- 製作
- 1995年 スイス,日本
- 時間
- 100分
- 監督
- ダニエル・シュミット
- 出演
- 坂東玉三郎武原はん杉村春子
- 種類
- ドキュメンタリー
「ラ・パロマ」など退廃的な映像美で知られるスイスの映画監督ダニエル・シュミットが日本で撮影を敢行し、歌舞伎役者・坂東玉三郎に迫った作品。
「鷺娘」「大蛇」「積恋雪関扉」などの舞台映像や、芸者に扮した玉三郎を2人の男が奪い合うフィクションパート「黄昏芸者情話」を通して、玉三郎の濃厚な美の世界を映し出す。さらに俳優・杉村春子や日本舞踊家・武原はんの談話、現代舞踏家・大野一雄の荘厳な舞踏を挿入。歌舞伎の女形という特異な存在を通し、ジェンダー、生と死、フィクションとドキュメンタリーの境界線上に、虚構としての日本の伝統的女性像を浮かび上がらせていく。
エリック・ロメール作品などで知られるレナート・ベルタが撮影を手がけ、フィクションパートでは「EUREKA ユリイカ」の青山真治監督が助監督を担当。2023年3月、4Kレストア版をリバイバル公開。