- 製作
- 1954年 日本
- 時間
- 114分
- 監督
- 新藤兼人
- 出演
- 乙羽信子宇野重吉山村聡
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦後の混乱期、社会の底辺「どぶ」で必死に生きる人々の、剥き出しの欲望と絶望を描く衝撃の社会派ドラマ。】
舞台は終戦から間もない日本のとある都市。そこには「どぶ」と呼ばれる、行き場を失った人々が寄り集まる貧民街の存在。徳さんやピンちゃんといった男たちが、その日暮らしの生活を送る中、一人の女・鶴が流れ着く。彼女の出現は、淀んだ「どぶ」の空気に波紋を広げ、男たちの隠された欲望を掻き立てる。貧困、暴力、そして裏切り。極限状況に置かれた人々が、それでもなお求めずにはいられない人間の尊厳とささやかな希望。巨匠・新藤兼人が描く、社会の最底辺で繰り広げられる、強烈な人間模様。