立プロのオムニバス映画で、脚本は新藤兼人(若い人たち)と山形雄策が担当する。監督は「若い人たち」の吉村公三郎、「にごりえ」の今井正、「太陽のない街」の山本薩夫が夫々一話ずつを担当。撮影は「若い人たち」の宮島義勇に、中尾駿一郎、伊藤武夫。音楽は「男性NO.1」の団伊玖磨。出演者は「若い人たち」の乙羽信子、岸旗江、中原早苗、神田隆、殿山泰司、原保美、内藤武敏、「近松物語」の香川京子、「億万長者(1954)」の山田五十鈴、久我美子、高原駿雄、「姿三四郎 第一部(1955)」の山村聡など。
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督吉村公三郎
- 主演乙羽信子
-
川端康成原作「浅草物語」から「馬喰一代(1951)」の成澤昌茂が脚色し、「炎の肌」の久松静児が監督、同じく高橋通夫が撮影に当たっている。主演は「馬喰一代(1951)」の京マチ子と「十六夜街道」の乙羽信子で、斎藤紫香、杉狂児、根上淳、岡譲二、若杉紀英子などが共演している。
ヒューマンドラマ
- 製作年1952年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督久松静児
- 主演京マチ子
-
「雪の喪章」の八住利雄と、広沢栄が共同でシナリオを執筆し、「千曲川絶唱」の豊田四郎が監督した“駅前”シリーズ第二十作目。撮影はコンビの岡崎宏三。
コメディ
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督豊田四郎
- 主演森繁久彌
-
吉村公三郎、篠勝三の製作になる近代映画協会作品で、モーパッサンの同名小説の翻案。脚本(夜明け前)、監督(縮図)ともに新藤兼人の担当、撮影は「縮図」の伊藤武夫、音楽は「夜明け前」の伊福部昭。出演者は「夜明け前」の乙羽信子、山内明、日高澄子、菅井一郎、宇野重吉、殿山泰司、「東京物語」の杉村春子、東野英治郎、「健児の塔」の轟夕起子などである。
ネット上の声
- 130分くらいの映画を70分まで切り刻んだ短縮版しか残ってないらしい
- 見たの70分版だったけど半分近くカットしたということか
- 70分短縮版を鑑賞
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間136分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子
-
朝日放送の“ABC劇場”で放送された茂木草介原作『飛田附近』の映画化。阿呆と呼ばれながらも気ままに人生を通す呑気な男と、男から踏んだりけったりされながらも生きて来た女のめぐり合った二十四時間を、大阪の下町を舞台に描いた風俗喜劇。木村恵吾・藤本義一・倉田順介が共同で脚色、「浮世風呂」の木村恵吾が監督、「底抜け忍術合戦」の岡崎宏三が撮影した。「みみずく説法」の森繁久彌・乙羽信子が主演する。パースペクタ立体音響。
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督木村恵吾
- 主演森繁久彌
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夫に裏切られた女の怨念。鬼と化して復讐を誓う、能楽を基にした嫉妬と狂気の物語。
若い女のために、夫に捨てられた妻。その心に宿るのは、骨の髄まで焼き尽くすほどの嫉妬の炎。彼女は貴船神社に丑の刻参りを続け、自らが鬼となることを祈願する。白装束をまとい、顔に白粉を塗り、頭には三本の蝋燭を立てた鉄輪。神は彼女の願いを聞き入れ、生きたまま鬼へと姿を変える。その目的はただ一つ、夫と新しい妻への壮絶な復讐。人間の情念が極限に達した時、その先に待つものは破滅か。新藤兼人監督が描く、前衛的な恐怖。
ネット上の声
- 夏向けムービー
- 能の演目「鉄輪」 を軸に、実際の能の映像と、平安時代の夫婦と後妻、現代の夫婦と夫
- なかなかキョーレツな作品でした
- そっちを呪うんかい!
ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督新藤兼人
- 主演乙羽信子