- 製作
- 1948年 日本
- 時間
- 99分
- 監督
- 木下恵介
- 出演
- 池部良桂木洋子宇野重吉
- 種類
- 文芸・史劇ヒューマンドラマ
【父の遺言は「素性を隠し通せ」。被差別部落出身の青年教師が、愛と尊敬の狭間で自らのアイデンティティに苦悩する物語。】
明治後期、信州の小学校に赴任した青年教師、瀬川丑松。彼には、亡き父から固く戒められた秘密。それは、被差別部落の出身であるという出自。素性を隠し、生徒から慕われる日々を送る丑松。しかし、解放運動家・猪子蓮太郎への深い尊敬と、士族の娘・志保への淡い恋心が、彼の心を激しく揺さぶる。父の「破戒」の教えを守るべきか、それとも真実を告白し、人間としての誇りを貫くべきか。社会の厳しい差別と偏見の中、丑松が下す魂の決断。島崎藤村の不朽の名作を、木下恵介監督が鮮烈に描く人間ドラマの金字塔。