- 製作
- 1953年 フランス,メキシコ
- 時間
- 105分
- 監督
- イヴ・アレグレ
- 出演
- ジェラール・フィリップミシェル・モルガンヴィクトル・M・メンドーザ
- 種類
- ヒューマンドラマ
「花咲ける騎士道」のジェラール・フィリップが主演を務め、酒浸りの元医者と未亡人の絶望と再生を描いた人間ドラマ。
メキシコの寂れた漁村。酒に溺れる生活を送る元医師の男ジョルジュは、旅行中に夫を伝染病で亡くしたフランス人女性ネリーと出会う。ジョルジュは見知らぬ土地で途方に暮れるネリーを不器用に慰め、何かと世話を焼く。夫の財布を盗まれフランスからの送金を待つネリーだったが、宿屋の主人は彼女に執ように言い寄り、住民たちは好奇の目を向ける。伝染病が蔓延していく中、ジョルジュはワクチンも打たずに患者の世話を続ける。やがてネリーは彼が自暴自棄になっている理由を知り、次第にその人間性にひかれていく。
ネリー役に「霧の波止場」「田園交響楽」のミシェル・モルガン。ジャン=ポール・サルトルの原作「チフス」を基に、「肉体の悪魔」の脚本家ジャン・オーランシュが舞台をメキシコに移して書き下ろし、「美しき小さな浜辺」のイブ・アレグレが監督を務めた。