- 製作
- 1936年 日本
- 時間
- 87分
- 監督
- 小津安二郎
- 出演
- 飯田蝶子日守新一葉山正雄
- 種類
- ヒューマンドラマ
【息子の成功を信じ続けた母。上京した彼女が目にした、理想とはかけ離れた息子の現実を描く小津安二郎監督の人間ドラマ。】
1936年、信州の製糸工場で働く母・おつね。女手一つで育てた一人息子・良助の将来のため、彼女は全財産を投げ打って彼を東京の中学へ送り出す。十数年の歳月が流れ、立派になった息子の姿を夢見て上京する母。しかし、そこで彼女が目にしたのは、場末の夜間学校の教師として、妻子と共に貧しい暮らしを送る良助の姿だった。期待と現実のギャップに戸惑う母と、そんな母に申し訳なさを感じる息子。親子の間に流れる気まずい空気と、それでも消えない深い愛情。小津安二郎監督が初めてトーキーで描いた、普遍的な親子の物語。