- 製作
- 1954年 日本
- 時間
- 122分
- 監督
- 五所平之助
- 出演
- 佐野周二乙羽信子水戸光子
- 種類
- ヒューマンドラマ
【東京から大阪へ左遷されたサラリーマン。彼が身を寄せた安宿で出会う、戦後を生きる人々の哀歓。】
舞台は戦後復興期の大阪。東京の本社から左遷され、大阪支社にやってきたサラリーマンの三田。彼は会社が用意した宿を断り、場末の安宿「水月」に身を寄せる。そこには、病気の父を抱える女中や、芸者、訳ありの客など、貧しさの中でも懸命に生きる人々がいた。彼らとの交流を通して、三田は冷え切っていた心に温かいものを取り戻していく。しかし、厳しい現実は容赦なく彼らに襲いかかる。巨匠・五所平之助が描く、名もなき人々のささやかな人生賛歌。