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崩壊寸前のリスボンのスラム街。薬物中毒の女性ヴァンダの日常を映す、生と死のドキュメンタリー。
舞台は2000年前後のポルトガル、リスボン。再開発で取り壊しが進むスラム街「フォンタニャス地区」。ヘロイン中毒の女性ヴァンダは、咳き込みながらも仲間とドラッグに溺れる日々。壁が崩れ、重機が唸る騒音の中、彼女の部屋だけが世界の全て。カメラはただ静かに、彼女の、そして消えゆく共同体の最後の息遣いを記録。これは絶望か、それとも生の証か。
ネット上の声
- あまりに美しい映像だったのでドキュメンタリーではなくモキュメンタリーなのではと途
- 皆既ではない、‘不完全な’日食
- 映画観が変わりました!すごい!
- 固定したカメラの写すもの
ドキュメンタリー
- 製作年2000年
- 製作国ポルトガル,ドイツ,フランス
- 時間180分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴァンダ・ドゥアルテ
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取り壊されるリスボンのスラム街。妻に去られた老人が、かつての「子供たち」を訪ね歩く、記憶と喪失を巡る魂の彷徨。
再開発によって解体を待つのみとなったポルトガル・リスボンのスラム街、フォンタイーニャス地区。カーボベルデからの移民である老人ヴェントゥーラは、長年連れ添った妻に置き手紙一つで去られ、住処も失う。全てを失った彼は、かつて我が子のように可愛がった若者たちが移り住んだ、白く無機質な新築アパートを一人、また一人と訪ね歩く。彼の彷徨は、失われたコミュニティの記憶と、自身の過去を辿る旅。暗い部屋で交わされる断片的な会話は、過去からの手紙か、未来への鎮魂歌か。静寂と闇の中に、移民たちの声なき声が響き渡る。
ネット上の声
- 「家」と家族≒血の物語かな
- 狭いフォンタイーニャス地区の中を延々回り続けるルーティン的な生活と、何度も繰り返
- 馴染みが無さすぎるカーボ・ヴェルデという国からポルトガルへ移り住んだヴェントゥー
- もういつも通りのコスタでほぼリメイクの繰り返しといってもいいが、毎回素晴らしいシ
ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国ポルトガル,フランス,スイス
- 時間155分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴェントゥーラ
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リスボンのスラム街、光の届かない路地裏。生まれたばかりの赤子を抱え、絶望の淵を生きる若者たちの記録。
ポルトガル、リスボンのスラム街「フォンタイーニャス地区」。陽の当たらない迷路のような路地で、生まれたばかりの赤ん坊を抱えた若いカップルがいた。母親のティナは絶望からガス自殺を図り、赤ん坊は無気力な父親の手に。しかし父親は、その小さな命を金に換えようと街をさまよい始める。赤ん坊は、同情する者、利用しようとする者の間をまるで物のように受け渡されていく。ドキュメンタリーとフィクションの境界を曖昧にする冷徹な眼差し。そこに映し出されるのは、声なき人々の息遣いと、あまりにも過酷な生の現実。
ネット上の声
- 観るのに骨が折れる。
- 貧困の中の女たち
- 最後、ガスレンジの火はついています
- 日常性の中にある背後のドラマ
ドキュメンタリー
- 製作年1997年
- 製作国ポルトガル,フランス,デンマーク
- 時間94分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴァンダ・ドゥアルテ