- 製作
- 1962年 日本
- 時間
- 108分
- 監督
- 小林正樹
- 出演
- 仲代達矢岩下志麻石浜朗
- 種類
- 時代劇
【武士の面子を重んじる名門屋敷を舞台に、一人の浪人が切腹を願い出たことから始まる、武家社会の欺瞞を暴く壮絶な復讐劇。】
寛永七年、徳川の治世。多くの武士が浪人となった時代。名門・井伊家の屋敷に、津雲半四郎と名乗る浪人が現れ、庭先での切腹を願い出る。対応した家老は、以前にも同じ要求をした千々岩求女という若者の話を嘲笑混じりに語り始める。彼は求女を、金銭目当ての卑劣な浪人と決めつけ、竹光の刀で惨たらしい死に追い込んだのだった。しかし、半四郎が静かに語り始めたのは、その若者の悲痛な真実と、井伊家への深い怨念。これは単なる切腹の願いではなかった。武士道の虚飾を暴く、一人の男の命を懸けた告発と復讐の始まり。