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火山島に囚われた看護師。言葉も通じぬ異郷で、彼女は意識不明の男の過去と島の魂に触れていく。
リスボンで働く看護師マリアナ。彼女は、昏睡状態に陥った移民労働者レアオンを、彼の故郷であるカーボベルデ諸島のフォゴ島へ送り届ける。しかし、島に着いた途端、帰りの術を失い、彼女は島に閉じ込められてしまう。荒涼とした溶岩台地、貧しくも誇り高く生きる島民たち。マリアナはレアオンの過去を探りながら、この土地の持つ根源的な力と対峙していく。現実と神話が混じり合う地で、自己を見失い、そして再生する魂の記録。
ネット上の声
- さまよう女たち
- かねてより、いつかアフリカの大地で野垂れ死にたいとか考えていたから、このフィルム
- ペドロ・コスタ監督作品…初期3部作の2作目…
- 熱病にうなされるような映像体験
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国ポルトガル,フランス,ドイツ
- 時間110分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演イネス・メディロス
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ネット上の声
- ペドロ・コスタ監督作品…6作品目
- ジャン=マリー・ストローブとダニエレ・ユイレ夫妻の『シチリア!』の編集室での編集
- ペドロコスタといえば『何も変えてはならない』が良すぎてこの映画を見ながらあの映画
- 映画の編集点について「民主主義は無用だ」と話すストローブ、その実践の様子が撮られ
ドキュメンタリー
- 製作年2001年
- 製作国ポルトガル,フランス
- 時間---分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ダニエル・ユイレ
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父が消えた日、兄弟の日常は崩壊する。ポルトガルの片田舎を舞台に描く、秘密と喪失を巡る幻想的な物語。
ポルトガルの静かな村。父が謎の失踪を遂げ、17歳の兄ヴィセンテと10歳の弟ニノは二人きりに。父の不在を隠し、日常を守ろうと誓う兄弟。しかし、父の秘密を知る叔父や謎の男たちが彼らの前に現れ、平穏は脅かされていく。現実と幻想が交錯するモノクロームの映像美。失われた家族の絆と、大人にならざるを得ない少年の葛藤。観る者を深い闇へと誘う衝撃のデビュー作。
ネット上の声
- 父の喪失とさまよう兄弟
- PV、モノクロ映画考えてる人必見。
- キスしそうキスしそうっ…!→画面中央下から少女の顔がぴょこっとフレームインして祭
- 映像詩としての力強さと、説明を拒む構造が、コスタという作家の本質を鋭く届けてくれ
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国ポルトガル
- 時間95分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ペドロ・エストネス
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ポルトガルの移民街に住む一人の女性の部屋を中心に、再開発のために取り壊されようとしているスラム街に暮らす人々の日常を赤裸々に捉えた衝撃のドキュメンタリー。監督は日本初紹介となる、ポルトガル期待の映像作家ペドロ・コスタ。自ら2年間に渡って一緒に暮らす中で捉えた過酷にして絶望的な状況を、無駄な動きを排した絵画のような美しい映像で綴っていく。
ネット上の声
- あまりに美しい映像だったのでドキュメンタリーではなくモキュメンタリーなのではと途
- 皆既ではない、‘不完全な’日食
- 映画観が変わりました!すごい!
- 固定したカメラの写すもの
ドキュメンタリー
- 製作年2000年
- 製作国ポルトガル,ドイツ,フランス
- 時間180分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴァンダ・ドゥアルテ
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取り壊されるリスボンのスラム街。妻に去られた老人が、かつての「子供たち」を訪ね歩く、記憶と喪失を巡る魂の彷徨。
再開発によって解体を待つのみとなったポルトガル・リスボンのスラム街、フォンタイーニャス地区。カーボベルデからの移民である老人ヴェントゥーラは、長年連れ添った妻に置き手紙一つで去られ、住処も失う。全てを失った彼は、かつて我が子のように可愛がった若者たちが移り住んだ、白く無機質な新築アパートを一人、また一人と訪ね歩く。彼の彷徨は、失われたコミュニティの記憶と、自身の過去を辿る旅。暗い部屋で交わされる断片的な会話は、過去からの手紙か、未来への鎮魂歌か。静寂と闇の中に、移民たちの声なき声が響き渡る。
ネット上の声
- 「家」と家族≒血の物語かな
- 狭いフォンタイーニャス地区の中を延々回り続けるルーティン的な生活と、何度も繰り返
- 馴染みが無さすぎるカーボ・ヴェルデという国からポルトガルへ移り住んだヴェントゥー
- もういつも通りのコスタでほぼリメイクの繰り返しといってもいいが、毎回素晴らしいシ
ヒューマンドラマ
- 製作年2006年
- 製作国ポルトガル,フランス,スイス
- 時間155分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴェントゥーラ
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「ヴァンダの部屋」「コロッサル・ユース」で知られるポルトガルの鬼才ペドロ・コスタ監督が、フランス人女優ジャンヌ・バリバール(「そして僕は恋をする」「恋ごころ」)の歌手活動を追ったドキュメンタリー映画。歌のレッスンからアルバムレコーディング、ライブリハーサル、そして本番のライブまで、舞台をフランスから東京に移しながら、 女優バリバールが見せる多彩な表情を美しいモノクロ映像で捉えている。
ネット上の声
- 素材の魅力が、たぶん足りなかったのです
- 白黒映画の陰影の襞の妙に感激します
- ペドロ・コスタ監督作品…5作品目
- 彼女の生き方には好感が持てるが
ドキュメンタリー
- 製作年2009年
- 製作国ポルトガル,フランス
- 時間103分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ジャンヌ・バリバール
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闇を彷徨う老人の記憶。革命の過去と現在が交錯する、ポルトガルの静かなる幻影。
舞台は現代ポルトガル・リスボンのスラム街。カーボベルデからの移民である老人ヴェントゥーラは、現実と過去の記憶の狭間を彷徨っている。彼の脳裏に繰り返し蘇るのは、1974年のカーネーション革命の断片と、若き日の苦難の記憶。病院の無機質な廊下、光の射さない廃墟をさまよう彼の旅は、まるで魂の巡礼のよう。歴史の闇に葬られた人々の声なき声に耳を澄まし、失われた過去と対峙する。光と影が彫刻のように刻まれた映像美で描く、一人の男の記憶を巡る瞑想的な旅。
ネット上の声
- これが前衛的現代映画なのか?!
- ペドロ・コスタ作品、実は観ていた😳というか、何故か板を持ってた😅家のDVD📀やB
- 捉え方が解らない
- 捉え方が解らない
ヒューマンドラマ
- 製作年2014年
- 製作国ポルトガル
- 時間104分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴェントゥーラ
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「コロッサル・ユース」「ヴァンダの部屋」などで世界的に知られるポルトガルの鬼才ペドロ・コスタ監督が、アントン・チェーホフの戯曲「三人姉妹」に着想を得て制作した短編ミュージカル映画。
3分割された画面に3人の女性をひとりずつ映し出し、火山のマグマが迫り来るそれぞれの場所で、孤独や苦難、仕事の苦労、不屈の精神について歌う姿を、讃美歌のように幽玄な音楽と美しい映像で描く。
2023年・第76回カンヌ国際映画祭で特別招待作品として上映された。日本では劇場公開時、2019年・第72回ロカルノ国際映画祭で金豹賞と女優賞をダブル受賞したコスタ監督の長編「ヴィタリナ」が同時上映。
ネット上の声
- 文字通りめっちゃ暗い中で「生きなくては働かなくては」と言われたのでマジっすか了解
- こんな形式もアリなんだ?!という、三分割された画面でミュージック・ビデオ的に展開
- 映画としての上映よりも美術館のループするインスタレーションにマッチした3画面9分
- ペドロ・コスタ監督の新作で、短編の物凄いインパクトを残す作品です
音楽、 ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国ポルトガル
- 時間8分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演エリザベス・ピナール
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「ヴァンダの部屋」の鬼才ペドロ・コスタが、カーボベルデからポルトガルにやって来たひとりの女性の過酷な人生を、暗闇と光の強烈なコントラストで描き、2019年ロカルノ国際映画祭で金豹賞と女優賞をダブル受賞した人間ドラマ。
アフリカのカーボベルデで暮らす女性ヴィタリナは、ポルトガルのリスボンへ出稼ぎに行った夫がいつか自分を呼び寄せてくれると信じ待ち続けていた。ある日、彼女は夫が危篤との報せを受けてリスボンにやって来るが、夫は既に亡くなっており、葬儀は3日前に終わっていた。亡き夫の面影をたどるように、移民街フォンタイーニャス地区にある、夫が住んでいた部屋で暮らし始めたヴィタリナは、部屋の暗がりで自らの波乱に満ちた半生を語りだす。
主人公ヴィタリナを役と同名のビタリナ・バレラ、彼女の夫を埋葬した司祭をコスタ作品の常連俳優ベントゥーラがそれぞれ演じた。
ネット上の声
- ポルトガルの植民地だったアフリカの島国カーボヴェルデからはリスボンへの移民が多く
- カーボベルデって大西洋の島国なんですね
- 暗がりの部屋で語るヴィタリナの辛い人生
- 屋根の上で小鳥のキス。
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国ポルトガル
- 時間130分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴィタリナ・ヴァレラ
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ネット上の声
- 観るのに骨が折れる。
- 貧困の中の女たち
- 最後、ガスレンジの火はついています
- 日常性の中にある背後のドラマ
ドキュメンタリー
- 製作年1997年
- 製作国ポルトガル,フランス,デンマーク
- 時間94分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴァンダ・ドゥアルテ