- 製作
- 1955年 日本
- 時間
- 113分
- 監督
- 黒澤明
- 出演
- 三船敏郎志村喬千秋実
- 種類
- ヒューマンドラマ
【原水爆の恐怖に怯える老人が、家族の反対を押し切りブラジル移住を計画。巨匠・黒澤明が描く社会派ドラマ。】
舞台は1950年代の日本。鋳物工場の経営者である中島喜一は、水爆実験のニュースに怯え、核戦争から逃れるため、全財産を投げ打っての一家でのブラジル移住を計画。しかし、彼の異常なまでの恐怖心と強引な計画に、息子や娘たちは猛反発。家族との間に生まれた深い溝。家庭裁判所に準禁治産者として申し立てられ、社会からも孤立していく喜一。果たして彼の訴える恐怖は、単なる妄想なのか。時代の不安を一身に背負った男の、孤独な闘いの記録。