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明治から昭和、激動の時代を生き抜いた一人の女。その壮絶なる愛と忍耐の物語。
舞台は日露戦争前夜の日本。地主の娘として生まれたおけいは、愛を信じ名家に嫁ぐ。しかし、夫の裏切り、戦争、そして時代の荒波が彼女の幸せを次々と奪い去っていく。全てを失いながらも、ただひたすらに生きることを選び続けた彼女の人生。その先に待ち受ける運命とは。一人の女性の視点から描かれる、日本の近代史そのもの。
ネット上の声
- 増村と京マチ子
- 見応えありました
- あの門から入って追い出されてまた呼び戻されて
- 京マチ子映画祭 @神戸国際松竹
文芸・史劇、 ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督増村保造
- 主演京マチ子
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閉店後のデパート。閉じ込められた若い女性店員と謎の男。一夜限りの密室で繰り広げられるサスペンス。
舞台は夜のデパート。閉店時間を過ぎ、一人取り残された女性店員の弓子。しかし、暗闇に潜んでいたのは彼女だけではなかった。謎の男の出現。彼は強盗か、それとも…。静まり返った広大な店内で、一夜の逃走劇と心理戦の幕開け。男の目的が明らかになるにつれ、物語は予測不能の結末へと加速。限られた空間で描かれる、緊迫のワンシチュエーション・スリラー。
ネット上の声
- デパガ三人娘の恋の行方は..。
- 60年近く前に新しい関係性について触れたこんな素晴らしい作品があるのに何でまだ同
- 有吉佐和子の原作小説を読み終えたので以前DVDを購入していたこちらを鑑賞
- 若尾文子映画祭(2015年と2020年)の映画館で2回観た作品で、購入DVDで3
青春、 文芸・史劇
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督井上梅次
- 主演若尾文子
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雪深い北国を舞台に、許嫁の仇を討つため芸者となった女の、哀しくも壮絶な復讐劇。
明治初期、雪深い越後の高田。幸せな未来を目前に、許嫁を無実の罪で殺された娘・お葉。すべては藩の御用金を巡る悪辣な陰謀。絶望の淵で彼女が選んだのは、復讐という名の修羅の道。名を「小雪」と変え、高田一の芸者へと上り詰めた彼女は、美貌と芸を武器に三人の仇へと接近。一人、また一人と男たちを破滅させていく小雪。しかし、その復讐の先には、想像を絶する黒幕の存在と、あまりにも哀しい運命が待ち受けていた。
ネット上の声
- 金沢らしい作品
- 金澤は大雪が降る日は多いと思うけど…
- 凄すぎて何から騙っていいのかわからんレベルだが、ラストでホラーになるというかなん
- 約90分という短い尺の中、次々とイベントが起こるので見ていて飽きないが、あまりの
文芸・史劇
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督三隅研次
- 主演若尾文子
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パリの昼下がり、貞淑な人妻の秘密の顔。満たされぬ欲望が彼女を高級娼館へと導く、禁断の二重生活。
1960年代のパリ。美しく貞淑な若妻セヴリーヌは、外科医の夫を愛しながらも、満たされぬ性的欲望と倒錯的な幻想に悩んでいた。ある日、高級娼館の噂を耳にした彼女は、抑えきれない衝動に突き動かされ、「昼顔」の名で午後の時間だけ娼婦として働くことを決意。そこは、彼女の歪んだ願望を叶える禁断の世界。しかし、危険な客との出会いが、完璧に装っていた日常を静かに侵食し始める。現実と幻想の境界が溶け出す時、彼女を待ち受ける衝撃の結末。
ネット上の声
- ホラー映画を見ているようなハラハラ感あり
- サンローランに包まれた美しいドヌーヴ
- 何処までも遠のいていく無人の馬車
- YSLイヴ・サンローランを着た悪魔!
文芸・史劇
- 製作年1967年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間100分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演カトリーヌ・ドヌーヴ
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老いと死の淵で燃え上がる、倒錯した性の欲望。美しき息子の嫁に全てを捧げる老人の、狂気と官能の日々。
舞台は1960年代の日本、裕福な旧家の屋敷。77歳の卯木督助は、半身不随で寝たきりの老人。ある日、息子の嫁、颯子の若くモダンな美しさと、彼女の足へのフェティシズムに目覚める。颯子の気を引くため、高価な宝石を買い与え、彼女の言いなりになる督助。彼の欲望はエスカレートし、颯子の足で自分の墓石に仏足石を彫らせたいと願うまでに。家族は彼の狂気に呆れ、颯子はその欲望を利用する。肉体の衰えとは裏腹に、彼の精神は異常な活力を帯びていく。死期が迫る中、督助が日記に綴る狂おしいまでの愛と欲望の記録。
ネット上の声
- 若尾文子主演!息子の嫁にメロメロのおじいちゃんはとことん利用されてしまう…!
- 谷崎作品の映画化ですが、ほぼコントみたいな変態ワールドで笑えました
- おじいちゃんの癖に生意気よ!
- 山村聡大暴走!
文芸・史劇
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督木村恵吾
- 主演山村聡
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盲目の美女師匠お琴と、彼女に仕える奉公人佐助。美しくも歪んだ主従関係が辿る、破滅的な愛の物語。
封建時代の日本。類まれなる美貌と琴の才能を持つ盲目の師匠、お琴。彼女に絶対的な忠誠を誓い、身の回りの世話をする奉公人の佐助。お琴の気まぐれと虐待に耐えながらも、佐助の彼女への想いは崇拝にも似た愛情へと変わっていく。しかし、お琴の美貌が招いたある事件が、二人の運命を狂わせる。献身の果てに佐助が下した、常軌を逸した愛の証明。
ネット上の声
- 永遠のSとM♡
- わてはこれでやっと、おっしょさんとおんなじになりました。
- 愛の説明のわかりやすさ
- 目が見えないお琴
文芸・史劇、 ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督衣笠貞之助
- 主演山本富士子
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戦後の混乱期、記憶を失った女性と彼女を支える青年の純愛。引き裂かれた過去の先に待つ、残酷な真実。
終戦直後の日本。空襲で記憶の全てを失った女性お島と、彼女を献身的に支える青年、三郎。二人は小さな村で寄り添い、穏やかな愛を育んでいく。しかし、お島の過去を知る人物の出現が、幸せな日々に影を落とす。失われた記憶に隠されていたのは、二人の運命を根底から覆す衝撃の事実。愛する人を守るため、青年は残酷な真実と対峙する決意。果たして、雲がちぎれた先に待つのは希望の光か、それとも深い絶望か。
ネット上の声
- 有馬稲子の転落劇を歯切れの良いテンポを交えて丹念に掘り下げていく回想シーンが抜群
- 小川真由美に負けないくらい全身から不幸オーラを振りまく有馬稲子が次々と関係した男
- 新藤兼人の脚本なので、このまま終わるはずないと思っていたが、案の定···
- 佐田啓二を心配し常に気にかける伊藤雄乃助がめちゃくちゃいいです
文芸・史劇
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督五所平之助
- 主演佐田啓二
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文豪・川端康成の名作。孤独な学生と純粋な踊子の、伊豆の山道を舞台にした淡く切ない恋物語。
大正時代の伊豆。孤独を抱え旅に出た旧制高校の学生・川崎。天城峠の茶屋で彼が出会ったのは、旅芸人の一座と、その中にいた可憐な踊子・薫。彼女の無邪気さに惹かれ、一座と道中を共にすることに。身分違いの壁と、旅の終わりという定め。短い時間の中で育まれる、二人の淡い思慕。やがて訪れる別れの時。日本の美しい原風景の中で描かれる、青年の心の機微と、決して結ばれぬ恋の行方。
ネット上の声
- 少女とおんなの狭間で…
- まず武満徹の楽曲が素晴らしい
- 内藤洋子はとても可愛かった
- 内藤陽子が可愛かった
文芸・史劇
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間85分
- 監督恩地日出夫
- 主演黒沢年男
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戦後の大阪、横堀川のほとりで生きる人々。貧しさの中に咲く、ささやかな幸せと人間模様。
舞台は、終戦から間もない大阪・船場。復興の槌音が響く街の片隅、汚れた横堀川のほとりに、人々はたくましく根を張って生きていた。古着屋を営む一家を中心に、様々な事情を抱えた人々が肩を寄せ合い、時にはぶつかり合いながらも、日々の暮らしを紡いでいく。貧しさの中でも失われない人情、未来へのささやかな希望、そして時代の波に翻弄される人々の哀歓。川の流れのように移ろいゆく日常の中で、彼らが見つけ出す幸せとは何か。昭和の大阪を舞台に、市井の人々の姿を温かい眼差しで描き出す、感動の人間ドラマ。
ネット上の声
- 吉本興業の祖、吉本せいの半生がモデル
- ああっ冷やし飴が飲みたい!
- 喜劇ではなく文芸調なので退屈な部分もあるが、「ひやしあめ」を売る倍賞千恵子が涼や
- 桂米朝師匠がマクラでよく語られる明治〜大正の大阪の商家や演芸場の雰囲気や考え方が
文芸・史劇
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督大庭秀雄
- 主演倍賞千恵子
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戦後の日本、貧しさの中に咲く家族の笑顔。ささやかな幸せを育む一家の姿を描く、心温まる物語。
終戦から数年後の日本。復興期の混乱の中、ある家族がささやかな一軒家で新たな生活を始める。父親を戦争で亡くし、母と子供たちは貧しいながらも、互いに支え合い、前を向いて生きていた。彼らのささやかな喜びは、庭に花を植え、育てること。しかし、世間の厳しい風や生活の困難が、家族の絆を試すように次々と襲いかかる。それでも笑顔を絶やさず、懸命に生きる一家。彼らが家の庭に咲かせたかった本当の花とは何か。観る者の心に温かい光を灯す感動のドラマ。
ネット上の声
- 佐田啓二主演のメロドラマ
- タイトルなし
- タイトルなし
文芸・史劇
- 製作年1963年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督番匠義彰
- 主演佐田啓二
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平岩弓枝の同名小説(東京文芸社刊)を、「うず潮(1964)」の田中澄江が脚色し、「柳ケ瀬ブルース」の村山新治が監督した文芸もの。撮影は「渡世人」の飯村雅彦。
ネット上の声
- デビュー時の樹木希林(悠木千帆)は可愛い
- 冒頭の「芸術祭参加作品」に嫌な予感がしたけど序盤がちょっとタルいながらオーソドッ
- 大人気を博したNHK朝の連続テレビ小説村山新治『旅路』ラピュタ阿佐ヶ谷
- 鉄道好きには堪らない作品だと思った
文芸・史劇
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間107分
- 監督村山新治
- 主演佐久間良子
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明治時代の日本を舞台に、貧困と逆境の中で、学問への夢を捨てきれない一人の少年のひたむきな姿を描く感動作。
時は明治。貧しい家に生まれた少年・吾一は、学校で優秀な成績を収めるも、家の事情で中学校への進学を断念させられる。丁稚奉公に出された彼を待っていたのは、厳しい労働と理不尽な仕打ちの日々。それでも学問への情熱を失わない吾一は、奉公先の主人に隠れて独学を続ける。彼の唯一の支えは、いつか再び学校に戻り、知識を身につけるという固い決意。社会の片隅で、まるで道端の石ころのように扱われながらも、決して希望を捨てない少年の姿。逆境に屈しない人間の精神力と、学ぶことの尊さを描いた不朽の名作。
文芸・史劇、 ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間104分
- 監督久松静児
- 主演原節子
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高村光太郎の詩集『智恵子抄』と佐藤春夫の『小説智恵子抄』を原作として、「惜春(1967)」の中村登と新進広瀬襄が共同でシナリオ化し、中村登が監督した文芸もの。撮影はコンビの竹村博。
ネット上の声
- 押さえた感情の先にあるもの
- 映画では岩下志麻さんが演じた狂気に迫力があった
- わたしもうじき駄目になる
- 「智恵子は東京に空が無いと言う」という詩の知識しかなかったのでどんな話かと思って
文芸・史劇
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間125分
- 監督中村登
- 主演岩下志麻
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林芙美子の同名小説を、「宴」の堀江英雄が脚色、「春日和」の大庭秀雄が監督した文芸もの。撮影は「激流(1967)」の長岡博之。
ネット上の声
- 15年経て変わった東京下町
- いつの時代も同じ
- いつの時代も同じ
文芸・史劇
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間85分
- 監督大庭秀雄
- 主演倍賞千恵子
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三島由紀夫の同名小説を「アスファルト・ガール」の舟橋和郎が脚色「黒の爆走」の富本壮吉が監督した風俗ドラマ。撮影は「芸者学校」の宗川信夫。
ネット上の声
- 文学・文芸コンプレックスを募らせる映画
- 狂った三角関係を描いた三島由紀夫の長編小説
- 若尾文子輝く作品!
- 三島由紀夫原作
文芸・史劇
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督富本壮吉
- 主演若尾文子
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おなじみアレクサンドル・デュマ原作の映画化。「快傑キャピタン」のジャン・アランが脚色、「青い牝馬」のコンビ、クロード・オータン・ララが監督、ジャック・ナトーが撮影。音楽は「肉体の悪魔(1947)」のルネ・クロエレック。出演は「カンカン」のルイ・ジュールダンに「甘い生活」のイヴォンヌ・フルノー、ほかにピエール・モンディ、ジャン・クロード・ミシェルなど。製作はジャン・ジャック・ヴィタル、ルネ・モディアノ。イーストマンカラー・ディアリスコープ。
文芸・史劇、 アドベンチャー(冒険)
- 製作年1962年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間135分
- 監督クロード・オータン=ララ
- 主演ルイ・ジュールダン
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レオ・N・トルストイの名作をアレクサンドル・ザルヒが脚色・監督した文芸篇。撮影はカラー作品は初めてというレオニード・カラーシニコフ、作曲はロジオン・シチェドリン、演奏はモスクワ室内オーケストラ。指揮はルドルフ・バルシャイである。美術はアレクサンドル・ボリソフ。出演は「戦争と貞操」のタチアナ・サモイロワ、舞台出身のワシリー・ラノボイ、「戦争と平和」のアナスタシア・ヴェルチンスカヤ、「小犬を連れた貴婦人」のイヤ・サーヴィナ、ニコライ・グリツェンコほか。アグファーカラー、70ミリ。
ネット上の声
- 男任せで自ら現状打破出来ない貴婦人の悲劇
- No.2 2016
文芸・史劇
- 製作年1967年
- 製作国ソ連
- 時間145分
- 監督アレクサンドル・ザルヒ
- 主演タチアナ・サモイロワ
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文豪ドストエフスキーの名作を「白痴(1958)」のイワン・プィリエフが脚色・監督した文芸大作。撮影はセルゲイ・ウロンスキー、音楽はイサーク・シュワルツ、美術をスターレン・ボルコフが担当している。出演はミハイル・ウリヤーノフ、「怒りと響きの戦場」のキリール・ラヴロフ、アンドレイ・ミヤフコフ、リオネラ・プィリエワ、スヴェトラーナ・コルコーシコなど。なお、完成間近かでプィリエフ監督が急逝のため、ミハイル・ウリヤーノフとキリール・ラヴロフが後をひきつぎ完成した。
ネット上の声
- 重いテーマの映画でしたが、見る価値はあります。
- 映画単体だとちょっときついかも…
- 小説既読の方には勧めません。
- 原作を読みたくなりました
文芸・史劇、 ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国ソ連
- 時間232分
- 監督イワン・プイリエフ
- 主演ミハイル・ウリヤーノフ
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夏目漱石の同名原作を、「若いしぶき」の柳井隆雄が脚色し、「春一番」の市村泰一が監督した文芸もの。撮影はコンビの小杉正雄。
文芸・史劇
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督市村泰一
- 主演坂本九
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18世紀の英国戦艦を舞台に、冷酷な副長と正義感の強い艦長が対立。極限状態で兵士たちの不満が爆発する海洋ドラマ。
舞台はナポレオン戦争下の1797年、英国海軍の戦艦ディファイアント号。艦を率いるのは、兵士たちに敬愛される正義感の強いクロフォード艦長。しかし、その彼の指揮を脅かす存在がいた。サディスティックで野心的な副長、スコット=パジェットだ。副長の非道な仕打ちに、水兵たちの不満は限界点へ。彼らは密かに反乱を計画する。正義と悪、忠誠と反逆が入り乱れる艦内。フランス艦隊との戦闘が迫る中、ついに爆発する兵士たちの怒り。艦長と副長の対立の行方、そして反乱の結末は。
文芸・史劇
- 製作年1962年
- 製作国イギリス,アメリカ
- 時間112分
- 監督ピーター・ユスティノフ
- 主演ロバート・ライアン