- 製作
- 1964年 日本
- 時間
- 100分
- 監督
- 新藤兼人
- 出演
- 乙羽信子吉村実子佐藤慶
- 種類
- 時代劇
【戦乱の世、ススキ野原の穴に潜み、落ち武者を殺しては武具を剥ぎ取る老婆と嫁。一人の男の出現が、二人の共犯関係と性を狂わせる、人間の業を描く時代劇。】
南北朝時代の日本。広大なススキ野原にぽつんと立つ一軒家。そこに暮らす老婆と若き嫁は、戦で夫を失い、生きるために落ち武者を殺しては、その武具を売りさばく日々。ある日、戦から帰還した男、八(はち)が二人の前に現れる。若く美しい嫁は、夜ごと八のもとへ通うように。嫉妬と孤独に狂う老婆は、嫁を戒めるため、偶然手に入れた鬼の面を被り、夜道で彼女を脅す。しかし、その面は老婆の顔に張り付き、取れなくなってしまう。人間の欲望と執念の果て。