- 製作
- 1968年 日本
- 時間
- 108分
- 監督
- 新藤兼人
- 出演
- 中村吉右衛門太地喜和子乙羽信子
- 種類
- 時代劇
【武士に惨殺された母と嫁が、黒猫の怨霊と化す。男たちを惑わし喉を食い破る、美しくも恐ろしい復讐の怪談。】
戦乱が続く平安時代。竹やぶの一軒家で暮らしていた母ヨネと嫁シゲは、野武士の一団に凌辱され、家に火を放たれて惨殺される。その場に現れた一匹の黒猫によって、二人は武士に復讐を誓う怨霊として蘇った。夜な夜な羅生門に現れては武士を誘い、その喉を食い破る二人。そんなある日、手柄を立てて武士となった息子・銀時が帰還する。彼こそが、かつての夫であり息子であった男。復讐の宿命と愛する者への情の狭間で、母と嫁の魂が揺れ動く。能の様式美が恐怖を際立たせる、悲劇の物語。