- 製作
- 1953年 日本
- 時間
- 135分
- 監督
- 新藤兼人
- 出演
- 乙羽信子日高澄子山村聡
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦後の東京、置屋の片隅で生きる芸者の矜持。病と貧困に喘ぎながらも、凛として人生と向き合う女の一代記。】
舞台は終戦間もない東京。置屋の芸者として、幼い頃から客の気まぐれに人生を左右されてきた銀子。彼女は長年の無理がたたり、病に倒れてしまう。実家に戻っても安らぎはなく、恩義と借金に縛られた置屋との関係も断ち切れない。そんな絶望の日々の中、靴職人の誠実な優しさに触れ、銀子の心に微かな光が灯る。しかし、過酷な運命は彼女に安息の地を許さない。社会の底辺で、それでも誇りを失わずに生きようとする一人の女性の姿を静かに、そして力強く描く。