- 製作
- 1955年 日本
- 時間
- 126分
- 監督
- 渋谷実
- 出演
- 岡田英次滝沢修香川京子
- 種類
- 時代劇
【江戸初期、禁教下の長崎。信仰と芸術の狭間で揺れる鋳物師の魂の葛藤。】
17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる長崎。敬虔な信徒であり、当代随一の鋳物師である萩原裕佐。彼の日常は、長崎奉行からの一つの命令で一変する。それは、信徒発見のための踏み絵「青銅の基督」の制作。神聖なるキリスト像を、人々を裁く道具として作るという背徳的な命令。拒めば死、従えば信仰への裏切り。芸術家としての矜持と、信徒としての魂の間で引き裂かれる裕佐。仲間たちの期待と、迫りくる弾圧の恐怖。究極の選択の末、彼が下す決断が、悲劇の幕を開ける。