戦争という名の嵐に翻弄される一つの家族。軍国主義に抗い、信念を貫いた母の愛と葛藤を描く、木下恵介監督の不朽の名作。
時代は太平洋戦争へと突き進む日本。東京に暮らす大曽根家は、軍人の父と優しい母、そして個性豊かな子供たちで構成されるごく普通の家庭。しかし、時代の波は容赦なく彼らを飲み込んでいく。息子たちは次々と戦地へ送られ、自由な言論は弾圧される。そんな狂乱の中、母・房子だけは「戦争は間違っている」という信念を曲げない。軍国主義に染まる世間や家族との間に生まれる深い溝。それでも、愛する家族を守るため、房子は静かな抵抗を続ける。これは、激動の時代を生き抜いたある家族の、愛と苦悩に満ちた朝の記録。
ネット上の声
- 露骨な民主主義啓蒙映画が快諾された時代性
- 零落する名家、人間ドラマの秀作
- そもそも初っぱなのクリスマスなシーンからして性に合わなかったし、何だろう、最初か
- 自由主義を愛する一家が大日本帝国によってめちゃくちゃにされる、という話をGHQに
ヒューマンドラマ
- 製作年1946年
- 製作国日本
- 時間81分
- 監督木下恵介
- 主演杉村春子