「花咲ける騎士道」のジェラール・フィリップが主演を務め、酒浸りの元医者と未亡人の絶望と再生を描いた人間ドラマ。
メキシコの寂れた漁村。酒に溺れる生活を送る元医師の男ジョルジュは、旅行中に夫を伝染病で亡くしたフランス人女性ネリーと出会う。ジョルジュは見知らぬ土地で途方に暮れるネリーを不器用に慰め、何かと世話を焼く。夫の財布を盗まれフランスからの送金を待つネリーだったが、宿屋の主人は彼女に執ように言い寄り、住民たちは好奇の目を向ける。伝染病が蔓延していく中、ジョルジュはワクチンも打たずに患者の世話を続ける。やがてネリーは彼が自暴自棄になっている理由を知り、次第にその人間性にひかれていく。
ネリー役に「霧の波止場」「田園交響楽」のミシェル・モルガン。ジャン=ポール・サルトルの原作「チフス」を基に、「肉体の悪魔」の脚本家ジャン・オーランシュが舞台をメキシコに移して書き下ろし、「美しき小さな浜辺」のイブ・アレグレが監督を務めた。
ネット上の声
- 【”伝染病が流行るメキシコの寒村で、フランス人元医師が酒浸りになりながらも病人を献身的に看病した訳。”ジェラール・フィリップはどんな役を演じても、魅力的であるなあ。】
- ジェラール・フィリップとミシェル・モルガンの二大名優共演の何たる魅力
- 2022年の映画納めはジェラール・フィリップ映画祭
- メキシコのロケで汗まみれの美男美女が輝く
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国フランス,メキシコ
- 時間105分
- 監督イヴ・アレグレ
- 主演ジェラール・フィリップ