- 製作
 
            - 2006年 ポルトガル,フランス,スイス
 
            - 時間
 
            - 155分
 
            - 監督
 
            - ペドロ・コスタ
 
            - 出演
 
            - ヴェントゥーラヴァンダ・ドゥアルテベアトリズ・ドゥアルテ
 
            - 種類
 
            - ヒューマンドラマ
 
        
        
            
            【取り壊されるリスボンのスラム街。妻に去られた老人が、かつての「子供たち」を訪ね歩く、記憶と喪失を巡る魂の彷徨。】
            
            再開発によって解体を待つのみとなったポルトガル・リスボンのスラム街、フォンタイーニャス地区。カーボベルデからの移民である老人ヴェントゥーラは、長年連れ添った妻に置き手紙一つで去られ、住処も失う。全てを失った彼は、かつて我が子のように可愛がった若者たちが移り住んだ、白く無機質な新築アパートを一人、また一人と訪ね歩く。彼の彷徨は、失われたコミュニティの記憶と、自身の過去を辿る旅。暗い部屋で交わされる断片的な会話は、過去からの手紙か、未来への鎮魂歌か。静寂と闇の中に、移民たちの声なき声が響き渡る。