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19世紀末イタリアの貧しい農村を舞台に、厳しい自然と共に生きる小作農民たちの素朴で敬虔な一年間の記録。
19世紀末、北イタリア・ベルガモ地方。大地主の土地で働く4つの小作農一家の、素朴で敬虔な日常。春の種まきから始まり、夏の収穫、秋の祭り、そして厳しい冬。子供の誕生、恋の芽生え、家畜の病気といった日々の出来事。しかし、ある一家の父親が息子のために木靴を作ろうと、地主のポプラの木を切り倒したことから、一家に過酷な運命が訪れる。自然の恵みと厳しさの中で、信仰を支えに生きる人々の姿を静かに見つめる一大叙事詩。
ネット上の声
- 池波正太郎のエッセイで紹介されていて、見たいと思っていた作品
- ずっと奥の方に眠っていたものを揺り起こされるような映画だった
- 生産した作物の大半を地主へ納めないといけない封建的な農村
- ミレーの絵画がネオレアリズモで再現された
ヒューマンドラマ
- 製作年1978年
- 製作国イタリア
- 時間187分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演ルイジ・オルナーギ
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パリの橋の下で暮らす泥酔男に訪れた奇跡。聖なる借金を返すための、さすらいと魂の救済を巡る物語。
1930年代、冬のパリ。セーヌ川の橋の下で暮らすアルコール依存症の浮浪者アンドレアス。ある日、見知らぬ紳士から200フランの施しを受ける。条件は「都合の良い時に教会にいる聖テレーズの像に返すこと」。この奇跡的な出会いを機に、アンドレアスは借金を返そうと試みる。しかし、昔の恋人との再会や予期せぬ出来事が次々と彼の行く手を阻み、手にした金は酒に消えていく。果たして彼は聖なる約束を果たせるのか。ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞に輝いた、魂の彷徨を描く傑作。
ネット上の声
- 楽しめる快作。
- 「この映画はすべてがフィクションでは無い」とのことであり、おそらく「彼」が見てし
- 誰が何を見ているのか切り返しによってパスが受け渡されていく視線劇というものに全然
- 『婚約者たち』か『ポー川のひかり』がベストだと思っていたけど、これまたやばすぎオ
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国イタリア
- 時間107分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演マルコ・エスポジド
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「木靴の樹」などで知られるイタリアの巨匠エルマンノ・オルミ監督が、自身の映画人生最後の長編劇映画として撮りあげた作品。夏期休暇中のボローニャ大学で、大量の古文書に釘が打ち込まれているのが発見された。容疑者として浮かび上がったのは、学年末の授業を最後に姿を消した若き哲学教授。全てを捨ててポー川上流にたどり着いた彼は、そこで見つけた廃屋で暮らし始める。牧歌的な風景の中で織りなされる教授と村人たちの交流を通し、人生の豊かさとは何かを問いかける人間ドラマ。
ネット上の声
- オルミ監督、最後の長編劇映画に込めたもの
- 触れ合い方が、洒落てて良い映画だね。
- 平和は外からくるものではない
- 己にある「自由と地獄」の行い
ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国イタリア
- 時間94分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演ラズ・デガン
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パリの橋の下、奇跡の金を手にしたホームレス。一杯の酒と聖なる約束、その魂の彷徨いを描く物語。
舞台は1930年代のパリ、セーヌ川の橋の下。故郷を追われたホームレスのアンドレアスは、ある夜、見知らぬ紳士から200フランの金と奇妙な約束を託される。それは「都合の良い時に教会へ返す」こと。約束を果たすため教会へ向かう彼だが、その道中では昔の恋人との再会や酒の誘惑が次々と訪れる。手にした金は使うたびに不思議と補充され、彼の旅は終わらない。一人の男の魂の遍歴を詩的に描いた、奇跡と救済の物語。
ネット上の声
- ヒントが欲しい、聖なる酔っぱらいの伝説?
- オルミ監督、金獅子賞受賞 美酒にまどろむ
- 1988年 イタリア🇮🇹 フランス🇫🇷
- 無にすることは美ではないはず・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間120分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演ルトガー・ハウアー
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テロ対策の警備のため、すべての電車が遅れたことにより騒然とするインスブルック駅を、ローマ行きの急行列車が出発した。仕事相手の企業の秘書(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)に便宜を図ってもらった初老の大学教授(カルロ・デッレ・ピアーネ)は、自分に親切な秘書に心引かれていることに気づく。
ネット上の声
- イタリア、イラン、イギリスを代表する巨匠監督3人が、共同で作ったオムニバス作品
- 1両目”哀”〜2両目”怒”みたいな〜
- 列車の中の人間模様が絶妙によい
- 映像、脚本、人物描写の妙!!
ヒューマンドラマ
- 製作年2005年
- 製作国イタリア,イギリス
- 時間110分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演カルロ・デッレ・ピアーネ
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「木靴の樹」「ポー川のひかり」の巨匠エルマンノ・オルミ監督が、第1次世界大戦開戦から100年にあたる2014年に平和を願って撮りあげた戦争ドラマ。1917年、冬。北イタリアの激戦地アジアーゴ高原では、オーストリア軍と対峙する前線のイタリア兵たちが、大雪で覆われた塹壕の中にこもっていた。飢えや病気で次々と倒れていく中、司令部から不条理な指令が下され、兵士たちは追いつめられていく。さらに、オーストリア軍の激しい攻撃が彼らを襲う。出演は「ジョルダーニ家の人々」「007 カジノ・ロワイヤル」のクラウディオ・サンタマリア、「明日、陽はふたたび」のニッコロ・センニ。「イタリア映画祭2015」で上映され、16年劇場公開。
ネット上の声
- 映像詩による、とても私的な遺言のよう
- 醜い獣は、100年の時を経ても……
- 個人的なオマージュ映画ですね
- 84歳の感性に胸を打たれる。
戦争
- 製作年2014年
- 製作国イタリア
- 時間76分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演クラウディオ・サンタマリア
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16世紀イタリア、伝説の傭兵隊長が直面する、火薬と大砲が支配する非情なる新時代の戦争。
舞台は16世紀のイタリア戦争。若くして天才的な軍才を発揮する傭兵隊長ジョヴァンニ・デ・メディチ。彼の率いる部隊は、伝統的な剣と騎馬戦術で無類の強さを誇っていた。しかし、彼の前に立ちはだかったのは、神聖ローマ帝国が擁するドイツ人傭兵部隊ランツクネヒト。彼らが手にするのは、鉄の鎧をも貫く新兵器「火縄銃」。勇気や戦術だけでは覆せない、圧倒的な火力の前に、ジョヴァンニの騎士道精神は無力化されていく。戦争の在り方そのものが変わる歴史の転換点。一人の英雄の苦悩と決断。
ネット上の声
- この映画1本のためだけに愛知から東京へわざわざ見に行ったが、いまいちで失意の帰宅
- 直接、ルネッサンスの終焉に結びついたであろう、教皇軍のリーダー、メディチ・ド・ジ
- ショットの強さが必ずしもおもろさに繋がらないの人生って感じですこ(適当)
- 風や過剰な煙など良い部分もあるが、これはちょっとどうだろうか
ヒューマンドラマ
- 製作年2001年
- 製作国イタリア
- 時間105分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演フリスト・ジフコフ
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カンヌ映画祭パルムドール受賞作の「木靴の樹」(1978)などで知られるイタリアの巨匠エルマンノ・オルミが、人生最後の長編映画として手がけた「ポー川のひかり」(2006)から5年、前言を撤回して新たに撮り上げた自身の集大成ともいうべき現代の黙示録。イタリアのある町で、取り壊されようとする教会に、長年にわたり神の愛を唱え続けてきた老司祭がひとり残っていた。そこへアフリカから長い旅をへてやってきた不法入国者の一団が訪れ、小さな村が形成される。やがて身重の女性が出産し、キリストの誕生を思った老司祭は祈りをささげるが、何者かにより不法移民の存在が密告されてしまい……。
ネット上の声
- オルミの最後の作品なのだろうか
- 修行だと思って観てみましょう
- 息詰まる舞台劇。
- 内容は難しくてすべてはわからなかったけど、面白かったのは、同じ教会のなかにいるに
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国イタリア
- 時間87分
- 監督エルマンノ・オルミ
- 主演マイケル・ロンズデール