- 製作
- 1986年 日本
- 時間
- 105分
- 監督
- 新藤兼人
- 出演
- 小林桂樹乙羽信子財津一郎
- 種類
- ヒューマンドラマ
【大正時代の貧しい大家族。厳格な母と幼い息子の視点から、家族の絆と生きることの厳しさを描く、新藤兼人監督の自伝的物語。】
大正時代の日本の山村。四男として生まれた少年は、10人以上の大家族という貧しい環境で育つ。家を切り盛りするのは、厳格で口数の少ない母。少年は、なぜ母が自分にだけ冷たく当たるのか理解できずにいた。日々の厳しい暮らし、姉の身売り、家族の離散。次々と襲いかかる過酷な現実の中で、少年は母の背中を見つめ続ける。厳しさの奥に隠された、母の計り知れない愛と苦悩。時を経て、少年が知ることになる家族の真実とは。監督自身の幼少期の記憶を基に描かれた、静かで力強い家族の肖像。