- 製作
- 1946年 日本
- 時間
- 81分
- 監督
- 木下恵介
- 出演
- 杉村春子長尾敏之助徳大寺伸
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦争という名の嵐に翻弄される一つの家族。軍国主義に抗い、信念を貫いた母の愛と葛藤を描く、木下恵介監督の不朽の名作。】
時代は太平洋戦争へと突き進む日本。東京に暮らす大曽根家は、軍人の父と優しい母、そして個性豊かな子供たちで構成されるごく普通の家庭。しかし、時代の波は容赦なく彼らを飲み込んでいく。息子たちは次々と戦地へ送られ、自由な言論は弾圧される。そんな狂乱の中、母・房子だけは「戦争は間違っている」という信念を曲げない。軍国主義に染まる世間や家族との間に生まれる深い溝。それでも、愛する家族を守るため、房子は静かな抵抗を続ける。これは、激動の時代を生き抜いたある家族の、愛と苦悩に満ちた朝の記録。