- 製作
- 1978年 イタリア
- 時間
- 187分
- 監督
- エルマンノ・オルミ
- 出演
- ルイジ・オルナーギオマール・ブリニョッリルチア・ペツォーリ
- 種類
- ヒューマンドラマ
イタリアの巨匠エルマンノ・オルミ監督が、1978年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した名作ドラマ。「聖なる酔っぱらいの伝説」「偽りの晩餐」など後の作品でも高い評価を得るオルミ監督が世界で注目されるきっかけとなった作品でもあり、19世紀末の北イタリア、ベルガモの農村を舞台に、大地主の厳しい搾取のもとで貧しい生活を強いられながらも、大地とともに力強く生きる農夫たち4家族の生活が描かれる。小作人として農場に暮らすバティスティ一家を始め、6人の子を養うルンク未亡人、美しい娘マッダレーナのいるブルナ一家、けちで知られるフィナール一家は、土地や住居、農具などの全てを地主から借りて生計を立てていた。ある日、バティスティ家の息子ミネクの木靴が壊れてしまい、村から遠い学校へ通う息子のため、父親は川沿いのポプラの樹を切って新しい木靴を作ろうとするが、その樹もまた地主の所有物だった。ベルガモ地方出身のオルミ監督が、幼少期に祖母から聞いた昔話をもとにした物語で、出演者は全てベルガモの農民たちを起用した。日本では、79年に岩波ホールで劇場公開されてロングランヒットを記録。2016年、37年ぶりに同劇場でリバイバル上映。