- 製作
- 1979年 アメリカ
- 時間
- 102分
- 監督
- ウィリアム・フリードキン
- 出演
- アル・パチーノポール・ソルヴィノカレン・アレン
- 種類
- 潜入捜査殺人事件同性愛アクション
「フレンチ・コネクション」でアカデミー賞を受賞し、「エクソシスト」が世界的大ヒットを記録したウィリアム・フリードキン監督が1980年に発表した作品で、当時のニューヨークの、アンダーグラウンドのゲイカルチャーを背景に描いたクライムサスペンス。
夜のニューヨークで、ゲイの男ばかりが狙われる連続殺人事件が発生。密命を受けた市警のバーンズは、同性愛者を装い、ゲイの男たちが集うSMクラブへの潜入捜査を開始する。そこで毎夜、男たちによる性の深淵をさまようバーンズは、身も心もすり減らしていくなかで、ついに犯人の手がかりをつかむが……。
1973年から79年にかけて実際にゲイの男性ばかりが惨殺される殺人事件があり、その容疑者となった人物が「エクソシスト」にも出演していたことから、フリードキンが容疑者との面会などの体験を経て脚本を執筆。ハリウッド映画で初めて男同士のSMセックスを正面から描いた作品とされ、同性愛差別を助長するとして製作発表時から公開後まで抗議活動を受けるなどし、興行的には振るわなかった。一方で、2000年代に入ると、HIVウイルスが世界に蔓延する前のゲイカルチャーを記録した貴重な作品として再評価もされている。