- 製作
- 1977年 日本
- 時間
- 123分
- 監督
- 山田典吾
- 出演
- 春田和秀宮城まり子石橋正次
- 種類
- 戦争
【1945年、焦土と化した広島。原爆の地獄を生き抜く少年ゲンが、絶望の中で見出す希望と家族の絆の物語。】
舞台は1945年、原子爆弾投下直後の広島。主人公は、目の前で父、姉、弟を失った少年、中岡元(ゲン)。焼け野原で、母・君江と生まれたばかりの妹・友子を守り抜くと固く誓う。飢えと病、放射能の恐怖、そして心無い差別に晒されながらも、ゲンは「麦のように踏まれても強くなる」という父の言葉を胸に、不屈の精神で過酷な現実と対峙。絶望が支配する世界で、彼は生きることの尊厳を叫び続ける。これは、すべてを奪われた少年が、涙の先に見つけた未来への一歩を描く、魂の記録。