- 製作
- 1934年 フランス
- 時間
- 101分
- 監督
- ジャン・ヴィゴ
- 出演
- ディタ・パルロジャン・ダステミシェル・シモン
- 種類
- ヒューマンドラマ
短編を含めてわずか4作品しか残せず、29歳の若さで他界したフランスの伝説的映画作家ジャン・ビゴが1934年に発表した、遺作にして唯一の長編監督作。田舎町とル・アーブルを結ぶ艀船アタラント号に、船長のジャンと、ジャンと結婚したばかりのジュリエット、変わり者の老水夫ジュール、少年水夫、そして何匹かの猫が乗っていた。新婚生活に心ときめかせていたジュリエットだったが、単調な水上生活と狭い船内を次第に息苦しく感じるようになる。やがてアタラント号はパリに着き、ジャンとジュリエットはダンスホールにでかけるが、そこで出会った行商人の男にジュリエットが口説かれる。田舎娘のジュリエットは大都会パリへの憧れを抑えきれず、夜にこっそり船を抜け出してしまう。怒ったジャンは、ジュリエットをおいて出航してしまうが……。オリジナルバージョンが長らく失われていたが、オリジナルに近いネガの発見により1990年に復元され、日本でも91年に劇場公開された。2018年12月には、4Kレストア版が劇場公開。