- 製作
- 1952年 日本
- 時間
- 100分
- 監督
- 新藤兼人
- 出演
- 乙羽信子滝沢修宇野重吉
- 種類
- 夏休みが舞台戦争
【終戦から7年後の広島。原爆の傷跡が残る故郷へ帰った若き女性教師の、悲痛な再会と未来への祈りの物語。】
舞台は終戦から7年後の広島。瀬戸内海の島で教師として働く石川孝子は、夏休みを利用し、被爆以来初めて故郷の地を踏む。かつての教え子や同僚を訪ね歩く彼女。しかし、再会した人々の暮らしは、原爆が残した深い傷跡に覆われていた。貧困、病、そして心に刻まれた消えない悲しみ。変わり果てた街並みと、懸命に生きる人々の姿を目の当たりにする孝子。これは、戦争の残酷な現実と向き合い、失われたものへの追悼と未来への祈りを込めた、静かなる魂の旅路の記録。