- 製作
- 1972年 日本
- 時間
- 102分
- 監督
- マキノ雅弘
- 出演
- 藤純子鶴田浩二高倉健
- 種類
- アクション
明治末の柳橋。芸者・鶴次はその美貌と男勝りの侠気とで評判を集めていた。そして、その父・河岸政は鳶職のに組の副組頭で、この辺り一帯の町内頭だった。何故、鶴次が芸者になったかと言えば、末を誓い合った元に組の纏持信三が殺傷沙汰を起こし旅に出たためだった。そんなに組に面白くない事件が立て続けに起こっていた。刑事くずれの博徒・鬼鉄一家が、柳橋に進出してきて賭場を開き、堅気の旦那衆から財産を巻き上げていたからだった。さらなる勢力拡大を狙う鬼鉄一家は、河岸政を襲って暗殺。その凶刃に倒れた父の跡目を女ながらも継ぐ鶴次。だが、ますます図に乗る鬼鉄一家は、阿漕な手で堅気衆の旅館を奪い取ろうとしていた。これを知った鶴次たちに組は、鬼鉄一家と事を構えることに・・・。そんな中、鶴次を鬼鉄の子分たちが襲う。危機一髪のところを渡世人風の男に救われる、信三だった。信三は一匹狼の渡世人・旅清に認められ、九州国松一家の厄介となるが、河岸政の悲報を伝え聞いて、急遽帰郷したのだった。時を同じくして、敵対する鬼鉄一家に草鞋を脱ぐ旅清。鶴次、信三、旅清らの思いとは余所に、に組と鬼鉄一家の抗争の渦にそれぞれが呑み込まれていくのだった・・・。