- 製作
- 1968年 キューバ
- 時間
- 97分
- 監督
- トマス・グティエレス・アレア
- 出演
- セルヒオ・コリエッリデイジー・グラナドスエスリンダ・ヌニェス
- 種類
- ヒューマンドラマ
【革命後のキューバ。去りゆく者と残る者。旧世界のブルジョワジーとして一人残った男の目を通して、激動の時代と個人の内面を映し出す、孤独の記憶。】
1961年、革命後のキューバ、ハバナ。裕福なブルジョワ階級の知識人セルヒオ。妻も友人も革命を嫌いマイアミへ亡命する中、彼は一人ハバナに残ることを決意。がらんとした高級アパートで過去を回想し、変わりゆく街を彷徨う彼は、革命にも旧体制にも属せない精神的な亡命者。若く奔放な女性エレナと出会い、一時の情事に溺れるが、それは彼の孤独と社会からの疎外感を一層深めるだけだった。キューバ危機が迫る歴史の大きなうねりの中で、一個人の記憶とアイデンティティが揺らぎ、溶けていく様をドキュメンタリータッチで描く。