- 製作
- 1936年 日本
- 時間
- 69分
- 監督
- 溝口健二
- 出演
- 山田五十鈴梅村蓉子久野和子
- 種類
- ヒューマンドラマ
【古き祇園を生きる姉妹芸者。男への義理か、打算か。対照的な二人の生き様が、時代の波に揺れる。】
昭和初期、京都・祇園。古い暖簾の置屋に暮らす、芸者の姉妹、梅吉とおもちゃ。男に尽くすことを芸者の本分と信じる古風な姉・梅吉。一方、妹のおもちゃは、男を巧みに手玉に取り、金を引き出すことこそが賢い生き方だと考える現実主義者。破産した旦那を家に引き入れた姉に、妹は激しく反発。姉妹の間に生まれた亀裂は、やがてそれぞれの身を滅ぼす悲劇的な結末を予感させる。封建的な社会で女性が生きることの厳しさを描く、溝口健二監督の傑作。