革命後のキューバ。去りゆく者と残る者。旧世界のブルジョワジーとして一人残った男の目を通して、激動の時代と個人の内面を映し出す、孤独の記憶。
1961年、革命後のキューバ、ハバナ。裕福なブルジョワ階級の知識人セルヒオ。妻も友人も革命を嫌いマイアミへ亡命する中、彼は一人ハバナに残ることを決意。がらんとした高級アパートで過去を回想し、変わりゆく街を彷徨う彼は、革命にも旧体制にも属せない精神的な亡命者。若く奔放な女性エレナと出会い、一時の情事に溺れるが、それは彼の孤独と社会からの疎外感を一層深めるだけだった。キューバ危機が迫る歴史の大きなうねりの中で、一個人の記憶とアイデンティティが揺らぎ、溶けていく様をドキュメンタリータッチで描く。
ネット上の声
- これが1968年の作品であることに驚嘆!
- 革命直後のキューバに残るブルジョア青年
- 映画の中のドキュメンタリー映像が貴重
- (★はいつも3つ)低開発な人間たち
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国キューバ
- 時間97分
- 監督トマス・グティエレス・アレア
- 主演セルヒオ・コリエッリ