- 製作
- 1975年 日本
- 時間
- 200分
- 監督
- 小林正樹
- 出演
- 佐分利信岸恵子小川真由美
- 種類
- ヒューマンドラマ
【死の宣告を受けた男が、ヨーロッパの地で初めて見つめる「生」の意味。人生の黄昏に本当の豊かさを問う、重厚な人間ドラマ。】
一代で大企業を築き上げた辣腕実業家の一作。仕事一筋の人生を送ってきた彼は、出張先のパリで末期ガンを宣告され、余命一年と告げられる。突然突きつけられた「死」を前に、これまで築き上げてきた全てが色褪せて見え始めた。会社を離れ、あてもなくヨーロッパを彷徨う一作。彼はその旅の途中で、死んだはずの日本女性の幻影に導かれ、自らの空虚な人生と向き合うことになる。人生の終着駅を目前にした男が、初めて知る生の輝きと人間の絆。彼の魂の旅路が、静かに幕を開ける。